キーラ・ゲオルギエヴナ・グルジェワ

登録日:2014/08/17 (日) 10:16:30
更新日:2021/10/17 Sun 16:29:49
所要時間:約 6 分で読めます





「行くぞ我が子ら、私に続けぇ!」

#「帝国万歳(ウラー・インピェーリヤ)ッ!」


相州戦神館學園 八命陣』の登場人物。
CV.海原エレナ(PC版)/氷青(CS版)


夢界六勢力の一つ、鋼牙の首領。ロシア帝国軍大佐。

一見小柄な少女だが、威風堂々とした言動と風格を持った女王。

自分とその軍勢を獣と称し、部下達を「我が子ら」と呼んで愛する一方、人間を下衆で汚い生き物として見下している。

ただ、自分は人間とは違うというその認識を四四八達からは「主張が小物」呼ばわりされ、壇狩摩からは「小僧に言い返されて切れる程度の器」と見下されている。
実際、彼女が他の勢力を敵視しているのに対し、他勢力からの評価は、からかい甲斐がある玩具として見られていたり、意にも介されていなかったりと散々。


そして本編では四四八達が四層を突破した直後に襲い掛かり、未だ未熟な戦真館の面々を蹂躙したが、直後に出現した百鬼空亡によって何の抵抗も出来ずに叩き潰され、ルートによってはそのまま退場するというかませ犬ポジ。







【鋼牙】

キーラ・ゲオルギエヴナ・グルジェワが率いる勢力。
キーラが騎乗する戦車を牽く二つの頭を持った巨大な狼、ロムルス・レムスとロシア帝国軍機甲獣化聯隊・ゲオルギィの総勢三千人から成る大勢力。
全にして個を体現し、一切のズレのない集団戦闘を得意とする。
その戦闘力は脅威的で他の勢力からも一目置かれているが、上述の通り仲間を丁重に扱う一方でそれ以外を見下すキーラの気質から他勢力と協力関係を築くことができておらず、孤立状態にある。






■能力資質
戟法と楯法の活。
その華奢な外見からは想像もつかないほどの剛力と、頭が吹っ飛んでも再生する驚異的な回復力を併せ持つ。
武術などの戦闘技術は持たず、肉体のポテンシャルのみで戦う獣じみた強さを持つ。
その他に、絶大な攻撃力を持った認識不能の攻撃を持っている。







【急段】


■鋼牙機甲獣化帝国(ウラー・ゲオルギィ・インピェーリヤ)


キーラ・ゲオルギエヴナ・グルジェワの急段。

協力強制の条件は「キーラ・ゲオルギエヴナ・グルジェワは人外(獣)だ」と両者が思うこと。

そしてその効果は戟法、楯法、咒法を複合させ、キーラ・ゲオルギエヴナ・グルジェワという怪物をより怪物らしく強化すること。
要するに自分を強化するという単純極まりない能力。

しかし問題はこの急段そのものではなく、それを発動させるキーラの肉体、そして彼女が持つもう一つの異能にある。


以下ネタバレ




「お願いお父様。もうこれ以上繋げないで」

「わたしが見えなくなってしまうから」

「わたしはずっとここにいるの」

「だからお願い。わたしだけを見ていてお父様ーーー」






■黄金瞳

キーラ・ゲオルギエヴナ・グルジェワが持つ異能。スチパンのそれとは関係ない。

この瞳が持つ力は、王者の如きカリスマ。この瞳に屈した者は個を保つことすらできなくなり、細胞の一片に至るまで黄金道の支配下に置かれる。
キーラはこの異能によって無意識の内に自分の妹、ロムルスとレムスを自身に屈服させ、下半身が融合した異形と化した。

そしてさらに最悪だったのが、彼女の父親の存在。

ゲオルギイ・イヴァノヴィチ・グルジエフ。彼は、神ならぬ身にて、人間を高次の領域に昇華させるという超人創造を妄想する魔術師だった。

そして娘の異能を目にした男が目論んだのは、人の身で超人となることが不可能ならば、継ぎ足していけばいいという狂気の考えだった。

肉を切り裂き、骨を断ち、傷口を接合する。そして魔眼は接続された全ての生物を支配下に置き、キーラの一部として機能させていく。

その結果誕生したのが、50メートルにも及ぶ巨大なゴーレム。鋼牙の構成員は、その全てがキーラに接続された人間達。
普段キーラはこの姿を隠蔽しており、彼女が放つ正体不明の攻撃は、透明化しているこの肉体による攻撃。

この接続された人間はキーラの生体組織として完全に融合しており、その巨体を自分の肉体のように動かせるが、末端に至るまで痛覚を共有してしまっている。
日々自分の体に他の生物の肉体を繋げられ、体を切り開かれる苦痛に苛まれる毎日。
当然のごとくその憎悪は父に向けられ、自分はこんな薄汚い存在と同じものではないという自己防衛本能が、彼女を人間から獣に変えてしまった。

その後、ゲオルギィは友人であった甘粕正彦に見限られて殺され、キーラは残された資料から邯鄲の存在を知り、狩摩の仕掛けで四四八の記憶が混乱し、設定が狂った瞬間を狙って夢界に潜り込んだ。

その目的は、自分の肉体を取り戻すため。そして、自分に接続されたもの達にも肉体を返し、共に生きるため。

彼女は自分に接続された生物達を邪魔者などとは思っていない。むしろ、同じ痛みを共有した同胞であり、仲間であり、家族だと思っている。
本来、それだけの愛があれば盧生の資格を得られたかもしれない。しかし、彼女は仲間への定義が狭すぎた。自分の仲間は同じ痛みを共有した者だけであり、それ以外は全て敵。彼女の境遇を考えれば仕方がないことかもしれないが、それでは盧生にはなれないのだ。


そして同じ歪みを抱えながら全く別の道を選んだ鈴子との最終決戦で、真の姿を表した彼女は終始鈴子を圧倒するが、空亡の魔震によって肉体が崩壊し、女王を癒すために自らの身を捧げる臣下達と完全に融合しようとするが、の急段がその過度に癒しを求める心によって過回復を引き起こし、鈴子によって止めを刺され死亡した。










余談だが、彼女が暴れまわっていたのは邯鄲の中で、現実ではない。つまり、キーラは現実ではまだ誰も手にかけていなかった可能性もある。

或いは四四八が彼女の内面をもっと深く知っていれば、盧生として彼女を救うこともできたかもしれない。


要するに何が言いたいかというと、ヒロインでもおかしくないって事だ!っていうか可哀想すぎて泣けてくるよ!助けてやってよ正田卿!










【万仙陣】

「教えてやろう、三千倍だ」



万仙陣によるタタリ、及び一週目の回想で登場。

一週目では神祇省と貴族院辰宮と一戦を交えることとなり、狩摩による陣形崩し、貴族院辰宮の筆頭戦力たる宗冬、更には百合香傾城反魂香による「自害せよ」のコンボによって追い込まれたかのように見えたが、真の姿を現したことで一方的に蹂躙し、叩き潰した。

それというのも狩摩の夢は馬鹿には効かず、宗冬の破段はその重量の前に完全な軽量化が出来ず、百合香の傾城反魂香は無効化されるわけではないが、単純な物量差によって百合香が鋼牙三千人の結晶を全滅させるより叩き潰される方が速いというこの三人にとってキーラが相性最悪な相手だったため。


が、直後に現れた柊聖十郎によって辰宮と神祇省共々瞬殺され、やっぱりかませ犬になってしまった。
おかげでカッコつけて言った「三千倍だ」が「13kmや」を彷彿とさせるネタ台詞扱いされることに。どうしてこうなった…

そして出番はこれで終了かと思いきや…













「お待たせみんな、キーラちゃんだよ☆」





( ゚д゚) ・・・

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚) ・・・

(つд⊂)ゴシゴシゴシ
 _, ._
(;゚ Д゚) …!?



どうしてこうなった…かはまあ気にするな。大宇宙の意思とでも思え。
まあこんな夢もあるってことさ(アヘンスパー



画像出典:相州戦神館學園 万仙陣


追記・修正をお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 相州戦神館學園 八命陣
  • 相州戦神館學園 万仙陣
  • 鋼牙
  • 絢爛暴虐
  • アイドル
  • 銀髪
  • ロリ
  • 大佐
  • ロシア
  • どうしてこうなった
  • 海原エレナ
  • 氷青
  • 幸運E
  • かませ犬
  • 超獣帝国
  • 女版シュライバー
  • 意外といい子
  • 馬鹿
  • キーラ・ゲオルギエヴナ・グルジェワ
  • 残念な獣殿
  • 正田崇

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2021年10月17日 16:29