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更新日:2024/04/07 Sun 21:47:37
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画像出典:機動戦士ガンダム サンダーボルト 第2話
武装
- ビームバズーカ(OVA版)
- ザクバズーカ×3(漫画版)
- ジャイアントバズ×3(OVA版)、×2(漫画版)
- ザクマシンガン×2(OVA版)、×1(漫画版)
- ヒートホーク
- シュツルムファウスト×3
- 各種弾倉
概要
高機動型ザクをベースに、次世代の操縦装置である
「リユース・P・デバイス」(以下、RPD)を搭載した実験機として開発された機体。
ジオン系で赤いからといって
シャアや
ジョニーの専用機ではない。
乗れるか
外観はあの
ジョニー・ライデンが搭乗した
R-2型に酷似しているが、関係性は不明。
作中では組み立てシーンが描かれており、何らかの形でデータを入手し、それを元に新たに組み上げられたとも取れる。
もし原型機がR-2型であるなら、元々が「ザクの皮を被った
ゲルググ」とまで言われる機体なのだが……
リユース・P・デバイス
このシステムはパイロットの
脳から発信される電気信号を、
義手や義足を介しMSの駆動系に伝達することで、機体をパイロットの手足のように扱うことを可能とする。
つまり
「自分のイメージだけで機体を思い通りに操縦する」という事を現実にする極めて画期的な操縦デバイスである。
これを利用すれば例え新兵であっても複雑な操縦への習熟課程を省略して戦場に投入する事が可能であり、またそうした即席パイロットであっても、従来のものより柔軟で直感的な操作性によって一定の戦果を挙げられる可能性が高い。
深刻なパイロット不足、更に機体ごとに異なるコックピットの仕様から、ろくすっぽ実戦経験の無い学徒動員をも強行せざるを得ない
一年戦争末期の
ジオン公国にとってはまさに願ったり叶ったりのシステムである。
しかし、このシステムは義手や義足を装着できる、つまり手足を失った人間の存在を前提とした装置である。
かくして、その研究の為に編成されたのが、過去の戦闘によって手足を欠損した傷痍軍人達で編成されたMS部隊「リビング・デッド師団」である。
RPDの「Reuse(再使用)」という言葉の意味するところは「使い物にならなくなった軍人の再利用」であり、師団名の「Living dead(死者の蘇生)」も同じ事を意味する。
彼らは不自由な義手・義足を使ってMSを操縦しデータを収集するという無理難題を命じられ、半ばモルモットのような扱いを受けながらも、様々な思いを胸にかつて自らの手足を奪った戦場へと再び出撃していった。
だが、リビング・デッド師団は連邦軍が投入した「
フルアーマー・ガンダム」によって大打撃を受け、次の襲撃で壊滅必至という最悪の状況を迎える。
唯一の対抗手段に成り得るRPD実験機は、実用に限りなく近い状態にあったが「あるピース」が欠けており未だ投入は不可能だった。
実験機の性能をフルに発揮するには両手・両足全ての機械化が不可欠であったが、もっともポテンシャルを引き出せるであろうただ一人のパイロットは
まだ右腕だけを健常な状態で残していたのだ。
しかし、窮地に追い詰められていた彼らはある技術者の提案により、残酷な決断を下す。
そのパイロットの健常な右腕を切断し、実験機の最後のピースを埋めたのだ。
断れば銃殺刑だと彼に告げて……。
こうして、ある一人の傷痍軍人の挺身によって完成した史上初のRPD搭載MS、それが「サイコ・ザク」である。
性能
まず目を引く背面のバックパックは専用ウェポンラッチ兼増設スラスターであり、本体以上のサイズを持つ2基の大型ロケットブースターのほか、
- 複数のザクバズーカ
- シュツルムファウスト
- ザクマシンガン
- それら搭載火器用の予備カートリッジ
を搭載。
加えて、手持ち武器にジャイアント・バズといった重火器を満載しており、単機のMSとしては過剰なほど絶大な火力を誇る。
その分全体の重量やバランスは悪化したものの、高機動型ザクの持つ元来のポテンシャルに加え、先述の大型ブースターとRPDによる柔軟な操作性で機動力も却って向上している。
また、高性能と引き換えに高度な操縦技術と動物的直感の両方が要求されるじゃじゃ馬MSと化していた高機動型ザクの操縦を少しでも簡便化するという意味でも、RPDの意義は非常に大きかった。
事実、もともとは狙撃兵であったダリル・ローレンツも、
超高機動力を持つ突撃用MSという全く相反するスタイルのこの機体に、ロクな訓練もせず
半ばぶっつけ本番に近い形で搭乗したにもかかわらず、多大な戦果をあげる事に成功している。
総じて、もはや完全に
「ザクの皮を被った何か」と言いたくなる機体である。
なおこの重武装には圧倒的な戦力差を少しでも埋めるため「切り札」である機体に火力を集中させる必要があったという事情もあり、このあたりは後の時代の
フルアーマー・ユニコーンガンダムと似た物を感じさせる。
だが、この機体の要であるRPDはまだ試作段階であるために、その能力を100%発揮するには
パイロットの両手足を義肢化、つまり四肢を切断せねばならないという
壮絶かつ非人道的な制約も持ち合わせている。
この機体を評した「狂気の犬」と言う言葉は、あらゆる意味で的を射ていると言えよう。尤も、その代償の分凄まじい戦闘力を持ち合わせてはいるのだが。
なお、「サイコ・ザク」の名はあくまで略称であり正式名称は
「リユース・P・デバイス装備高機動型ザク」である。
「サイコ」と名のつく点から勘違いしがちだが
エルメス、
ジオングなどの所謂
ニュータイプ用機体が持つようなサイコミュ系精神感応波装置に由来する名前ではない。
後の時代で開発される似たような名前の
サイコガンダムがあるため少々紛らわしい。
ちなみに略称が生まれた経緯は、ロールアウト時に「長い」という理由で略されたからであり、以後作中でも正式名称で呼ばれた事は無い。
劇中での活躍
第11話で組み立てシーンという形で初登場。描かれている線の影響もあってかなり禍々しさが漂っている。
第13話で両手足が義肢化されたダリルが乗り込み出撃。
ビッグガンを運びながらムーア同胞団艦隊がいる地点に到達し、ビッグガンをレイトン伍長に撃たせ(狙いを付けたのはダリル。)、敵艦隊を強襲。
凄まじいまでの火力と機動性により戦艦2隻を瞬く間に轟沈させ、主力空母ビーハイヴを文字通り蜂の巣にし、艦隊を一瞬の内に壊滅に追い込んだ。この見開きで戦場を駆け抜けるザクの姿は鳥肌モノ。
そして、因縁の敵であるイオが駆るフルアーマーガンダムと一騎打ち。
斬り合いや撃ち合いで互いに一歩も引かず、さらにガンダムのミサイル攻撃を難なくマシンガンで撃ち落し「俺の失った手足よりも自由だ…!」と歓喜するダリル。
それからマシンガンでガンダムの左顔とバックパックを潰した後、空になったブースターをパージし一気に決着を付けようと突撃。
敵のミサイル攻撃を掻い潜りながら接近するも
ビームライフルを叩きこまれ、左腕を吹っ飛ばされながらコロニー内部に座礁し、ダリルは気絶する。
そこにガンダムがトドメを刺さんと
ビームサーベルをコクピットに向けるが、その瞬間雷がザクに流れ込みダリルが
復活。
同時にサブアームに残っていたシュツルムファウストが発射され、ガンダムの頭を吹っ飛ばし、さらにサーベルもコクピットから頭部に反らすことに成功。
結果
双方大破し、ザクは爆散したが
悪魔のような存在だったガンダムを撃破することに成功したのであった。
結果を見れば相討ちとも言えるが、そもそも(通常のザクより高性能な)高機動型ザクとはいえ基本性能はガンダムに劣っている。
それと終始互角に渡り合い、最後の最後で機能停止にまで追い込んだことを含めばザクの判定勝ちとも言えるため(ダリルの適応性も高かったとはいえ)、RPDの凄まじさが証明された結果となった。
しかし、「ガンダムに勝った」ことでダリルとフィッシャーはシステムの早急な量産化=四肢切断の推奨がなされてしまうことを危惧する。
そして肝心のRPDが連邦からの独立を目論む南洋同盟に奪われるという想定外の事態が発生。
更に開発者のカーラ・ミッチャム教授はムーア同胞団との戦闘の際にある悲劇に巻き込まれて
幼児退行してしまったことで量産化は当面の間見送られることとなった。
しかし
ジオン残党の作戦指揮官は
「サイコ・ザクを『軍神』としてジオンを再興する」といった旨の発言をしており、ダリル達の懸念は半ば現実のものになりつつあると言える。
目下のところ残党は南洋同盟を追いつつ、カーラを治療して研究の再開を目論んでいる。
一方でこの機体の噂はジオン残党軍にも広まっており、特に傷病兵からすれば夢のようなシステムであるため羨望の眼差しを向けられていた。
また、連邦側は単騎で艦隊を全滅させたサイコ・ザクを『悪夢の実験機』と呼び、その強さの根幹であるリユース・P・デバイスを危険視している。
傷痍兵を一人一人が艦隊クラスの戦力を持つ最悪の軍隊に変貌させてしまうデバイスを何としても接収、あるいは破壊しようとしており、
そのために新型のアトラスガンダムまでも手配し、南洋同盟の制圧作戦「サンダーボルト作戦」を開始した。
サイコ・ザクMk-Ⅱ
南洋同盟はカーラの復活を待たずして、基本設計をかつての助手J・J・セクストンの主導で進めさせていた。
ダリルがジオン残党軍を裏切って南洋同盟に着いた頃には、既に32機のサイコ・ザクのフレームが完成しており、パイロットの選定まで済まされている状態だった。
カーラの復活後に更なる調整が行われ、再びダリルの手によって起動。
共にジオン残党軍を裏切った同胞3名の乗る水泳部相手に、最終装甲無し+ヒートホークのみでの模擬戦を行った所、たった5分で全滅させてしまったうえ危うく相手を殺しかねない状態まで追い込んでいた。
やむを得ずザク・タンクの砲撃で無理矢理水入りになったものの、フレーム部分で受けたにもかかわらず大破はしなかったあたり、もうムチャクチャである。
この5分の稼働でフレームは限界まで迎えていたらしく、整備班によってオーバーホールをされていた。
その後、火山基地の居場所を突き止めた地球連邦軍の部隊に迎撃のため出撃。この時もフレームのみでの出撃だが、早速南洋同盟がサンダーボルト宙域で回収していたビッグ・ガンを使って突入部隊の足を止めている。
基地内部に侵入した
アトラスガンダムとも交戦。激戦の末に追い詰められたが、命を賭したクローディアの介入によって事なきを得る。
いろいろあって戦意を喪失したイオを後目に怒りのままに戦艦スパルタンに突撃し、
ヒートホークを叩きこんで艦橋を撃破。
31機のサイコ・ザクを無事宇宙へ送り上げた。
パーフェクト・ガンダム
残ったダリル機は一度裏切ったジオン残党軍と利害の一致から再度手を組んで宇宙へ上がる。
その際に地上用から宇宙用に換装すると共に、
かつて死闘を繰り広げたガンダムの装甲を用いて偽装を施された。
ぶっちゃけ後述するブラウ・ブロ奪取のための偽装の兼ね合いが強かったが、同時に「サイコ・ザクをパワーアップする」という目論見もあり、換装された結果
装甲強度200%増加、推力150%上昇、脚部スラスター反応速度30%アップという著しい性能強化が実現している。
こうして強化されたサイコ・ザクは
パーフェクトガンダムと命名され、
ルナツー基地への侵入を敢行する。
見た目は初代ガンダムにザクの動力パイプが露出しているという奇妙な姿だが、
アトラスガンダムのようにジオン系の技術が取り込まれた機体も開発されていたので外見で疑われたりはしなかったのだろう。
劇中ではある程度ルナツー内部まで辿り着くと本性を現し強行突破を図った。
この時の武装はビームサーベル、ビームライフル、シールドと非常にシンプル。これを見たルナツーの人間に「古風なガンダム」と呼ばれた。
しかし中身はあのサイコ・ザク、性能差で守備隊相手に大暴れするも、スラスターと関節を弱らされる特殊ポリマー弾を受け新型機ブルGの前に劣勢に。
しかしなんとか最深部に着き、鹵獲していたが起動方法が分からず封印されていたブラウ・ブロの奪取に成功。
単騎で艦隊の包囲網を突破できるほどの絶大な戦闘力・防御力・機動力を兼ね備えた怪物へと昇華されている。
アナハイム・エレクトロニクス社をこの世から消し去る!
血塗られた玉座ごと……忌まわしい月の神殿を叩き壊せっ!
パーフェクト・ガンダムの宇宙戦用装備。或いはパーフェクト・ガンダム完全体。
ただしTV版とは武装や構造が大幅に異なり、端的に言えばサンダーボルト版デンドロビウム。
- 前部にMSと合体するドッキング・アームを装備
- メガ粒子砲が全て連装砲に変更され、ルナツーの外壁をぶち抜いて大穴を開ける大火力を実現
- Iフィールド・ジェネレーターを搭載
- アプサラス等のジオン系MAのようなモノアイレールが機体中央上部に搭載
とほぼ魔改造と言わんばかりの状態と化している。
南洋同盟に寝返ったダリル・ローレンツにより操られるパーフェクト・ガンダムの手で奪取され、長き眠りから目覚め遂に起動するとデンドロビウムと同じ要領でパーフェクト・ガンダムとドッキング。
そして
- マッハ10で飛ぶ戦艦のレールガンの砲弾すら撃ち落とすダリルの超人的な狙撃技能と優れたニュータイプ能力
- サイコミュによるオールレンジ攻撃
が合わさり、ブルGを撃退し、連邦軍艦隊の宇宙艦を多数撃沈する暴れっぷりを見せ艦隊を包囲網諸共壊滅させる形で正面からブチ破って暗礁宙域へ逃亡した。
元々MAだったこともあって戦局をたった1機で塗り替える恐るべき戦略兵器であり、以後はパーフェクト・ガンダムと合わせて南洋同盟側の切り札として君臨する。
量産型サイコ・ザクMk-Ⅱ
事前に宇宙へ上げたサイコ・ザクMk-Ⅱも一部登場。
従来タイプと外見はそっくりそのままで、ダリルの危惧通りパイロットも四肢を切断したR.P.D.で操縦しているため依然強力な性能を有している。
装備は第一部に登場した重装備タイプが基本となっているが、パイロットによって微調整されているようでグフのシールドをサブアームに持たせている機体もある。
内一機のビビ・ベンソン搭乗機が、スパルタン残存勢力による陽動作戦に引っかかりパーフェクト・ジオングと交戦状態に入る。
しかし、高機動戦闘中に廃棄コロニーの残骸へ衝突し動きを止めてしまい、そのまま撃破されてしまった。
更に、ハンクとエイプリルが乗っていた機体もコロニー落としに巻き込まれてその隙に撃墜され、32機のうち約1割にあたる3機を失う事となった。
余談
この「思考のみで機体を操縦するシステム」としては「
ガンダムUC」の
ユニコーンガンダムや
シナンジュに搭載された「インテンション・オートマチック・システム」、「
F91」の
ラフレシア等に搭載された「ネオ・サイコミュシステム」などがある。
いずれにせよ、「自分の思い通りに動いてくれる」というのがシンプルかついかに恐ろしいかが窺える。
なんで誰もモビルトレースシステムを作ろうとか言いださなかったんだろう。
またユニコーンガンダムとは操縦システムの他に、決戦時に戦力差を少しでも埋めるため重装備がなされたという共通点もある。
この他、アニメ配信と同時期にテレビ放送されていた「
鉄血のオルフェンズ」に登場する「阿頼耶識システム」も「思考で操作するシステム」であるが、
1期終盤に登場した
グレイズ・アインがサイコ・ザクと同等か
それ以上の
非人道的な操縦システムであったこと、武装が本機は銃火器満載、グレイズ・アインは格闘戦特化と対照的であることから近年では比較されることもある。
ちなみに外伝である「月鋼」には「義手を神経接続して操縦する」、まさにリユース・P・デバイスを彷彿とさせる操縦システムが登場しており、阿頼耶識の研究の過程で似たようなシステムが作られていたのかもしれない。
◇立体化
「高機動型ザク(ガンダムサンダーボルト版)」の名称で
プラモが発売された。
細かなディテールまで再現された外見と、多量のスラスターと武装が全て別パーツとして付属するため見栄えが良い。
特に武装は造形を妥協されているわけではなく、全て手持ちにしても問題ないレベルになっている。
サブアームも付属しているので武装を持たせる事も不可能ではなく、OVA版で所持していたビームバズーカもリック・ドムから取ってくれば装備可能。
如何せんロケットブースターが大きすぎるので立たせる時には広いスペースが必要な事と、ポロリしやすい各部スラスターや合わせ目の目立つ部分が多い事が懸念点。
とはいえハイレベルな機体をここまで立体化するのには相当な努力と丹念を注ぎ込んだ結果と呼べるので、発売しただけでも十分だと言えるだろう。
当初は漫画版イラストのパッケージで発売していたが、OVA版放映と同時に別イラスト版に順次差し替えられた。中身的には成型色と説明書の内容が一部変更になった程度。
マスターグレードではデザインを担当した
カトキハジメプロデュースの『Ver.Ka』シリーズとしてリリースされている。
OVA準拠の装備仕様なのでロケットブースターが搭載されており、それをMGクオリティで再現したため非常に箱がデカい。
この他、「
ガンダムビルドファイターズ」の外伝「A」にザクのイメージのひとつとしてこのサイコ・ザクも描かれていた。
掲載誌と出版社は異なるが、プラモとしてなのか出演に問題はないようである。
ライバル機であるフルアーマーガンダムに続いて参戦している。外見は原作準拠だが、一部武装がOVAに合わせて装備している。
多様な武器を懸架している特徴からか、メイン射撃のザクマシンガンと連動してザクバズーカを連射するギミックがある。
これは別個弾数が決められているので規定以上は撃てないほか、ザクマシンガンを手動リロードするたびにザクバズーカの砲塔は減っていく。
サブ射撃、特殊射撃はリズミカルな動きをしながらマシンガンやシュツルムファウストを撃ち放ち、特殊格闘では旋回しながらヒートホークで斬りつけてくる。
覚醒技も乱舞系のものと全武装を連射するものの二つが用意されている。
欠点は幾つかあり、キャンセルルートによる変則移動が多いがブースト管理がその分難しく、弾速もそれほど早くないため回避された時の処理は適切に行いたい。
またビーム兵器がチャージ射撃くらいしか無いが、現在の環境においてそれが明確な不利になるような場合はほぼ無い。
機動戦士ガンダムEXVS2 XBOOSTでは、前後特殊格闘にその場で旋回してから飛んで切りかかるモーションと、格闘CSに
曲げ撃ち及び置き撃ち可能なビッグガンが追加された。
ビッグガン自体はそこそこ使えたのだが他がイマイチで、2021年7月のアップデートで各種射撃武装を中心に強化が入る。
元より誘導切りを削除させられた横特殊格闘の代わりにN特殊射撃に誘導切りが追加されるなど、移動技への恩恵が主だった。
機動戦士ガンダムEXVS2 OVERBOOSTでは、メイン連動射撃のジャイアント・バズが待望の撃ち切りリロード可能になった。
しかし数少ない強みであった爆風が削除され射撃ガード持ちに対して有効打が減ってしまい、この機体のメインコンセプトである格闘迎撃がさらに弱くなってしまった。
弾速も低下しているので後衛からメインをひたすら流す所謂事故待ち戦法も、シリーズ共通調整(緑ロックで撃った弾は火力が低下してしまう)でビッグガンも火力が下げられ例えフルヒットさせたとて火力が低く、環境にかなり逆風な機体となってしまっている。
新要素として特殊射撃に格闘から出せた射撃派生が移動したが、これもキャンセルルートが特格しかなくあくまで足掻きの択や迎撃の択が増えた程度で、総合的なキャラパワーとしてはクロブからまた下がってしまった、というのが結論である。
「サイコ・ザク(サンダーボルト版)」名義で3から登場。
作品にもよるが固有能力として「リユース・P・デバイス」が存在し「脳からの電気信号を受信し機体の反応速度や機動力を高める」という効果がある。
ガンダムブレイカーシリーズは作中世界の人物が自分のガンプラをスキャンし仮想世界へ投影して戦う設定だが
このガンプラを動かしてアビリティを使うとしても
ガンプラを動かすのに持ち主の手足を切り落とす必要はない
。
まあ他のゲーム作品でも手足を欠損しなきゃ使えないということはないしね
余談だが機体名義をよく見ると「サイコ・ザク(サンダーボルト版)」とあるがこのゲームの発売時点では
サイコザクという呼び名のザクはサンダーボルトにしか出ていない。
「フルアーマーガンダム(サンダーボルト版)」なら外見が異なる同名機体があるのでサンダーボルト版と明記する理由は理解できる。
サイコミュ試験用ザクという似た名前ならMSVに存在するが明確な別物でちゃんとそっちも正式名称で出ている。
ザクに詳しくない人でも確実に理解してもらうためだろうか。
ジェネシスで
DLC限定だが参戦。
高機動型ザクを凌駕する性能を誇り、機動性は
ヅダをも超える。更にアビリティには命中と回避率を上昇させるR.P.D.を持ち合わせているため、基本性能は非常に高い。
反面、機体のENが少なく攻撃による消耗率が高めなので、すぐに息切れしやすい。
ちなみに、こいつを
Lv8まで強化するとシナンジュが開発できる。ワープ進化どころじゃねぇぞ!
宇宙専用の汎用機。
宿敵と同じく実装時点の最高コストだった500で登場している。
さすがにプレイヤーキャラの手足は切断しなくても扱えるようになっている。
まず機動性がとにかく高く、同コスト帯を大きく引き離しているレベルで、さらに武装面でもビームと実弾の双方を併せ持ち、とかく手数の多いのは間違いなく強みといえる。
一方HPは著しく低く、シールドも非所持である。懐に潜り込まれ格闘戦を挑まれると脆いため、リロードで隙を作ってしまい明確な
弱点を晒すことになってしまわないように立ちまわりたい。
追記・修正は四肢を切断してお願いします。
最終更新:2024年04月07日 21:47