水晶戦争

水晶戦争とは、ラスティフロントの共同創作イベントです。

"戦後の冷戦期にスクルフィル自治国とメル=パゼル共和国が戦争をする"というアイデア。

そこから設定やメカを埋めていき、創作を広めていくという企画です。


便利なリンク

メル=パゼル共和国

スクルフィル自治国

年表

冷戦時代の世界情勢(戦役後の世界)
 


作品

とあるオールドレディの決闘

・実録、水晶戦争ドキュメンタリー 前編

第一次スクレン諸島沖海戦、その記録

キタラギ全国新聞、水晶戦争関連記事


開戦経緯



スクレン諸島は歴史的に古くからクリスタル伝説が残っており、歴史的価値があった。その関係でスクルフィルと関係性が深い。しかしスクルフィルとしては実効的な支配はせず、あくまで少数民族がいる程度に落ち着いている。そしてメルパゼルも同地域と関わりが深く、文化交流を南北戦争時にスクルフィルと行って来た。

南北戦争時も特に戦争の舞台に上がることはなく、スクルフィルとメルパゼルの両方の影響を色濃く受けている国際文化地域として平和に暮らしていた。
しかしながら南北戦争時、この島をスクルフィル政府の黙認のもと秘密裏にメルパゼル軍が占拠。大規模な空軍基地が建設され、カノッサへ向かう帝国軍輸送船団への攻撃基地として密かに運用されていた。戦後、スクレン諸島は返還されるかどうかが焦点になったが、家族等の移住によりメルパゼル系住民が大多数となったことが問題にされ、当面はうやむやで済ますことになっていたのだ。

これは当時、その件についてはスクルフィルとの了承もあり、同二地域をお互い分割し合う事でお互い納得していた。


665年

戦後、サンクトウラスノルクス大学地質学調査部のマール教授がクリスタル関係の調査をしていたところ、偶然ドブルジャガスの大量埋蔵を発見する。それを聞いたメルパゼルは、先住民族時代から全く発展してなかった同島を開拓。900億エイン以上の投資をし、国内数少ないドブルジャ生産地として地位を確固たるものにしようとした。
それがスクルフィルにとって許容しきれなかった。
スクルフィルから何度も何度も撤退要求が出されたが、メルパゼル側の開拓会社は過去の協定に基づく正当な開拓であるとし全く譲らなかった。

しかし、それでもスクルフィルは諦めず、果てには女王自らの署名付き文書を送る。
実はスクルフィルは一度、クランダルト帝国に請求権領地を渡した事で国内で大規模デモが起こった経験があった。その為、今回のメルパゼルとの領土問題は決して譲れなかったのだ。
しかし、メルパゼルとしては開拓会社の言い分を優先、文書を握り潰す。これを聞いたスクルフィルは紛糾し、徐々に過激な意見が出始める。
 

666年7月

その後も埋蔵地の調査を続けていた時期のある日、メルパゼルの洋上調査船がスクルフィル空中警備艇から威嚇射撃をされる事件が発生。
これを受けメルパゼルも同地域の防衛政策を練るようになるが、同地域には合わせて124名の陸軍監視員と数機のオートジャイロしかない事が問題視され、防衛は絶望的であると結論づけられる。
 

667年4月

同諸島にてスクルフィル人警備員とメルパゼル警備員の銃撃戦が発生し、怪我人が出てしまう。さらに過激派の現地民がメルパゼル湾岸警備隊を差し退けて同地域にスクルフィル旗を立てる事件も同時に発生。
これを受け、メルパゼル情報局はスクルフィルにおいて強硬派が優勢になりつつあることを結論づけた。さらにスクルフィルの軍事力からスクルフィルが強行な手段を取る危険性も指摘されるが、メルパゼルは本格紛争を恐れ、同地域への増強は警備兵124名と倉庫の建設にとどめた。
 

667年8月8日

新しく就任したメルパゼル共和国首相「ナカセ・ナガトモ」は外交経験が無かった為、外務大臣にリヒト・トセを迎えた。当時外務省と防衛省では同地域を要塞化する計画が立てられていたが、これは予算の関係で実現困難であるとされ、新政権で却下された。そこでメルパゼルは名目上の主権をスクルフィル側に委譲したうえで諸島をメルパゼルが借り受ける「租借案」を腹案としていた。 
 

667年8月25日

この租借契約案を携えたリヒト外務大臣がスクルフィルのカフィロ外務大臣と会談。
しかし、占領地でもない場所を借りるというメルパゼルの案はスクルフィル側の反感を買い、惨憺たる結果となった。憤りを感じたナダル宰相はさらに過激な発言を繰り返すようになった。
そして空軍総司令官ファン大将に対し直々に侵攻作戦計画の作成を下令し、本格的な武力行使の計画が開始された。 


668年1月27日

スクルフィル外務省はメルパゼルに対して、主権問題解決のための定期的な交渉の開始を提案し、2月27日にはキタラギで会談が持たれた。
スクルフィル外務省としては要求を通らせたかったが、メルパゼルはスクルフィル側が強硬手段を取ろうとしている事を受け本格紛争を避けるよう時間稼ぎに執着した為、交渉は平行線となってしまった。この結果を受け、スクルフィル外務省は落胆する。
スクルフィル外務省は最後の最後の交渉は決裂とみなし、「メルパゼルに解決の意思がない場合、交渉を諦め自国の利益のため今後あらゆる手段を取る」との公式声明を発表した。
これはスクルフィル側からの明確な警告であった為、これを聞いたメルパゼルも警告をし、交渉は完全に決裂した。メルパゼルではこの件が問題視され、有事の際の戦略を練るが本格紛争を恐れて具体的な結論は出なかった。


668年3月20日

スクルフィル王国は正式にメルパゼル共和国に対して宣戦を布告。
同地域に対して部隊を展開し、戦闘を開始。
水晶戦争開戦。


総戦力

水晶戦争
適当な画像
基本情報
 戦争 水晶戦争
 時期 668年3月20日~同9月20日
 場所 スクレン諸島
 結果 メル=パゼル共和国の勝利
・スクレン諸島をメルパゼルに割譲
・ナダル宰相の失脚
交戦勢力
メル=パゼル共和国 スクルフィル王国  
指導者・指揮官
首相ナガセ・ナガトモ
艦隊司令官カサイ・ケンイチ
副司令官アラサカ・シノル
宰相レオポル・ラ・ナダル
空軍元帥ファン・プラザ
守備隊指揮官リア・メンデル
戦力

艦艇
正規空母:1隻
軽空母:1隻
ミサイル巡空艦:1隻
重巡空艦:1隻
ラケーテ駆逐艦:9隻
防空フリゲート:6隻
強襲揚陸艦:3隻
徴用客船:8隻
可着水商船:1隻
補給艦:6隻

航空機
新鋭戦闘機:14機
艦載戦闘機:22機
艦載攻撃機:14機
爆撃機:16機
哨戒機:24機

地上戦力
上陸兵員:多数
空挺兵員:900名以上
特殊部隊員:300名

装備
対艦ラケーテ:900発以上

艦艇
旧式改装空母:1隻
突撃巡空艦:1隻   
防空巡空艦:1隻
ラケーテ駆逐艦:2隻
防空フリゲート:4隻
武装商船:2隻
徴用客船:5隻

航空機
艦載戦闘機:4機
艦載攻撃機:8機
地上戦闘機:18機
爆撃機:8機
輸送機:24機
哨戒機:6機

地上戦力
守備隊兵員:多数
特殊部隊員:200名

装備
特殊誘導空雷:8発
空対艦ラケーテ:14発

損害
不明 不明

 


時系列(仮情報)
 

スクルフィル軍の侵攻 

スクルフィルの戦争計画 

ナダル宰相の指示は「メルパゼルから領地を奪回せよ。しかしそれらを確保する必要はない」というものであり、メルパゼルの反撃は予期されていなかった。
この頃スクルフィルでは軍の近代化が終了したばかりであり、万全の体制に移行しつつある時期だった。独自開発のクリスタル推進対艦ラケーテの配備が少数ながら進んでおり、対艦攻撃機も訓練が終わっていた。
一方のメルパゼルはスクレン諸島に展開する警備艇〈イガキ〉が退役する予定であり、本国でも強襲揚陸艦〈マスラ〉〈アジサキ〉が解体のためにドック入りすることもスクルフィル側に知られていた。
このことから、ナダル宰相は本来の計画から一か月ほど前倒しして遂行することを命令。軍部からの強い反発を受けるも、そのまま強行される運びとなった。 

 

スクレン諸島上陸 

3月20日、スクルフィル軍が行動を開始。 

本土のアルメ飛行場からシュタンダーテ攻撃機が出撃。空中補給を経てスクレン諸島に到達。スタル島のメルパゼル軍レーダーを破壊、宿舎も破壊した。スクルフィル軍としては奇襲のつもりであったが、この動きはメルパゼル側に筒抜けであり、宿舎の兵士たちはすでに戦闘態勢に移行していた。
そして第二段階として、待機していたソロム級空中駆逐艦〈ソロム〉と〈エティス〉から空挺騎士団(スクルフィルの特殊部隊)が空挺降下でスタル島に降下した。空挺騎士団は二手に分かれ、片方はサラエノ少佐に率いられた164名はメルパゼル軍観測基地へ、もう一方はヒッチノ・ラーン少佐に率いられ80名は民政庁へ向かった。
サラエノ少佐は観測基地にて激しい戦闘が起こると予想していたため、本格的な装備に身を包んで観測基地を包囲したが、124名のメルパゼル陸軍兵士は民政庁にて立てこもっており観測基地はもぬけの殻だった。
一方のヒッチノ少佐の向かう民政庁は民間人のみであるとされたため、降伏勧告を行うべく12名のみで突入した。しかし、ヒッチノ少佐の予想に反しそこには124名のメルパゼル陸軍兵がバリゲートなどを作って自動小銃を構えており、メイドが散弾銃、民政長官自身も拳銃を構えて待ち構えていた。
罠に気づいたヒッチノ少佐はサラエノ少佐に緊急で増援を要請するも、メルパゼル軍兵士が投げ込んだ手榴弾により戦闘が勃発。この戦闘でヒッチノ少佐は重症を負い、指揮系統が乱れることになった。 

 

本隊の上陸 

一方スクルフィル軍本隊では、まず4時30分に駆逐艦〈エリコ〉と〈リリコ〉より空挺騎士団の第二陣が出撃し、偵察を行うと共に空中艦用の誘導灯を敷設した。
続いて6時に揚陸艦〈アリアリオ〉〈トリコロール〉より空兵隊第2歩兵大隊が出撃し、母艦からの誘導に従って岩礁を迂回したのち、誘導灯に従って無事マリミドリ空港へ降下した。降下すると、メルパゼル側が滑走路に設置した障害物を撤去したのち、マリミドリ市街に向けて前進していった。
しかし、7時26分に警備艇〈イガキ〉が駆逐艦〈ソロム〉に対して接近。スクルフィル側は無視したものの、突然〈イガキ〉が発砲。戦闘により〈ソロム〉は空挺騎士団の降下地点から離れてしまう。それを見計らい、メルパゼル軍のオートジャイロが空挺騎士団に対して対地攻撃を敢行。この攻撃で空挺騎士団4名と空兵8名が死亡。オートジャイロはそのまま飛び去って行った。
抵抗を続けるメルパゼル側であったが、その後は空兵隊の砲兵部隊や予備隊も無事上陸し、マリミドリ空港には増援の陸軍部隊を乗せた航空機が着陸し始めていた。この時点でメルパゼル側が保持している施設は民政庁のみとなっており、民政長官は島民と軍人へ不必要な生命の損失を与える徹底抗戦を避けて交渉することにした。翌日の午後14時25分に武装解除が命令され、スクレン諸島における戦闘は一旦停止した。 




メルパゼル軍の反攻開始 

連合任務艦隊の編成と空域封鎖の開始 

スクルフィルの軍事行動に対し、メルパゼルのナガセ首相は即座に議会を召集。艦隊の派遣を議会に承認させる。
正規空母としてエイホウ級航空母艦〈エイホウ〉、その支援空母として当時新型のエイカ級軽空母〈エイカ〉の二隻を中核として、第4機動師団を伴った機動艦隊を編成。出港は4月5日とされていた。
そして4月5日、大々的な見送りとともに、カドランより2隻の空母が出撃した。この艦隊には補給艦〈ホトカキ〉〈ナトリ〉を伴い、ハツカ級主力駆逐艦〈ハツカ〉や〈ルイテキ〉、テンラ級防空フリゲート艦〈スズナ〉などが18隻あまりが編成された。

同日、ひっそりとユグワン軍港から第4機動師団を乗せた徴用船と揚陸艦がエツギ級重巡空艦1隻、アツカリ級軽巡空艦2隻、ハテン級駆逐艦2隻、ハツカ級駆逐艦4隻の護衛を伴い、スクレン諸島の奪還に向け出港した。艦隊の中には退役するはずだった強襲揚陸艦〈マスラ〉と〈アジサキ〉もおり、乗員は急遽呼び戻され、上陸部隊の支援を行う予定であった。
艦隊司令官カイサ・ケンイチ空軍少将は、ナナラギ軍港からネイテン級大型巡空艦〈ナガトギ〉に座乗して既に南下しており、4月8日、空母部隊と合流した。搭載品の移載や会議を経て、4月15日、空母機動部隊はエイレン島白地を出港した。 

 

航空優勢をめぐる戦闘 

駆逐艦〈ハツカ〉の撃沈  

スクルフィル空軍の対艦攻撃

メルパゼル空軍の苦戦

 

スクラ島への強行上陸 

上陸作戦の強行 

第二次スクレン諸島沖海戦 

飛行場の陥落 

 

スタル島奪還 

グルース橋の攻防 

スクルフィル軍輸送作戦の失敗 

 

戦争の終結 

第三次スクレン諸島沖海戦 

この頃になると、両軍の戦略目標は大きく揺らいでいた。メルパゼル軍はスクルフィル軍による本土からのゲリラ的攻撃の対処に悩まされ、先述した防空システムの欠陥により損失艦艇が増加していた。メルパゼル軍としてはスクレン諸島を奪還し保持し続けるのが目的だったが、それすらも無用な出血を出さなければ達成できない。スクルフィル軍の保有する航空機の航続距離がメルパゼル軍よりも長大だったことがここで効力を発揮した形だ。
これをどうにかするには、エクナン半島北の諸島地域を制圧する必要がある。それは局地紛争から全面戦争への移行であり、スクルフィル軍としては絶対に避けなければならないシナリオだった。だが、完全右派のメルパゼル政府は「やる気」に満ちており、軍事的にもメルパゼル軍は北部諸島への上陸程度なら十分可能だった。8月30日、エクナン半島上陸部隊がカドラン軍港にて集結。命令の時を待った。
これを許容できないスクルフィル軍は、メルパゼル側に上陸作戦を阻止しなければならない。しかし、マリミドリ飛行場への攻撃が熾烈になっている今、残りの艦隊航空戦力を用いてもメルパゼルの上陸作戦は阻止できない。よって、スクルフィル軍はメルパゼル軍に上陸作戦を諦めさせる作戦にシフトした。とにかく洋上のメルパゼル艦隊に対して決戦を挑み、敵に打撃を与えることで戦後の交渉を有利にしようと模索していたのである。
その頃、スクルフィル軍の時間稼ぎにより航空母艦〈ラタン〉の機関修理と改装が完了した。そこで空軍は〈ラタン〉を含むスクルフィル空軍艦艇の戦力のほとんどを投入し、メルパゼル艦隊に対し決戦を挑む作戦を立案。こうして7月14日、ミーヤリュ軍港を出撃したスクルフィル空軍艦隊はグルース橋奪還の名目でメルパゼル機動艦隊への決戦に挑む。
その頃、スクルフィルの女王派が独自にリューリア協商各国へ交渉の仲介を依頼。協商はスクルフィルのリューリア協商への参加を条件にこれの仲介を受諾し、水面下で政権転覆の動きが起き始める。

第三次スクレン沖海戦
適当な画像
基本情報
 戦争 水晶戦争
 時期 668年9月2日
 場所 スクレン諸島沖
 結果 メル=パゼルの勝利
・スクルフィル空軍の機能喪失
・航空優勢がメルパゼルの手に落ちる
・上陸部隊がカドラン軍港を出港
・エクナン半島上陸作戦の中止
交戦勢力
メル=パゼル共和国 スクルフィル王国  
指導者・指揮官
艦隊司令官カサイ・ケンイチ
副司令官アラサカ・シノル
空軍元帥ファン・プラザ
戦力

カサイ任務艦隊
軽空母:1隻
防空巡空艦:1隻
ラケーテ駆逐艦:3隻
防空フリゲート:3隻 
艦載戦闘機:14機

アラサカ任務艦隊
正規空母:1隻
ミサイル駆逐艦:3隻
防空フリゲート:3隻
艦載戦闘機:22機
艦載攻撃機:14機

第一航空艦隊
航空母艦:1隻
防空巡空艦:1隻
ラケーテ駆逐艦:2隻
防空フリゲート:4隻
艦載戦闘機:4機
艦載攻撃機:8機

陸上航空部隊
戦闘機:12機
攻撃機:14機
爆撃機:8機
哨戒機:6機

損害
軽空母:1隻大破炎上
航空機:1機墜落(パイロットは救助)
航空母艦:1隻大破着水
防空巡空艦:1隻轟沈
防空フリゲート艦:2隻大破
​航空機:多数墜落(4名捕虜)

 

マリミドリの戦い

両国の停戦 

軽空母一隻が撃沈されるという損害により、メルパゼル軍は航空優勢の一部を損失。メルパゼル軍は想定していた航空機の展開が不可能となり、エクナン半島上陸作戦を中止せざる得なかった。さらには戦争の長期化により当初はメルパゼル側に味方していた諸外国も、紛争の早期解決を求め始める。特にライバルであるパンノニアの反発はすさまじく、メルパゼルに対してドブルジャガス関連の経済制裁をチラつかせた。そして当人のメルパゼル軍も戦略目標であるスクレン諸島を確保したことにより、メルパゼルはこれ以上スクルフィルに対して攻勢を仕掛ける意味がなくなっていた。
スクルフィル側も空母を撃沈した戦果よりも、国の象徴であった〈ラタンが損失した事により戦意を喪失。つまるところ、この時点で両国ともこれ以上戦争を続ける意味がなくなっていた。だが国民からの責任追及を恐れたナダル宰相は、残りの航空機を用いたゲリラ戦を空軍に命令。なるべく時間稼ぎを行おうと、逃げの態勢に入っていた。
しかし9月18日夜、国民がナダル宰相の辞任を求めて大規模なデモが発生。ナダル宰相は危機感を感じ陸軍による治安維持を命令するが、その時刻に女王波が行動を開始。首都サルァミン都周辺各所の陸軍駐屯地にてクーデターが発生、鎮圧にあたっていた陸軍宰相派に対して攻撃を開始。さらには市民と共に元老院議事堂へ行進し、正門を戦車で破壊。市民を議事堂になだれ込ませ、暴徒化した市民は議事堂を徹底的に破壊し始めた。
ナダル宰相はあまりの反発の多さについに折れ、荒らされた国会議事堂から辞任を全国へ宣言した。
そして9月19日、守備隊の降伏によりマリミドリ飛行場が完全に陥落。このタイミングを受け、メルパゼルとスクルフィルは交渉を開始し、9月20日に停戦条約を締結した。事実上スクルフィルの敗戦であり、翌日には政権を取り戻した女王の演説により、戦争終結が宣言された。 

 

その後の情勢 

スクレン諸島を奪われ敗戦したことにより、スクルフィルは大きな損害を被ることとなった。軍事的、経済的にも大きな打撃を受けたスクルフィルは同月、仲介の条件としていたリューリア協商に正式に加盟。経済的援助を受けながら、国内の復興に努めるしかなかった。
一方のメルパゼルは、11月1日にスクレン諸島を自国領土として宣言。同地域への再投資を開始し、大量入植と共に軍の駐留を行い、地域の安定化を確固たるものとした。その後、戦争前を超える多額の投資によりスクレン諸島は目覚ましい発展を遂げることとなる。
669年1月、スクルフィルは王女スクルフィル・ナ・スタル28代の即位を正式に敢行。女王による立憲君主制に移行し、女王の復権を果たした。

 


登場メカ

スクルフィル王国軍
空中艦船 飛行機械 地上兵器 歩兵装備
改ティトラット級軽航空母艦「ラタン」 ハイフォン戦闘機 Gt-62M2 スクディナ主力戦車 S1A2ネッツィ小銃
改クラントル級軽巡空艦「クラレント」 シュタンダーテ攻撃機 モノケドス装甲歩行戦闘車 ???
改ロネアリアス級防空巡空艦「カルラン」 ??? ズーラ自走対空砲  
ソロム級駆逐艦 ??? スロバチオ装脚地対空システム  
エリコス級防空フリゲート艦 ???    
       
メル=パゼル共和国軍
空中艦船 飛行機械 地上兵器 歩兵装備
航空母艦「エイホウ 艦載戦闘機ケイデン ??? 58式小銃
航空母艦「エイカ 艦載戦闘機ソウデン ??? ???
ヒラギ級防空巡空艦 ???    
エツギ級重巡空艦 ???    
ハツカ級駆逐艦      
防空フリゲート      




スクルフィル王国

空中艦船

スクルフィル空軍の艦艇数は中小国にしては強力であったが、そのほとんどが輸入した旧式艦艇や輸出用モンキーモデルなどで構成されており、メルパゼル艦艇とは隔絶した性能差があった。

改ティトラット級軽航空母艦「ラタン」

第三紀後期

乗員 1240名
動力  
出力  
最大速度 244km/h
武装

120mm単装高角砲
76mm連装機関砲
40mm機関砲
艦底部砲(口径不明)
艦載戦闘機8機
艦載攻撃機4機
電子妨害装置

旧アーキル連邦製 中古払下げ品
コンセプトアイデア:ZERO零
デザイン:静秋

この空母はもともとはアーキル連邦のティトラット級軽空母「ラスターテ」である。終戦時の連邦のごたごたを利用してスクルフィルが購入。「ラスターテ」は公には「作戦中行方不明」として扱われている。
スクルフィルにきてからの第一次改装で全通甲板になり、艦尾にプロペラガードが追加された。南北戦争末期の第二次改装でラジネル晶消費型機関への換装を受けた。これに伴い、船体の延長がなされた。内部発電機の換装も含まれており、煙突の形状なども変化している。これにより速力とペイロードは第三紀の水準にまで強化された。
652年の第三次改装ではジェット機運用対応のためカタパルトやアングルドデッキなど甲板全般の改装を空母運用経験が豊富な(ネネツにて/ネネツ指導のもと)行った。電子機器等も一新されている。この際バランスを取るためにバルジの増設やフィンの追加がなされ、商船用ではあったが補機がメルパゼル製のものに換装されている。
こうして一通りの改装を受け、荒技でありながらも第三紀相当の軽空母になったラタンであったが、原型艦であるペネメン級の船体は既に艦齢90年に迫っており、これ以上拡張の余地がないほど酷使されていた。改装を受けたとはいえ甲板の長さが足りず、さらに重量の増加で速力もギリギリであった。このためパイロットは失速速度ギリギリでランデブーする様にアプローチし着艦する必要があった。故に訓練をこなした者はほぼ無条件で高い練度を持つ者の証明となった。
しかし、これではあまりにも運用しづらいとのことで、ラジネル晶の過剰投入反応を利用して推力を増すブースト航行が行われることになった。実験は成功したがここで老体に無理をさせたことが祟ってくる。実験直後から異常振動に悩まされるようになり、発艦速力を発揮することができなくなってしまったのだ。
これがちょうど水晶戦争開戦の8ヶ月前のことであり、以降修理のため港に閉じこもることとなる。
時に対空火器の更新が行われた。ラタンの対空火器は旧来の127mm/76mm速射砲、そして50mm機関砲であった。これを開戦直前に入手した(帝国製)対空ミサイル発射機へと換装するというものであった。戦争中に修理が完了したラタンはメルパゼル機動艦隊との最終決戦に臨む。





 

改クラントル級軽巡空艦「クラレント」

第三紀後期

乗員 630名
動力  
出力  
最大速度 155km/h
武装

15.5センチ三連装砲x4
12.5ミリ単装砲×4
対空機関砲多数
艦首空雷発射管×6

連装対艦空雷発射管x4
電子妨害装置
ヘリコプター4機

旧アーキル連邦製 中古払下げ品
コンセプトデザイン:るな

(画像はアーキル時代のもの)





 

改ロネアリアス級防空巡空艦「カルラン」

第三紀後期

乗員 510名
動力  
出力  
最大速度 156km/h
武装

120mm連装両用砲x3
90mm単装速射砲×8
リュッティン複合CIWS×2
四連装短空雷発射管×2
四連装誘導ラケーテ発射機×2
対空機関砲多数

旧アーキル連邦製 中古払下げ品
コンセプトデザイン:六方晶ダイヤモンド

元々はアーキル連邦のロネアリアス軽巡空艦「カルメラート」である。


 

ソロム級駆逐艦

第三紀後期

乗員 230名
動力  
出力  
最大速度 155km/h
武装

 

メルパゼル製 輸入品
コンセプトデザイン:




 

エリコス級防空フリゲート

第三紀後期

乗員 190名
動力  
出力  
最大速度 155km/h
武装

 

スクルフィル製 旧式
コンセプトデザイン:






飛行機械

スクルフィルには自前で航空機を生産する能力が低いため、航空戦力のほとんどを輸入に頼っていた。

ハイフォン戦闘機

第三紀後期

乗員 1名
動力 水晶圧縮式ジェットエンジン
出力 ---
最大速度 1124km/h
武装 20mm機関砲x2
ハードポイント2000kg

スクルフィル製 旧式
コンセプトデザイン:蒼衣わっふる




 

シュタンダーテ攻撃機

第三紀後期

乗員 1名
動力 ロート式生体器官x2
出力 ---
最大速度 980km/h
武装 35mm機関砲x2
ハードポイント12000kg

ネネツ製 輸入品
コンセプトデザイン:静秋





 

地上兵器

 
第三紀後期
乗員 4名
動力 生体器官×2
代謝 11q
最大速度 74km/h
装甲(前/横/背) 90mm/68mm/55mm
武装 115mmライフル砲x1
30mm機関砲×2
重機関銃x1
コンセプトデザイン:ZERO零
スクルフィル陸軍がマリミドリ飛行場守備のために配備した戦車。
664年から665年にかけてスクルフィル王国はオージア協商経由でクランダルト帝国の輸出用戦車「テイム-55」を輸入していた。これはその改造モデルである。
水晶戦争が始まると、本車両もスクレン諸島への配備が検討された。しかし、スクレン諸島の地形は山肌や丘が多く、平原はあるものの挟まれやすい地形で主力戦車には不向きだった。だがマリミドリ飛行場のあるスタル島の隣、スクラ島がメルパゼル軍により上陸されるとマリミドリ飛行場の守備も考えなければならなくなった。
 
幸運にもマリミドリ飛行場付近は平原で戦車の運用もギリギリ支障にならない地形であったため、本車も運び込まれることになった。メルパゼルのスクラ島上陸2日前、大型輸送機によりテイム-55が2両だけが輸送された。それ以降は制空権の争いにより輸送どころではなくなり、テイム-55は孤軍の戦いを強いられることになる。
届いたテイム-55は現地で改修される。
まずマリミドリ飛行場に保存されていたラジネル晶を箱の中に詰め込み、それを戦車に貼り付けた。ラジネル晶には電気を流し続ける事で反発力場を生み出す。それを以て砲弾の運動エネルギーを削り、戦車の身を守るのだ。これは実際に有効であり、実戦では対戦車ラケーテを堰き止め無力化させた。
さらに砲塔左右には30mm航空機関砲を搭載。この機関砲は砲塔側面に主砲とは独立して操作でき、対地・対空攻撃に威力を発揮する。これは、メルパゼルが保有する戦闘機や地上攻撃ヘリコプターを追い払うのに有効だった。
2両あるうち、1号車は平原迷彩を施され「パニア・ウルフ」と、2号車は塗料不足の関係から無塗装で「フォルト・ウルフ」と、それぞれ愛称がつけられていた。



モノケドス装甲歩行戦闘車

第三紀後期

乗員 1名
動力 生体器官×1
ファント脚×2
ファント腕×4
代謝 6q
最大速度 20km/h
装甲(前/横/背)
増加装甲
20mm/20mm/20mm
40mm
武装 20㎜機関砲×1
重機関銃×1
対戦車ラケーテ×4
煙幕弾発射器

クランダルト製 輸入品
コンセプト
デザイン:ZERO零

クランダルト帝国が戦後になって開発した新世代の拠点防衛兵器。
元をたどれば装甲兵に行き着く。狭い場所にも侵入でき、なおかつ小銃などをはじき返す装甲と圧倒的な火力を持った装甲兵であるが、時代と共に陳腐化していった。もっと重装甲でもっと火力の高い新しいカテゴリーの兵器が必要だと結論づけられ、脚部も胴体も武装も装甲もどんどん重装備になった。それでいて建物の内部や市街地などでも役立つコンパクトさを残し、完成したのがモノケドスである。
20mm機関砲を上部に装備、その周囲を可動式装甲版で覆い、両腕はアタッチメント武装が豊富に取り付けられる。さらに高速移動時は機体が変形、タイヤを使って高速移動が可能だ。そのコンパクトさからスクルフィル軍の貧弱な輸送能力でも輸送でき、市街地戦で装甲車を撃破。当車両の有効性を示した。



 

ズーラ自走対空砲

第三紀後期

乗員 4名
動力 モク脚×6
循環器
代謝 9q
最大速度 40km/h
装甲(前/横/背) 10mm/10mm/30mm
武装 30㎜対空機関砲×4
煙幕弾発射器

ネネツ製 輸入品
コンセプトデザイン:アイス民

ネネツ王国製装脚式自走対空システム。ネネツ王国は旧帝国時代より防空警戒網の構築が盛んであり、武器輸出市場においても防空システム分野では一大シェアを誇っていた。その防空大国ネネツが664年に開発した最新式自走対空砲である。
独自開発の汎用装脚車に搭載された武装システムは従来の形式とは異なり、防空システムと兵員区画を前部車体にまとめ、車体後部の無人砲塔に30ミリ機関砲と弾薬を独立して装備している。防空システムは生探(生体波探信儀)を用いた回転式捜索レーダーを前部車体上面に、大型高精度の生体眼球を用いた追尾レーダーを正面に搭載している。武装は旧来からの30㎜機関砲を4門搭載する。公式には専用の新型徹甲弾で空中艦の船体を貫徹可能としているが真偽のほどは不明である。その他後部砲塔側面に大型対艦空雷を搭載可能。
水晶戦争においてはスクルフィル王国とネネツ王国の友好の証として「シュタンダーテ攻撃機」と共に供与されていた初期生産型が飛行場防衛などに展開されている姿が確認されている。初期生産型ということもあり大型対艦誘導空雷の供与まではなく装備はされていなかったが、スクルフィルで独自改良も施されており眼球追尾レーダーに国産の望遠プリズムが増設され、一定の性能向上を果たしていた。
ズーラとはネネツ王国山岳部に流れる河川の名。



 

スロバチオ装脚地対空システム

第三紀後期

乗員 4名
動力 大型モク脚×6
循環器
代謝 4q
最大速度 40km/h
装甲(前/横/背) 10mm/10mm/30mm
武装 対艦ラケーテ発射機×4
生体波探知機ユニット×1
煙幕弾発射器

ネネツ製 輸入品
コンセプトデザイン:ZERO零




 

S1A2ネッツィ小銃

第三紀後期

製造国 ヤークロ=ネネツ王国
使用弾薬 9㎜ガル弾(ネネツ仕様)
7㎜ペタ弾(スクルフィル仕様)
装弾数 22発
製造年 638~
配備期間 643~
配備先 ネネツ陸軍
スクルフィル王国陸軍

ネネツ製 輸入品
コンセプトデザイン:アイス民
638年にネネツ国陸軍にて正式採用された「M638モルコフ」自動小銃…のスクルフィル王国向け輸出モデル。ネネツ製らしい頑健な作りの機関部と、高い射撃制度が特徴。旧帝国圏仕様ライフル弾である9㎜ガル弾からスクルフィル標準弾薬である7㎜ペタ弾に改められ、独自の改良により最新モデルのA2仕様にはフルオート機能が追加されている。ただしこれは少々反動が大きすぎ現場からは不評だった模様。
上記の改良をはじめ細々とした改良を施されつつ使用され続けてきたが水晶戦争期には流石に旧式化感が否めず、スクルフィル本国では新式の国産自動小銃の配備が始まるもスクレン諸島駐留部隊への装備は一部にとどまり、大部分の兵士たちは本銃を装備していた。ネッツィは、「ネネツ人の」の意。





 





 

メルパゼル共和国メカ

空中艦船

当時メルパゼルでは、南北戦争時の砲戦型艦艇を改修しつつ、最新式の誘導兵器を搭載したラケーテ艦が順次建造されていた。
 

航空母艦「エイカ」
 

第三紀後期

乗員 2330名
動力 王式タービン7型
サ45補機用エンジン
​加圧変相型ドブルジャ気嚢管
出力 32000ps x2
最大速度 148km/h
武装

艦載戦闘機
艦載回転翼機
艦載機合計12機+補用4機

電子妨害装置
その他武装は現在設定中

メルパゼル製 最新鋭
コンセプトデザイン:ZERO零




 

エイホウ級航空母艦「エイホウ」

第三紀後期

乗員 2240名
動力

王式タービン4型
サ45補機用エンジン
​加圧変相型ドブルジャ気嚢管

出力 42000ps ×4
最大速度 148km/h
武装

艦載戦闘機
艦載攻撃機
艦載哨戒機
艦載機合計42機

電子妨害装置
その他武装は現在設定中

メルパゼル製 旧式改修艦
コンセプトデザイン:静秋








 

ヒラギ級防空巡空艦

第三紀後期

乗員 330名
動力 王式タービン7型
サ45補機用エンジン
​加圧変相型ドブルジャ気嚢管
出力 32000ps x2
最大速度 148km/h
武装

155mm単装速射砲x1
100mm単装速射砲x2
62式防空ラケーテ発射機×2
53式八連装防空ラケーテ発射機×1
22mmCIWS×4
三連装対艦誘導ラケーテx2
​電子妨害装置

メルパゼル製 最新鋭
コンセプトデザイン:ZERO零






エツギ級重巡空艦

第三紀

(画像は620年代の武装)

乗員 530名
動力

王式タービン4型
サ45補機用エンジン
加圧変相型ドブルジャ気嚢管

出力 32000ps x2
最大速度 140km/h
武装 現在668年時を設定中

メルパゼル製 旧式改修艦
コンセプトデザイン:静秋




 

ハツカ級主力駆逐艦 Htuka-class destroyer

第三紀後期

乗員 230名
動力

ガスエレクトリック機関×2
加圧変相型ドブルジャ気嚢管

出力 22000ps x2
最大速度 144km/h
武装

100mm単装速射砲x2
75mm連装機関砲×1
52式防空ラケーテ発射機×1
53式八連装防空ラケーテ発射機×1
22mmCIWS×4
三連装対艦誘導ラケーテx2
電子妨害装置

メルパゼル製 最新鋭
コンセプトアイデア:静秋





 

防空フリゲート

第三紀後期

乗員 180名
動力

ガスエレクトリック機関×2
加圧変相型ドブルジャ気嚢管

出力 16000ps x2
最大速度 142km/h
武装

100mm単装速射砲×1
75mm連装機関砲×1
53式八連装防空ラケーテ発射機×1
22mmCIWS×3
三連装対艦誘導ラケーテ×2
電子妨害装置

メルパゼル製 旧式改修艦
コンセプトアイデア:静秋


 




飛行機械

艦載戦闘機ソウデン

第三紀世代

乗員 1名
動力

フ式墳進エンジン「魁」x1

出力  
最大速度 1458km/h
武装 30mm機関砲x2
近接空尉空ラケーテ
ハードポイント1800kg

キュスクミズン製 一線級
コンセプトデザイン:静秋





 

艦載戦闘機ケイデン

第三紀世代

乗員 1名
動力

 

出力  
最大速度 1908km/h
武装 30mm機関砲x4
近接対空ラケーテ
中距離迎撃ラケーテ
ハードポイント2300kg

キュスクミズン製 最新鋭
コンセプトデザイン:静秋





 

艦載攻撃機

第三紀世代

乗員 1名
動力

フ式墳進エンジン「魁」x1

出力  
最大速度 1908km/h
武装 30mm機関砲x4
近接対空ラケーテ
中距離迎撃ラケーテ
ハードポイント4200kg

キュスクミズン製 一線級
コンセプトデザイン:







爆撃機
 

第三紀世代

乗員  
動力  
出力  
最大速度 880km/h
武装 15mm重機関銃x2

キュスクミズン製 退役寸前
デザイン:静秋





地上兵器

 

58式小銃

第三紀後期

製造国 メルパゼル共和国
使用弾薬 6.8mmメルパ弾
装弾数 30発
製造年 658
配備期間 664~
配備先 メルパゼル共和国軍

サカエ社製 一線級
デザイン:静秋
(正式名称:国営栄銃火器造兵廠)
630年代以降、戦場に主力小銃の連射という概念が普及すると既存の8mm半弾では比較的体格が小さいメルパゼル人には反動制御や携行弾数の面で不利益が生じるようになった。
そこで弾薬の刷新に伴い開発されたのが本銃である。6.8mm弾を使用し、ブルパップ構造によって全長の短縮を狙っている。
マークスマン用のロングバレルタイプではストックの形状等が異なる。

(↑画像はロングバレルタイプ)
当時開発中であったテソン660の調達が優先され、置き換えが(ほぼ)完了したのは64年になってからであった。






 

最終更新:2023年12月15日 20:11