親を養い返すという説があり、
ギリシア神話の孝心の模範である
アンティゴネもコウノトリに化身させられると云々。
- また同じく西洋では、春告げ鳥としても知られ、この鳥が軒先に営巣すると
火災避けとなり、雛の数だけ子が授かるとも言われたと云々。
- 日本でもこの鳥が営巣した建物は火事にならないと信じられた。
『甲子夜話』に、寺の屋根に営巣していたコウノトリが突然姿を消したため不審に思っていると、
間もなく近所で火事が起こり、その寺も全焼した、という話が載る。
- 中国では、コウノトリの骨には毒があるとの俗信があり、これを入れた風呂の湯を頭に浴びると
髪はすべて抜け落ち、再び生える事はないという。
また、三子を産んでそのうちの一子が
ツルと化すともいわれた。
人がこの鳥の巣の中の雛を取ると、60里四方が干ばつになるともいい、
またこの鳥が天を仰いで鳴けば必ず雨になるともいう。
- プリニウス『博物誌』第八巻に、コウノトリは病気になった際、ハナハッカ(オレガノ)を服用するとある。
参考文献
『世界大博物図鑑 鳥類』荒俣宏
『プリニウスの博物誌 Ⅱ』
最終更新:2016年04月01日 04:32