イズモ(デュエル・マスターズ)

登録日:2021/05/15 Sat 19:28:15
更新日:2023/10/02 Mon 17:45:47
所要時間:約 18 分で読めます







「さあ、神々よ、我が清邪の心、受け取るのだ!」




イズモとは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
本項目では背景ストーリーにおけるイズモの来歴、関連カード、メディアミックスでの扱いも合わせて紹介する。


イズモ一覧


《イズモ》




*1

TCG版
イズモ UC 無色 (5)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/オラクル 5000+
中央G・リンク(このクリーチャーまたは他のゴッドをバトルゾーンに出す時、自分の好きな数のゴッドからカードを1枚ずつリンクを外してもよい。その後、このクリーチャーを「右G・リンク」または「左G・リンク」とあるゴッドにリンクしてもよい)

DMR-09 「エピソード3 レイジVSゴッド」で登場したゴッド・ノヴァ/オラクル
エピソード3におけるオラクル教団サイドの主役とでも呼ぶべきキャラクターであり、
アウトレイジサイドが群像劇をやっているのに比較するとかなりストーリー中での活躍をしている。

効果そのものは中央G・リンクしか持たない準バニラだが、【ゴッド・ノヴァ】の戦略はリンク時能力の使い回しにある。
師たる《神人類 ヨミ》と比較して軽さの点で使いやすい。
あとレアリティもアンコモンであるため、ビクトリーであるあちらより手に入れやすいのもメリットか。

元ネタが『出雲大社』であることもあってか、蛇が象徴的に描かれている。
《イズモ》をフィーチャーしたデッキ『DMD-12 「禁断の変形デッキ オラクルの書」』で
《双魔左神ディーヴォ》と《双天右神クラフト・ヴェルク》にも蛇が描かれているなどのことから、
《イズモ》が「3体神イズモ」となるときはディーヴォとクラフト・ヴェルクがセットになることがイメージされている*2

プレイス版
イズモ VR 無色 (4)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/オラクル 4000+
中央G・リンク
パワード・ブレイカー
左側リンク先候補:
双魔左神ディーヴォ P 無色 (7)
ゴッド・クリーチャー:ゴッド・ノヴァ 7000+
W・ブレイカー
攻撃する時、相手のクリーチャー1体を山札の一番下に置く。
妖精左神パールジャム P 無色 (5)
ゴッド・クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/スノーフェアリー 5000+
バトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚をマナゾーンに置く。(ただし、使用可能マナは増えない)
右側リンク先候補:
双天右神クラフト・ヴェルク P 無色 (7)
ゴッド・クリーチャー:ゴッド・ノヴァ 7000+
W・ブレイカー
攻撃する時、カードを1枚引く。その後、自分の手札1枚をシールド化する。
戦攻右神マッシヴ・アタック P 無色 (5)
ゴッド・クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/アースイーター 5000+
バトルゾーンに出た時、カードを1枚引く。

DMPP-20「レイジ・オブ・インフィニティ -神人類光臨- 」にて収録。レアリティがベリーレアに昇格したが、それに合わせて能力もTCG版から大きく変わった。
コストとパワーが下がったが、パワード・ブレイカーを獲得している。

何よりも最大の変化と言えばデュエプレのゴッド・ノヴァ及び中央G・リンクの仕様によって、計4種類のゴッド・ノヴァをゲーム外から呼び出してリンクする形で出せる。


名も無き神人類


*3

名も無き神人類 無色 (7)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ 3000+
中央G・リンク360(このクリーチャーまたは自分の他のゴッドをバトルゾーンに出す時、クリーチャーの名前をひとつ選ぶ。このクリーチャーは、このようにして以前選んだ名前のかわりに、新たに選んだ名前を、カードに書かれている名前に加えて持つ。その後、自分のゴッド1体からカードを1枚リンクを外す。その後、このカードを、好きな数のリンク可能なカードとリンクしてもよい)

DMX-15「フルホイルVSパック 仁義無きロワイヤル」に収録されたイズモの第二形態。
専用のキーワード能力中央G・リンク360」により、上下左右のリンクを可能にしている。

詳しくは個別項目を参照。


《「黒幕」》


*4

「黒幕」 SR 闇文明 (9)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ OMG/オラクル 12000+
このクリーチャーが召喚によって出た時、相手は自身の手札をすべて捨てる。
T・ブレイカー
中央G・リンク(このクリーチャーまたは自分の他のゴッドを出す時、自分の好きな数のゴッドからカードを1枚ずつリンクを外してもよい。その後、このクリーチャーを、「右G・リンク」または「左G・リンク」を持つゴッドにリンクしてもよい)
このクリーチャーがカード3枚でリンクした時、このクリーチャーは各プレイヤーのシールドをすべてブレイクする。

DMR-11「エピソード3 ウルトラVマスター」に収録されたイズモの第三形態。
コストは《名も無き神人類》から更に重くなり9となったが、その分かなり強力な効果を秘めている。

cipで相手の手札を全て捨てさせるという、《ロスト・ソウル》と同等の強烈なハンデスを発動する。
召喚した時点で最低限の仕事はこなす優秀なクリーチャーだが、その真骨頂はゴッドらしくG・リンクした時に発揮される。
3枚のカードがリンクした時に各プレイヤーのシールドをすべてブレイクするという、G・ブレイカーに似た効果で自分と相手の全シールドを吹っ飛ばしてしまう。
全ハンデスと合わせて相手の盤面をズタズタにするため、イズモの中でも特に攻撃性の高い1枚になっている。


《超神類 イズモ》


*5

超神類 イズモ P 光/闇文明 (12)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ OMG/オラクル 12000+
リンクしている自分のゴッド1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは2より少なくならない。
このクリーチャーを召喚してバトルゾーンに出した時、カードを3枚まで自分の手札または墓地から選び、新しいシールドとして裏向きにし、自身のシールドゾーンに加えてもよい。
T・ブレイカー
中央G・リンク

DMD-14「スーパーデッキOMG 逆襲のイズモと聖邪神の秘宝」に収録されたイズモの第四形態。
コストは「黒幕」をも上回る最重量の12となったが、リンクしているゴッドの数だけ2下がるという自前のコスト軽減によってある程度緩和できる。

効果の方はゼニスを彷彿とさせる召喚時限定のcipにより、手札か墓地にある3枚のカードをシールドとして装填できるというシンプルなもの。
S・トリガーを仕込むのに打って付けな効果であり、既に発動して墓地に行ったカードやシールドではなく手札に来てしまったカードをシールドに配置して、相手からの攻撃に強く出られる。


《逆襲の神類 イズモ R》


*6

逆襲の神類 イズモ R(リターンズ) P 光/闇文明 (6)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ OMG 5000+
このクリーチャーが攻撃する時、コスト5以下のゴッド・ノヴァ OMGを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
中央G・リンク(このクリーチャーまたは他のゴッドをバトルゾーンに出す時、自分の好きな数のゴッドからカードを1枚ずつリンクを外してもよい。その後、このクリーチャーを「右G・リンク」または「左G・リンク」とあるゴッドにリンクしてもよい)

月刊コロコロコミック2014年2月号の付録として収録されたイズモの第五形態。
重量級続きだった前形態から一転して久々の中量級として登場した。

効果もド派手だった以前と比べると堅実なものになっており、アタックトリガーで手札からコスト5以下のゴッド・ノヴァ OMGを1体踏み倒せる。
召喚と同時に場のゴッドとリンクして攻撃すれば、更なるゴッドの踏み倒しで連鎖的にリンクする事も可能である。


《無法神類 G・イズモ》


*7

無法神類 G(ゴッド)・イズモ VIC 光文明 (9)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァOMG 12000+
相手は、コスト5以下の呪文を唱えることができない。
T・ブレイカー
中央G・リンク(このクリーチャーまたは自分の他のゴッドをバトルゾーンに出す時、自分の好きな数のゴッドからカードを1枚ずつリンクを外してもよい。その後、このクリーチャーを、「右G・リンク」または「左G・リンク」を持つゴッドにリンクしてもよい)
このクリーチャーがカード3枚でリンクしていれば、リンクしているゴッドのカードはバトルゾーンを離れない。

DMR-12「エピソード3 オメガ∞マックス」に収録されたエピソード3におけるイズモの最終形態。
コストが「黒幕」と同じ9に戻り重量級となったが、その分効果もド派手なものに仕上がっている。

まず常在効果として、相手はコスト5以下の呪文を唱えられなくなる
6以上には対応してないとはいえ、軽量級~中量級の呪文が一切詠唱できなくなるのは相手にとって大きな痛手だろう。

更にはトライ・G・リンクが成立すれば、リンクしたゴッドは場を離れなくなる無敵の除去耐性が付与される。
対処するにはG・リンクを解除したり封印で無力化したりといった手段に限られるため、非常に凶悪。
イズモに限らずゴッドならG・リンクしていれば共通して得られる耐性のため、堅牢極まる場を構成可能となる。

極限右神 オメガ VR 光文明 (6)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァOMG/オラクル 6000+
ブロッカー
W・ブレイカー
カードが自分のシールドゾーンから離れた時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体アンタップする。
右G・リンク

極大左神 マックス VR 光文明 (8)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァOMG/アウトレイジMAX 9000+
このクリーチャーまたは自分の他のゴッドを召喚してバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加えてもよい。
カードが自分のシールドゾーンに置かれた時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、タップしてもよい。
W・ブレイカー
左G・リンク
このクリーチャーがリンクしている間、シールドをさらに1枚ブレイクする。

元のイラストではこれらのゴッドもリンクした状態で共に描かれており、背景ストーリー上でも重要な役割を担っている。


《神の子 イズモ》


*8

神の子 イズモ P 光文明 (6)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ OMG/オラクル 5000+
中央G・リンク(このクリーチャーまたは自分の他のゴッドがバトルゾーンに出る時、好きな数の自分のゴッドから、リンクしているカードをそれぞれ1枚外してもよい。その後、このクリーチャーを、「右G・リンク」または「左G・リンク」を持つゴッドにリンクしてもよい)
このクリーチャーがカード3枚でリンクしていれば、リンクしているゴッドは「Q・ブレイカー」を得、相手がクリーチャーを選ぶ時、選ばれない。

DMX-22「超ブラック・ボックス・パック」に収録された新たなるイズモ。
実に三年ぶりに登場した新規のイズモであり、イラストではオメガとマックスを装備した上で歴代イズモのコスプレをしたクリーチャー達に囲まれている。

効果については3体リンク時限定で効果が発動する恒例のもので、リンクしているゴッドはQ・ブレイカーとアンタッチャブル効果が得られる。
軽量級が売りのゴッド・ノヴァ OMGにおいてこの高打点はかなり魅力的であり、中盤辺りで一気に相手のシールドを削る事が出来る。

右神のイザナイ ゾロスター P 光/闇文明 (7)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ OMG/オラクル 9000+
W・ブレイカー
光臨:自分のターンの終わりに、このクリーチャーがタップされていれば、自分の山札を見る。その中からコスト7以下のオラクリオンを1体、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。
右G・リンク

左神人類 ヨミ P 無色 (8)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/オラクル 12000+
T・ブレイカー
光臨―自分のターンの終わりに、このクリーチャーがタップされていれば、自分の山札を見る。その中からコスト7以下のゴッド・ノヴァを1体、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。
左G・リンク(このクリーチャーがバトルゾーンに出る時、「中央G・リンク」または「右G・リンク」を持つゴッドの左側にリンクしてもよい。リンクしたゴッドは、各ゴッドの特性〔パワーや能力〕をすべて持つ1体のクリーチャーとなる。バトルゾーンを離れる時は、その中の1枚を選ぶ)

無法神類と同様に元イラストではG・リンク状態で描かれており、ヨミとイズモがリンクしている。
エピソード3における顛末を考えるとなかなか胸熱な並びである。


《神人類 イズモ》


*9

神人類 イズモ UC 無色 (3)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/オラクル 3000+
自分のゴッドすべての召喚コストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
中央G・リンク(自分のゴッドが出る時、自分の好きな数のゴッドからカードを1枚ずつリンクを外してもよい。その後、このクリーチャーを「右G・リンク」または「左G・リンク」を持つゴッドとリンクしてもよい。リンクしたゴッドは、各ゴッドの特性(パワーや能力)をすべて持つ1体のクリーチャーとなる。離れる時はその中の1枚を選ぶ)

DMEX-17「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」に収録されたイズモ。
神の子以来五年ぶりに登場したイズモ関連のカードであり、名も無き神人類以来となるゼロ文明&ゴッド・ノヴァとなって帰ってきた。

最低でも5はあった以前のコストから一転してコスト3と最軽量を更新し、歴代で最も軽いイズモとして登場した。
効果はサポート寄りとなっていて、ゴッド全般がコスト軽減で召喚しやすくなる。
同じ効果を持ちコストも1軽い《ゴッド・ルピア》もいるが、あちらとの差別化要素として2枚目のイズモ自身も軽減対象になるのと、中央G・リンクとして召喚から続けてリンクを形成しやすくなる利点がある。


関連カード


プロジェクト・ゴッド UC 水文明 (4)
呪文
自分の山札の上から5枚を墓地に置く。その中にゴッドがあり、バトルゾーンにある自分のゴッドとリンクできるなら、そのカードをバトルゾーンに出してリンクしてもよい。

《イズモ》との(というかゴッド・ノヴァとの)相性がいい呪文。
一気に複数体のゴッド・ノヴァを展開可能。《イズモ》が軽量のため、そこから踏み倒しを狙いやすいのはおいしい。

DMX-24版では、その《イズモ》、
及び《名も無き神人類》《黒幕》《超神類 イズモ》《逆襲の神類 イズモ R》《無法神類 G・イズモ》
《無防備のファミリア キナコ》《聖霊左神ジャスティス》《悪魔右神ダフトパンク》がこたつで談笑しているイラストで再録された。
もともとはkawasumi(かわすみ)絵師がDMR-12 「エピソード3 オメガ∞マックス」の発売時に描いたイラストに加筆修正したもの。
かわすみ絵師は度々《イズモ》をネタにしている。
ちなみに《悪魔神バロム》といえばIttoku(一徳)絵師というのが定番だが、《イズモ》関連カードは軒並みかわすみ絵師が描いている。。
ちなみに彼の師である《神人類 ヨミ》、そのヨミとリンクする《聖霊左神ジャスティス》《悪魔右神ダフトパンク》、
彼の使い走りである《策士のイザナイ ゾロスター》、そしてゾロスターの関連カードもかわすみ絵師が描いている*10


メディアミックスでの扱い


基本的にオラクル使いのデュエリストとして登場し、デュエル中に自分を召喚する展開が多い。
アニメでは「ヨミコンツェルン」の会長を務めており、勝太をオラクルに引き込もうとするも失敗。
教祖ヨミを復活させるために奔走するも、当のヨミには捨て駒扱いされていた。
一度は勝太を下し、《百万超邪 クロスファイア》を消滅させるも、その後は敗北し自身も同じ目に。

その後復活した際にはヨミの自身への扱いを理解したためか、ヨミの復活ではなく、自身の妹であるプラマイ零と新たなオラクルの理想郷を築くことを決意。
マントラ教皇 バラモン》《神聖鬼 デトロイト・テクノ》《策士のイザナイ ゾロスター》の3人を使い走りにして理想実現のために再び奔走するも、最後は敗北。
オラクルの書に復活可能であることを告げられるも、それを拒否して消滅した。

漫画では地球侵略を目論む宇宙人として登場するも、勝太に敗北。
腹いせに地球を破壊しようとするものの宇宙パトロール隊に御用となる。

伊藤しげかつ氏の漫画「ストーリー・オブ・デュエル・マスターズ」では、元オラクル教団員の《紅き血の テスタ・ロッサ》によって倒された。
その後復活し、他のオラクルの命を喰らって《超神類 イズモ》として復活した。


背景ストーリーでの扱い


もともと少年《イズモ》はオラクル教団における《神人類 ヨミ》の愛弟子である*11
しかしアウトレイジとオラクル教団の抗争のなか、
《神人類 ヨミ》は《武闘将軍(カンフーショウグン) カツキング》チームエグザイルによって討たれ、《イズモ》も身を隠さざるを得なくなる。
これによってオラクル教団はゼロの信奉者(オラクリオン派)と教団の信奉者(マントラ派)に分裂。
しかしその中で《イズモ》は名を捨て、《名も無き神人類》として《不死帝(デッド・オア・アライブ) ブルース》の力を得ようと画策。

《不死帝 ブルース》を配下に引き入れた《地獄魔槍(ヘルブルース) ブリティッシュ》のもとに、オラクリオン派のオラクルが集結。
神託の王(オラクルキング) ゴスペル》がもたらしたオラクルの裏教義に基づいて《地獄魔槍 ブリティッシュ》をオラクリオンに生まれ変わらせる。
このとき、オラクリオン派を影から動かし、《地獄魔槍 ブリティッシュ》を生まれ変わらせた人物、
それは名を捨てたイズm……《「黒幕」》であった。
《地獄魔槍 ブリティッシュ》あらため、《神聖牙 UKパンク》は《不死帝 ブルース》をも飲み込む。

しかし《武闘将軍 カツキング》は幾度となく争ってきたとは言え、腐れ縁の《地獄魔槍 ブリティッシュ》を放っておくことはできず、
オラクル教団に利用される強敵(とも)を救うためにその住まい、魔城ブリティッシュ・パビリオンに突撃。
それを察知して魔城ブリティッシュ・パビリオンに集結したゴッド・ノヴァに対し、
ふたりの友情を邪魔させないと、《灼熱連鎖(ラスト・バーニング) テスタ・ロッサ》と《電脳決壊の魔女(カオス・ウィッチ) アリス》が参戦。
そして《灼熱連鎖 テスタ・ロッサ》はその身を犠牲に《「黒幕」》を撃退。
彼を守るために《電脳決壊の魔女 アリス》もそのすべての能力を解放し、世界を知識の渦で包み込んだ。
オラクル教団の分裂、ブリティッシュのオラクリオン化、マントラ派の台頭……これらすべては、《「黒幕」》の手の内であった。
《「黒幕」》は《不死帝 ブルース》の力を利用して復活するときを待っていた。
そして《「黒幕」》の正体、それはかつて《神人類 ヨミ》とともに死んだと思われていた《イズモ》だった。
彼の目的はオラクルの望む、平和な世界などではなかった。師ヨミを弑したアウトレイジすべての殲滅である。

しかし《不死帝 ブルース》は《イズモ》に利用されて死ぬ前に、アウトレイジの誇りのために戦い、
そして死んでしまった《灼熱連鎖 テスタ・ロッサ》と《電脳決壊の魔女 アリス》に恩義を感じ、
彼らの共通の友人だった《百万超邪(ミリオネア) クロスファイア》を蘇生。
天災超邪(ビリオネア) クロスファイア 2nd》として蘇った彼は、
《武闘将軍 カツキング》あらため、レイジクリスタルの力を得た《無法伝説(アウトレイジビクトリー) カツマスター》と行動をともにすることとなる。

《イズモ》はオラクルジュエルに封じられし新世界の終末の神々、オメガを生み出すため、
無感情たるゼロの力に、聖と邪、ふたつの心を込める。
そして自身も新たなるゴッド・ノヴァ、ゴッド・ノヴァ OMG超神類 イズモ》となる。

そして聖と邪の神を従えた《超神類 イズモ》は、新世界の想像と師の敵討ちのため、アウトレイジへの逆襲を開始し、《逆襲の神類 イズモ R(リターンズ)》として新生した。

その力の前にレイジクリスタルを奪われる《無法伝説 カツマスター》。
レイジクリスタルとオラクルジュエル、2つの力を手に入れた《超神類 イズモ》は、あろうことかそれらを二対のゴッド・ノヴァ OMG《極大左神 マックス》《極限右神 オメガ》に作り変えた、
そして自身もリンクする事で《無法神類 G(ゴッド)・イズモ》へと変貌した。

この《イズモ》を助けるため、《神人類 ヨミ》は《新聖綺神 クロスオーバー・ヨミ》として復活。
しかし代償に心を失い、《イズモ》の新世界を作る野望のための世界の破壊者となってしまった。
しかしチームエグザイルや《天災超邪 クロスファイア 2nd》、そして《極大左神 マックス》の力で神々と同等の力を得たアウトレイジたちの力を借り、
ついに《無法伝説 カツマスター》は《無法神類 G・イズモ》のリンクを断ち切ると、
今度は自身がレイジクリスタルとオラクルジュエルを取り込んで《絶頂神話(クライマックス) カツムゲン》となる。

《無法神類 G・イズモ》と《絶頂神話 カツムゲン》の争いは苛烈を極めるも、ついに決着のときが――つく間際に
《新聖綺神 クロスオーバー・ヨミ》は弟子たる《無法神類 G・イズモ》を庇い絶命。
これをみて、オラクルにも仲間を思う気持ちがあると知った《絶頂神話 カツムゲン》は、
《無法神類 G・イズモ》に対し、「イズモ... お前の不器用な師匠に免じて、今日のところは勘弁しといたるで」と
アウトレイジとオラクルの和解を提案することになる。
この提案を《無法神類 G・イズモ》が受け入れたことで、
エピソードシリーズ世界における、はじまりのゼニス《「無情」の極 シャングリラ》が起こした
ゼニス大戦、それに基づくアンノウンの暗躍、それに利用されたエイリアンやZ軍とハンターとの戦い、
つまり《暗黒皇グレイテスト・シーザー》を元凶とした争いは、ここにひとつのピリオドが打たれたのであった。

そしてその後の世界では、《左神人類 ヨミ》として生まれ変わったヨミと、
ついにリンクすることができるようになった《神の子 イズモ》の姿があった。

ヨミ様、やっと一緒に戦えますね。 ---イズモ


余談


ヨミおよびゾロスターとの関係がメディアミックスごとにまるでバラバラという大変おもしろいクリーチャーである*12

  • 背景ストーリー
ヨミはイズモの師であり、ヨミはイズモを命に変えてでも守ろうとするなど大事にしており、
イズモもヨミに対しての敬愛が深い。
反面、ゾロスターとはヨミもイズモも直接の関わりがない*13

  • 伊原しげかつ版
伊原しげかつ先生の『ストーリー・オブ・デュエル・マスターズ』では、ヨミはイズモを溺愛している。
そしてゾロスターはほとんど使い走りのような扱いになっていた。

  • アニメ
イズモはゾロスターを使い走りにしている。
ヨミを復活させようとするなどある程度の畏敬の念はあったようだが、ヨミからは使い捨ての駒扱いされていた。
後にゾロスターはイズモを見限ってか、ヨミについていたが、ヨミからはイズモと異なり結構大事にされていた。

  • 漫画
ヨミ、ゾロスターと同じ星の出身者(宇宙人)であることは判明しているが、
3人共作中で互いに会っていないため全く関係性が不明。

なお、《神の子 イズモ》は《左神人類 ヨミ》だけでなく、《右神のイザナイ ゾロスター》ともつながるが、
イズモとゾロスターが直接関わりを持つのはアニメと伊原しげかつ版……
すなわち「ただの使い走りとリンクしている」ことになってしまう。

背景ストーリー的に見ても、イズモだけでなくオラクル教団すべてに慈愛を注いでいるヨミはゾロスターを大切にしていそうだが、
イズモは自身の信者も、裏切った信者も諸共に裏から手を引いて利用していたこともあり、ゾロスターを使い走りにしてそうである。
まあゾロスターはゾロスターで勝手に裏オラクルの教祖に成り代わろうとするあたりイズモへの敬意はないだろうが*14
……要はヨミはイズモとゾロスター両人の教育に失敗していると言えるのではないだろうか*15




追記・修正は自分の師を喪い悲しんで復讐に燃えるあまり、その師の想いを引き継げなかった弟子の方にお願いします。

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最終更新:2023年10月02日 17:45

*1 画像出典:pixiv イラストレーターかわすみ氏 『デュエル・マスターズ「神人類ヨミ」』 2013年7月24日掲載より https://www.pixiv.net/artworks/37288077 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*2 なお、「3体神ヨミ」は基本的に《聖霊左神ジャスティス》と《悪魔右神ダフトパンク》がセット。

*3 画像出典:pixiv イラストレーターかわすみ氏 『名も無き神人類』 2013年10月26日掲載より https://www.pixiv.net/artworks/39345024 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*4 画像出典:pixiv イラストレーターかわすみ氏 『【デュエル・マスターズ】イズモ後半詰め合わせ+おまけラクガキ』 2014年12月23日掲載より https://www.pixiv.net/artworks/47703638 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*5 画像出典:《「黒幕」》に同じ

*6 画像出典:《「黒幕」》に同じ

*7 画像出典:《「黒幕」》に同じ

*8 画像出典:Twitter イラストレーターかわすみ氏 @kawasumi3 2021年11月1日掲載より https://twitter.com/kawasumi3/status/1455082987037495296?s=20 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*9 画像出典:Twitte イラストレーターかわすみ氏 @kawasumi3 2021年10月23日掲載より https://twitter.com/tetrapod1985/status/1552725668722421760?s=20 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*10新聖綺神 クロスオーバー・ヨミ》《破獄のマントラ ゾロ・ア・スター》は別の絵師。

*11 ヨミと同じ中央G・リンク持ちなのも次代のオラクルのリーダーとしてヨミに直々に教育を施されていたためであると思われる。

*12 無論、ヨミとゾロスターも含めてだが。

*13 無論、オラクル教団の中核たるヨミ・イズモ師弟と、オラクルの高位の位階『イザナイ』のゾロスターが何も関わりを持たないわけもないだろうが。

*14 《カルマ大司教 ゾロスター》のフレーバーテキストより。そもそもカルマという位階自体がマントラ派の位階であり、イズモへの叛意が見て取れる。

*15 実際かわすみ絵師が描いた4コマでもヨミがゾロスターとオラクルが何が駄目だったかこたつで会議している中、ヨミは「育児」を指摘している。