クレベース(ヒスイのすがた)

登録日:2022/02/12 Sat 17:40:22
更新日:2023/11/11 Sat 17:05:11
所要時間:約 4 分で読めます





下顎を 覆う 氷塊の装甲は 鋼に勝り 岩石を 砕くこと 容易なり。

深雪を かき分け 険しい 山道を 猛進す。

クレベース(ヒスイのすがた)とは『Pokémon LEGENDS アルセウス』に初登場した、クレベースのリージョンフォームである。

■データ


全国図鑑No.713
分類:ひょうざんポケモン
英語名: Avalugg

タイプ:こおり/いわ

種族値
HP:95
攻撃:127
防御:184
特攻:34
特防:36
素早さ:38
合計:514

特性:がんじょうあご(キバを使った技の威力が1.5倍になる)/アイスボディ(天気があられの時、毎ターンHPを1/16回復する)
隠れ特性:がんじょう(一撃必殺技が効かず、HPが満タンの時に瀕死になるダメージを受けてもHPが1残る)

カチコールがレベル37で進化。

■概要


『Pokémon LEGENDS アルセウス』に初登場した、クレベースのヒスイ地方でのリージョンフォーム

全身が氷で構成された原種と比べると、足や腹部が岩石で構成されており、それによって新たにいわタイプが追加され、ヒスイ地方には登場しないがアマルルガと同じ複合タイプとなった。

更に下顎が大きくなり、硬度は鋼鉄に勝る。それによって深雪をかき分け、岩石を軽々と砕いて猛進することが可能となった。後述の巨大な個体もいるのでどこぞの崩竜のようになった。

一方で原種と比較して胴体ごと背中の表面積が減り、リクガメのような姿からトカゲやアンキロサウルスを思わせる体型に変化している。

総じて原種よりもさらに陸上に適した進化を遂げたポケモンだといえるだろう。

■ゲームでのヒスイクレベース


本編では純白の凍土にいるキングとして登場。このキングも時空の裂け目からの雷によって姿が変化してしまっているが、主人公が訪れた時点ではまだ被害を出してはいなかった。

そのため、管理しているキャプテンのハマレンゲは主人公に対してあまり良い顔をしなかった。

しかしその後ポケモンバトルで打ち負かし、ウォーグルを手に入れてクレベースの好物である「えいえんのこおり」を手に入れたことで、それでも思うところはあるものの、主人公のことを認めてシズメダマを用意してくれた。そのあとキングであるクレベースとの対決に向かうのだが...

今までのキング・オヤブン個体を遥かに凌駕する程の超巨大な個体が立ちはだかる。

ハマレンゲ曰く、古代にはたかさ30m級のクレベースが現れたとのことだが、それも納得せざるを得ない圧倒的な巨躯を誇る。ダイマックスをしているわけでもなく、素でこの大きさ*1であり、初対面時にはその巨大さに圧倒されたプレイヤーは数多いことだろう。

そりゃこんなデカけりゃ暴れる前に鎮めようとするのも納得だわ。でも某映画のドダイトスには大きさでは勝てなかった。
戦闘では以下の四つの攻撃パターンをループしてくる。

  • 扇状に飛ばしてくる冷気のブレス。
  • 地面から氷塊を発生させる。
  • 氷塊をミサイルのように飛ばす。
  • 口からの極太れいとうビームによる薙ぎ払い。

この四つとなっている。特に氷塊のミサイルは追尾してくる上に、タイミングよく回避しないと命中してしまうため厄介。タイミングを掴んで回避するか、横に移動し続けて避けよう。

ビームを撃ち終えると、隙が出来るのでポケモンバトルに持ち込める。ぼうぎょは非常に高いが、弱点が多いうえにとくぼうは低いので、特殊攻撃が得意なポケモンを用意するといいだろう。

とくに かくとう・はがねは4倍弱点なので、純白の凍土の鬼氷滝に出現するオヤブンルカリオや、天冠の山麓でジバコイルドータクンなどを捕まえて使用すればかなり楽になる。序盤の方で捕まえられるワンリキーをカイリキーに進化させて使うのもよい。

ただし足場が狭く、かなり近づかないとシズメダマを当てることが出来ないうえに、ゲージが半分を切るとループ自体は同じだが、

  • 冷気のブレスには隙間の部分に氷塊を発生させる。
  • 氷塊が消えてもしばらく小さな氷塊が残り続ける。
  • 氷塊のミサイルの弾速がさらに早くなる。
  • ビームの発射前に氷塊を発生させて、動きを制限してくる。

といった変化があり、さらに激しい攻撃を仕掛けてくる。
その猛攻の様はまさにモチーフ通り、生きた戦艦と呼ぶに相応しいだろう。


無事に乗り越えて勝利すると、クレベースは静まって元の姿に戻る。そして主人公に「つららのプレート」を授けてくれる。
また元に戻っても、その巨大さは健在であるようだ。

■対戦でのヒスイクレベース


種族値は陸上に特化した進化を遂げたおかげなのか、原種と比較して攻撃・素早さに+10された。
しかし、ただでさえ低かった特攻・特防が逆に-10されてしまい、ますますわかりやすく物理攻防特化のポケモンになった。
特殊耐久は高めのHPをもってしても紙で有名なハバタクカミの物理耐久以下と、とてもではないが特殊技を受けるにはまるで向いていない。「ミラーコート」がある為一矢報いる事はできるが。

タイプはただでさえ多弱点のこおりタイプに多弱点のいわタイプがくっついてしまい、弱点6(4倍弱点2)・耐性4とお世辞でも褒められたものではなくなってしまった。
その代わりと言うべきか、攻めではかなり強い方ではある。

原種と違い専用技として「ひょうざんおろし」を習得できる。
なんと連続技や溜め技を除けば威力100とこおり物理トップタイ。但し行動順が遅くなる。
メインシリーズに登場した際には3割ひるみ効果に変更されている。命中率が少し下がっているが、「つららおとし」のほぼ上位互換である。
当然他のこおり物理アタッカーから羨望の眼差しが飛んでいる。
しかし、上がったとは言えやはりヒスイクレベースの素早さが低すぎる為、本人が追加効果を活かせないのが難。アルセウスでは使えていたこおりのつぶてが使用できないのも痛い。

いわ技も多く習得できる。
「いわなだれ」「ストーンエッジ」に加え、メインシリーズでは「ロックブラスト」も追加。
サブウェポンは原種と似通っており、こちらもいわタイプらしい技が多少増えた程度。
掘削でもするのか、原種と違って「あなをほる」を覚えたりする。
なお、残念ながら「こおりのつぶて」は『アルセウス』限定である為、嫌でも素早さ38と向き合う必要がある。

特性は原種の「マイペース」が「がんじょうあご」に変更。
しかし、ヒスイクレベースが覚える対象技は「かみつく」「かみくだく」「こおりのキバ」のみ。
「こおりのキバ」は特性を乗せても「ひょうざんおろし」に威力負けするので、残念ながら特性としてはイマイチ。
安定の「がんじょう」に加え、第9世代からの「ゆき」との噛み合いが良い「アイスボディ」を選択するのが無難だろう。

総括すると、攻めに強い複合と耐久向けの種族値がバッティングしてしまっている惜しいポケモン。
幸い第9世代ではテラスタルがある為、耐性を上手く持たせれば攻守で強力な立ち回りが出来るようになるだろう。
また先手で撃てればより強力になる専用技と攻めに特化したタイプという要素から、「トリックルーム」下でのエース運用であれば更なる活躍が見込める。


追記修正はキングクレベースを鎮めた方にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • Pokémon LEGENDS アルセウス
  • こおり
  • いわ
  • リージョンフォーム
  • ポケモン
  • ポケットモンスター
  • 戦艦
  • ウカムルバス
  • デカ過ぎんだろ...
  • キング
  • クレベース
  • ヒスイ地方
  • 空母
  • 除雪機
  • ポケモン解説項目
  • ヒスイクレベース
  • ヒスイのすがた

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年11月11日 17:05

*1 参考までに、ムゲンダイナは20m、ホエルオーが14.5mである。