重面春太(呪術廻戦)

登録日:2021/06/26 Sat 22:16:29
更新日:2024/02/29 Thu 16:24:49
所要時間:約 ? 分で読めます





っていうか 理由ってそんなに大事?

いーじゃん いーじゃん 楽しいじゃん

俺が楽しければ それでいいじゃん!!


重面(しげも)春太(はるた)漫画呪術廻戦』の登場人物。
CV羽多野渉

●目次

【概要】

夏油傑の一派に協力する呪詛師の一人。
外見は目の下に入れ墨を施し、金髪をサイドテールにした細身の青年。

初登場は京都姉妹校交流会編だったが、長らく名前が不明であったためジャンプ本誌ではサイドテールの男と記載されていた。


【人物像】



やっぱ俺には弱い者イジメが向いてるなー


基本ノリが軽い軟派な性格だが、「自分が楽しければそれでいい」をモットーに、闇討ちや嬉々として弱者を狙っていたぶることを好む、刹那主義的な卑劣漢。

弱者を狩るのは好き、女子供を狩るのはもっと好きという救いようの無い下衆な性格であり、気に入った獲物にはなかなかトドメを刺さずに、相手を舐め腐りながらひたすら(なぶ)る。
その為戦闘中に援軍が来たり相手に反撃されたりと一転してピンチに陥ることもある。

なお彼が呪詛師になったのはファンブック曰く「お遣いはできてもルールを守れる人間じゃないので」とのこと。


【戦闘能力】


ただ強いだけで勝てる世界じゃないんだよ 特に俺の術式が絡むとね


刀を使い、後方からの奇襲を得意とする変則アタッカー。
劇中では(格下や同格が多いとはいえ)不意討ちにより補助監督や高専の呪術師に痛撃を与えている為、己の気配を消す能力はかなり高い。

欠点は自嘲している通り、非力であるということ。奇襲が得意というのは、彼がガチンコバトルが苦手という裏返しでもある。
補助監督や弱っている呪術師が相手ならともかく、日々身体を鍛え上げている一流の呪術師には、真正面からの戦いではまず勝ち目がない。

その為彼が強敵との戦いで生き残るには、以下に記す彼の生得術式が大きなカギとなる。


●“奇跡”を貯める

重面春太の生得術式。
日常生活で起こった小さな奇跡*1を重面の記憶から抹消しストックする。
貯えられた「奇跡」は重面が命の危機に陥ると放出され、術者を窮地や絶命の危機から回避させ生存に繋げることが可能になる。
なお重面自身は術式の仕組みを完全には把握できていない("いざという時に生き残れる"程度の認識)。

言うなれば「何度でも発動できるきあいのタスキではあるが、欠点も多い。
まずはあくまで「死なずにギリギリで生き残る」術式である為、術式が無事に発動しても致命的な攻撃を受けた場合、肉体はボロボロの状態の為そのまま反撃に転じることはほぼ不可能。痛みや傷もほぼそのまま。
上手く使えばゾンビアタックのような活用方法もあるかもしれないが、本人の性格からしてそういうことには向かないだろう。

そして奇跡が貯まる条件や、その奇跡の多寡を本人が一切認識できないのも問題。
奇跡が貯まる条件である日常の奇跡が起こったその瞬間に、本人の記憶からそれが消去されてしまう為、何故奇跡が貯まったのか本人にも他の人にも分からない。
余談ではあるが、この術式により重面は日常の幸せな奇跡も忘れてしまう為、彼を刹那主義的な性格にしてしまった一因とも言えるか。
また奇跡の多寡は重面の目の下の入れ墨により判断できる*2が、その多寡を重面が知覚することはできない。
貯めた“奇跡”がどれだけ残っているのか、使い切ってしまったのか一切分からない為、戦術として使うには非常に不安定な代物となっている。


武装

  • 呪具の刀
いいでしょ コレ 鞣造(じゅうぞう)が作ってくれたんだ
オマエは非力だから 刀からも握ってもらえって

重面春太が所有する
同じ呪詛師仲間であり呪具職人でもある組屋(くみや)鞣造(じゅうぞう)が造り上げた呪具であり、柄の部分が人間の手になっている。*3
刃の部分は取り換えが可能であり、本体と言えるのは刀身ではなく柄の方。柄と接続されることで刃も呪具化するため消耗にも強い。
刀は自立で行動も出来る為、刀を別に行動させて不意討ちや陽動に使用することも可能。


【作中での活躍】

京都姉妹校交流会編

交流会1日目の最終盤である第52話にて初登場。
(とばり)内で学生を捜索していた歌姫に奇襲を仕掛けるも、間一髪で躱される。
更には釘崎真依が歌姫に合流し、1対3となるが「わあー 女の子がいっぱい モテモテだぁー」と嬉しそうに語る。
しかしながらその直後に五条によって帳が破壊されたことを知り、即座に退散する。


渋谷事変



これでいいんでしょ?

はい 貴方はこのまま“帳”の外でスーツの人間を狩り続けてください

はーい 終わったら中行っていいよね


事件の対処に奔走する高専への妨害工作として、裏梅の指示を受け渋谷の帳の外にいた補助監督数名を次々に奇襲し殺害。
状況の把握に努めていた伊地知も背後から奇襲し、背に何度も刃を突き刺し重傷を負わせる。*4
その後も補助監督を排除していく重面だったが、帳外の松濤文化村ストリートにて、伊地知の下へと向かう途中の釘崎と補助監督の新田と遭遇。
釘崎は新田を逃がし重面と戦闘を開始するも、二人の思惑を知った重面は自立稼働する呪具で逃げる新田を攻撃。
更には釘崎を無視して新田に蹴りを入れ、それに激昂した釘崎に痛撃を与える。


君さ 前に会った時より凄く強くなったでしょ


そう言いながら動けない釘崎を煽りつつ新田を甚振(いたぶ)る彼だったが、そこに状況把握の為帳外へと出ていた七海が登場。
「いいんだっけ 黒じゃないスーツも殺して」と余裕綽々で七海と戦闘を開始するのだが…


仲間の 数と 配置は?


無残に補助監督を殺されて完全にブチ切れていた七海には一切の攻撃が通じず、逆に何度もその剛力と十劃呪法でぶん殴られながら尋問されるというダイナミック尋問を執行される。
呪具で反撃しようとするも釘崎に妨害され、打つ手の無くなった重面は


ご ごめんなさ


と情けない謝罪の言葉と共に、壁へと叩きつけられノックアウトしたのだが…?





これこれ こーいうのよ!!

こーいうのが 向いてんのよ!!


渋谷事変の終盤である第114話にて再登場。術式により辛うじて復活した重面は、帳内へと侵入。
陀艮伏黒甚爾との激戦を終えて傷を負い呪力も使い切っていた伏黒恵を見つけると、背後から奇襲。
刀で一撃を加えた後は、出血しながら逃げる恵を警戒しながらも付かず離れずのんびりと追跡。
道玄坂に着いた時点でようやくトドメを刺そうとするが、このまま大人しくやられる訳にはいかないとばかりに、恵は切り札を発動。



布瑠部由良由良(ふるべゆらゆら)


八握剣(やつかのつるぎ) 異戒神将(いかいしんしょう) 魔虚羅(まこら)



歴代影法術師が誰も調伏できなかった最強の式神・魔虚羅を召喚し重面を巻き込んで強制的に調伏の儀式を開始。
調伏の儀式は複数人でも行えるが、その参加者が全員敗れた場合全員の死が確定してしまう為、いざという時の自爆にも使用可能であったのだ。

おい、クソ野郎

先に逝く せいぜい頑張れ

待て待て待て待て!!!!

ふざけんなよ!! 起きろよ!! クソ術師!!


伏黒が魔虚羅の一撃で倒され、残された重面も倒されれば儀式が終了し二人とも死亡が確定してしまう所であったが…


死ぬな オマエにはやってもらわねばならんことがある


そこに一時的に虎杖の肉体の主導権を奪っていた宿儺が乱入。
気を失っていた伏黒を反転術式で治療した上で、魔虚羅を倒すべく宿儺は領域展開伏魔御厨子(ふくまみづし)を発動。
宿儺を中心として半径140m以内の地上の空間に不可避の斬撃を加え、トドメに火炎の術式「(フーガ)」の一撃で魔虚羅を撃破し儀式を強制終了させる。


何を見ている ()


一仕事を終えた宿儺からそう言われ、そそくさとその場から逃げ去ろうとする重面。


(また生き延びた やっぱ俺は運がいい)



今日も 生き延びた!!



そう叫んだ直後に、重面の身体は前後に切断され、何が起こったかも分からないまま彼は死亡。


貯えた奇跡は 七海建人との戦闘で 使い果たしている


弱者を甚振り刹那に生きた呪詛師は、圧倒的強者の刹那の一撃により最期を迎えた。


【余談】

  • 渋谷事変でのコイツの行動を振り返ると
    • 「帳」によって通信網に制限がかかっている中、補助監督達を殺し通信網を妨害する
    • 弱い者イジメが大好きと公言した上、七海に圧倒され命乞いまでするという典型的な小悪党ムーブ
    • 消耗していた恵に奇襲をかけた事で、今まで出し損ねていた奥の手を使わせる
    • 最後は宿儺の手にかかりあっけなく死亡
 という、ある意味悪役の鑑と称しても過言ではない活躍をしたかもしれない。
  • 結果的には渋谷事変における最悪の大虐殺を引き起こした宿儺ピタゴラスイッチのスイッチを押してしまうという役割となってしまった。
  • 重面の死体はその直後に身体の主導権を取り戻した虎杖がバッチリ見ており、彼の精神に少なからずダメージを与える事になる。ある意味で呪詛師として最後まで良い仕事をしたとも言えるか。
  • 重面の死因となった斬撃がいつ加えられたのか劇中では不明。実は伏魔御厨子の効果範囲に巻き込まれていたのかもしれないし、逃げ去る際に宿儺が戯れに一撃を与えていたのかもしれない。だが伏魔御厨子は範囲内の物体を塵に変える程の超密度で斬滅する術式なので、範囲内に入っていればとっくに塵にならないとおかしいため、おそらくは後者であろう。*5


追記・修正は渋谷事変でしぶとく生き残ってからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 呪術廻戦
  • 呪詛師
  • 重面春太
  • 刹那主義
  • クズ
  • 卑劣漢
  • 弱い者イジメ
  • きあいのタスキ
  • ストック制
  • 残機
  • ラッキーマン
  • 金髪
  • 羽多野渉
  • 小悪党
  • 小物
  • サイドテール
  • 下衆
  • サイドテールの男

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月29日 16:24

*1 例えばデジタル時計のゾロ目を偶然見るなど。

*2 細長い入れ墨が両目の下に3つずつで、全部で6つ。奇跡を消費するたびに「▼」から「▽」という具合に入れ墨の塗りつぶしが消えて輪郭だけになる。七海戦の様子をよく見ると、一撃食らうごとに左目の左端から1つずつ奇跡を消費しているのが分かる。

*3 鞣造は人間を素材に家具を作る趣味がある為、柄もそのまま人体を加工した可能性は高い

*4 伊地知は元呪術高専生であり、辛うじて生き残っている

*5 そもそも宿儺は範囲内に居た伏黒を巻き込まないように領域を縮小して放っている。言い換えれば次元の違うレベルの術者である宿儺でさえも範囲内に意図的に空白を創るということは出来ないということなので、なおのこと伏魔御厨子を受けて助かる理由がない。