モルペコ

登録日:2020/01/03 (金) 20:23:56
更新日:2024/04/08 Mon 13:01:06
所要時間:約 6 分で読めます





いつもお腹をすかせている。ポケットのような袋に入れたタネを食べて電気をつくる。

空腹ホルモンで性質が変化。お腹が満たされるまで悪の限りをつくす。




出典:ポケットモンスター、70話『おねがい!モルペコゲットして!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


モルペコとはゲーム『ポケットモンスター ソード・シールド』で初登場したポケモンである。


【データ】



全国図鑑№:877
ガラル図鑑№:344
分類:にめんポケモン
英語名:Morpeko
高さ:0.3m
重さ:3.0㎏
タマゴグループ:陸上/妖精
性別比率:♂50%♀50%

タイプ:でんき/あく
特性:はらぺこスイッチ(まんぷくもようとはらぺこもようの2つのフォルムが1ターンおきに入れ替わる)


HP:58
攻撃:95
防御:58
特攻:70
特防:58
素早さ:97

合計:436

努力値:素早さ+2


【概要】



黄色いネズミのような姿をした、『剣盾』におけるピカチュウポジションのポケモン。

頬袋で常に電気を生成しており、エネルギーを消費するので空腹になりやすい。
そのため、電気でローストした木の実を、腰部分にあるポケットのような袋に入れて常に持ち歩いている。

しかしこの性質上、例え空腹でも他のでんきタイプのように外部の電気を自分のエネルギーに変換しようとはせず、
モルペコがトレーナーの分の食料も食べるからと言って、モルペコの食料の代替として電気を用意しても無駄に終わる。

満腹の時は可愛らしい容姿……だが、空腹状態が続くとホルモンバランスが悪くなり、体色が紫になって目付きも悪くなる上に、頬袋に蓄えるエネルギーがあくタイプのものになり気性も荒くなる。


【ゲームにおけるモルペコ】



野生のモルペコは7番道路、9番道路の草むらに出現するほか、ワイルドエリアのげきりんの湖が雷雨のときに出現する。
7番道路とワイルドエリアではシンボルエンカウントのみ、9番道路では「!」マークのランダムエンカウントのみでの出現。
シンボルエンカウントの際は背が低いためじてんしゃで爆走していると見落としやすいが、電気袋組のお約束ゆえこちらの姿を見かけると近寄ってきて喜ぶ仕草をしてから去っていく。
げきりんの湖などの★5マックスレイドバトルなどでも戦うことが出来るが、マックスレイドバトル含めどの出現場所においても非常に出現率が低い。
野生でゲットしようとしたら、9番道路で特性「せいでんき」持ちを先頭にしてランダムエンカウントを狙うのが一番か。
(7番道路とげきりんの湖では同じ電気タイプのデンチュラが高確率で出現する。げきりんの湖にはロトムも出るけど……)

ゲーム中では本作のライバルの一人マリィの相棒として有名。
ボールには入れず、連れ歩いていることが多い。\うららー/
バトルでも大抵1番レベルの高い切り札として扱われているが、トーナメント戦ではキョダイマックスができるオーロンゲがエースとなっている。

マリィのリーグカードに書かれている「小さいころに兄のネズから貰ったポケモン」はこのモルペコと思われる。
ポケモンをもらったことがきっかけで泣き虫だった性格が前向きになり、ポケモントレーナーとしての才能がぐんぐん伸びたという。

また、主人公の事を気に入っているらしく、ストーリー中で主人公に出くわした際にはマリィのもとを離れて駆け寄ってくる事もしばしば。

SV』では初期参戦を逃すも、『碧の仮面』で復帰。
本エピソードから登場するブルーベリー学園の女子生徒・ゼイユが手持ちにしており、二戦目以降から先発を務める。
きあいのタスキ持ちであり対峙すると確実に耐えたうえで「でんじは」を撒いてくるので結構うっとうしい。
一方でっことの戦いでは確実に麻痺にしてくれるため一転かなり頼もしい。

今作では「はらぺこスイッチ」の発動時に独自モーションを挟んでフォルムチェンジするようになる。空きっ腹を抱えてはらぺこもように、どこからともなく取り出したきのみを食べて腹が膨れたのかまんぷくもように、といった具合。
なお、なぜかウッウと対にされたためバイオレットにしか出現しない。

【対戦でのモルペコ】



シリーズ初となるでんき/あくの複合タイプを持つ。
タイプが全く補完し合ってないため、でんき・あくの弱点と耐性をそのまま引き継いでいる。
また、攻撃面では両方を半減以下にできるポケモンは極めて少ない。

攻撃と素早さが高めだが、耐久面は低い。

専用特性「はらぺこスイッチ」は1ターンごとに「まんぷくもよう」と「はらぺこもよう」が入れ替わるフォルムチェンジ特性。
見た目が変わるだけでモルペコ自身のタイプやステータス等は変化しないが、後述の専用技に影響してくる。

専用わざとして「オーラぐるま」を覚える。
これは威力110、命中100の物理技で、更に確定で素早さが上がる強力な物理技。
非接触技なのでゴツメ持ちが出てきても安心して積むことができる。
そしてモルペコのフォルムによってタイプが変わり、「まんぷくもよう」ならでんき、「はらぺこもよう」ならあくとなる。
狙ったタイプで出したいなら「まもる」と併用するのも手。
メインウェポンはほぼこれ一択となる。
なお、特性の無効化に対する耐性はなく、特性を書き換えられると技を受けた時点のフォルムで固定される。
更に一般ポケモンの専用技としては珍しく、使用者がモルペコの姿でないと技を使うことができない。

「オーラぐるま」は攻撃する側からすれば狙ったタイプで出しにくい一方、受ける側からすれば毎ターンタイプが変わるため受け出しが狙いにくい。
例えばでんきを半減・無効化できるポケモンを出しても次のターンのあくは半減できないため積みを阻止して起点にすることができず、
一度以上「オーラぐるま」を積まれるとブッチギリの速さになるためトリックルームでも仕掛けない限り上から殴ることはできない。
耐久は低いためあっさり落ちることも多いが、可愛い顔をしてトリッキーな動きで相手を翻弄するという、あくタイプらしさを持った面白い一族である。
タイプ変更が気になるなら「ワイルドボルト」や「かみなりパンチ」「かみくだく」「イカサマ」などと併用するのもあり。

サブウェポンとしては「こおりのキバ」「ほのおのキバ」「サイコファング」「かわらわり」「ねこだまし」「でんこうせっか」等。
また設定を踏まえてか、でんきやあくには珍しい「タネマシンガン」や「タネばくだん」「げきりん」を覚える。
メインウェポンの「オーラぐるま」のタイプ変更と合わせれば範囲はかなり広い。
ダメージ固定技の「いかりのまえば」も覚えるので削りもバッチリ。

補助技としては上記の「まもる」の他、「すてゼリフ」「でんじは」「ちょうはつ」あたりが候補か。


ちなみに、第9世代においてテラスタルを切るとフォルムが固定されるおら飯食わずに働け!
これによって「オーラぐるま」のタイプも完全に固定され、フォルムによるタイプ変化に振り回されずに済むようになる。
問題はわざわざテラスタルの権利をモルペコで切る必要があるのかどうかだが……。

【アニメ】



コジロウのモルペコ


新無印』には28話に登場。CVは恐らく大谷育江。ロケット団仕様のスマホロトムやぺリッパーも恐らく兼任。
技:オーラぐるま、じだんだ

シュートシティの何処かに不時着したロケット団の元へ現れ食料を全て食べ、何処かに立ち去って行った。
その後サトシたちに吹っ飛ばされたロケット団の元に再度現れ食料を要求。
食料がないことを知ったら『はらぺこもよう』にフォルムチェンジし、オーラぐるまでロケット団を吹っ飛ばした。

その後何故かロケット団の後を追いかけたらしく、カントー地方のクチバシティにあるロケット団のアジトに住み着く。
そこのロケット団の食料を非常食ごと食い荒らし、運が悪ければロケット団の行く先でも遭遇しロケット団の食料を食い尽くす。
このためロケット団は早食いが癖になるほど落ち着いて食事をする事ができず、
痩せ細ってしまう等、食料を恵んでくれた前作のキテルグマと対照的な存在である。

登場して42話も経過した70話にてコジロウがモルペコをゲットした。
これがコジロウの新無印になっての初ゲットであり、これまで手持ち0だった。
一応まんぷくもようの時はロケット団に懐いているが、はらぺこもようになると問答無用で吹き飛ばす。

マリィのモルペコ

99話にマリィのパートナーとしても登場。こちらはCV:山下大輝
マリィと共に行動をしており、サトシのピカチュウとはすぐに仲良くなった。
本話の内でははらぺこもようになることはなく、どうやらコジロウのモルペコが特別腹が減りやすい問題児のようだ。
ちなみに、ゲームでのマリィのモルペコはである。


【余談】



  • モチーフはモルモット。名前の由来も「モルモット」+「腹ペコ」だと思われる。
    また、クロハラハムスター(ヨーロッパハムスター)もモデルではないかという見方もある。
    もっとも、クロハラハムスターはハムスターの中ではかなり大柄で二本足で立つことができるが、力が強く気性も荒いため、あまりペットとしてはメジャーではない。

  • イギリスモデルの地方のポケモン、かつ二面性があるということで「ジキルとハイド」が元ネタではないかとも噂されている。

  • 毎度お馴染みの可愛いでんきタイプではあるが、「ほっぺすりすり」は覚えない。
    一方で同期のパルスワンストリンダーブリムオンがこの技を覚える。
    更に言えば「つぶらなひとみ」「あまえる」「なかよくする」といった可愛げのある技を覚えず、代わりに「こわいかお」「あばれる」「つけあがる」など逆の方向性の技を覚える。
    あくタイプとしての面がずいぶん強めに打ち出されているようだ。

  • 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』では、スピリッツモードにおいて2019年11月22日の『剣盾』発売記念イベントでガラル御三家アーマーガアザシアン&ザマゼンタと共に新規スピリットとして追加された。
    スピリッツバトルでは当然というかピカチュウに乗り移っており、雰囲気が原作のスパイクタウンのジムに近い「特設リング」のステージで戦う。相手は必殺ワザを多用する上に電撃の威力が増しており、さらにはらぺこスイッチ再現でたまにメタル化したりアイテムはたべものだけ出現する。スピリットとしての性能は階級NOVICEのサポーターでやはりでんきタイプらしく電撃攻撃強化のスキルを持っており、電気マスコット仲間のピカチュウやピチューと相性が良いのでぜひ付けてあげよう。
    ちなみにスピリッツバトルのファイターは基本的に1Pカラー以外で登場するが、モルペコ戦のピカチュウは1Pカラーと全体で見ても非常に珍しい。



追記・修正は腹ペコになってからお願いします。

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最終更新:2024年04月08日 13:01