グリッターティガ

登録日:2021/01/01 Fri 00:00:01
更新日:2022/08/19 Fri 21:33:09
所要時間:約 5 分で読めます







光が……光がいっぱい!


これが……これが光なんだ!!


Gonna TIGA!Take me, take me higher!

Wanna take you, baby, take me higher!


グリッターティガとは円谷プロ製作の特撮作品『ウルトラマンティガ』に登場するウルトラマンティガの形態の一つ。


【プロフィール】

身長:120m
体重:10万t
走行速度:マッハ5
飛行速度:マッハ10
水中速度:マッハ5
潜地速度:マッハ5
ジャンプ力:1500m
握力:10万t


【概要】

『ウルトラマンティガ』最終話「輝けるものたちへ」にて初登場した、黄金に光り輝くウルトラマンティガの最終形態。

邪神 ガタノゾーアとの戦いに敗れ石化されたティガに、子どもたちを中心とした「人の光」が集まり、巨大化して復活した姿である。
世界中の子供たちと同化して一緒に戦っていると言ってもいいため、ある意味、合体ウルトラマンの部類に入るのかもしれない。

ティガの持つタイプチェンジ能力による形態変化ではなく、そのためか形態名にも「タイプ」は付かない。
マルチタイプが人のによってその力を昇華した形態であるため、使用できる能力はマルチタイプの単純な強化版となる。

通常時の倍以上の身長と全ウルトラ戦士中最高の防御力を持つ他、攻撃力も格段に向上しており、闇の権化だったガタノゾーアが一度も反撃できない程の圧倒的な力で撃ち破った。

TV本編以外でも、ティガの最強の切り札としてグリッターティガが登場……した事あるのは令和現在、映像作品では劇場版の『TFO』のみ。
大決戦!超ウルトラ8兄弟』などでも黄金に輝くティガが登場しているが、そちらはグリッターバージョンと設定されており、TV本編と『TFO』のグリッターティガとは似て非なる形態である。*1
また、『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』でも金色に輝く形態が登場しているが、こちらはクロスオーバーフォーメーションという、また別の形態である。


【使用技】

  • グリッターゼペリオン光線
ゼペリオン光線の強化版。威力は数倍でガタノゾーアに致命傷を与えた。
チャージ中にアングルが3カットに分かれるのはお約束で、ゲーム作品でも多々再現される。
ゲーム作品なんかではグリッターティガの必殺技に設定される事が多いのでたまーに勘違いしている人もいるがガタノゾーア戦で決め技になったのはこの技ではない。

  • グリッターボンバー
カラータイマーを収束させ、パンチを繰り出す事で放つ光の衝撃波。

  • グリッターバニッシュ
カラータイマーに光を収束させ、キックを繰り出す事で放つ光の衝撃波。20万tの重さのガタノゾーアを吹っ飛ばした。

  • タイマーフラッシュスペシャル
40話における通常のマルチタイプの同名の技と同様に、カラータイマーから放つ虹色の光線。グリッターティガの技の中でも上位に位置し、ガタノゾーアとの戦いに終止符を打った。

  • ゼラデスビーム
デモンゾーアに取り込まれた際、その体内で放ったというビジュアルに謎の多い技。
両腕を胸の前で交差させた後、グリタリングシールドを超破壊光線に変えて発射するらしいのだが……
そのため、初見だとデモンゾーアがお腹を下して爆裂した様に見えない人が続出したとか……

ゼラデスの由来は不明だが、「ゼペリオン」「ランバルト」「デラシウム」の頭文字では?という説もある。

  • グリタリングシールド
グリッターティガを覆う黄金の光。
デモンゾーアの放つの氷のの雨「デモンジャバー」のど真ん中を走ってもノーダメージの防御力を誇る。


【劇中の活躍】

◆第52話「輝けるものたちへ」

世界を闇で覆おうとするガタノゾーアに果敢に挑んだティガであったが、その圧倒的な闇の力の前に歯が立たず、トドメを刺されてその肉体は石像となってに沈んでしまう。

それを受けてGUTSやTPCはかつてイーヴィルティガとなった経験のある科学者マサキ・ケイゴの協力を得、総力を上げて「ティガ復活オペレーション」を開始する。
成功すると思われた作戦だったが、ゾイガーやガタノゾーアの妨害もあって最終的にティガに光は届かず作戦は失敗。
希望を失った大人たちは悲嘆の声を漏らし、絶望感に襲われるのであった……。

しかし、ティガを信じる子どもたちはまだ諦めておらず、彼らの想いは光となって石像のティガに降り注ぐ。
それを受けたティガは石像の姿から黄金に光り輝くグリッターティガとなって蘇った。



僕がティガだ! 私がティガよ!

僕がティガになってる!

私も……ティガの中に……


世界中の子ども達(やレナ隊員を含めた大人たち)と一体となったティガは、子ども達がパンチを繰り出せばパンチを、
キックを繰り出せばキックを、ゼペリオン光線の構えを取ればグリッターゼペリオン光線を放ち、ガタノゾーアを一方的に追い詰めていく。
暗黒の邪神は手も足も出ず、タイマーフラッシュスペシャルの光の中に消え去った。

ガタノゾーアが敗れたと同時に世界中のゾイガーは滅び、空の暗黒は晴れた。
そして、世界を救った光の巨人は幻の様に消滅し、ダイゴの手元にあったスパークレンスもまた塵のように消えたのだった……。

「もう、ウルトラマンにはなれないね…」
ダイゴの前に立ち、GUTSやすべての人を救ってくれた光の巨人がいなくなったことを噛みしめながらレナは言う。
「人間は皆、自分自身の力で光になれるんだ。レナだってなれただろ?」
レナに微笑みながら、ダイゴは仲間たちと共にアートデッセイ号の前で記念撮影を撮る。
かくして、ウルトラマンティガ=マドカ・ダイゴの戦いは終わりを告げるのだった。

なお、この際のグリッターティガは降臨時に黄金に輝いた以外は光は収まっており、外見は超巨大なマルチタイプである。*2


◆劇場版「THE FINAL ODYSSEY

カミーラがガタノゾーアの怨念と融合して誕生したデモンゾーア相手に成す術なく敗れたティガに、ルルイエに眠る巨人たちの石像から次々と光が集まり、
かつてルルイエで滅んだ光の戦士たちの力を以て、ティガは本編最終話のようにグリッターティガとなって復活

身体を覆うグリタリングシールドで自身の攻撃を物ともせずに向かってくるティガを、デモンゾーアは触手で捕らえて体内に取り込むが、
ティガは体内に取り込まれた後、そこでゼラデスビームを放ってカミーラ諸共デモンゾーアを消滅させる。
そして、戦いが終わった後、ティガも再び力を失うかの様に幻の如く消えていくのであった……

本作におけるグリッターティガは常に黄金に輝いており、設定上は「ウルトラシリーズ全ての攻撃が効かない」というトンデモ設定があったりする。


【余談】

「グリッターティガ」という名称は放送当時には存在しておらず、実は後付け設定。
「ウルトラマンフェスティバル'97」では、テレビ完結記念として、ラメ入りクリアイエローの特別ソフビが「ファイナルバージョン」という名称で緊急発売された。
突然の発売だったため購入できた人も限られているレア物なので、持っている人は大事にしよう。

2021年では、『ウルトラマンティガ』と深い関連があると示されているウルトラシリーズ『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』の放送開始を記念して、
同作品の主役ウルトラマンであるウルトラマントリガー(マルチタイプ)と共に、スペシャル仕様のグリッターティガのソフビが一般の店頭で販売開始された。

光る空間の中にいる子供たちの動きに連動して戦う姿は、平成3期(所謂ニュージェネレーションヒーローズ)におけるインナースペース描写の走りと言えるかもしれない。

なおメビウス最終回でもGUYS隊員がメビウスと融合する描写があり、もしかするとこの回を参考にしたのかもしれない。

あの頃ティガと共に光になった君たちへ、これからも編集・追記・修正を宜しくお願いします。

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最終更新:2022年08月19日 21:33

*1 そのため、巨大化はしていない。

*2 メタな理由を言うとこの時点で次回作の『ウルトラマンダイナ』の製作が始まっており予算と人員をそちらに割かれていたため。また、当時の技術では常に輝かせるのは難しかったという理由もある。