ハナチャン(マリオシリーズ)

登録日:2020/10/21 Wed 23:11:27
更新日:2024/01/21 Sun 19:27:17
所要時間:約 6 分で読めます





わたしはキサクで、無害なイモムシなんだよ。


ハナチャンは、任天堂ゲーム『スーパーマリオ』シリーズに登場するキャラクター。

マリオ身長よりも長い身体の大きな芋虫。顔には大きな鼻があり、頭には一輪の花が咲いている。
いつもは性質はおとなしく、その辺を歩いているだけで特に危険はない…のだが、
踏みつけるなどしてなんらかの刺激を加えて花が取れると、黄色い身体を真っ赤にして怒りだし、普段よりも素早い動きで追ってくるようになる。
作品によっては本当に穏やかだったり、穏やかなように見えてかなり横暴だったりもする。ハナチャンにも色々いるのだろう。
特にRPG系では流れ的に必ず戦わないといけないので性格がお悪ぅござんすなノリのハナチャンがちょいちょいいる。
ちなみにマリルイ皆勤賞。

作品によってはのような成虫の姿で登場したり、異様に巨大な個体が存在することも。
また、その見た目に反しての沼や溶岩に浸かっても平気というパターンも存在する。
お決まりというか、部位攻撃が可能なうえでハナチャンが出てきたら真正面からだとダメージが入らないことが多いので、とりあえず体の節を狙ってみると攻略の一助になるだろう。

初出は雑魚敵の一つという扱いだったが、後の作品ではボスクラスを務めていることもある。
種族からしてそこそこ強い部類らしく、敵として出てくるとそこそこ厄介なポジションに。
基本的には善良な性格ということもあって、プレイヤーの手助けをしてくれる場合も。
後年はテニスをしたり、カートを運転したりといった面も見せるようになっている。

人名やニックネームのようなネーミングをしているが、平仮名混じりの「ハナちゃん」は間違い。
ただ、後述する亜種の中には平仮名が使われているものもいる。

【主な活躍】


初登場作。主に迷いの森のコースに登場する。
踏んでも怒らせてしまうだけだが甲羅を投げる、無敵状態で体当たりするなどすれば倒せる。
また、ヨッシーで食べてしまうことも可能。なおファイアやマントは通用しない。

本作では、一度怒らせても画面をスクロールさせるなどして見えなくなる位置にまで行って引き返せば普段の状態に戻っているのだが、
これを利用してある有名なバグを発生させることが可能となっている。
やり方は「マントマリオの状態で一度も地面に着地せずにハナチャンを踏み続ける」こと。
それを行うと、無限増殖どころか得点の表示がバグって異様な程のコインと高得点が得られるようになっていく。おまけにここでしか見れない5UPの表示までバグってしまっている。*1
なお、リメイクの『スーパーマリオアドバンス2』ではバグは発生しなくなっており、連続5UPに修正されている。おかげで完全クリア条件の一つであるスコアカンストの難易度が跳ね上がっていたり。

4-1のゴール手前のみに登場。今作で成虫の姿が初お披露目。
顔はそのままだが身体が頭・胸部・腹部の3つにわかれたものとなり、2本の腕らしきものも生えている。
こちらも普段はおとなしいが、うっかり攻撃してしまうと真っ赤になってヨッシーに向かってくる。
『アドバンス3』のリメイク版では新たにひみつ6への出番がもらえた。

  • 『ヨッシーのパネポン』
アクションパズルゲーム『パネルでポン』のヨッシーアイランド版。
登場キャラはヨッシーアイランドベースのため成虫の姿での登場。
1人用VSモードではステージ4(SFC)、もしくは3(GB)、花の世界の対戦相手として登場する。
原作のパネポンでは宝石の妖精が登場していたがヨッシーアイランドには宝石絡みのキャラがいないために、ヨッシーのパネポンでは花のステージになっている。
味方キャラではヨッシー以外で唯一原作とステージが一致していないキャラである。
性格は普通の女の子といった感じ。
一人用モードでは使用できないのが惜しい所。

色んな意味でBGMが有名なハナチャンの森に生息。
通常の敵としての登場だが、全員を恐怖状態にする「すなあらし」を使うなどなかなか手ごわい。
マップ上では頭以外を10回連続で踏むとカエルコインが入手できるが、踏むたびに動きが速くなっていく。
ちなみに本項目冒頭の台詞は「なにかんがえてるの」を使用したときにみられる。

リメイクのSwitch版では「きょうてき」(強敵)システムの存在により、ハナチャンが強敵化すると高い素早さからすなあらしと高威力の打撃を与えてくる文字通りの強敵として立ちはだかる。
ハナチャンの森初見で運悪く遭遇してしまい、全滅した報告が後を絶たない。

ちびでかアイランド」にて、クッパにも劣らない巨大な個体が登場。
チビじまの山の頂点でヒップドロップをすると穴があき、溜まっていた水が抜け落ちるのだが
山の内部はハナチャンの住処であり、デカじまから侵入すると「天井を壊された上に水浸しにされた」と怒り心頭のご様子。
そのまま戦闘となり、3回頭を踏めばおとなしくなるが踏むたびに動きが速くなっていく。
勝利すると気持ちを落ち着かせ、「星が見えるのも悪くはない」と前向きなコメントの後にパワースターをくれる。
その後はどういうわけか小さくなり、さらに足場の金網の隙間から落ちていってしまう。

オリジナル版ではシンプルなモデリング*2で無表情だったが、
『64DS』ではアートワークに近いモデリングになり、2回踏むと赤くなって怒り顔になるなど表情も増えた。
鬼の如き形相で追い回してくる巨大ハナチャンはなかなかの怖さである。
終始無表情のままの64版もこれはこれで不気味だが。

ちなみにハナチャンとの対決前に「☆5 ハナチャンの赤コイン」として名前が先行して登場するのだが、山の中腹から洞窟内部に入っても何故「ハナチャン」なのかわからず、奇妙な音(ハナチャンの足音)を不気味に思ったプレイヤーもいるのではないだろうか?

本作では「〇〇です」といった丁寧な口調で喋り、以降の作品でもほぼこれで定着している。

  • 『マリオテニスGC』
初めてプレイヤーキャラに昇格した作品。ただし隠しキャラである(サンダーカップシングルス優勝で解放)。
ディフェンスタイプで脚は遅いが身体が長いので、ボールを拾いづらいことはない。
スペシャルショットは攻撃系が「クレイジーツイストショット」、防御系が「バタフライレシーブ」。
前者は身体を捻りつつ怒り状態となって強烈なショットを放ち、後者は成虫になって飛行しボールに追いついて打ち返す。

過去のカートシリーズでも障害物やミッションランの対戦相手として登場していたが、本作にてレーサーに抜擢。
隠しキャラで重量級に位置付けられている。
アイテムに被弾すると怒る。
Wiiの段階で参戦が予定されていたが、バイクに乗る時に巻きつくしか方法がなく気持ち悪いという理由で不参戦に終わった。
その為次回作8では再びリストラの憂き目に遭っていた…が、2023年7月にリメイク版の『8DX』にてDLCキャラとして無事参戦を果たした。
後にスマホゲーム「マリオカートツアー」にも遅れて参戦しており、ゴールド版も存在する。

  • 『スーパーマリオメーカー』『スーパーマリオメーカー2』
ここでは敵キャラクターとして配置できる。初代スキンとマリオ3スキンでは未登場だったため新規グラフィックが作成されている。最初から怒った状態で配置することもできる。
水中に配置するとウネウネと泳ぎ出す。巨大化させて怒った状態にして羽を付けて配置すると、恐ろしい挙動でこちらを追尾する危険な兵器が出来上がる。
『2』では水中・お化け屋敷のスキンで夜にすると暗くなるが、ハナチャンの目がサーチライトのように眼前を照らすようになっており、ギミックとして活用できる。


【派生種や亜種】

  • ボスハナチャン
スーパーマリオサンシャイン』に登場する緑色の巨大なハナチャン。
マンマビーチのSTORY2で太陽の塔に巻き付いて眠っており、おおすなどりが生まれるのを妨害していた。
STORY2で塔から落とすとSTORY3では怒って暴走しており、住民たちを慄かせている。
砂浜の芽に放水すると砂が隆起するので、それにつまずかせてひっくり返ったところをヒップドロップで攻撃。
3回ダメージを与えると砂になって消えてしまう。

  • でかハナチャン
主にNewマリオシリーズに登場。異様に巨大なハナチャンで、毒沼に浸かっても平気。
普通のハナチャンよりも頑丈になっているのか、頭を踏んづけても怒ったりはしない。踏み台にも利用できる。
カートシリーズでの一部では障害物としても登場する。

  • わかばちゃん
初代『Newマリオ』に登場するハナチャンの赤ちゃん…というか一令幼虫?頭には双葉が生えている。
土管から現れ、地形に沿って這いまわる。こっちは踏んでも怒らずそのまま倒せる。
何故かその後のNewマリオシリーズには登場していない。
一方で『マリオ&ルイージRPG3!!!』にもわかばちゃんと思しき小さな芋虫がイベントで顔を見せている。

  • シマハナチャン
スーパーマリオ オデッセイ』に登場。
失われた国ロス島に生息しており、カラフルで派手な身体を伸び縮みさせながら移動する。
身体にはトゲが生えているので踏もうとするととダメージを受ける。
キャプチャーすればその特性を活かして離れた場所へ移動することができるようになる。
余談だが「シマハナチャン」はゲーム内における表記で、公式サイトでは「イモムー」と呼称されている。

  • メカハナチャン
こちらも『オデッセイ』に登場。
都市の国ニュードンク・シティの都庁ビルに巻き付き電力を奪っていた本ステージのボス。
名前にハナチャンとはついてるものの、球体状のコアを持つ歩行メカが複数連なったような異様且つメカメカしい外見をしており
おおよそのシルエット以外はあまり似ていない。ムカデの怪物という意見も。
戦車のような敵キャラ「タンクロー」をキャプチャーして砲撃することでダメージを与えられる。
撃破後は公園に残骸が転がっている他、ピーチ城の絵で再戦可能。こちらは2体に増えて難易度が上がっている。
シティの必要ムーンの関係で必ず戦う必要があり、カサカサと動いては定期的に無敵になることから、「RTA最大の敵」という意見多数。

  • ケムちゃん
ヨッシーストーリー』に登場。
緑色の毛が生えたハナチャンといった風貌の毛虫。頭には花ではなくキノコが生えている。
食べることはできないが、踏みつけるとその部位が青色になり、全身を青色にすれば倒すことができる。
倒すと必ずメロンを落とすので、積極的に踏んでいこう。

  • ゲナちゃん
マリオ&ルイージRPG2』に登場。
ゲドンコ星に生息するハナチャンに似た生き物で、キノピオから奪った生命力をジュースとして飲み、UFOのエネルギーに変換するガソリンスタンドのような存在。タコのような顔をしたその口からは毒息を吐いてくる。
体色は普段は緑色で、怒るとハナチャン同様赤くなる。
戦闘ではゲドンコドクターが無限湧きし、それを倒すとキノコがジュースに混入する。この際、毒キノコを持った個体を攻撃してジュースに混入させればゲナちゃんを弱体化させられる。

  • ハナチャンカー/ハナチャンバギー
派生種…というか、ハナチャンを模した車両。
前者はマリカDDに登場する、公道を走行する一般車両(?)。接触すると転倒してしまいタイムロスに。もちろん非常に長いので邪魔。
後者はマリカ8及びDXに登場。その外見に反して全マシン中屈指の高性能であり、初心者から上級者まで幅広い層にお勧めされる。



わがハナチャン一族が
先祖代々 大事に追記・修正してきた
この項目!!

じいちゃんの じいちゃんの
じいちゃんの じいちゃんの…

じいちゃんの じいちゃんの
そのまた じいちゃんの…

そのまたまた じいちゃんの代から
追記・修正してきた この項目!!

荒らしたのは あなたですか~~~!!


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最終更新:2024年01月21日 19:27

*1 本来であれば連続で踏むことで5UPのあとにコインを得られるというのが正常な挙動のようだが、それ用のグラフィックが用意されておらず、更にボーナスの上限を設定していなかったためオーバーフローを起こしてしまうからとされている。

*2 頭部も含めた身体の大部分が、ビルボードの球体が集まって構成されていた。