多色(デュエル・マスターズ)

登録日:2015/01/19 Mon 00:13:16
更新日:2023/11/09 Thu 13:54:17
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闘志と野生が一つの体に宿る時、

世界を変える力が生まれる。





ここでは、TCGデュエル・マスターズ」における複数の文明を併せ持つカードについて解説する。


概要


『デュエル・マスターズ』において、複数の文明を持つカードのことを指して、公式で「多色」と表現する。
かつては漫画や公式の説明書などでは「レインボーカード」なんて表現もあったが現在は長いからか公式非公式共に「多色」で通じる。
ただし「5色レインボー」という表現が残っていたり、カードテキスト内の「多色」表記には"レインボー"のルビが振られていたりと、完全に死語とはなったわけではない。
ただ、今なお「レインボー」と表現している人はおそらく黎明期に近しい頃からデュエマやってた歴戦のプレイヤーか、一度引退して復帰した出戻り勢のどちらかと見て間違いない。

兄貴分ともされるTCG『MtG』からの輸入ギミック。もっともこれは他のTCGでも割とやってる。

初登場したのは「聖拳編」。
復帰勢の多くはこのタイミングで第一次ボルバルマスターズに巻き込まれて引退した後復帰したプレイヤーである。
「聖拳編」では背景ストーリーにおいて、力なき民たちが異なる文明を融合する技術を得たことでレインボー獣に覚醒したとされている。
だがその後の世界では特に注釈なく自分で勝手に他の文明の力を得たり、あるいは特殊な力を使って文明を捨てるなんてパターンも見られる。
まあ、面倒な設定をつけたままでは多色というものが出しにくかったんだろう。

ボルバルザークが暴れまわったせいか、そもそもの設定のせいか、「転生編」では進化クロスギアを除き多色は登場しておらず、次の「不死鳥編」では全く登場しなかった。
極神編」では打って変わって多色がフィーチャーされ、それまで登場していなかった「3色」「5色」の多色カードが新たに登場。
DM-26に至っては60枚の収録内容に対して単色は8枚のみ、あと52枚はすべて多色という極端な構成のパックが登場してしまった。
おかげで『デュエル・マスターズ』は人気を取り戻し始めた。

その後は多色も節度を守って投入されるようになり、それなりにパラパラと収録されるようになった。
だが「ドラゴン・サーガ」では2弾にわたって通常エキスパンションでは単色のみの収録になり、第3弾「双剣オウギンガ」で久々に5色は登場したものの《五邪王 ニガ=ヴェルムート》のみであり、ほぼ単色のようなもんである。
なおデッキや特殊エキスパンションでは新規も出たり、ちょぼちょぼ過去のカード再録されるが「ドラゴン・サーガ」って名前のせいかやたらぶっ壊れた多色ドラゴンが再録されるんですよねえ…。

後に「革命編最終章『正体判明のギュウジン丸』」でプレビューカードとして多色が収録され、「革命ファイナル」からは再び多色が大量に登場した。
そして「十王篇」では2色がプッシュされ、続く「王来篇」では「極神編」から久々に3色カードを推し出している。

カードパワーの避けられないインフレは多色にまず到来し、その多色に追いつこうと単色が頑張るが、多色が強すぎて殿堂入りカードが複数出ることで達成される。


多色カードの特徴


基本的に多色カードのほとんどは複数の通常種族を持っているため、命名法則はそれぞれの種族に割り当てられた二字の冠詞を組み合わせたものになる。3つ以上の場合は個別対応。
後にこれは単色多種族にも適用されることになった。
呪文は「○○と××の△△」が基本。他のカードタイプはカードごとの個別対応。

多色カードのプレイには持っている文明全てのマナが必要となる。
このため、それが支払えないと当然ながらプレイできない。
単に色が足りない場合の他、逆にコスト軽減のせいでマナコストが持っている色数より少なくなってしまうパターンでもこれが起きる。

多色カードはマナゾーンにはタップインして置かれ、そのターンはマナを出せない。
またマナを出すときはどの色を出すかを宣言しなければならない。
また0〜3色は出せるマナが「1」であるが、5色は「0」である。
「じゃあマナ出せないから意味無いじゃん」と思うかもしれないが、例えば《コッコ・ルピア》で軽減しすぎて、先述のように「3色なのに2コスト」という状態になった場合、それぞれのマナはひとつしか色を持たず、マナはオーバーして支払うことはできないため、「色だけ出すカード」も需要が存在する。
…まあ「《コッコ・ルピア》で軽減しすぎて」という時点でデッキ構築かプレイングを反省したほうがいいんだけどね!

…となっていたが後にルールが改正され、「下限値が色数を下回って強制コスト軽減する場合」については、色数の下限値を優先していいことになった。
これでも構築やプレイングを少々見直したほうがいいが、それでもコスト減少のデメリットは軽減されたことになる。


多色の利点・欠点


先に欠点をあげると、
  • 複数の文明に関係するメタを受けること
  • マナゾーンに置くときはタップインするためすぐにマナを出せないこと
  • マナゾーンへのタップインが能力扱いのためバニラサポートを事実上受けられない(後述するが後にルール変更される)
  • 枠が多色は統一されてしまうのでなんか美しくないこと(※個人の感想です)
がある。

しかし「複数の文明に関係するメタを受ける」といっても、そもそも多色カードを入れるようなデッキはその文明を含んでいるデッキなので今更感が強い話である(もちろん、調整次第で被害を軽減こそできるが)。
枠はまあ…慣れろ。確かに2色デッキで赤と黒にしたつもりが途中で虹色のカードでてくると統一感気になるかもしれないけども。
但し2016年のカード枠デザイン変更に伴い多色カードの枠色も変更され、そのカードが持つ文明の色だけが表示されるようになった。
ちなみに【白黒オール・イエス】や【ジェスターソード】なんかだと割と違和感ない。

逆に利点は
  • マナゾーンにあれば両方のマナ基盤に使える
  • よって色調整にも一役買う
  • 単色よりカードパワーが高いものが多い
  • 受けられる文明サポートが多い
  • 複数の文明を持つことで特定のメタをすり抜けることができる(《アルカディアス》、《バロム》など)
といった部分。

特に「マナゾーンにあれば両方のマナ基盤に使える」のは『MtG』のような「高額な多色地形」を買う必要がなく、必要な色のマナが出せないリスクを背負う必要性が薄くなるため、多色デッキのハードルが『MtG』に比べてかなり低い。デュアルランドとかフェッチランドとかいらないんですよすごくないですか
とくにタップインとは言えど3色とかであれば、かつてはそれだけでデッキに投入することを検討されたレベル。
事実【連ドラ】ではデアリガズカラーが流行したため、《偽りの王 ヴィルヘルム》《偽りの王 モーツァルト》はカードパワーの高さもともかく、そのデアリガズカラー構成のカードであることも採用を後押しした要員である。
このため、『MtG』の弟分のはずのカードゲームだがデッキの色構成はメジャーなものが2色以下ということは珍しく、ビートダウンでも3色はザラコントロールは4色ないし5色で組まれるものもかなり多い

2色以下のデッキも、「無色」が入っているため厳密に2色と言えなかったり、「タッチ」を含めていないことも多い。
「ドラゴン・サーガ」以後、単色のパワーを上げるための「マナ武装」のために各色(+タッチ緑)といった2色以下のデッキが増え始めたが、そんな環境でも「踏み倒せる場合」は多色を放り込んだり、「マナ武装」を「偽装」する【薫風武装】や【パラス】など多色デッキも相変わらず流行。

ちなみにマナゾーンがらみのデメリットが最もよく挙げられるデメリットで他は些細なものとして扱われる。
…よって、「多色だろうが踏み倒すこと前提」のサイキック・クリーチャーはぶっちゃけた話「デメリットなんてない」。
勝利パーツとか構成している色自体は5色だが、実際には大体の2色の組み合わせのマナを出せれば全員出せるという、よくわからんことになってる。

なおマナゾーンにタップインする動作は2018年12月の裁定変更*1により能力ではなくルールによる挙動という扱いになった*2
これによって《無頼勇騎ゴンタ》などの「マナゾーンに置く時~」以外のテキストが書かれていない多色カードはバニラとして扱う事が出来るようになり、それらのサポートを受けられるようになった。

その他のルール

  • 他のカードの効果で後天的に他の文明を得た場合は「多色」になる。
    • 無色カードはひとつの文明のみなら「単色」。当たり前だけど。
  • なのでゴッドは他の色のゴッドとリンクすれば当然「多色」。
  • 《薫風妖精コートニー》などはマナゾーンのカードを擬似的に5色に変更してしまうが、もともと単色のカードはタップインはしない。
  • 一見色数が少ないのにパワーが上がっているように見えるクリーチャーがいたりするが(《惨劇のアイオライト》→《虚空の力 レールガン》)
    そういう場合も上述の通り色調整で使えるため下位互換にはならない。


色表現


カードないしデッキの色を言う時に、3色の場合は『MtG』の色の表現を引用することが多い。
要するに弧三色は「インベイジョンの伝説のドラゴン」楔三色は「ボルバーサイクル」の色*3

弧三色 楔三色
トリーヴァ デイガ
ドロマー シータ
クローシス ネクラ
デアリガズ ラッカ
リース アナ
なので例えば
  • 白青黒の【超次元コントロール】→【ドロマー超次元】
  • 緑青赤のラムダビート→【シータラムダ】
  • 黒赤緑の連ドラ→【デアリガズ連ドラ】
  • 青黒赤の墓地ソース→【クローシス墓地】
  • 白黒緑のゴッド・ノヴァ OMGデッキ→【ネクラゴッド】
こんな感じの呼び方になるわけである。

一応デュエマプレイヤーでも「『MtG』の色をそのまま使うと新参にはわかりづらいのでは」という議論もあり、「ドロマー」を《アクアン》にちなんだ「アクアンカラー」、「シータ」を《ストリーミング・チューター》にちなんだ「チューターカラー」などと表現する試みもあったが、
  • 全色に丁度いいカードがない(「ヴィルヘルムカラー」とか変だし)
  • アクアンやチューターは今のプレイヤー知らないんとちゃうんか
  • デッキ名に採用する場合、その「デッキのカラー」なのか「コンセプトに据えているカード」なのか分かりづらい
といった理由で結局は「覚えてね」か、あるいは丁寧に色をそのまま言うパターンもある。
もちろん、「なんで光は白なんですか」って言われるのはお約束だが。

じゃあ、どのプレイヤーも使っているかと言われると実際の所そうでもなく、知らない人からすれば意味不明だし、知ってる人でも専門用語っぽくなっててわかりにくいとして、普通に色表記でデッキカラーを記述するプレイヤーも多く、結構表記揺れがある。
「王来篇」に入ってからは新種族のディスペクターの各勢力が楔三色を使用し、勢力毎に呼び名を用意されたが、ディスペクターの勢力毎の呼び名という扱いが殆どでデッキのカラーを表す表現としてはあまり使われていないのが現状である。
因みに上記の呼び方もあくまで非公式なものなので、開発といった公式サイドからは一切使われていない(公式の動画に出演したプレイヤーが使用したりはしてるが)。

二色はステロイドを除くと『MtG』の表現は採用されない。
「ラヴニカのギルド」を知っているデュエマプレイヤーも多いとは思うが、「ディミーア」とか「イゼット」とかいう表現は合わないと思ったのだろう。…あれなんで三色は採用したんだ?
『デュエル・マスターズ』においては「不死鳥編」のハイブリッド種族、「革命ファイナル」における革命軍の5つの団など友好二色の組み合わせ五組それぞれ対応する勢力(を表す種族名)が幾度か登場したことはあった反面、対抗二色の組み合わせ五組に対応する勢力の登場は二色の組み合わせ全十組に対応する勢力が全て揃ったDMRP-15 「十王篇 第3弾 幻龍×凶襲 ゲンムエンペラー!!!」(2020年9月19日発売)からDM-10 「聖拳編 第1弾」(2004年6月26日発売)での多色カード初登場より実に16年を要することとなった。
これからは「十王篇」のチーム・王国名が『デュエル・マスターズ』二色の組み合わせとして用いられていくことになるのかもしれない。

なお、これらの名称は『MtG』でも大分古い時代のもの。
その為現在では通じない『MtG』プレイヤーの方が多いという逆転現象すら起きている*4

5色は「5c」4色は「○抜き4c」が一般的に使われる。
例えば5色の《ミステリー・キューブ》デッキは【5cキューブ】、自然抜きの【ボルメテウスコントロール】は【緑抜き4cボルコン】である。


有名な多色クリーチャー


2色

無双竜機ボルバルザーク 火/自然文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン 6000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、他のパワー6000のクリーチャーをすべて破壊する。その後、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。そのターンの終わりに、自分はゲームに負ける。
スピードアタッカー
W・ブレイカー

「第一次ボルバルマスターズ」の主犯。《母なる大地》(大地ゲー)《炎槍と水剣の裁》(裁きゲー)ともども暴れまわってくれた。
なんだかんだで後発のデッキでステロイドやシータカラーのビートは、ボルバルマスターズ期のデッキを下敷きにしており、影響はかなり与えたと言える。
現在は温泉につかっている…と思ったらまさかのリメイクでハンター化して復帰
そのまま「第二次ボルバルマスターズ」をしでかして殿堂入り学習しろよボルバル&ウィザーズ。

詳しくは個別項目を参照。

聖鎧亜キング・アルカディアス 光/闇文明 (7)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/ロスト・クルセイダー 9000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化-自分の多色クリーチャー1体の上に置く。
W・ブレイカー
相手は、多色以外のクリーチャーをバトルゾーンに出す時、バトルゾーンに出すかわりに墓地に置く。

多色じゃなければ存在すら許してくれない王様。女王ともども【夫婦ロック】をかけることで強固なロック布陣を築き上げた。
成立はそこまで難しくないのに、成立すれば立て直しは絶望的なレベルで困難という理不尽さでタカラトミーに疎まれて殺されてしまった

詳しくは個別項目を参照。

蒼き団長 ドギラゴン(バスター) 火/自然文明 (8)
クリーチャー:メガ・コマンド・ドラゴン/革命軍/ハムカツ団 13000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
革命チェンジ―火または自然のコスト5以上のドラゴン
自分の多色クリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
T・ブレイカー
ファイナル革命―このクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、コストの合計が6以下になるよう、進化ではない多色クリーチャーを好きな数、自分のマナゾーンまたは手札から選び、バトルゾーンに出す。

ご存知みんな大好き「団長」、革命チェンジで実質0コスで場に出ながら、6マナ以下の好きなクリーチャーを踏み倒せるパワーカードの極致。
「デュエル・バスターズ」の主犯ながら、主人公カードで人気の高さもピカイチなのでさまざまな冤罪カードを生みながら殿堂入りまで3年もの期間を走り抜けた。
製作側からも『強くしすぎた』と言わせる程のパワーカード。

詳しくは個別項目を参照。

時の法皇 ミラダンテXII 光/水文明 (8)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン/革命軍/ドレミ団 12000
革命チェンジ:光または水のコスト5以上のドラゴン
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、光のコスト5以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。そうしなければ、カードを1枚引く。
ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、次の相手のターンの終わりまで、相手はコスト7以下のクリーチャーを召喚できない。

「団長」と並ぶ革命チェンジ二大巨頭。0マナで突然出てきて7マナ以下のクリーチャーの召喚を封じるのは理不尽がすぎる。
さらにコスト5以下の光の呪文を踏み倒し、手札に光の呪文がなくても1ドローで次に繋げられる等、どこまでも都合の良いテキストをしたカード。
また、手札とバトルゾーンの《ミラダンテXII》を延々と革命チェンジさせることで、半永久的に相手の召喚をロックできる。そんな理不尽が許されるはずもなく、「団長」とともに殿堂入りに。

詳しくは個別項目を参照

魔導管理室 カリヤドネ 水文明 (14)
クリーチャー:ムートピア 10500
シンパシー:自分の墓地にある呪文(このクリーチャーを召喚する時支払うコストは、自分の墓地にある呪文1枚につき1少なくなる。ただしコストは0以下にならない)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、コスト3以下の呪文を3枚まで、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。こうして唱えた呪文は、唱えた後、墓地に置くかわりに山札の一番下に置く。
W・ブレイカー
ハーミット・サークル  光文明 (3)
呪文
S・トリガー
相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。

コスト14の超巨大クリーチャーと、軽量防御呪文で構成されたツインパクト。
3コスまで、と聞くと器用貧乏感があるが、3コスの呪文の組み合わせは実のところあまりにも強力過ぎた。
具体的には、《「大当たり!もう一本!!」》で《カリヤドネ》のcipを増幅させつつ、《セイレーン・コンチェルト》でマナをアンタップ、《スパイラル・ゲート》で《カリヤドネ》を回収しながら、《ブラッディ・クロス》で山札を削ることで、相手を一方的にライブラリアウトできる。
この【カリヤドネループ】は数あるループの中でも安定感抜群で環境で暴れまわった。そのため現在では殿堂入り。それでも【スコーラー】系のデッキを中心に《コンチェルト》ともども活躍しているので間違っても解除はないであろう一枚。
なお、落とした呪文の枚数にコスト軽減されるため、《カリヤドネ》は1コスで場に出てくる。

流星のガイアッシュ・カイザー 水/自然文明 (6)
クリーチャー:ブルー・コマンド・ドラゴン/グリーン・コマンド・ドラゴン/ハンター 8000
相手のターンの終わりに、相手がそのターン中、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーを出すか呪文を唱えていて、バトルゾーンに自分の《流星のガイアッシュ・カイザー》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。
自分のコスト10以上のクリーチャーの召喚コストを4少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。

コスト踏み倒しメタに《エナジー・ライト》、コスト軽減から攻撃阻止まで、さまざまな能力をこれでもかと詰め込んだ令和を代表する最強のフィニッシャー。
特に踏み倒しメタが強力で《ドギラゴン閃》を始めとした、さまざまな革命チェンジを多用するデッキに壁として立ちはだかった。10コス以上のコスト軽減も有用で《勝利龍装 クラッシュ"覇道"》は自身のコスト軽減と合わせることで4コスで場に出ることが可能になる。

詳しくは個別項目を参照。

3色

偽りの王 ヴィルヘルム 闇/火/自然文明 (9)
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 12000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のクリーチャーを1体破壊する。その後、カードを1枚相手のマナゾーンから選び、持ち主の墓地に置く。
相手のカードがどこからでも墓地に置かれた時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。
T・ブレイカー

グッドスタッフ性の高い効果、安定したパワーとブレイク数、種族サポートとこれでもかと詰め込んでしまった化け物。
おかげで、《ミステリー・キューブ》が《超次元ヴィルヘルム・ホール》の名で呼ばれることすらあるともされる。
微妙に見えるランデスも、多色環境では着実に相手を縛っていくため使い勝手がいい。

詳しくは個別項目を参照。

天災 デドダム 水/闇/自然文明 (3)
クリーチャー:トリニティ・コマンド/侵略者 3000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。

令和の人権とも言われる初動札。普通に3マナで3つもアドを稼ぐあたり何かがおかしい
これでパワーが3000とバニラ並みにはある上、なぜかコマンドを持つ。
……とか言ってたら「王来篇」では「デドダムに追い付け」とばかりにディスペクターを中心としたデュエマ史上空前の楔3色プッシュが始まり、デドダムに肩を並べるようなカードパワーを誇る3色3コストのカードが量産される事態が発生している。

詳しくは個別項目を参照。

切札勝太カツキング -熱血の物語- 水/火/自然文明 (5)
クリーチャー:アウトレイジ・ドラゴン/ヒューマノイド 5000+
マッハファイター
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から5枚を見る。そのうちの1枚を相手に見せてから手札に加え、残りを好きな順で山札の下に置く。こうして見せたカードが火または自然なら、クリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
革命2:自分のシールドが2つ以下なら、自分のシールドゾーンから手札に加えるこのクリーチャーに「S・トリガー」を与える。
革命0:自分のシールドが1つもなければ、このクリーチャーのパワーを+10000し、「スピードアタッカー」と「T・ブレイカー」を与える。

《デドダム》と並ぶ令和の最強インフラカード。マッハファイターを持った5コスのシータカラーのドラゴンなので、先述の《ドギラゴン剣》や《ミラダンテⅫ》を始めとするさまざまなクリーチャーに革命チェンジができる。
これだけでも十分強力なのだが、なんと《ドンドン吸い込むナウ》が標準搭載されている他、シールドが2枚以下ならS・トリガーで0マナで出てくる上に、シールドが0枚ならこのカード自体がフィニッシャーと化すなど、あらゆる能力を詰め込んだ末、その全てが噛み合った化け物。
終いになぜか自分のクリーチャーをバウンスできるため、場の《ミラダンテⅫ》をバウンス→《カツキング》召喚→革命チェンジを繰り返すことで、またもや半永久ロックをかけることが可能。

詳しくは個別項目を参照。

4色

魅惑のダンシング・エイリアン R 光/水/闇/火文明 (20)
サイキック・スーパー・クリーチャー:エイリアン 12000
このクリーチャーが攻撃する時、自分のエイリアンを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したエイリアン1体につき、相手のシールドをひとつ選んで持ち主の墓地に置く。
T・ブレイカー

エイリアン】デッキの切り札にしてデュエマで初めて登場した単体での4色カード。
と言っても2枚の覚醒リンクで成り立つスーパー・サイキック・クリーチャーなのでマナは生まない。
サイキックなら4色と5色で大して脅威が変わらないこと、通常のカードで4色マナ基盤は強すぎることから唯一の4色カードとして存在しており、長らく2枚目は出し渋られてきた。

実際、兄貴分である『MtG』にも4色のカードは長い歴史の中で11枚しかなく、それも初めて登場するまで13年、次に出るまで更に10年かかっている。
4色土地に至っては1枚も存在しない。(2023年時点)

魅惑のロイヤル・エイリアン VR 光/水/闇/火文明 (∞)
進化クリーチャー:エイリアン 12000
パンドラ・シフト:このカードを使うコストの代わりに、[無色(1)]を支払ってもよい。そうしたら、このカードを自分の超次元ゾーンに置く。
自分のエイリアンが出た時、このクリーチャーを超次元ゾーンから出してもよい。
進化V:エイリアン2体の上に置く。
T・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、自分の手札から好きな数のエイリアンを超次元ゾーンに置いてもよい。こうして置かれたエイリアンの数、カードを引き、その後、相手のシールドを同じ数ブレイクする。

とか言っていたら、デッキに入る進化クリーチャーとして令和の世にリメイクされた。
多色の概念が登場してから実に19年越しに登場したマナゾーンに置ける4色カードで、5色と異なりマナを生んでくれる最強のマナ基盤である。

リメイク前と併せて詳しくは個別項目を参照。

5色

最凶の覚醒者デビル・ディアボロス Z 光/水/闇/火/自然文明 (20)
サイキック・クリーチャー:ワールド・コマンド 23000
E・ソウル
このクリーチャーが攻撃する時、相手の光のクリーチャー、水のクリーチャー、闇のクリーチャー、火のクリーチャー、自然のクリーチャーを1体ずつ破壊する。
解除
Q・ブレイカー

覚醒前がどの文明からでもアクセスできたこと、《超次元バイス・ホール》から呼び出せたことなどから大変な人気を集めたクリーチャー。
現在はやや落ち着いているものの、多色のくせに多色をメタるそのあまりの理不尽っぷりは今でも色褪せない。多色だけに。

詳しくは個別項目を参照。

唯我独尊ガイアール・オレドラゴン 光/水/闇/火/自然文明 (30)
サイキック・スーパー・クリーチャー:レインボー・コマンド・ドラゴン/ハンター 26000+
スピードアタッカー
ハンティング
このクリーチャーがバトルに勝った時、このクリーチャーをアンタップし、相手のシールドをふたつ選ぶ。相手はそのシールドを自身の手札に加える。
ワールド・ブレイカー
リンク解除

パーツ共々人気があるサイキック・スーパー・クリーチャー。
というか、パーツの汎用性と3つ揃えるのにそこまで苦労しない色構成のために、序盤は単体のパーツでコントロールしつつ終盤にリンクしてビートを仕掛けるタイプの行動が取りやすい。

詳しくは個別項目を参照。



追記・修正は多色カードオンリーのデッキを作ってからお願いします。

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最終更新:2023年11月09日 13:54

*1 クリーチャー面と呪文面で異なる文明を持つツインパクト登場に伴って実施された物

*2 これ以降に登場、あるいは再録された多色カードは、能力テキスト内の「マナゾーンに置く時~」の記述が無くなり、マナシンボルの周りに「タップしてマナゾーンにおく」という文面が書かれるようになっている

*3 弧や楔の呼称は『MtG』カード裏面に記されていたカラー・ホイールの位置関係に由来。白青黒赤緑を時計回りに五角形の各頂点に配置し、1色を基準に隣り合う友好2色との組み合わせが弧三色、一つ飛ばしにした対抗2色との組み合わせが楔三色

*4 弧3色は「アラーラブロック」以降その次元名、楔3色は「タルキールブロック」以降その氏族名で呼ぶのが主流となったため。公式記事ですら各色の組み合わせの略称として用いられていたり「タルキールブロック」のカードデザインに関する公式記事においては楔3色5通りの組み合わせにそれぞれ対応する氏族を出した理由の一つについて「楔3色の略称として定着するような勢力を出すこと」を目指した旨を挙げていたりむしろ公式側が積極的に公式略称として制定しているフシがある