郭誠天

所属	黒虎白龍門会(後に脱退)
使用武術	中国拳法（太極拳)
武術タイプ	静
武道理念	殺人拳
武術位階	弟子級
気の運用段階	発動

【概要】
郭誠天(かくしんてん)
DオブDで兼一、美羽と対戦した中国三大武術チーム・通称「三頭竜」の一人。
先祖の代から続く確執により馬一族に対して深い恨みを持つ王大老ら黒虎上層部の命を受け、大会に参加した。
また郭自身も兼一の師である馬剣星に個人的な憎しみを抱いており、試合前には挑発的な言動を取っていた。

表向きは落ち着いた物腰だが、格下と見なした相手を見下し嘲笑う歪んだ性格の持ち主。
兼一の努力や勇気、友情も徹底的に否定し、滅多な事では怒らない美羽でさえ郭の言動には不快感を顕にしていた。

人体破壊に慣れており、金的や目潰しといった技にも躊躇いがない。
また三大武術と謳ってはいるものの内心では自らの流派である太極拳は別格と考えている為、自らの勝利のためならばチームメイトですら容赦なく捨て石にする冷酷さも見せた。

その後の兼一との戦いは序盤こそ優勢だったが、これまでの努力や友情を侮辱され怒りに燃える兼一の気迫に次第に押され始める。
そして兼一から心の奥底に秘めていた剣星への憧れを指摘された事で逆上。秘伝中の秘伝とされる奥義・「雷声」で決着を付けんとするも、剣星直伝の迎撃技・退歩掌波の前に敗れ去った。
遠退く意識の中で郭の脳裏に浮かんだのは前に進む事しか考えなかった己への後悔、そして兼一と共に剣星の下で学ぶ「あり得たかもしれない未来」であった。

DオブD終了後は張・楊と共に黒虎を抜けた事で刺客に追われる日々を送っていたが、事態を予見していた剣星の指示を受けた馬連華に手引きされる形で来日。
組織から差し向けられた強力な達人・慧烈民を兼一やアパチャイの協力で退け、以降は馬良の計らいで日本の学校に通いつつ逆鱗飯店の従業員として働くようになった。

馬一族や兼一に対しては相変わらず憎まれ口を聞いていたが、逆鱗飯店の仕事をこなす傍ら連華から頼まれた九官鳥の面倒を見る等、以前のような敵意は持っていない事が窺える。

【戦闘力】
中国拳法の一つの太極拳を使用する。
太極拳と聞くと健康維持を主目的としたスポーツ武術の印象が強いが、その実態は剣星をして「残酷にして必殺」と言わしめる超実戦的武術であり、あまりの危険性ゆえに兼一への伝授をあえて避けた程。

その言葉が示す通り技の一つ一つが人体破壊に特化しており、頭を砕く・鼻の穴を引き裂く・鼓膜を破る等、危険な技を流れるように繰り出す。
防御面においては太極拳独自の優れた防御技・化勁を得意としており、兼一の猛攻を悉く受け流して見せた。
さらに数ある中国拳法の中でも秘伝中の秘伝の一つであり、ゆえに形だけの伝承が大半とされる奥義・雷声を完璧に習得しており、剣星を驚かせた。

また、チームメイトの帳射林、楊鉄魁との連携によって繰り出される複合技「三頭竜六合陣」は円・線・螺旋の三つの異質な攻撃を同時に繰り出す性質上、武の熟練者程惑わされやすく回避が難しいとされる。

【技】

【戦闘録】