シン(ゼノブレイド2)

登録日:2023/03/26(日) 18:57:32
更新日:2024/01/27 Sat 21:38:44
所要時間:約 16 分で読めます




「この先の世界を見れば自ずとわかる」
「お前はここまできてしまった 引き返すことは許さん」
「だが ここで止まることは許そう──」


ゲーム『ゼノブレイド2』の登場人物。


■概要


作中世界「アルスト」の各地で犯罪行為を行う秘密結社「イーラ」の首魁。
見た目は白髪で白い衣装を纏い、鬼のような仮面を被った青年。
ブレイドは連れておらず、背中に身の丈程もある長身の日本刀を背負っている。
常に冷静な態度を崩さず口数も少ないが、目的のためなら破壊活動や殺人等の非情な手段も厭わない。

本作の主要な悪役の一人であり、物語序盤で主人公レックスと出会って以降、ゆく先々で何度も対峙していくことになる。
また、DLCによる追加ストーリーの過去編『黄金の国イーラ』では彼を中心として物語が描かれている。


■正体


彼は人間ではなくブレイドであり、さらに人間の細胞を取り込んだ「マンイーター」と呼ばれる存在である。
コアクリスタルの位置は額であり、またマンイーターの特徴としてコアは血のような赤色に染まっている。
かつて500年前に存在した王国「イーラ」で至宝とされていた特別なブレイドであり、「イーラ最強のブレイド」とまで呼ばれていた。
当時はラウラという女性がドライバーであり、彼女やヒカリ、英雄アデルや当時のカグツチらとともに「聖杯大戦」で天の聖杯メツを討ち果たすべく共に戦っていた。結果的に多大な犠牲を払いつつもメツの討伐には成功する。
だが大戦後、マルベーニによるイーラ軍残党狩りに遭いラウラが致命傷を負ってしまい、ブレイドである彼も消滅の危機に瀕してしまうが、寸でのところでラウラの心臓を取り込みマンイーターと化した。


■人物


聖杯大戦の頃、以前のドライバーと同調していた自分が残した日記を見つけたことから、「ドライバーが死ぬとブレイドもコアに戻る」「コアに戻ると記憶が失われてしまい持ち越すことができない」という「ブレイドという存在」そのものに疑問を抱いており、また盗賊のゴウトのように醜悪な人間を見てきたことで「人間の本来の姿」の一面を理解しつつあった。
そしてマルベーニ率いるアーケディア法王庁によってラウラが殺害されたことでそれが決定的なものとなり、自分達ブレイドを道具のように扱う人間、永遠の命を持ちながらもドライバーが死ねば記憶を失ってしまうという軛を自分達に課した世界、そしてそんな世界を創り出した「」すらも滅ぼすべく秘密結社イーラを結成した。

今でこそ冷静さと非情さを兼ね備えた人物だが、ヒカリによれば500年前当時は「誰よりも優しく、そして誰よりも戦いが嫌いだった」とのこと。
特に戦い嫌いは徹底しており、盗賊を斬り伏せる際も無理をしているような表情を見せたり、仲間内での訓練で戦うことすら遠慮するほどだった。
今でもイーラの仲間に対しては面倒見の良い一面を見せるほか、ファン・レ・ノルン(カスミ)を殺害した際にその死に顔がラウラと重なったことで激しく動揺を見せたり、ハナから「ドライバーとの思い出はとっても大事なことなんですも」と言われた際に、ラウラの言葉を思い出して複雑な表情を浮かべたりと、かつての優しさを捨てきれていないような場面が多々ある。
ストーリー終盤で幾度も戦いを繰り広げてきたレックスからは「あんたの目は哀しすぎる。まるで最初に会ったホムラのように自分が消えたくて消えたくて仕方がない奴の目だ」とも評されている。

しかしそれでもブレイドが人間に行使される世界を憎む気持ちは揺るがず、終盤でレックスの信念を聞いた後も「自分たちは止まるつもりはない」と、覚悟を述べている。


■戦闘力


実力は作中でも最上位クラス。
自身の武器による剣術と、ブレイドとしての氷属性の力を持つ。
剣の腕は極めて高く、単身スペルビアの輸送艦を襲撃して多数の兵士相手に無双して圧倒し、スペルビア皇帝ネフェルからも「シン相手なら兵士5000人集めてもどうにもならなかった」と評されている。
またルクスリアの戦いでジークに攻撃を防がれた際は「この俺が急所を外すのは初めてだ」と述べており、自身も剣の腕には絶対の自信を持っている様子。
(逆を言えば、急所を狙ったシンの攻撃を防いだジークの実力も相当である)
氷属性の力も、絶対零度まで温度を下げられるほど強力であり、温度を極限まで下げることでエーテルの流れを阻害し、相手によっては能力を封じることすら可能。
ラウラの死後は、自らへの戒めとしてこの能力で彼女の遺体を冷凍保存している。

マンイーターとなってからは、新たに素粒子を操る力を獲得。
なおこの能力を行使する際は、衣装が悪魔を思わせる黒いものへ変化する。
この力を自身に行使することで光の速さで高速移動することを可能にしており、前述の剣術と相まって非常に強力。
さらにヒカリが操るセイレーン・デバイスから放たれた粒子砲すら受け止め、打ち消してしまうという離れ業もやってのけており、この力で一時はレックスとヒカリを相手に完全勝利に持ち込んでいる。

総じて攻守ともに隙がなく、まさしく「イーラ最強のブレイド」の名に恥じない圧倒的な実力者といえよう。

しかしマンイーターになった代償として、長時間戦闘を続けると取り込んだラウラの細胞が拒絶反応を起こしてしまう*1という弱点を抱えている。
このため定期的に治療ポットでの回復を必要としており、メツからも「あまり前に出すぎるな」とクギを刺されている。


活躍


『黄金の国イーラ』以前

500年前よりさらに前はオルネラという女性と同調しており、当時はのちのじっちゃんことセイリュウの背に乗って各地を巡っていたとのこと。
晩年オルネラの寿命が近づいてきた頃、ドライバーが死ねばブレイドも記憶を失ってしまうことへの苦悩、そしてドライバーとの思い出を守ることができる「禁忌の方法」を、願わくば未来の自分が見つけてくれることを願って日記に記していた。
その後オルネラの死に伴いシンもコアクリスタルへ戻り、イーラの宝物庫でしばし眠りにつく。

しばらく経ったある時、盗賊の男ゴウトが盗み目的で宝物庫に忍び込むが、愛人の娘で当時10歳だったラウラが誤ってシンと同調してしまう。
売却目的で盗んだゴウトは激怒し、シンをコアクリスタルに戻そうとラウラを殺害しようとするが、シンはゴウトの右手を斬り落としてこれを阻止。
以降ラウラのブレイドとして、彼女を護り抜くことを誓う。

ちなみに本編でシンが被っていた鬼のような仮面はラウラの手作りであり、上記の盗み同然な経緯のためシンの素性を隠すためのもの。

『黄金の国イーラ』

ラウラと同調してから17年後の『黄金の国イーラ』本編。
人間を滅ぼそうと各地でメツが暴れる中、イーラの王子アデルともう一人の天の聖杯ヒカリ、当時のスペルビア皇帝ユーゴや彼のブレイドであるカグツチ・ワダツミ、さらにマンイーターのミノチといった人物と出会い、メツを討伐するべく旅をすることになる。

ある時イーラの村に立ち寄った際、以前の自分を知る老人と出会い、かつてオルネラと住んでいた廃屋があることを知る。
何か以前の自分の手掛かりがないかと廃屋を探したところ、以前の自分が書き残した日記を発見、そしてそこに書かれていたかつての自身の苦悩とドライバーの思い出を守ることができる「禁忌の方法」を知ってしまい、この頃からブレイドという存在へ疑問を抱くようになる。

人間に対してはこの頃から不信感を抱いていたようでメツとの戦いの最中に彼から
「気付いているんじゃないか?人間の本当の姿に。全てがお前のドライバーじゃないんだぜ」と囁かれた際には少なからず揺らいでいた。*2

一連の騒動の中、イーラ王との謁見を果たしたラウラが騎士の称号を与えられたことで、彼女は正式にシンのドライバーとして認められることに。
これによってシンは仮面を被って正体を隠す必要が無くなった。

そして仲間達との協力もあってメツを討伐することに成功し、更にかつてより因縁のあったゴウトもラウラと共に撃破。ラウラ及びイーラの難民達と連れ立って新たな道を歩もうとする。
しかし、天の聖杯の力を恐れたマルベーニはアーケディア軍を指揮してイーラの残党軍を襲撃。
シンとラウラはこれに巻き込まれてしまい、ラウラがアーケディア軍の攻撃を受けて致命傷を負ってしまい、シンも消滅の危機に瀕してしまう。

「あなたに忘れられるのが…絆が消えるのが寂しいよ…」

死の間際のラウラが放った言葉を聞いたシンは、かつての自分が日記に記した禁忌の方法…マンイーターになる方法を実践。
ラウラの心臓を取り込み、マンイーターに変貌したのだった。

聖杯大戦後

マンイーターになったことでコアクリスタルに戻らず記憶も失わなかったものの、故郷であるイーラ王国は聖杯大戦で滅びてしまい、さらにラウラの最後の言葉がある種の「呪い」となってしまったことで死ぬこともできず、行く当てを失っていた。
ある時、雨の降る街の路地裏で、力の大半を失いつつも生き延びていたメツと再会。
聖杯大戦では敵対した両者だったが、「生きる意味を失った者」同士意気投合。
その後は同じマンイーターのヨシツネやベンケイ、かつて行動を共にしたブレイドイーターのサタヒコ、訳あってアーケディアに追われていたニアといった面々を集めて秘密結社「イーラ」を結成。
人間やこの世界、そのような世界を創り出した「神」を抹殺するべく暗躍を始める。

本編~レックスとの出会い

古代船に封印されたホムラを見つけるべく、メツ、ニアとともにアヴァリティア商会を訪問。
封印を解くためにはリベラリタス出身の人物が必要だったため、リベラリタス出身であるサルベージャーの少年・レックスを指名し同行させる。
そして雲海の底から古代船を引き揚げ、その奥で封印されたホムラを見つけるが、この際レックスが誤ってホムラの剣に触れてしまう。
レックスがホムラと同調することを恐れたシンは、すぐさまレックスの胸を貫き殺害。
だがレックスはホムラから命を半分分け与えられるという形で蘇生。
さらにニアの離反やじっちゃんの決死の救助もあってレックスを取り逃し、目的だったホムラを手にすることはできなかった。

その後はレックスの追跡をヨシツネたちに任せて、自身は単独でスペルビア輸送艦の襲撃といった暗躍を進めていく。

テンペランティアの戦い

テンペランティアでは、単身スペルビアによる古代都市ユーディキウムの発掘現場を襲撃し、巨神獣兵器を暴走させてスペルビアとインヴィディアを戦争開始直前まで陥らせたりと暗躍。
阻止に来たレックス一行、そしてアーケディアの女神にしてかつての同僚カスミだったファン・レ・ノルンと対峙。
かつてマルベーニを嫌っていたカスミがファンとして彼のブレイドになっている様を見たシンは、彼女を「軛」から解放すべく殺害。
この時ファンの死に顔がラウラのものと重なったことで動揺し、さらに長時間の戦闘による拒絶反応もあって窮地に陥るが、ヨシツネによって救助され撤退。レックスにとってはヴァンダムに次いで二人目の救えなかった人となった。
ちなみにテンペランティアの戦いでは、ファンの「ブレイドの力を抑制する能力」の影響下にあったため、本来なら立つことすらままならないはずだが*3、それを全く感じさせないあたりは流石イーラ最強のブレイドといったところか。

ルクスリアの戦い

世界樹を守護するサーペント・デバイスを制御する神聖なる鎖(サンクトス・チェイン)を奪うべく立ちはだかる。
この戦いではマンイーターとしての能力である素粒子制御も発揮しレックスたちに完勝。
さらにホムラの傷だらけの体を見て、自分本位の戦いでホムラを見ていないレックスの姿勢を厳しく糾弾。
ホムラと神聖なる鎖(サンクトス・チェイン)を持ち去り、実力でも精神面でも完敗を喫したレックスはしばし挫折を味わうことになる。

モルスの断崖の戦い

連れ去ったホムラからメツが情報を奪い取り本来の力を取り戻した頃、色々あって挫折を乗り越えたレックスたちと改めて対峙。
ホムラ不在に加えて力を取り戻したメツとの猛攻もあってレックスを圧倒するが、レックスがブレイドとの再同調、さらにホムラがプネウマへ覚醒するという奇跡を起こしたことで形勢が逆転。
思い描いたことを実現するプネウマの能力によってレックスも光速移動を可能にしたことで追い込まれる。
メツはサーペントを使役してレックスを排除しようとするが、プネウマもセイレーンを呼び出し巨大ロボットバトルに発展。
その激しい戦いによって断崖の一部が崩落し、シンはレックス一行もろとも雲海の底「モルスの地」へ落下してしまう。

モルスの地の共闘

落下した先のモルスの地では、先の戦いの負傷もあって本調子が出せず、現地のモンスター・グルドゥに苦戦を強いられてしまうが、レックス&ヒカリと再会、さらにハナ、カグツチ、じっちゃんも合流しなんとか切り抜ける。
レックスから「今までのことは許していない」としつつも、モルスの地から脱出するべく一時共闘を提案され、シンも「今の状態で刃を交えるつもりはない」とこれを了承。
ここからしばらくの間シンがパーティに加わり、さらに操作キャラにすることも可能。
そして世界樹の根本付近で、500年前に沈んだイーラの巨神獣の亡骸を発見し、そこで500年前に起きたことの真実、そしてそれでも神を滅ぼさんとする自身の決意を述べる。
ボスモンスターであるデビルキング・グルドゥの襲撃にも遭うが、メレフたちも合流したことでこれも撃破。
これまでの経緯もありメレフから拘束されそうになるが、自身を捜索に来たイーラのメンバーも合流したことでレックスたちと別れ、先に世界樹を登り始める。
なお別れる際にベンケイはレックスたちへ攻撃を仕掛けようとしたが、シンは共闘の中で思うところがあったのか「手を出すな」と一喝し制止している。

世界樹の決戦

メツと2人で世界樹上層まで到達し、サタヒコがアーケディアの巨神獣へ特攻した頃、ラウラの幻影にレックスたちを待つように言われ、楽園へと続くエレベーターの前でメツを見送り、まもなく追いついてきたレックスたちを迎え撃つ。

「見たくなったのさ」
「世界に意志というものがあるのなら お前たちとメツ どちらを選ぶのかを」

「なら私達を通して」

「無理な相談だ」

「どうして?そうして立っていることもやっとのはず」
「今戦ったら確実にあなたは―」

「流石だな ヒカリ」
「──約束なんだよ あいつの願いを叶えてやるのが」

「その身が滅ぶことになっても?」

「本望さ」

「シン──」

長い戦いでもはや立つことすらままならないはずだが、それでもシンはレックスと戦う。

「(楽園に)行ってどうする?人に開放するのか?分け与えるのか?」

「当たり前のことを聞くな!」

「与えてどうする?結果は見えているんだぞ!」

「何のだよ!」

「人は楽園をモルスのように…500年前のイーラのようにするだけだ!」

「オレがそんなことはさせない!」

「お前が死んだあとはどうする?誰がそれを止める?」

「そのために…そのためにあんた達がいるんじゃないか!」

たとえ死ぬことになっても、その思いは誰かが受け継いでくれる、そしてそれは人もブレイドも同じこと。
長年シンが抱いてきた疑問の答えをレックスが示し、そして体が限界を迎えたシンはついに敗北。
決着後ヨシツネとベンケイが合流し救助されるが、本性を現したマルベーニが襲撃し2人を殺害。
体が限界を迎えていたシンはマルベーニの相手をレックスに任せるも、マルベーニはなおも抵抗。
そして満身創痍の体を引きずり、レックスにメツのことを託し、自身はマルベーニとの決着へ赴く。

「レックス── メツを止めるんだ」
「あいつは探している 自分というものを―」
「お前の答えを 聞かせてやってくれ──」

「イーラの死に損ないがっ」

「終わりにしよう 俺たちの役目は次へと渡されたんだ」

シンは最後の力を振り絞って渾身の氷結攻撃を発動しマルベーニを消滅させ、500年に渡る因縁に終止符を打つ。
そして力を使い果たしたシンは、穏やかな笑みを浮かべながら光の粒子となって消滅した。



■人間関係


かつてドライバーだった女性。
彼女が10歳の時に誤って同調したことがきっかけで彼女のブレイドとなり、以降17年寄り添っていた。
聖杯大戦後にアーケディア軍の襲撃によって死亡する直前、彼女が残した言葉がきっかけでシンはラウラの心臓を取り込みマンイーターとなった。

  • カスミ/ファン・レ・ノルン
ラウラのもう一人のブレイドで、シンの同僚。
本編ではマルベーニと同調し、ファン・レ・ノルンと名乗っていた。
500年前の彼女はマルベーニのような人のブレイドでなくてよかったと言っていたが、ラウラ死亡後はマルベーニと同調してしまうという皮肉な運命を辿っている。*4
そんな彼女を見たシンは、彼女をマルベーニから解放するべく自らの手で殺害した。
なおカスミだった頃の彼女はラウラとは親友同然の関係であり、しかも作中でも言及されているがその顔はラウラと瓜二つ。そんなファンを殺害したシンの心境たるや察するに余りある。

天の聖杯の片割れ。
500年前の聖杯大戦では対立したが、戦後は生きる意味を失った者同士手を組むことになった。
メツの方も、自身の破壊活動が遠因となってシンがマンイーター化したということを自覚しており、手を組んでからはシンの願いを叶えるべく行動する。

  • サタヒコ
500年前に戦災孤児だったところをシンとラウラが助けた。
ブレイドイーターになってからシンと再会したが、かつての宿敵だったメツと同行するシンを見てサタヒコは何を思ったのだろうか。

  • ヨシツネ&ベンケイ
マンイーター化してルクスリアからアーケディアへ移送されていたところをシンに救われた。
シンが窮地に陥ったところを何度も救援に向かっているあたり、彼らがシンを慕っていることがうかがえる。

序盤に出会って以降幾度となく戦うことになる。
特に本気を出したルクスリアの戦いでは最後まで圧倒し、さらにホムラの体の傷を顧みないレックスの甘さを突いて完敗に追い込んだ。
それでも諦めることなく自身に立ち向かい、ブレイドとの再同調や真の力の覚醒を成し遂げたレックスに対しては思うところがあったのか、最後は彼の答えを聞いたうえでメツのことを託した。
ちなみに終盤以外はレックスのことを「少年」と呼んでいる。

もう一人の天の聖杯で500年前の同志。
劇中ではメツについたシンを何度も説得していたが、結局シンの決意は最後まで揺るがなかった。
ちなみにシンが元々料理上手なこともあってか、ヒカリの創作料理には「切り捨てたくなる」と内心キレていた。

イーラの元同胞。アーケディアへ移送中のところを救出したが、レックスとの出会いで離反した。
ニアは離反後もシンを慕う気持ちを捨てきれていなかったようで、ニアを敵と見做すようシンが宣言したとヨシツネを通じて聞かされた際はショックを受けていた。
ただ立場上は敵になろうともシンの中ではまだニアに対する思い遣りが残っていたらしく、終盤で何故レックスの下に行った自分を殺さなかったか彼女が尋ねた際には「悪くなかったろう?信じたドライバーのブレイドになることは」と返している。

  • じっちゃん/セイリュウ
オルネラと同調していたころは2人でセイリュウの背に乗って各地を巡っており、『黄金の国イーラ』でも面識があった。
聖杯大戦後にもシンと出会っており、つまり本編開始より前からシンの素性や過去を知っていた。
レックスに対してシンに関する情報を終盤まで教えていなかったのは、シンはあくまで倒すべき敵であり、話してしまえばレックスが情を抱いてしまうだろうと考えたためである。

ラウラの命を奪った怨敵であり、シンが道を踏み外した元凶とも言える存在。
しかしながら、シンが彼に対して抱いていた感情は憎悪だけではなかったのか最期には「俺たちの役目は次へと渡されたんだ…マルベーニ!」と語りかけている。


大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL


スピリットとして登場。
ランクはACEで属性は無。
入手のためのバトルの際にはジャイアント化したクラウドに憑依している。中の人およびデザイナー繋がりだろうか。
このクラウドは移動速度アップ状態であり、ステージの地面は氷結床となっている。これらはシンの能力を意識した構成だと思われる。


■余談


  • キャラクターデザインを担当したのはFFシリーズなども手掛ける野村哲也氏であり、メツなど他のイーラキャラも担当している。おかげで声とも相まってスクエニの回し者呼ばわりされたこともあった
    いかにもノムリッシュ感溢れる覚醒後の衣装だが、野村哲也氏が担当したのはあくまでも通常時のデザインのみで、覚醒デザインはモノリスソフトオリジナルだったりする。

  • 本気を出した彼との戦闘におけるBGMの曲名は『シンの力』。
    こちらの曲は『黄金の国イーラ』のラストでのゴウトとの戦いでもアレンジバージョンが流れる。あたかもシンの物語に一つの区切りを付けるかのように。


  • 序盤と終盤の少しの期間しかパーティ加入しない彼だが、離脱後もDLCのチャレンジバトル『巨神獣戦艦強襲』で使う事ができる。シン1人でうるさいスペルビア兵を100人倒すという内容で、本編でコアクリスタルを奪うために戦艦を襲撃したシーンの再現。

  • 次作『ゼノブレイド3』では、チャレンジバトルの報酬であるノスタルジー衣装として、タイオンがシンの衣装(マンイーター化した黒い物)を着ることができる。
    …が、ミオ(ニア衣装)、セナ(カグツチ衣装)と比較してタイオンとシンは明らかに脈絡がない上に、そして元々がカジュアルな服装だったタイオンにファンタジー路線全開の黒衣装はあまりにもミスマッチであり、タイオンの元々の愛すべきネタキャラっぷりも相まって案の定ファンからネタにされた。


追記・修正はドライバーの心臓を取り込んでお願いします。

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最終更新:2024年01月27日 21:38

*1 シン自身はこれを「ラウラの想いに背いた罰」であるものと解釈している

*2 後にレックス達に対しても「マルベーニがいなくても人間は同じことをやっただろう」と語っており、人間全般に対して不信感を持っていることがうかがえる

*3 同じマンイーターであるベンケイは、彼女の力を受けた際には地に伏せるほどまで弱っていた。ファンの能力の影響下でなお俊敏な動きを見せたことについてはレックスも驚愕の言葉を口にしている

*4 さらに言えば、マルベーニのブレイドイーター化のためにコアクリスタルの一部を奪われている。カスミという名前を忘れていたのもこの影響の可能性が高い