アナザードライブ(仮面ライダージオウ)

登録日:2019/08/01 Thu 02:18:08
更新日:2024/04/21 Sun 16:17:14
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108 2014←じゃない 2019 DRIVE この女、タイムジャッカーでアナザーライダー!! もう一人のドライブ もう一人のドライブ←泊エイジではない アナザーウォッチ アナザートライドロン アナザードライブ アナザードライブウォッチ アナザーライダー オーラ キモイ グロい ゲイツリバイブ疾風の天敵 コード サイバロイドZZZ サスペンション スウォルツ スクラップ タイプスピード タイムジャッカー タイヤ←無い ドア銃 ドライブ ドライブもどき パチモン パラドックスロイミュード ブレーキディスク プロトゼロ ベルトさんのいないドライブ ライダーもどき ライダー怪人 ロイミュード 事故車 交通事故 仮面ライダー 仮面ライダージオウ 仮面ライダーダークドライブ 仮面ライダードライブ 凹凸 刺客 女性怪人 左右非対称 平成ライダー 廃車 怪人 怪人ライダー 重加速



-DRIVE-

-2019-


やっと会えた。私…。


アナザードライブとは、『仮面ライダージオウ』に登場する怪人「アナザーライダー」の1体。

身長:199.0cm
体重:102.0kg
特色/力:重加速/アナザートライドロンの召喚・使役
変身者:???(ネタバレ注意!)
契約したタイムジャッカー:スウォルツ
モチーフ:仮面ライダードライブ
デザイン:篠原保
登場話:第44話、第45話
※身長・体重は、仮面ライダードライブ タイプスピードと全く同じ。


概要

第44話、第45話に登場したアナザーライダー。
「自らがオーマジオウに代わる王になる」という野望と本性を現したスウォルツが、既に用済みとなったウールオーラを始末するべく、
仮面ライダードライブの力を宿す「アナザードライブウォッチ」を使って生み出した怪人。
ソウゴ達がまだドライブの力を正式に継承したわけではない為、結果的にスウォルツはアナザーウォッチを生成することが可能だった模様。

変身シークエンスはオリジナルとは真逆で、変身者をタイヤ状の赤いエネルギーで上下から挟んで押し潰すようにして変身する。
変身完了後や攻撃の発動時に鳴らすクラクションのような音は、ドライブのものよりトーンが低く歪んだものになっている。

スウォルツの配下として、逃げるウールとオーラの命を奪うべく二人を付け狙って行動するのだが、その変身者は意外すぎる人物だった……!


容姿

仮面ライダードライブ タイプスピードを模した姿をしているが、デザイナーがモチーフを語る通り、
その容姿はズタボロの廃車(事故車)となったトライドロンを思わせる異形の怪人である。
全体的にスクラップ感を出すかのように、激しい凹凸のある体表や、所々内部の機械が露出したような不気味な見た目が特徴。

顔には人間のような鼻と口があり、表情は感情を全く感じさせない無機質なものである。
その見た目はドライブの敵であるロイミュードにも似ているが、髑髏顔の下級ロイミュードよりも寧ろ彼等の始祖であるプロトゼロ(チェイス)や、プロトゼロの兄弟機であるサイバロイドZZZに近い。
頭部のエアロパーツ状の部位「ヘッドウィングスポイラー」は左部分が欠損しており、正面から目にすると歪なツノのようにも見える。
頭部そのものも特に左側の損傷が激しい見た目となっており、額のライダーズクレストを模した「R-エンブレム」は存在せず、脳のような部分が露出している。
恐らく、損傷が激しい左右非対称の外見は超デッドヒートドライブの要素が入っていることによるものだと予測されている。
左の複眼はカバーが外れて頬の辺りまでズレているのが分かり、中には生物的な眼球が覗いている。また、その目元には血の涙のような赤いモールドが入っているのも確認できる。
右の複眼にはカバーが辛うじて残っており、アナザーWの物と似たW状の白いラインが入っている。

胸にはドライブのシンボルとも言うべきタイヤが無く、タイヤが吹き飛んでしまったかのようにサスペンションとブレーキディスクのようなパーツが左胸から左肩にかけて飛び出しており、
ブレーキが利かない上で事故に見舞われ、タイヤがなくなる程に車が大破してもう動かなくなってしまったかのように、より廃車·事故車を思わせる姿となっている。
肩からも車のマフラーのようなものが飛び出しており、左胸には「DRIVE」(ドライブ)の文字が、左肩には時空の歪みの影響で「2019」の文字が刻まれている。

左腕にはシフトカーをセットするための「シフトブレス」は無く、ドライブの武器であるドア銃を模した大きな盾が装備されている。
盾の表面には「KEEP OUT」のテープが交差する形で貼られており、壊れて開かなくなった車のドアのようでもある。

腰には「ベルトさん(クリム・スタインベルト)」ことドライブドライバーを模倣したベルトを巻いているが、その外見はひび割れて壊れた自動車のメーターを思わせるものになっており、全体的に埃を被って曇ったように見える。
ベルトさんの表情を映し出す「セントラルフェイス」や、「コア・ドライビア-D」を起動するためのキー「アドバンスドイグニッション」に当たる部位も存在せず、全く元のドライブドライバーの形状や面影は残っていない。
また、ベルトの下からは赤いコードがぶら下がっており、上述の血の涙のようなモールドも合わさって、まるで「交通事故に遭い、臓器の一部が垂れ下がる程の重傷を負った」という悪趣味な見方もできる。


このようにアナザーライダーの中でも突き抜けて本物を構成する要素(=変身者・ベルトさん・シフトカーの三位一体で成り立つ「仮面ライダードライブ」としての要素)が悉く抜け落ちている悪趣味な造形は、
仲間達との絆と共に駆け抜け、人の悪意と戦い続けたオリジナルのドライブを皮肉る存在としてこの上ないデザインと言えるだろう。


能力

能力はロイミュードと同じく「重加速を操る」こと。
これにより、『ドライブ』原典同様に周囲の人間や物体の動きを遅くさせる(通称「どんより」を引き起こす)ことができる。
その力は極めて強力で、『ジオウ』作中でも屈指のスピードを誇るゲイツリバイブ疾風の動きすら能力の支配下に置いてしまう程。
また、タイムジャッカーの時間停止能力の影響を受けたとしても、重加速を用いることで時間停止を無理矢理解除することもできる。
その性質上、ゲイツリバイブ疾風のように「スピードを活かした戦い方」をする相手の持ち味を潰すことができるが、一方でゲイツリバイブ剛烈のような「相手の攻撃を全て受けきった所で一撃を喰らわせる戦い方」をする相手だと分が悪いと思われる。
また、時間・空間と言った概念の根源に近い仮面ライダーギンガの力には重加速が通用せず*1、その力を持つウォズギンガファイナリーにも効かない。

ドライブ自身は重加速を使用することはなかったが、ドライブもまたコア・ドライビアを搭載しているため設定上は使用可能である。
そのため、ドライブのアナザーライダーであるアナザードライブも重加速を使用できるものと思われる。

戦闘では左腕の盾を用いた打撃による攻撃を仕掛ける他、盾から本物のドア銃と同じく射撃を行える。
更にブレーキディスクのようなパーツからタイヤ型のエネルギー弾を連射することも可能。

第45話では専用マシン「アナザートライドロン」を召喚・使役する能力を保有していることが判明した。


アナザートライドロン

全長:4.9m
乾燥重量:1450kg
馬力:3000ps/2600kw
最高速度:560km/h
※本物のトライドロンと同スペック。

アナザードライブが使役する専用マシン。公式サイトではアナザードライブとは別記事で紹介されている代物。
本物のトライドロンをベースにした改造車のような見た目で、ボンネット部分が損壊してエンジンが剥き出しになっており、アナザードライブ同様に廃車・事故車を思わせる。
車体前方には雪よけのようなブレード、車体後部には本物にあったタイヤの代わりに複数のロケットブースターが装備されている。
操縦席は一応あるが、アナザードライブは直接搭乗せず、外からの遠隔操作によって操っていた。
グランドジオウとの激突の際、召喚されたドライブが呼び出した本物のトライドロンによりあっさり破壊されている。

歴史改変の影響

時空の歪みが徐々に大きくなっているため、本来の仮面ライダードライブ=泊進ノ介を始めとする『ドライブ』の面々には改変の影響は及んでいない。
夏の劇場版に関わっているからだろうか。
ただし、ロイミュードについては、原典『ドライブ』の時系列の関係上すでにドライブ達の手によって撲滅されているため、当然『ジオウ』の世界にはロイミュードは存在していないと思われる。


劇中での活躍

第44話「2019:アクアのよびごえ」

スウォルツの手によって生み出され、逃亡するウールとオーラを始末するために差し向けられる。
冒頭において、街中にいたウールの前に重加速を発生させながら出現。ウールに襲い掛かろうとするも、逆に時間停止能力を仕掛けられ、そのまま取り逃がしてしまう。
なお、ウールに逃げられた後は上述の通り、重加速によって時間停止を解除している。

その後、クジゴジ堂からいなくなったオーラをウールが探していると、ウールはオーラらしき人影を発見。
しかし、オーラと入れ替わるようにしての再びアナザードライブがウールの前に現れる。
再びウールに襲い掛かろうするが、そこへ登場した湊ミハル/仮面ライダーアクアと戦闘になり、そして駆け付けたソウゴやゲイツまでも戦闘に加わったことで、3対1という不利な状況での戦いとなる。
仮面ライダーグランドジオウとゲイツリバイブ疾風を相手に奮闘し、更に重加速を発動して苦戦させるが、ジオウ達に加勢したウールがアナザードライブに時間停止を発動させた。
これにより重加速が解除されると、身動きが取れない隙にハンドル剣を召喚したグランドジオウとゲイツリバイブ疾風の必殺技の同時攻撃を喰らって倒された。

しかし、アナザードライブが爆散した跡から現れたのは、何とクジゴジ堂から突如消えたオーラだった。
ウールと同じくスウォルツに命を狙われているはずの彼女が何故アナザードライブに変身しているのか、その真相を聞こうとするウールやソウゴ達に目を向けることもなく、そのままオーラはその場を立ち去ってしまう。
更にそこへスウォルツまでもが現れ、から奪った力により最強のアナザーライダーへと変貌するのだった。

第45話「2019:エターナル・パーティ」

「オーラの偽者がいて、そいつがアナザードライブに変身しているのではないか」と疑心暗鬼となって狼狽えるウールの前に、
再びオーラ(と思われる人物)が現れアナザードライブに変身。
逃げ惑うウールの時間停止を重加速で相殺しつつ、動けないウールを一方的に痛めつけた。その直後オーラ(本物)が現れたことで、やはりアナザードライブに変身しているのは偽者のオーラであることが判明。
そして偽オーラは、本物のオーラにも攻撃を加え彼女の首を締め上げつつ自身の正体を暴露した。

私は"パラドックスロイミュード"という機械生命体。

もうすぐあなたは消えて、私が本物になる。めちゃくちゃいい知らせよね。力を失ったあなたには、もう何の存在価値もないんだから。

明かされたアナザードライブ=偽オーラの正体、それは『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』において、
「永遠のグローバルフリーズ」の成就を目論んだロイミュード108ことパラドックスロイミュードだった。
恐らく、スウォルツが第43話から第44話冒頭までの間に、「ドライブに勝利し「永遠のグローバルフリーズ」が達成されたアナザーワールド」から召喚したと思われる。
パラドックスロイミュードの行動目的は、スウォルツからの命令通りウールとオーラの抹殺以外にも、上記の通りコピー元となったオーラに成り代わることだったようである。
そのまま2人を抹殺しようとしたが、飛び込んできたウォズギンガファイナリー、そしてゲイツリバイブ疾風に割り込まれ2対1の対決となる。

重加速による行動制御はギンガファイナリーの重力制御で時間の概念自体に干渉されたことで破られたが、隠し玉であるアナザートライドロンを呼び出し、超高速移動で2人を翻弄する。
戦闘が続く中、小和田のアナザーワールドから士の力で帰還したソウゴが現れるが、その直前に「スウォルツに狙われている以上二人とも生き残るのは無理」と判断したオーラがその場でウールを殺害してしまう

その様を見て嘲笑するが、

ハハ……ハハハハッ……! さすが私……私以上に私! アッハハハハ!


何笑ってんだ……?




何笑ってんだよ!!

悪辣な振る舞いと眼前の事態に激怒したソウゴがグランドジオウに変身、怒りに任せた猛攻と召喚された本物の仮面ライダードライブ*2との連携に打って変わって劣勢に陥る。

アナザートライドロンはドライブが呼び出したトライドロンとのデッドヒートの末破壊され、自身はまともな反撃も出来ないまま、ドライブのスピードロップとジオウのオールトゥエンティタイムブレークの直撃を食らって爆発四散。
元のパラドックスロイミュードの姿を現した直後、2つのコアに戻ってそのまま消滅した。


余談

  • 「仮面ライダードライブをモチーフにしたライダー」としては、似たような存在としてハートの変身する仮面ライダーハートがいる。
    しかし、こちらは「怪人」であるアナザーライダーとは違い、れっきとした「仮面ライダー」である。

  • 「私以上に私」という台詞や、「コピー元の人間の方が擬態ロイミュードよりも強い悪意を持つ」という点は『ドライブ』でも何度も描写されている「本当の悪意はロイミュードではなく、人間の心の中にある」というテーマに通じるものがある。

  • 『ジオウ』作中では初めてソウゴが本気で怒り狂った相手であり、同時に彼が最高最善の魔王になる一環として「アナザーライダーと化した者の目を覚まさせる」「歪められたライダーの力から解放する」為に戦ってきたソウゴが初めて「殺す為に戦った」相手でもある。
    それ故に幾ら敵とはいえ、アナザードライブに対する凄惨ささえ感じる程の猛攻ぶりとその最期には、さしもの仲間達も驚愕の表情で見ているしかなかった。

  • アナザーライダーの中では唯一「原典の怪人」が変身した存在である(設定面が不明瞭な裏真司を除く)。

  • 「仮面ライダードライブ」の要素を徹底的に排除し、かつロイミュードと技術を同じくする力を持っていることを姿で表現し、更に時間を操るジオウ達やタイムジャッカーをも制する能力と言った部分は、
    「歴史から消え去った仮面ライダーとその敵対者の存在を乗っ取ったアナザーライダーの完成形」と言える。


追記・修正は、ドライブライドウォッチを正式に継承してからお願いします。

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最終更新:2024年04月21日 16:17

*1 ウォズ曰く「無限の宇宙は無重力」とのこと。

*2 この時、ソウゴは激怒のあまりライダーレリーフをぶん殴ってドライブを召喚している。それでもドライブは普通に戦ってくれたが。