ブロック崩し

登録日:2022/10/29 Sat 21:36:20
更新日:2023/09/29 Fri 13:54:06
所要時間:約 6 分で読めます





ブロック崩しとは、ビデオゲームの一種である。


【概要】

地形に当たると跳ね返るボールを操作し、並べられているブロックを消していく。
シンプルでわかりやすいルールや短時間で遊べるお手軽さが受け、誕生以来世界中で親しまれているゲームの1つ。
現代でもスマートフォン等でアプリが多数配信されており、目にしたことがある人は多いだろう。

ブロック崩しは1976年にアタリが発売した「ブレイクアウト」が起源とされている。
ブレイクアウトには「壁破りの脱獄」という意味があり、囚人がテニスの壁打ちを装って壁を破壊する様がモチーフになっているが、壊しても新しい壁=次のステージが続々と出てくるので結局脱獄は出来ずじまいというオチである。

日本でのブロック崩しはタイトーが海外メーカーとライセンス契約して発売したものが最初とされており、本作に使われたテーブル型筐体はかの有名なインベーダーゲームが爆発的にヒットする要因になった。


【基本的なルール】

画面上部にブロックが配置されており、画面下部のパドル(バー)でボールを弾いてブロックを破壊していく。
ボールの軌道は基本的に変わらないが、パドルの端で弾くことによって軌道を変えることが可能。
弾くのに失敗してボールを落としてしまうと1ミスとなり、残機が全てなくなるとゲームオーバー。

複数回ぶつけないと壊れない硬いブロック、壊せない障害物的なブロック、周囲のブロックも破壊する爆弾ブロック、時間経過でブロックが画面下に下がってくる…等々、時代が進むごとに様々なギミックが追加されていった。


【アイテム】

近年の作品ではタイトーの「アルカノイド」などプレイヤーを補助するアイテムが実装されている作品もあり、その一部を紹介する。

  • ワイド
一定時間パドルの幅が広くなる。

  • ショート
一定時間パドルの幅が狭くなる。
ボールの軌道を変えやすくなる場合もあるが、
クリア前提のタイムアタック勢でもない限り「ブロックを崩しやすくなる」メリットよりも、
「ボールを捉えそこねてミスしやすくなりかねない」デメリットのほうが大きいので、基本的にはマイナスアイテムである。

  • ショット
ブロックを壊すショットをパドルから一定回数撃てるようになる。
ショットは直線的に飛ぶので狙ったブロックを容易に破壊できる。

  • ガード
一定時間、或いは一定回数ボールの落下を防ぐ壁が出現する。

なお、同じアイテムの効果が重複する場合はある(ワイドを2個取るとさらに幅が広くなるなど)が、異なるアイテムの効果は両立しない場合が多く、新しいアイテムを取ると前のアイテムの効果は消える。
なので、ショートを取ってしまった場合に違うアイテムを取ることで効果を打ち消すといったテクニックもある。


【余談】

このように、本作はシンプルな内容且つルールが確立されているゲームなので、
本来であればクソゲーにはなり得ないジャンルなのだが、難易度調整を誤ったせいで超理不尽なゲームになるというパターンが稀にある。
シンプルゆえにプレイヤーが介入できる余地が少なく、誤魔化しが効きにくいのも極端な振れ幅を手伝っているのだ。
代表的なブロック崩しのクソゲーでは2010年発売の覇王鬼帝こと「ハローキティといっしょ!ブロッククラッシュ123!!」、2018年発売のレベルを上げてボールで殴ればいいこと「GEM CRASH」がクソゲーオブザイヤーの大賞や次点に名を残している。

ドラえもんの声優で知られる大山のぶ代氏は「アルカノイド」の熱心なプレイヤーであり、
自身が購入した筐体を別荘に設置していた(2014年に高田馬場のゲーセンに引き取られている)ほか、ベストスコア約120万点という凄まじい記録を叩き出した等のエピソードで知られている。



追記・修正はブロックを全て破壊してからお願いします。





































…とまあ、一般的な辞典であればこのような解説で終わることだろうが、ここはアニヲタWikiなのでやはりこれに触れないわけにはいくまい。

そんなわけで紳士諸君、ここから先は背後に誰もいないことを確認した上で読んでくれたまえ。


【脱衣ブロック崩し】

2000年代前半ごろから流行り始めたブロック崩しの亜種。

基本的なルールは通常のブロック崩しと変わらないが、大きな違いはその名が示す通り崩すのがただのブロックではなく女性の衣服という点である。
脱衣ブロック崩しのアプリは何種類かあるが、爆裂健氏が制作したJavaアプレットの「爆裂ブロック崩し」が有名であろう。

内容は服→下着→全裸といったオーソドックスなものから、水着姿なので1ステージで終わり…と思わせておいて前貼りが貼られた2ステージ目があるもの、全裸にした上でぶっかけ差分があるもの…等々、脱がし方は制作者の嗜好・性癖によって千差万別である。
クリアすることでご褒美画像が閲覧できるシステムになっている場合も多い。


【難易度について】

このゲームは「脱がすこと」が主目的なのでブロックを全て破壊する必要はない場合が多く、8~9割程度破壊すれば次のステージへ進める。
ならば簡単なのかと言えば決してそんなことはなく、ものによっては上述の覇王鬼帝を遥かに凌ぐ極悪難易度の場合も。
その原因は主にブロック周りの仕様にある。

通常のブロック崩しは短時間で遊べるお手軽さが売りなので、ブロックは多くても1ステージにつき50~100個程度。
対するこちらは衣服の形状にもよるが、1ステージだけでブロックが1000個を超えることもザラ。
8~9割壊せばいいとは書いたが、1000個の場合で言うなら800~900個壊す必要があり、いかに凄まじい物量かが伝わるだろう。
一応救済措置としてか、パドルの中心でボールを弾くことでボールがブロックを貫通して飛ぶようになる「爆裂貫通弾」が実装されている作品も多い。
特に、一定時間ボールを操作できるアイテム「コントロール」と組み合わせた時の破壊力は圧巻。

  • 配置
ブロック崩しのブロックは煉瓦型や格子状など、並び方にバリエーションはいくつかあるが、画面の上半分に配置されている点は共通している。
しかし、本作の場合はキャラのポーズや衣服の種類が多種多様なため、この法則に当てはまらない。
靴やストッキングといった下半身系だとパドルのすぐ上にブロックが配置されているケースが少なくないほか、
寝ポーズや座りポーズだったりするとパドルの周囲にほぼ隙間なくブロックが密集しているという悪夢のような光景も。
このような配置だと爆裂貫通弾をうまく使わない限り到底クリアは不可能。

  • 不可視
本作は「爆裂ブロック崩し」のオプション等一部を除き、基本的にブロックが見えない
そのため、どの衣装を最初に破壊すればいいのか分かりづらい場合がある。
「とりあえず上着か?」と思い適当にボールを打ったら、実は靴部分にブロックがあり即弾かれて1ミス、といった事態も。
1度ミスすればある程度配置の見当はつくものの、上述した隙間のない配置だったりすると悲惨なことに…
量の要素にもつながる部分があるが、この仕様上「どの部分をあと何個壊せばいいのか」が分からなくなるのも難点。



ただのブロック崩しならば見向きもしなかったかもしれない、
あるいはこんなんクリアできるかと通常なら放り投げる難易度のものですら、
どうしてか多大なフラストレーションを抱えつつもかじりついた思い出はないだろうか?

こんな物が成立してしまうのも、エロ大国日本ならではと言えるだろう。


追記・修正は女の子を全裸に剥いてからお願いします。



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最終更新:2023年09月29日 13:54