ワシ

  • ワシタカ目ワシタカ科

  • バビロニア、エジプト、ペルシア、インドなどで、ワシは太陽にまで飛翔する鳥と考えられ、
   フェニックスグリフォンとも比肩する最高の霊鳥と考えられていた。

   キリスト教ではマリアイエス・キリストがワシを標章とする。

   ロシアドイツなどローマ帝国の継承者を自認する国々の標章にも使用された。

  • プリニウス『博物誌』第十巻では、ワシは太陽を直視できるほどの鋭い視力を持つと言われ、
   親鳥は幼鳥を突いて強制的に太陽を見つめさせ、まばたきしたり涙をこぼしたものは
   不適格として巣から放り出す、と記されている。
  • プリニウス『博物誌』第二巻に、ワシは鳥類の中でも、に打たれることが無い種であると述べられている。
   それゆえ、ワシを電光で武装した姿で表現するケースもあったとか。
   また、ワシがユピテルの扈従(使い)だと考えられてきたのもこの性質によるという。


   連れ去り、天界の酌童としたという。
   ガニュメデスはゼウスに愛されたため天に昇り、みずがめ座となって、わし座に隣り合って並んでいるという。
   またゼウスが幼いころ、クレタ島に神酒ネクタルをもたらした鳥ともいわれる。



      参考文献
『プリニウスの博物誌 Ⅰ』
『プリニウスの博物誌 Ⅱ』
『世界大博物図鑑 鳥類』荒俣宏


最終更新:2016年05月09日 04:27