霊道士チャンシー(遊戯王OCG)

登録日:2023/01/02 Mon 22:34:04
更新日:2023/07/17 Mon 23:38:59
所要時間:約 7 分で読めます



霊道士(れいどうし)チャンシー》効果モンスター
星6/闇属性/アンデット族/攻2000/守 0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
手札・デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送る。
②:このカードが除外された場合、自分の墓地からアンデット族モンスター1体を除外して発動できる。このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に持ち主のデッキの一番下に戻る。

Vジャンプ(2022年3月号)の付録として登場した、キョンシーをモチーフにした闇属性・アンデット族のとても素晴らしい太ももをお持ちの女性型上級モンスター。

アンデットではすっかりお馴染みのデッキからアンデットを墓地に落とす効果を持つ。
手札でだぶついたアンデットを墓地に送る事も出来るが、ユニゾンビと違いデッキか手札かどちらか片方からしか送れないため、こちらを使う機会は少ない。
特徴的な効果として、自身が除外された場合に墓地のアンデットを除外コストにし帰還する誘発効果を持つ。

もともとアンデット族自体が墓地の利用に長けている都合で除外をコストにするパターンが多く、そういったコストに使用する事で円滑に展開を行うことができる。

極論除外を行うカードとはなんでも合うが、とくに相性のいいカードは以下のものが挙がる。

チャンシーを除外するカード

牛頭鬼(ごずき)
効果モンスター
星4/地属性/アンデット族/攻1700/守 800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送る。
②:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地から「牛頭鬼」以外のアンデット族モンスター1体を除外して発動できる。
手札からアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。
①の効果でチャンシーをデッキから墓地に送り、②のコストにすることで手札からの展開と帰還を同時に行うことができる。


《闇の誘惑》
通常魔法
①:自分はデッキから2枚ドローし、その後手札の闇属性モンスター1体を除外する。
手札に闇属性モンスターが無い場合、手札を全て墓地へ送る。
リスクのあるドローソース。
チャンシー自身が闇属性なので自身の効果で帰還でき、実質2ドロー+手札から特殊召喚する強欲なカードに変貌する。


幽合(ゆうごう)-ゴースト・フュージョン 》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。その際、融合素材モンスターは全てアンデット族モンスターでなければならない。
自分のLPが相手より少ない場合、自分の手札・デッキ・墓地のアンデット族モンスターも1体まで除外して融合素材とする事ができる。
ライフ条件はあるが、デッキから直接除外して帰還が可能。融合先はアンデット×2という緩い条件の《冥界龍 ドラゴネクロ》が一番手っ取り早い。
カップ麺を食えばライフ条件のクリアと素材の確保を両立可能。


戦神(いくさがみ)不知火(しらぬい)
シンクロ・効果モンスター
星8/炎属性/アンデット族/攻3000/守0
アンデット族チューナー+チューナー以外のアンデット族モンスター1体以上
自分は「戦神-不知火」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地からアンデット族モンスター1体を除外して発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、除外したモンスターの元々の攻撃力分アップする。
②:フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、除外されている自分の守備力0のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを墓地に戻す。
墓地のアンデットをコストにして爆発力を高めるアタッカー。
チャンシーを除外することで攻撃力は5000に到達し、総攻撃力は7000。チャンシーのコストに下記のカード群を使えばワンターンキルも視野に入る。

不知火流(しらぬいりゅう) 輪廻の陣(りんねのじん)
永続罠
①:このカードは魔法&罠ゾーンに存在する限り、カード名を「不知火流 転生の陣」として扱う。
②:1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの表側表示のアンデット族モンスター1体を除外して発動できる。
このターン、自分が受ける全てのダメージは0になる。
●除外されている自分の守備力0のアンデット族モンスター2体を対象として発動できる。
そのモンスター2体をデッキに戻してシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
ダメージを防ぐ効果のコストにする事でコストを踏み倒すことができる。チャンシー自身の守備力も0なので、後半のドロー効果でも使用可能。指名された時に使おう。

ただし、場から離れた場合に特定の場所に送られる制約がある場合は、そこ以外の場所に送って発動する効果のコストには使用できないルールが存在する。
彼女の場合は「場から離れた場合にデッキボトムに行く事が確定しているため、除外コストにできない」ので、帰還効果を使った後の状態では場外コストにはできない。*1

連続シンクロを得意とする、シナリオ上は不知火と敵対しているアンデットテーマ。
魔妖シンクロモンスターの自己蘇生コストに。

自分か相手の墓地の光か闇属性のモンスターを除外コストに特殊召喚可能なインチキドラゴン。
チャンシーを除外することで同時に二体のモンスターが並べられ、またこの召喚方法のビーステッドはレベル6で構成されているためランク6のX召喚に繋げられる。
アンデット軸として見た場合、餅カエルを調整したような強力な墓地メタ効果を持つアンデット族《死租の隷竜ウォロー》、フリーチェーンでおろかな埋葬を使用可能な《永遠の淑女ベアトリーチェ》が筆頭候補。

ルールとして、エクシーズ素材の状態で墓地に送られた場合は「カードが場から離れた」と見なされず墓地に送られるため、デッキボトムに送られるデメリットを踏み倒すことができる。

チャンシーで墓地から除外する事でシナジーを発揮するカード

《シノビネクロ》
チューナー・効果モンスター
星2/闇属性/アンデット族/攻 800/守 0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、自分の墓地からこのカード以外のアンデット族モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。その後、手札を1枚選んで捨てる。
②:墓地のこのカードが、効果を発動するために除外された場合、または効果で除外された場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
帰還効果と手札交換ができる便利チューナー。
帰還コストを完全に踏み倒すことができ、その場でレベル8のS召喚に繋げられるので好相性。

場から離れた場合の除外はエクシーズ素材にすることで回避できる。
レベル2といえばご存じ《ギガンティック・スプライト》が候補。《ゾンビキャリア》や、《ヴァンパイア・サッカー》や《アドヴェンデット・セイヴァー》といった汎用性の高いリンク2アンデットでX召喚可能。
正直なところ普通にチューナーとして消費した方が使いやすいが「こういう事も出来る」と覚えておくといい。


《アルグールマゼラ》
効果モンスター
星8/地属性/アンデット族/攻2800/守2300
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのアンデット族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに手札・墓地のこのカードを除外できる。
②:このカードが手札・墓地から除外された場合に発動できる。
このカードを守備表示で特殊召喚する。その後、このカードのレベルを1つ下げる事ができる。
チェーンブロックを作らず破壊を肩代わりでき、何度でも復活するゾンビ化しちゃった元戦士
除外コストに使用すれば完全ノーコストで帰還できてマゼラも出てくるので展開に繋げられる。

上記の両方の運用ができるカード

除外に長けたアンデットテーマ。
チャンシーを除外して帰還させるもよし、チャンシーの除外コストにして不知火のトリガーにするもよし……と相性はかなり良い。守備力0なのでサポートカードにも対応している。
あと和風テーマなので中華風の見た目もそこそこマッチしている。


その他

《マッドマーダー》
チューナー・効果モンスター
星2/闇属性/アンデット族/攻 400/守 200
このカード名の②の効果1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「ゾンビキャリア」として扱う。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのレベル6以上のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのレベルを2つ下げ、このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。
三枚目の《ゾンビキャリア》。制約付きとはいえ禁止カードとほぼ同じ自己蘇生能力を持ったチューナー。
蘇生効果の発動条件はチャンシーがクリアしているので、チャンシーでこのカードを墓地に落とせばレベル6シンクロかリンク2に繋げられる。


ゲーム作品において

2022年の12月、DCGアプリの遊戯王マスターデュエルにて、DIMENSION FORCEで登場したアンデット族やサポートカードと共にゲーム内のストラクチャーデッキ【イモータルグローリー】で実装された。

このSDで新規実装されたカードはポイントによる生成が不可能となっており、入手にはSDの購入が必須となっている。
逆に言えばパックを買わなくても確定で手に入るとも言える。

ユニゾンビやアンデットワールド(遊戯王OCG)等の採用率の高いURカードが入っており、不知火シナリオの報酬カードや《死霊王 ドーハスーラ》等を生成して投入すれば【アンデット】として完成度の高いデッキを組める。


追記・修正は除外ゾーン内でお願いします。

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最終更新:2023年07月17日 23:38

*1 コストとして除外される事が効果発動の条件であり、除外ではなくデッキボトムに行くのでは適切にコストを払うことができない。つまりコストとして不適切な存在であるため、この効果で場から動かすことがそもそも不可能…ということ。