メ集団

登録日:2009/06/10(水) 22:39:49
更新日:2024/01/25 Thu 22:00:29
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お前にゲームの権利はもう無い!

『ズ』から『メ』へ。時代は移ったのだ。ヘッヘッヘッヘッヘッヘッ……!

メ集団(“ME”Group)とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダークウガ』の登場怪人であるグロンギ族の一集団。


概要

最上位であるゴ集団に次ぐグロンギの第2階級であり、現代ではズ集団に続いてゲゲルの権利を与えられた集団でもある。

ベルトのバックルの色が銀色であることから、ッキ(タル)のメが集団名の由来とされるのが有力。


ズ集団に比べると理性的な面があり、まだ言葉がグロンギ語混じりの者も多いが、日本語を習得し、流暢な会話が出来るようになった者もいた。
一方、人間体のビジュアルはアウトローを通り越して世紀末だったズ集団とはまた別の意味で色々と奇抜でイカれたファッションセンスが光っている。怪人体より人間体のほうが不気味な者もちらほら。
ある意味最も「悪の怪人」っぽい連中かもしれない。

戦闘能力面では、単純な身体能力そのものは下位のズ集団と大差の無いレベルで、中にはそれ以下の者さえいる。
ただし、それを補うだけの特殊能力に優れた個体が多いのが特徴で、これに対抗するためクウガは自身の能力を、警察は新たな装備や捜査体制を、それぞれ強化していくこととなった。
メ・ギャリド・ギのように武器を使う者もおり、特にメ集団の最強怪人にしてリーダー格であるメ・ガリマ・バはクウガに優る程の身体能力を有していた。

最初は装飾したマネキンを飾った倉庫をアジトにしていたが、警察に摘発されてからは植物園や空きオフィスなどをアジトにするようになっていった。


ゲゲル

「ゲゲル」の法則は「自己申告した規定時間内に申告した規定人数を殺す」というもので、基本はズ集団のゲゲルと同じ形式。

このゲゲルを成功させた者は最上位集団であるゴ集団への昇格が叶う。
自己申告なので基本的に自由だが、殺害人数は概ね160~180人、制限時間は2~3日程度の者が多い。
殺害人数のカウントはズ集団同様、腕輪(グゼパ)を使って自分で行う。

殺害方法は自由であるため、各々が自分の特殊能力を活かしたゲゲルを展開した。
中にはメ・ガルメ・レやガリマのように制限を設けた者もいたが、これはあくまでも「ゴ集団へのランクアップを見越して難易度の高いゲゲルをこなしておきたい」という一種の自己満足によるものであり、「メ」のゲゲルに必須とされるものではない。
セルフ縛りプレイはいつでも解除可能だがそんなことをすれば「イキって背伸びしてみたけど力量的に無理だったんで諦めました」と大っぴらにアピールして赤っ恥をかいたも同然であるため、2名とも自らの矜持を優先してしまいそのまま倒されている。

いっぱしのグロンギとして認められるのはこの階級からのようで、全員がゲゲルへの参加権利を持つ。
そのため、未確認生命体としてカウントされた怪人の数は劇中で主に活動した3集団中最多の22体に及ぶ。
ただし、その22体という数字は設定上のもので本編劇中で直接登場・描写された者は半数以下の8体しか居ない。
また、人数が多い分、
  • ゲゲル中のグゼパの喪失による殺害人数のリセットとその穴埋めのための特別ルールの設定
  • 無資格者の独断のゲゲルが発生したことによるゲゲル開始の延期
等々、ゲゲルの進行上のアクシデントも多かった。

最終的にはメ集団の全員がゲゲルに失敗し、全滅。
ゲゲルの権利はゴ集団に移り、「ゲリ・ザギバスゲゲル」が開始されることになる……。 


メンバー

リーダー

演:木戸美歩

第36号(B群6号)。
「メ」のリーダー格。
「ゴ」の一歩手前との自負から「ゴ」のルールでゲゲルを行うが、「ゴ」集団や「」からはお味噌扱いされていた不遇な人。
トラウマその2。

ルールは「電車に乗り合わせた乗客に香でマーキングを施し、その乗客の首を鎌で切り落とす」というもの。
その鎌の切れ味は凄まじく、被害者が自分の首を切断されたことに気づかないほど。
『振り向くな!』

身体能力に優れ、クウガを圧倒。鎌での攻撃はタイタンソードをも上回る威力。
細身ながらもトライゴウラムアタックに耐えた。
ターゲットの一人として桜子を狙うが、最期はパワーアップしたクウガのライジングカラミティタイタンで一瞬の内に腹部を貫かれて死亡。
ライジングフォームに倒された最初のグロンギとなり、ガリマの死によってメ集団は潰滅した。


構成員

演:河合秀

第14号。メ集団のファーストプレイヤー。
上空から垂直に標的を狙い、高速で発射する毒針で射抜く。しかし一度射つと再生に15分もかかる。
円を描くように正確な軌道で移動しゲゲルを行ったが、それが仇となって五代雄介一条薫に法則を見破られてしまった。

ゲゲルのやり直しを埋めるべくクウガの命を狙ったが、最期はペガサスフォームとなったクウガに針を受け止められ、
そのままブラストペガサスを喰らって海に落下し、爆死。


演:白井雅士

第21号。
自称「白銀の殺戮者(ザブギン・ガヅシブシャ)」。
人間体は白スーツに白いパーティー帽子の男。
標的に爆発性の墨を発射する能力を使い、海から現れては女子高生達を爆死させた。

遠距離からの墨攻撃と衝撃を吸収する柔らかい体でクウガを苦しめた。
しかし、爆発墨の生成の際に高熱が発生する為、水に入って体を冷やさなければならないという弱点がある。

最期は腹部の排熱孔をタイタンフォームのカラミティタイタンで貫かれて自分が爆死するという末路を迎えた。


演:大橋寛展

第23号(B群7号)。
水辺にいる人たちを嚙み殺した。
ピラニアのため、血の匂いに惹かれる習性がある。
未確認生命体に憧れ、喋りかける蝶野に対し「獲物だ」と容赦なく言い放ち殺そうとした。

ゲゲルの順番を巡って、ザインといがみあっていた。
最期はドラゴンフォームのスプラッシュドラゴンで死亡。


演:石橋直

第24号。
自称「悪魔の背中を持つ男(ガブラン・ゲババン・ロヅゴドボ)」。
グロンギのトラック野郎。トラウマその1。
人間体はもはや説明不能。虹色のサスペンダーや作業用のメット等、そのファッションセンスは時代の「遥か」先を行く。

人々を隅に追い詰めトラックでバックして轢き殺す方法でゲゲルを進めた。
「バックします」「バックします」
……運転は意外に上手い。
ズ・ザイン・ダが倒されるより先にゲームを始めてたらどうなってたか……。
なお、古代ではデカい石のローラーをゴロゴロと転がしていたらしい。

最期はトラックの側面にトライゴウラムアタックを食喰らい、横転したトラックから這い出た際に封印エネルギーがベルトに伝わり死亡。
壮絶な見かけ倒しであった。


演:西川義郎

第25号。
傷の数だけ強くなる(ビズンバ・ズザベヅ・ジョブバス)」が信条だが、総集編の煽りを受けてたった1話で死んでしまった可哀想な奴。
モチーフに恵まれ、かなり強いはずなのに……(実際にクウガを圧倒していた)。

自ら回復能力を封印し、戦いで負った傷を残すナルシスト
しかし、最期はその古傷への攻撃から逆転され、マイティフォームの「きりもみ」マイティキックを喰らって爆死。



演:青山雄

第26号。
人間体は女性的な服を身に纏った白髪ロングの青年。ぱっと見オネエな雰囲気を醸し出している。
キノコのため、高温多湿の場所でしか行動できない。

身体能力自体は登場したグロンギのなかでも最弱レベルだが、標的にKissして強毒性の胞子を注入する。
その悪魔のKissで一度はクウガを倒した実力者。

またキノコらしく、虚弱体質ながらも復活する度に体質が強化される特性を持ち、警察の特殊ガス弾で死亡……と思いきや強化体となり復活。
投げKissで胞子を噴出して複数の人間を一度に殺害することが可能になり、ガス弾も無効化。

最期は同じく復活したクウガのグローイングキック(マイティキック)3連発で死亡。

細胞の生命力ゆえか、後にクローン体が誕生。
……細胞増殖時の様子がグロい。
しかし、こいつはただの脳筋野郎に過ぎなかった。


演:森雅晴(現:パーマーイ雅晴)

第31号。
自称「舌から生まれた(ギダバサ・グラセダ)メ・ガルメ・レ」。
「舌から生まれた」と言うだけあって非常に饒舌で、目的不明だった未確認生命体の行動が「ゲーム」であると語った。

透明化して舌で高所に引っ張り、絞殺する(公式設定では首の骨を折ってるらしい)を実行。

「ズ」から「メ」に昇格した唯一のグロンギ(のみならず劇中で唯一のゲゲル成功者)で、更に「ゴ」への昇格を目指し、予告殺人を行った。

「メ」集団でもゲゲルの成功を目指し透明化し逃走したが、最期はゴウラムに摑まって飛びあがったペガサスフォームのブラストペガサスに射抜かれて死亡。
元「ズ」出身のためか、肉弾戦は得意ではなく、透明化を防がれた際にはかなり取り乱していた。

ちなみに昇格時のゲゲルはクウガがペガサスフォーム未修得であり、透明化して発見されなかったので成功した。
また、劇中では「あの時の奴だ」と以前出たように語られるが、こいつがゲゲルを成功させたのは第6話と第7話の間なので実際にテレビで出た訳ではない。
そのため視聴者的には「あの時っていつだよ」な感じ(※ズ集団を参照)。
もっとも、『クウガ』にはそういうパターン(映像外のゲゲル)が非常に多いので、画面に登場できた分だけましかもしれない。


その他のメンバー


◆アンコウ種怪人:メ・アゴン・ギ
第15号。
2月27日にゲゲルを始め、翌28日にマイティフォームに倒される。
アンコウがモデルのライダー怪人はコイツが初。
バヅー編で出てきたライターの男がコイツではないか」という説もある。

アリクイ種怪人:メ・アグリ・ダ
第16号。
3月2日にゲゲルを始め、翌3日にマイティフォームに倒される。
ショッカー以来のチョイス。

◆ハエ種怪人:メ・イバエ・バ
第17号。
3月5日にゲゲルを始め、翌6日にペガサスフォームに倒される。
ということは、やはり空を飛んで闘っていたのだろう。

◆トカゲ種怪人:メ・ガーゲ・レ
第18号。
3月9日にゲゲルを始め、翌10日にマイティフォームに倒される。
……爆弾蹴ったりしてたら面白いのに。

◆ムカデ種怪人:メ・ムガド・バ
第19号。
3月12日にゲゲルを始め、翌13日にドラゴンフォームに倒される。
……ラッキークローバーの一員だったりしぶとく復活したり学校作ったりしてたら面白いのに。

ゴキブリ種怪人:メ・ゴリギ・バ
第20号。
3月15日にゲゲルを始め、翌16日にマイティフォームに倒される。放送されなくてよかった。
HEROES連載の漫画版『クウガ』にて、まさかの登場を果たす。

◆カエル種怪人:メ・ガエラ・レ
第27号。
ドラゴンフォームに倒される。バヅー同様ジャンプ力自慢だったのだろうか?
……捕まえたリントを毒蝦蟇の巣にぶち込んだり、富士山から地底に穴を掘って熔岩を流したりはしないと思う。

◆エビ種怪人:メ・ゾエビ・ギ
第28号。
タイタンフォームに倒される。
……ハカイダー四人衆とかラッキークローバーの一員……て事はない。……多分。

ウサギ種怪人:メ・ウザー・ダ
第29号。
ドラゴンフォームに倒される。
女怪人であってほしい。

◆テントウムシ種怪人:メ・デムド・バ
第30号。
マイティフォームに倒される。
ガドルの相方らしい。
女性怪人説が有力(寧ろ切望)。

◆キツネ種怪人:メ・ギネー・ダ
第32号。
マイティフォームに倒される。
何気に昭和ライダーでは一度もモチーフになっていなかったりする。

◆クラゲ種怪人:メ・ゲグラ・ギ
第33号。
タイタンフォームに倒される。
小説版にクラゲ怪人が登場したが、関係性は不明。


◆ペリカン種怪人:メ・ガベリ・グ
第34号。
マイティフォームに倒される。
初の鳥型グロンギで、「てれコロコミック」の外伝漫画版(東映公式)に登場。
超全集」等で明かされた設定上戦っていたメ集団では、唯一の他メディア出演である。
2013年12月に発行されたムック本「語れ!平成仮面ライダー」の未登場グロンギの文章にも、てれコロについて記述されている。

鋭い翼を武器としてターゲットの手首を斬って集めると言う、ゴ集団やどこぞの殺人鬼に似た凶行をしていた。
ドラゴンでジャンプ→空中でマイティキックの流れで倒された。
ちなみに作者は『機獣新世紀ZOIDS』や某イラストサイトの健全なおっぱい絵師として有名な上山道郎氏。
Twitterやブログで当時のことを話している。

当該エピソードは単行本未収録だが、2015年度に上山氏の公式ブログにて全話が掲載された。
雑誌掲載する前の没カットなども紹介されているため、興味のある方は必見。

シマウマ種怪人:メ・ジュウマ・ダ
第35号。
マイティフォームに倒される。
……分身能力があるかどうかは不明。







ヅギビ・バ・ググン・ゼギスバ?

訳:追記は進んでいるか?

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最終更新:2024年01月25日 22:00