ひとくいばこ

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ひとくいばこ - (2021/05/23 (日) 13:02:15) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2013/03/06 (水) 16:55:34
更新日:2023/07/15 Sat 12:47:14
所要時間:約 5 分で読めます






なんと 宝箱は ひとくいばこだった!

「ひとくいばこ」とは、『ドラゴンクエストシリーズ』に登場するモンスターの一種。
上位種に「ミミック」、「パンドラボックス」がいる。
亜種では「トラップボックス」、「キングミミック」、「ギガ・ひとくいばこ」が存在する。


■概要

ふつうの宝箱になり済まして、フタを開けた旅人に突如襲いかかる魔物。
いわゆるトラップモンスターの元祖。
ほとんどの『ドラクエ』シリーズに登場するが、
中でも初登場となる『』では、雑魚モンスターの中では最高かつ最凶クラスの攻撃力*1を誇っており、多くの冒険者を屍に変えていった。
ピラミッドの1F内部の宝箱の大半はこのモンスターであり、低レベルの時に開けると全滅は免れない。

宝箱の中身を判別できる呪文「インパス」を唱えると箱を開けずに見破ることができるが、シリーズによっては「インパス」をまだ習得できない時期にひとくいばこが登場することもあったりする。
また、シリーズによっては「ギラ」を唱えたり、痛恨の一撃を放ったり、甘い息を吐いてくる者もいる。

ちなみに、もともとは『』に登場する予定があったそうだが、
容量の都合で実装することはできなかったようだ。
その代わりか、DQ2には「わな」の宝箱があり、これは開いた時に先頭がダメージを受ける。


◆ひとくいばこ系のモンスター

  • ミミック
「ひとくいばこ」と同じく『』で初登場。
1ターンに2回行動し、「マホトラ」と「ザラキ」を連発してくるほか、たまに「ラリホー」や「メラミ」も唱える、厄介なヤツ。
危険なモンスターだが、世代が進むにつれて「ザラキ」ではなく「ザキ」になったり、
1ターンに1~2回行動になったりと若干弱体化されている。
しかし「甘い息」で眠らせて「ザキ」を連発することもあり、やはり油断はできない。

『Ⅲ』『』では場所さえ知っていればスルーされることが多いモンスターだったが、『V』になって事情が激変。
なんと「ちいさなメダル」のドロップ率100%の敵と化したことから、
冒険者に片っ端から開けられフルボッコされることとなった*2
』ではHPが高くなり、痛恨の一撃を繰り出してくるようになった。
『Ⅺ』では強化版のミミック・強や巨大版の「ギガ・ミミック」も登場した。

ちなみに「ミミック」(mimic)とは英単語で「ものまね師、真似る、擬態する」という意味。
宝箱に擬態している、ということだろう。

そのインパクトは非常に大きかったようで、以降のゲームやアニメなどの宝箱擬態キャラにはミミックを意識した名前が付けられる事が多くなった。


  • パンドラボックス
DQⅦ』で初登場。
トラップモンスターの中で最強かつ最凶の存在。
名前の由来である「パンドラの箱」の通り、決して開けてはいけない箱である。
1ターン中に完全2回行動をし、「ザラキ」「マホトラ」「甘い息」「痛恨の一撃」を連発する。
HP、守備力、耐性も高く、非常に戦いにくい。
先手を取られて味方全員が眠らされたら、もはやお手上げである。

DQⅧ』にも登場し、隠しダンジョンである「竜神の道」に出現。
トラップとして待ち構えているほか、ときどき集団で襲ってくることがあるので要注意。
行動パターンは『Ⅶ』と同じだが、攻撃力が高くなっている。しかし、体力は半分以下まで減少した。

DQⅨ』にも登場。
HPが『Ⅶ』の時とほぼ同じになり、攻撃力がさらに凶悪化。
痛恨の一撃をまともに食らうと、一瞬でこちらの体力が消し飛ぶ。
しかし、完全に2回行動ではなくなったうえ「ザラキ」ではなく「ザキ」を使用するようになった。

『Ⅺ』にも登場。
さらに強化版のパンドラボックス・邪や巨大版の「ギガ・パンドラボックス」も登場した。

  • ヘルギフト
3DS版DQⅧで初登場。
紫色をした毒々しい雰囲気を放つひとくいばこ。
新規ダンジョンの「奈落の祭壇」に出現。
雑魚モンスターの中でも屈指の素早さを誇り*3、ザラキ、甘い息を使用し、トラップの個体は更に痛恨の一撃を放つ。

  • 混沌の箱
ヘルギフト同様、3DS版DQⅧで初登場。
赤黒い骨で作られたワクと鍵穴の代わりに埋め込まれた骸骨のレリーフが特徴。
パンドラボックスを30匹倒すと地図にない島に出現する。
行動は「マホトラ」を使用しなくなった以外、パンドラボックスと同じ。


◆亜種モンスター

  • トラップボックス
『Ⅷ』で初登場。
箱の中から骸骨のような魔物が出ており、両手に鋭利な刃物(牙?)が付いた半分に分かれたフタを持っている。
「剣士像の洞窟」の最深部に潜んでおり、宝を手にするにふさわしいか見極めるために試練として戦うことになる。
痛恨の一撃や「ヒャダルコ」で攻撃してくるほか、
「メダパニ」や「ラリホー」でこちらの状態を悪化させてくる。
本人曰く美しくないものは口に入れないらしいが、骸骨の方の口なのか、宝箱の中のことを言っているのかは定かではない。
3DS版では強化版の「追憶のトラップ」が登場。

  • キングミミック
上記の「トラップボックス」の色違い。
元々は邪教の信徒達のただの宝箱で、暗黒神の邪気をまといモンスターに生まれ変わったという。
痛恨の一撃を頻繁に繰り出すほか、「ベホマラー」でHPを回復し、「メダパニ」でこちらを混乱させる。

  • ギガ・ひとくいばこ
『Ⅺ』で初登場。
壁画世界に置かれている、巨大な宝箱を調べると出現する、巨大なひとくいばこ。
悪食な上に大食らいで、人間どころかギガンテスでもひと口で平らげるらしい。
通常のひとくいばこ同様に「つうこんのいちげき」やザキを使用してくる。
前述の通り、ミミックやパンドラボックスにも同様に「ギガ・ミミック」「ギガ・パンドラボックス」が存在する。
2Dモードのグラフィックは通常版を拡大しただけとえらい雑。DQ6までのモシャスやテリーのようだ。
最早バレバレでトラップ以前に出オチだが、S版の仲間達は「罠かよ!」「まさか魔物なんて…」と他のトラップモンスターと同様の反応。微塵も疑いを持たなかったらしい。

  • あくまのつぼ
『Ⅴ』で初登場。
ひとくいばこの壺バージョン的なモンスター。
「ラリホーマ」「ザキ」「マホキテ」といった嫌らしい呪文を使い、「つうこんのいちげき」も放つ。
『Ⅵ』では異常なほどしゅび力が高く、こちらの攻撃を頻繁にかわす。
『Ⅶ』では「ヒャド」、「ギラ」を唱え、とびかかる攻撃を行う。出現率は非常に低いが、野生として出現することもある。
上位種に「ツボック」がいる。

  • あくまの書
『Ⅶ』に登場。
特定の本棚を調べると襲って来る、言わばひとくいばこの本バージョン。
「ザキ」を使ってくる。
上位種に「エビルバイブル」、「あんこくきょうてん」(リメイク版のみ)がいる。
テリワン3D以降のモンスターズではデザインを一新し、微妙な立ち位置から一転して配合で重要モンスターに。「だいあくまの書」「魔王の書」という亜種も増え、イルルカでは黙示録まで出てきた。

  • しにがみのタル
『Ⅶ』リメイク版に登場する。
ついに登場した、樽バージョンひとくいばこ。
だが、樽に化けているわけではなく、普通にエンカウントで登場する。
「ラリホー」「メラミ」等の呪文や、「つうこんのいちげき」を繰り出す。

  • たんすミミック
『Ⅹ』に登場した、ひとくいばこのタンスバージョン。
だが、ふつうのタンスに化けずに、フィールドをうろついている。
「ふしぎなおどり」を踊ったり、つうこんのいちげきを繰り出す。
上位種に「パンドラチェスト」がいる。



追記・修正はピラミッドで宝箱を開けてからお願いします。

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