ラスティ・ザ・レインボー

登録日:2015/09/09 Wed 00:30:28
更新日:2023/02/23 Thu 17:37:34
所要時間:約 3 分で読めます








ひとつの虹が、新たなる虹を呼ぶ。




概要

ラスティ・ザ・レインボーとは、デュエル・マスターズのクリーチャー。
DM-24「極神編(バイオレンス・ヘヴン) 第1弾」にて収録。レアリティはスーパーレア。

強力な高レアカードに隠れて地雷ハズレアが潜むDM-24のハズレアの一枚。

スペック

ラスティ・ザ・レインボー SR 水文明 (6)
クリーチャー:スプラッシュ・クイーン 5000
自分が多色の呪文を唱えた時、または、多色クリーチャーを召喚した時、カードを1枚引いてもよい。
多色カードをサポートするドロー効果を持つ。

自分が多色呪文を唱えるor多色クリーチャーを召喚することで、カードを一枚ドロー出来る
多色クリーチャーで効果が起動するときは『場に出す』ではなくて『召喚』によっての発動なので注意。
なお、ドローは強制では無く任意効果となっている。

スーパーレアというレアリティや豪快なイラストに反して効果が残念なことにショボイ。

まず初めにこのカードが抱えている問題点は、効果の範囲が狭すぎること。
相手の多色カードを対象にはできず、器用貧乏な面が目立つ。
そして何より問題な点は、クリーチャーの場合は『召喚』にしか反応しないこと。
大型多色クリーチャーには結構使用されるであろう踏み倒しには一切応じないという部分も痛い。
そのフォローとして呪文にも反応するようにしたのかもしれないが、だからどうしたという感じ。

しかも、このクリーチャー自身も貧弱。

コストは6と結構重く、そのコスト設定に反してパワーは5000とやや貧弱。
W・ブレイカーなども所持していないため、アタッカーとして働ける可能性は限りなく低い。
種族も優遇種族とは言い難い微妙な種族設定だが、少なくとも種族デッキに入る可能性もない。

身も蓋もない事を言ってしまえば、そもそも『多色カードを中心としたドロー』自体が厳しい。

多色カードはデッキに大量に入れてしまうと、タップインなどがあるためデッキ事故を起こしやすい。
なので、基本的によほど腕に自信のある人でもない限り、多色カード多めのデッキ構築はされにくいのだ。

よって、多色カードが多いほどドローしやすくなるというこのカードのコンセプト自身に問題があると言える。
それにラスティは単色なので、多色中心のデッキに入る単色枠の競争に勝つことが難しいかもしれない。
この問題はラスティだけではなく、後述のミストジアスやS・リエスも解消できない問題でもある。

ここまで問題点ばかり指摘してきたが、もちろんこのカードにも評価点はある。

まずイラストがスーパーレアなだけあって優雅で美しい。
ここはイラストに一定の定評のあるスプラッシュ・クイーンの強みでもある。
そのため、観賞用として一枚は保管しておいても悪くないだろう。
というかDMのみならずTCG全体に言えることだが、せっかく良いイラストを用意されているのだからそれに反するハズレアを生むのは苦々しい物がある。

ともかく、半年後にすぐ登場した調整版の存在なども見ると悲しいカードであることは間違いない。

関連カード

雷鳴の守護者ミスト・リエス UC(R) 光文明 (5)
クリーチャー:ガーディアン 2000
他のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引いてもよい。

光文明を代表するドローソース。

もちろんドローの発動のしやすさはラスティとは比べ物にならない。
ただ、呪文には反応しない点や文明色の違いなどで一概に比べることはできないが。
それに冷静に考えると、ミスト・リエスは殿堂入りカードなので比べてしまうことが酷な話ではある。
ミスト・リエスと単純に比べられてしまったら、大半のドローソースの価値が落ちる。

……ミスト・リエスとの比較をしなくともラスティが弱いのには変わりもないのだが。

しかも殿堂解除されたのに最近はコイツの使用率も芳しくない

鎧亜の剣邪ミストジアス  R //闇文明 (6)
クリーチャー:ロスト・クルセイダー 4000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
多色呪文が唱えられた時、または、他の多色のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引いてもよい。

ミスト・リエスの多色向け調整版……というよりはラスティの調整版。

ラスティ同様に、多色呪文及び他の多色クリーチャーの登場に反応してドローができる。
コストやパワー面、他にも種族面や多色という点を見るとラスティに劣っているように見える。
しかし、こいつは面目上『ミスト・リエスの調整版』なので、相手の多色カードにも反応できるのだ。

つまり、ミストジアスの方がドローソースとしては圧倒的に使いやすい。
しかも、こいつはスーパーレアではなく比較的入手しやすいレアである。

さらに何がおかしいかというと、このミストジアスは後のシリーズのカードでは無い。
ミストジアスはDM-26で初登場……つまり同じ極神編期間中に誕生したカードである。
時期的に大体半年ほどしか経過していないという事態になっている。
いくらパワーインフレの激しかった極神編とは言え、いくらなんでも反省を生かすのが早すぎでしょ。

そして、ラスティの立場を奪ったミストジアスでさえ完全に使いやすくなっているわけでは無い。
やはり多色カードを誘発剤にしたドローは使いにくく、ミストジアスが使われることは少ない。

そしてミストジアスが使われないという事は、ラスティにも出番は無いのである。

サイバー・S・リエス C 水文明 (5)
クリーチャー:サイバー・コマンド/エイリアン 4000
自分の多色クリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。

ラスティやミストジアスの下位種に相当するカード。

コストが低くなっており、所持種族も増加。
その代償として、多色呪文には反応せず自分の多色クリーチャーにしか反応しない仕様。

単色カード・そこそこのパワーで、種族も優遇種族で使いやすいように見えなくもない。
だが、結局はドロー能力が使いにくいうえに対象範囲も狭いので……使いにくいという事です。

というかこのカードなら、ミスト・リエスや《ハッスル・キャッスル》の方が使いやすい。

補足

イラストでは《タスクナイト・ムーブリッド》がラスティの周りで踊っている姿が描かれている。

何故この地味なクリーチャーが一緒にイラストに描かれたのかは不明。
ムーブリッドは単色クリーチャーだし、種族的にも特に繋がりは無い。

ただ、ムーブリッドがいる領域のはあの《災勇鬼ダイゴクウ》が警戒を呼び掛けるほどである。
もしかしたら『あの強力なムーブリッドがいる領域で踊れる』ほどラスティが強力という事を示しているのかもしれない。
残念なことに、ムーブリッドが使われることは殆どないが。

まあ、そんな疑問はどうでもいいくらいイラストが美しいから問題は無いだろう。



ひとつの追記・修正が、新たなる追記・修正を呼ぶ。

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最終更新:2023年02月23日 17:37