ふたば系ゆっくりいじめ 263 飾りの価値は 起

飾りの価値は 起 21KB


※俺設定
※東方オリジナルの設定をほとんど無視します
※4回に分けます



飾りの価値は 起


森の奥深く・・・。

大規模な野生ゆっくりの群れがあった。
彼らが住んでいる「ゆっくりぷれいす」と名づけられた集落は、
山菜や木の実、キノコなど、野生ゆっくりが主に主食にしている自然の植物が豊富にあり、
蝶々やバッタなど野生ゆっくりがよく食す昆虫たちもたくさんいた。
そこは、ゆっくりのゆっくりによるゆっくりのための「ゆっくりぷれいす」であった。


その群れの中のとある巣の中にて・・・。

れいむとまりさの番がいた。
れいむは胎生にんっしんしており、
今にも生まれそうであった。

「う゛・・・う゛・・・う゛ばれ゛る゛っ!!!!」

「でいぶぅうぅう!!!ゆっぐりぃいい!!
 ゆっぐりぃいい!!!あがじゃんうんでぇねえええ!!!」

苦痛のあまり、歯茎を剥き出しにして産気づいているれいむと、
嬉しさのあまり、涙を垂れ流しながら必死に応援するまりさ。

れいむのまむまむは、ゆっくりと開いていき、

ポン!!!

という音と同時に、

「ゆふぅ~!!!」

と顔を赤らめて、気持ちよさそうに出産するれいむ。
ゆっくりの胎生にんっしんの場合、出産にすっきりの絶頂時と同等の
快感を得られると言われている。

地面に投げ出されたれいむの子供は、
ピンボールくらいの大きさをしたれいむだった。

れいむは地面をコロコロと転がっていき、
自然に回転が止まると、親のれいむとまりさの方を向き、
ニッコリと笑って、

「ゆっくちちていっちぇにぇ!!!」

と、舌足らずな挨拶を行なった。

「「ゆっくりしていってねぇええええ!!!!!」」

れいむとまりさは感動のあまり、笑顔で泣きながら、
赤れいむに挨拶した。


「う゛・・・う゛・・・う゛ばれ゛る゛っ!!!!
 ま゛だま゛だう゛ばれ゛る゛っ!!!!」


再び、れいむは歯茎を剥き出しにして産気づく。

その後、リズムよく

ポン!!!

「ゆふぅ~!!!」

「ゆっくちちていっちぇにぇ!!!」

「「ゆっくりしていってねぇええええ!!!!!」」

という流れが3回ほどあった。

赤れいむと赤まりさが2匹ずつ、そこには生まれていた。

「う゛・・・う゛・・・う゛ばれ゛る゛っ!!!!
 づ・・・づぎでざい゛ご・・・だよ゛!!!!」

唇を大きく開き、これ以上にないくらい歯茎を露出し、
下手すればそのまま皮がツルンと取れそうなくらい、
産気づくれいむ。


「でいぶぅうう!!!がんばっでぇえええ!!!!」

れいむの体を心配し、舌を振り回すほどの応援をするまりさ。

その時であった。

ポムっ!!!

何か鈍い音がした。

「ゆぶっ!!!いだいっ!!!!」

出産する度に悦を味わっていたが、
この時ばかりは違った。
鈍い痛みがれいむのまむまむに走った。

れいむのまむまむから餡子が流れていた。
ブチブチと音を立てながら、徐々に餡子が漏れて行くれいむ。

「いだいっ!!!いだいっ!!!いだいよっ!!!」

出産前に見せた歯茎を剥き出しにして苦しんだ姿を再び見せたれいむ。
体中から汗を出し、必死でその痛みに耐えている。

れいむの苦しむ表情を見て、狼狽するまりさ。
どうして、こんなにれいむは苦しんでいるんだ!?
赤ちゃんを産むときはすごく気持ちよさそうだったのに!?
れいむのまむまむから餡子さんが漏れてる!!!
どうすればいいんだ!?まりさは分からない!!
どうすればいいかわからない!!!


そんなことをよそに、
れいむのまむまむから飛び出た赤ゆっくりがコロコロと
回っていき、次第に速度が遅くなっていった。

赤ゆっくりはれいむであった。

赤れいむは、先に生まれてきたゆっくりと同様、
愛らしい微笑を浮かべて、

「ゆっくちちていっちぇにぇ!!!」

と、れいむとまりさ、そして、他の赤ゆっくりたちに挨拶をした。


れいむとまりさ、他の赤ゆっくりたちは、顔が固まっていた。
何か見てはいけない何かを見てしまったかのようなその表情。
みな、目が点になり、口を半開きにして、ただただ、このれいむを見つめていた。

先に生まれた赤まりさの1匹が、この赤れいむに向けて、
物凄い表情で睨み付けながら、ギリギリを歯軋りをして、

「ゆっくちできにゃいゆっくちはゆっくちし」

何か口走った矢先、

「ゆっくり・・・して・・・い・・・て・・ね・・・」

と、まりさがたどたどしく、そして、よそよそしく、挨拶をした。
何か社交辞令が苦手な人が、
額に汗をかきながら見せるバツが悪そうな愛想笑いをしながら、
まりさは、

「ゆふ・・・ゆふふふ・・・」

と、生まれてきた赤れいむの視線を横に逸らしていた。

先ほど口走った赤まりさはずっと睨んでいる。
それだけでなく、次第に赤ゆっくり全員がれいむを睨み出した。

れいむは不思議がった。
どうして、れいむの姉たちは、れいむのことを睨んでくるのか。
どうして、お父さんのまりさは、れいむのことをちゃんと見てくれないのか。
どうして、お母さんのれいむは、あんなに苦しそうに痛がっていて、
生まれたばかりのれいむに挨拶をしてくれないのか。

このれいむの頭にはあるべきものがなかった。

そう。れいむ種特有のリボン。

これがなかった。


恐らく、出産時に、母れいむのまむまむにひっかかったのであろう。
そのため、母れいむは5度の出産で緩んでいたまむまむにリボンが引っかかった結果、
まむまむが裂けてしまい、餡子を流出してしまったのだ。



それから数日後・・・。

群れで医者をやっているぱちゅりーの治療によって、
母れいむの一命は取り留めた。
しかし、母れいむのまむまむは裂けてしまったため、二度とにんっしん出来ない体になってしまった。

れいむは呆然としていた。
今回、初めて出産し、念願の子供たちが生まれてきた。
れいむの夢は大家族を作ることであった。
いっぱいいっぱい、数え切れないほど子供たちを作り、
れいむとまりさの子供たちに囲まれて生活することを、常に考えていた。
なのに、れいむのまむまむが二度と使えなくなった。

「ゆぅ・・・。れいむのまむまむさんが・・・。」

れいむは虚ろな瞳で自身のまむまむを口惜しそうに見つめた。




す~りす~りタイプのにんっしんで、植物にんっしんをすれば、
まだまだ子供を作ることは可能である。
しかし、今のれいむにとって、植物にんっしんは非常にリスクの高い出産方法である。

胎生にんっしんの場合、ぺにぺにをまむまむに入れ、精子餡を射精することで、受精する。
そして、ゆっくりのまむまむにて、赤ゆっくりが成形されていく。
その際、ゆっくりの体内にある餡子を徐々にまむまむに移動していき、
長い時間をかけて、赤ゆっくりの栄養になっていく。
そのため、胎生にんっしんは、出産までおよそ1~1.5ヶ月という非常に長いにんっしん期間であるが、
母ゆっくりの体にも負担は少ない上、
母ゆっくりの体の中に赤ゆっくりがいるため、とてつもない衝撃が襲ってこない限り、
赤ゆっくりも安全であるというメリットがある。

植物にんっしんの場合、互いの肌をすり合わせる、通称「す~りす~り」で、
精子餡が皮に分泌されて、皮を通して、受精する。
その際、ゆっくりの頭上に枝ができ、
その枝に赤ゆっくりの実が連なってにんっしんするのである。
植物にんっしんは、体中の餡子で精子餡を受精されるため、
体の餡子をフルに使い、頭上に枝を作り、栄養を運んでいる。
そのため、受精後、即、にんっしんし、出産までに3日~1週間程度の短いにんっしん期間であるが、
その間、母ゆっくりの体に非常に負担は大きく、枝が外に露出しているため、
ちょっとの衝撃で枝が折れ、即、流産するケースが多い。
さらに、体中の餡子を使って受精するため、
受精のしすぎや、体力がない時にす~りす~りをした場合、未成熟な赤ゆっくり、子ゆっくりの場合、
枝がたくさん生え、黒ずんで栄養不足で死亡することが有名である。
特に、れいぱーありすが、手頃かつ感度がよいということで、す~りす~りを頻繁に使うため、
見る機会は非常に多いだろう。
す~りす~りによる植物にんっしんは健常なゆっくり向けのすっきりなのである。

この母れいむの場合、まむまむを傷つけた際、大量の餡子を流出してしまい、
その餡子を取り戻すのに、しばらく時間が掛るだろう。
ゆっくりの体質にて、一番傷ついている箇所を治癒するため、
仮に餡子を取り戻したとしても、まむまむの傷を癒すのに力が入ってしまうのである。
体の餡子は弱っている部分に一番栄養を運んでしまい、
使えなくなったまむまむに過剰に栄養が行くため、見た目上、健康そうでも所々に障害があれば、
体力は相当減少しているのである。
そのため、れいむはす~りす~りをすると命の危険があるのである。




さらに、母れいむのまむまむに引っかかっていたリボンはまむまむの奥に入り込んでしまったため、
取り出すことは出来なかった。
だから、このれいむは、生まれた時から飾りがないれいむであった。

ゆっくりにとって、飾りとは命の次、いや、命と同等といっても過言ではない。
ゆっくりは互いを識別する時、飾りで識別をする。
人間から見れば、全く同じれいむであっても、
ゆっくりから見れば、飾りを見て、れいむの識別を行なえる。
飾りさえあれば、どのれいむなのかというのがすぐにわかる。
そして、飾りがないゆっくりは、識別を行なえないため、ゆっくり出来ないゆっくりとされ、
侮蔑の対象であり、いずれ自分たちを襲ってくる敵と思う傾向がある。
この性質は、遺伝子レベルにまで到達しており、生まれてきたばかりの赤ゆっくりでさえ、
飾りの有無は、認識が可能なのである。
そのため、れいむの姉たちは、飾りのないれいむを見て、それが自分たちの妹だと認識せず、
ゆっくり出来ないゆっくりを排除しようとした。
そのため、赤まりさは、

「ゆっくりできないゆっくりはゆっくりしね!!!」

と言い掛けたのであった。

しかし、父まりさが赤まりさが飾りのないれいむを見て、そう言い切る前に、
他人行儀な挨拶で赤まりさの罵声を遮ったのである。
父まりさとて、ゆっくりである。
飾りのないれいむを見て、
ゆっくり出来ないゆっくりと罵り、飾りのないれいむを殺そうとする行為は、
別におかしなことではない。
むしろ、ゆっくりにとって、それはよくある出来事である。
飾りのない子供が生まれて、それを自分の子供だと認識できずに殺す。
それは特別なことではない。
しかし、なぜ、父まりさはそれをせず、困った表情で、れいむを見ようともしなかったのか。

話せば、長くなるが、これには理由があった。


この群れの長はドスまりさ。
このドスまりさ、なかなか聡明であり、
この恵まれた土地という好条件も重なって、
数年に分かり、ゆっくりたちを管理してきた。

だが、最近、豊富だった食料も段々と減っていき、
食料を維持するために、ドスまりさは、群れのゆっくりたちに、
む~しゃむ~しゃ制限、すっきり制限をするようにしたのである。

しかし、ゆっくりにとって、む~しゃむ~しゃ、
つまり、食事は、生きるための行為以外にも、ゆっくり出来る行為であり、
満腹になるまで食べるのがゆっくり出来ることであり、
食事を我慢するなど、ゆっくり出来ないことであった。

さらに、すっきりは、成体ゆっくりの楽しみであり、
自分の餡子を後世に残したいという本能の他に、
「赤ゆっくりや子ゆっくりはゆっくり出来るモノ」というゆっくり独自の信仰があり、
子供たちを作るという行為は非常にゆっくり出来るものとされている。

そのため、ドスまりさがいくら、制限を強いても、
違反するゆっくりが後に耐えなかった。
そのため、ドスまりさは違反したゆっくりにはそれ相当のペナルティを与え、
さらに繰り返すようであれば、死刑にすることもあった。

れいむとまりさは、すっきり制限をしている中、
ドスに必死に頼み込み、ちゃんとゆっくりしたゆっくりに育てるという誓いをして、
ドスもしぶしぶ折れ、すっきりの許可を得て、
この度、念願のすっきりを行ない、初のにんっしん、そして出産ということになった。
そして、生まれたこの飾りのないれいむ。

本能的に、こんなゆっくり出来ないゆっくりは、殺してしまいたいが、
殺せないのは、ゆっくりにもゆっくりなりの倫理観というものがあるからである。

ゆっくりにとって、ゆっくり殺しは禁忌であり、
特に親殺し、子殺しなど、一族間での殺害は、
最もゆっくり出来ない行為であるとされている。
このゆっくりの倫理観は、本能とは違い、生まれた時には、理解できていないのである。
そのため、生まれてきた子供たちに、親ゆっくりは、これらを教えるのである。
先ほどの赤まりさが、飾りのないれいむに向かって、死ねといったのは、このためである。
生まれたばかりだから、本能のまま口走ったのである。

例外として、
冬眠に失敗したゆっくりの家族が、生き残るために、子が親を食べる行為、
または、ゆっくり出来ない行為をするゲスゆっくりから身を守るための殺害は、
一部認められているが、基本的には、
ゆっくりがゆっくりを殺すという行為はゆっくり出来ない行為とされている。

俗に見られる自己中心的なゲスゆっくりたちのほとんどが、
親にこういうことを教わっておらず、自身の本能の赴くままに生きているのである。
自身の子供であっても、飾りがないだけで殺してしまうのは、こういう理由があるからだ。

しかし、いくら倫理観を持っているゆっくりとて、
飾りのないゆっくりを見て、いい感情を抱かないのは確かである。
父まりさがバツが悪そうにしていたのは、まさかれいむから、
ゆっくり出来ないゆっくりが生まれてくるとは思っても見なかったのであろう。

この群れのドスは、
ゆっくり殺しをしたゆっくりは問答無用で死刑にするのである。
群れの秩序を守るため、禁忌であるゆっくり殺しをするのは、
矛盾しているかもしれないが、ゆっくり出来ないゆっくりから身を守るためだ。

ドスに必死にお願いして、無理矢理、すっきりした結果、
飾りのないゆっくり出来ないゆっくりが生まれてしまった。
そして、感情に任せて殺してしまったら、
それこそ、父まりさと母れいむがゆっくり出来ないゆっくりとされて、
死刑にされてしまう。

そう思ったまりさは、この飾りのないれいむを、
リボンがないから自身の子供だと、認識出来てはいないが、
れいむから生まれきたから、恐らく自分たちの子供なんだろうと思い、
しぶしぶ挨拶したというところだ。





しばらくして、時が経った。

母れいむは、体調を戻し、元気になった。
そして、父まりさが狩りに出かけた後、群れに自分たちの子供を紹介した。


「ゆへん!!これがれいむとまりさのかわいいかわいいおちびちゃんたちだよ!!!
 ゆっくりしていってね!!!」

母れいむが下腹部を前に突き出し、自信満々に子供たちを紹介する。

「「「「ゆっ!!きゃわいくちぇごみぇんにぇ!!!
    ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!」」」」

4匹の赤れいむと赤まりさのが、満面の笑みで微笑む。

「ゆゆ~ん☆かわいいかわいいおちびちゃんだねぇ!!!」
「なかなかとはいはなおとびちゃんだちだわ!!!」
「かわいいおちびちゃんたちだねぇ!!わかるよー!!!」
「かわいいおちびちゃんたちなんだぜ!!!」


と、喜ぶ群れのゆっくりたち。
それもそのはずである。
ドスがすっきり制限を強いてから、しばらくの間、
赤ゆっくりは生まれていないのである。
久々のニューフェイスに感動し、ゆーゆーと盛り上がる群れのゆっくりたち。


そんな中、唯一浮かない顔をしているのが、飾りのないれいむである。

「ゆぅ・・・れいみゅもみんにゃとゆっくちちちゃいよ・・・」

他の4匹は、群れのアイドルとして、扱われているが、
飾りのないれいむだけ、誰も見ようともしない。
それどころか、姉たちからひどい扱いを受ける飾りのないれいむ。

「うりゅしゃいのじぇ!!!おりびょんしゃんのにゃいゆっくちはゆっくちちね!!!」
「おい!!!おかじゃりしゃんのにゃいゆっくち!!!にゃんでおみゃえはきょきょにいりゅにょ!!!」
「しょうだよ!!!きょきょはれいみゅたちのゆっくちぷれいしゅにゃんだよ!!!
 しょんにゃこちょもしりゃないなんちぇ、ばきゃなの?しにゅの?」
 ゆっくちできにゃいゆっくちはゆっくちぷれいしゅきゃらでちぇいけ!!!」

飾りがないから妹だと認識できない赤ゆっくりたち。

それを見た群れのゆっくりたちは・・・。

「お、お、おちびちゃんたち・・・。
 あんまりゆっくりできないことばはつかわないようが・・・。いいよ・・・。」
「そ、そ、そうだよ・・・。もっとゆっくりしよ・・・ねぇ・・・。」
「そ、そ、そうよ・・・。とかいはは・・・。ゆっくりするものよ・・・。」

何かよそよそしいゆっくりたち。
誰もが飾りのないれいむを見ようとしない。
そして、母れいむですら、

「・・・」

飾りのないれいむをまるでそこにいないかのように、ひたすら無言で無視していた。
その表情は喜怒哀楽のいずれでもない、まさに無表情。何も感じていないといったところだ。

「どぼぢでしょんにゃこちょいうのぉおぉおお!!!!」
「きょのゆっくちできにゃいゆっくちがわりゅいんでしょ!!!」
「しょうだよ!!!このゆっくちできにゃいゆっくちがわりゅいんだよ!!!
 ゆっくちりちゃいしちぇね!!!」
「ゆぎゃぁあ!!!まりしゃはにゃんだきゃおこっちゃのじぇ!!!
 このゆっくちできにゃいゆっくちをせーしゃいすりゅのじぇ!!」

さらに冗長する赤ゆっくりたち。

「ゆんあああああ!!!れいみゅはみんにゃといっちょににゃきゃよきゅちちゃいよぉお!!!」

ついにゆんゆんと泣き出した飾りのないれいむ。

「うるしゃいのじぇ!!!これじぇもくりゃうのじぇ!!!」

赤まりさは飾りのないれいむにしーしーをかけ始めた。

「ゆげぇええ!!!くちゃいぃいい!!!やめちぇぇええ!!!」

飾りのないれいむの顔に、赤まりさのしーしが直撃した。
飾りのないれいむは下腹部をクネクネしながら、逃げようとする。

「ゆゆん!!くじゅがせーしゃいされちぇるよ!!!」
「しょうだ!!!れいみゅたちもせーしゃいしゅるよ!!!」
「うん!!!みんにゃでせーしゃいすりゅよ!!!」

「「「ちゅ~ぱ~ち~ち~たいみゅ~!!!
   はじまりゅよ!!!!」」」

赤ゆっくりたちは、4匹で飾りのないれいむを囲み、四方からしーしーをかけ出した。

「「「「ちゅっきりぃいいぃい!!!!」」」」

厭らしそうな顔をして、満足している表情の赤ゆっくりたち。


「ゆびぃいい!!!くちゃいよぉおお!!!
 ゆんやぁああ!!!!たしゅけちぇえぇええ!!!!!!
 おきゃあしゃんんん!!!おきゃあしゃんんん!!!」


しーしー塗れになりながら、必死で母親に助けを呼ぶ飾りのないれいむ。


「・・・」

しかし、そんな声を聞いても助けようともしない母れいむ。
無言。しーし塗れになっている飾りのないれいむを見つめて何もしない。


「にゃにいっちぇるのじぇ!!!おきゃあしゃんはまりしゃたちのおきゃあしゃんなのじぇ!!!」
「しょうだよ!!!おきゃあしゃんはおみゃえみちゃいなゆっくちしちぇいないゆっくちなんきゃ、
 うみゅわけにゃいでしょ!!!」
「ちーちーまみりぇでくちぇいよ!!!!」
「お~あわりぇあわりぇ!!!!」


「やめなさい!!!!」

その時、大きな怒鳴り声が聞こえた。

この群れのドスまりさである。

「おちびちゃんたち!!!どうして、れいむをいじめるの!!!
 みんなのいもうとでしょ!!!なかよくしないとだめでしょ!!!」

ドスまりさは、他のゆっくりと違い、飾りがないからといって、認識できないことはない。
飾りがないだけで、この飾りのないれいむは、れいむであることを分かっているのである。

「むきゅ!!!そうよ!!!いじめなんてゆっくりできないわ!!!」

ドスの隣にいる参謀のぱちゅりーも言った。
このぱちゅりーは群れの参謀でもあり、医者でもある。
れいむのまむまむを治療したのもこのぱちゅりーである。

「それにみんな!!!どうして、おちびちゃんたちが、れいむをいじめているのに、
 だまっているの!!!おちびちゃんをちゅういしないなんて、どういうことなの!!!」

群れのゆっくりたちにも怒鳴ったドス。

「いやぁ・・・ちゅういはしたんだけどね・・・」
「そう・・・ちゅういはしたわ・・・いじめなんてとかいはじゃ・・・ないし・・・」
「お、おちびちゃんたちが・・・いうこと・・・きいてくれなかったんだよ・・・」

群れのゆっくりたちは、みな、ボソボソと呟きながら反論する。
みな、ドスの目を見ようとせず、視線を斜め上に向き、目を逸らす。

「みんな、おとななんだから!!!おちびちゃんたちに、
 やっていいこととわるいことをおしえないといけないでしょ!!!
 そんなこともわからないなんて!!!!」

目を真っ赤にして怒るドス。
今にも襲ってきそうな勢いで群れのゆっくりに、
その大きな体で歩み寄っていく。

「「「ゆぅ~~~~!!!!ご、ご、ごめんなさいぃいい!!!!」」」


群れのゆっくりたちは、みな体をすくませて、ビクビクと震えていた。
そして、ドスは母れいむの方へ振り向いた。

「れいむ!!!あなた!!!どういうつもりなの!!!
 おちびちゃんたちをとめなかったなんて!!!」

ドスは母れいむを睨みつけた。

「ゆっ!ゆっくりごめんなさい!!!れいむ、かんがえごとしてたよ!!!
 あ、ごめんねぇ~~~!!!おかあさん、きがつかなったよぉ!!!
 こんどから、ちゃんときをつけるから、ゆっくりゆるしてね!!!
 おちびちゃん☆」

今までの無言の無表情が嘘のように、饒舌に話出したれいむ。
飾りのないれいむに向かい、微笑みながら、左目を閉じ、ウインクする。

「ゆぅ・・・おきゃあしゃん・・・ゆっくちしちぇいっちぇね!!!」

飾りのないれいむは、少し微笑んだ。


「にゃにいっちぇるの!!!おみゃえにゃんきゃ!!!」

「やめりゅのじぇ!!!!」

赤れいむが飾りのないれいむに叫ぼうとしたら、
赤まりさが叫んだ。

「どしゅ!!!まりしゃがわるかっちゃのじぇ!!!
 ゆっくちごみぇんにゃしゃい!!!」

赤まりさは、ドスの方へペコリと頭を下げた。

「どすにあやまるのはまちがってるよ!!!
 れいむにあやまりなさい!!!」

ドスは赤まりさに言った。

赤まりさは、ドスに背を向け、飾りのないれいむの方へ向き、
ペコリと頭を下げた。

「ゆっくちごみぇんにゃしゃい!!!」

しかし、顔を上げた瞬間、赤まりさの顔は、
いかにも悪人顔と言った表情である。

それを見た、残りの赤ゆっくりたちも、同様にドスに背を向けて、
飾りのないれいむに謝り出した。
当然、最初に謝った赤まりさと全く同じ表情で・・・。

その表情を見た飾りのないれいむは、
ゾッとし、顔が真っ青になり、体を後ろに仰け反った。


「さあ、おちびちゃんたち!!!
 おとうさんがおうちでごはんさんをもってかえってきてると、
 おもうから、ゆっくりおうちへかえるよ!!!」

母れいむは笑顔で赤ゆっくりたちに話しかける。

「「「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!!!」」」」

と、母れいむと赤ゆっくり4匹たちは、
しーしー塗れの飾りのないれいむだけは、
その場に取り残して、ゆっゆっと飛び跳ねて、巣に戻っていった。

「そ、そ、それじゃあ・・・れいむたちも・・・」
「そうね・・・い、いつまでもここにいるのはいなかものよ・・・」
「おうちにかえるんだね・・・わ、わかるよ・・・」

群れのゆっくりたちも、みな、せかせかと、逃げるように散っていった。


「むきゅ!!!まちなさい!!!」

ぱちゅりーは、叫んだ。
お下げを地面に叩きつけながら、むきゅむきゅと叫んだ。


「れいむ・・・。だいじょうぶかい?」

ドスはやさしく微笑みながら、飾りのないれいむに問いかえる。

「ゆぅ・・・どしゅ・・・たしゅけちぇくりぇちぇ・・・ありぎゃとう・・・」

飾りのないれいむはモジモジしながら、ドスへ感謝の言葉を言った。

「れいむ!こんど、みんなにいじめられたら、どすにすぐいってきてね!!!
 どすがゆっくりできないれいむとおちびちゃんたちをおこってあげるから!!!」

「ゆぅ・・・どしゅ・・・おきゃあしゃんを・・・いじみぇないで・・・」

飾りのないれいむは目をウルウルさせながら、ドスを見上げた。

「おきゃあしゃんは・・・れいみゅの・・・
 だいしゅきな・・・おきゃあしゃんだよ・・・
 れいみゅ・・・いじわりゅすりゅ・・・
 まりしゃたちは・・・きょわいけど・・・
 おきゃあしゃんは・・・だいしゅきだよ・・・
 だっちぇ・・・きょう・・・
 おきゃあしゃん・・・はじみぇちぇ・・・
 れいみゅをみちぇ・・・わりゃってくりぇちゃんだ・・・」

ドスはこのれいむを哀れだと思った。
飾りがないばかりに、母親から疎まれ、
姉たちからいじめられて、
それでもなお、母親を愛しているれいむを。
そして、母れいむはドスに怒られたくないから、
れいむに向けた作り笑いの笑顔が愛情と感じるれいむを。

「どしゅ・・・れいみゅ・・・みんにゃが・・・
 だいしゅきだよ・・・」

と、言い残し、巣へ戻っていく。

ドスは、その後ろ姿を見て、
れいむに幸せなゆん生を歩めるように、
ゆっくりの神に心の中で祈っていた・・・。




続く。



あとがき

前半、設定凝り過ぎた。







他の作品
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ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭
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感想

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  • 本来すぐ抹殺するのが飾りなしだからな、この群れはかなり善良な群れだな -- 2012-12-17 19:27:01
  • とりあえず飾りのないゆっくり以外のこいつらはブチコロ
    -- 2012-02-29 06:09:46
  • え?れいむ種ってゆっくりだったんだ。
    俺はてっきり交通安全指導のダミー人形君みたいに、ネタがないときとかどの種を殺すか考えるのがめんどくさいときとかに、
    適当に殺すためのネタなんだとばかりおもってたよ -- 2011-11-02 23:12:25
  • 無駄に増えるだけが能の癖にそれすらまともに出来ないなんて流石はれいむ種、ゆっくり最大の汚点だな -- 2010-08-26 20:09:02
最終更新:2009年10月23日 22:01
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