ふたば系ゆっくりいじめ 358 久城学園の番人

久城学園の番人 10KB


※前作三部を読んでないと分からないネタがあるかもしれません。
 今回、ほとんどいじめはありません。








キーンコーンカーンコーン

 チャイムのおとがひびきわたり、しずかだったたてものにひとのこえがはいりはじめる。
 いまのチャイムは、もんをあけるあいず。
 そうして、このおととともにわたしのしごとがはじまるのだ。
 ・・・もうしおくれました、わたしはめーりん。
 おにいさんにかわれてやってきた、くじよーがくえんのもんです!

「じゃおっじゃおっじゃおおおおおーん!!」
「さっきから何言っているか分かりませんよ・・・めーりんさん」

※分かりづらいので漢字を使います。

 この人は、えらい人です。
 私を買って行ったお兄さんよりもえらい人らしいです。
 この『こーまかん』はこの人の家なんだって。
 私は今、この人のお部屋に住んでいるので、この人のお家を守るのがお仕事です!
「じゃおっじゃおおーっ!」
「おやおや、もうお出かけですかぁ?
 朝ご飯くらいは食べないとダメですよ。」
 お仕事に行こうとした私に、いつもお弁当を出してくれます。
 この赤い実は私の大好きなお野菜です。
 よく歯形が付いてるけどなんでかなあ?
「じゃじゃじゃおん!」
 もちろん、お礼を言うのは忘れません。
 たとえ他ゆの食べ残しでも食べ物を貰えるのは良いことです。
 試験できちんと教えてもらいました。
「はいはい。行ってらっしゃいね。」
「じゃおじゃおじゃお!」
 赤い実を帽子に入れて、門の前に出かけます。
 今日もお仕事を頑張るのです!


「じゃおっ!じゃおっ!じゃおっ!」
 人間さんが通るたびに、きちんと挨拶をします。
 門を守るのが私の仕事だからです。
 何でか分からないけどそうなんです。
「めーりんちゃんおはよーっ」
「じゃおっ」
「きゃーっ!挨拶したっ可愛いーっ」
 時々、頭を撫でていってくれる人間さんも居ます。

「じゃおっ!!」
「お前もすっきりがしたいかあぁぁぁぁ!!!」
「ちょっ・・・明日香ダメだって!」
「じゃじゃじゃおーーー!!!」
 この人間さんは怖いお姉さんでした!
 病気が治ったのに、別の病気になったらしいです。
 はやく治ったらいいと思います。
 きっと、お手々からクリームが出ているのが、病気なんでしょう。
 中身が出てしまう大変な病気だと思います。
「もう・・・明日香、何でそんなにゆっくりが嫌いになっちゃったかな・・・。」
「私は生まれ変わったの、もう前の明日香じゃない。
 そう・・・今の私は、生まれ変わった新・明日香なのよっ!」
「はあ・・・まあ、ゆっくりさえ居なければ今まで通りだし、良いけどね・・・」
「じゃお?」
「まだいたかあぁぁぁぁ!」
「だから止めなさいって!」
 別のお姉さんが怖いお姉さんを引っ張っていきました。
 これで安心です。

「ゆっ!!このおうちをまりさたちのおうきゅうにするんだぜ!」
「でも、にんげんさんがいっぱいいるよ?」
「まかせるんだぜ!まりささまのますたーすぱーくにかかれば、にんげんなんていちころなんだぜ!」
「ゆゆゆーっ!さすがまりさだね!」
「まりさがおうさまで、れいむはじょおうさまなんだぜーっ!」
「ゆーっ!ゆっくりできるね!」
 侵入者が来ました。
 本気で人間さんにかなうと思ってるの?馬鹿だね?死ぬよ?
 人間さんのお家に侵入者がないように見張るのが私のお仕事です。
「じゃおっ!!!」
 まずは、おとなしく帰るように促します。
「ゆっ、ぐずのめーりんがいるよ!?」
「ゆゆっほんとなんだぜ。」
 大人しく帰るつもりはないようです。
 毎日、こんな侵入者がやってきます。
 きちんと追い返せなければ、門番の名折れです!
 頑張ります!
「じゃおぉぉぉぉぉぉっ!!!」
「おそいんだぜっ!」
「ゆーっ、すてきっまりさーっ」
「ゆっ!あたりまえなんだぜ、まりささまはむてきなんだぜ!」
「じゃおぉ・・・」
 また攻撃をかわされてしまいました・・・。
 バッチを取るお勉強を教えてくれたお兄さんは、門の守り方は教えてくれませんでした。
 まだまだ修行がたりません。
「こんどはこっちのばんなんだぜっ!」
「じゃおっ!」
 侵入者に突き飛ばされてしまいました。
 結構痛い・・・
「ゆゆっ、このめーりんぐずのくせにおいしそうなみをもってるよっ!」
「じゃお!?」
 攻撃したときに、お弁当の木の実を落としてしまったみたいです。
「ゆっ、ぐずめーりんにはもったいないんだぜっ。
 まりささまたちがむーしゃむーしゃしてあげるからかんしゃするんだぜっ!」
「じゃおじゃおじゃおっ!!!」
 慌てて、止めますが、侵入者は話を聞いてくれません。
「ゆっ、ぐずがなんかさけんでるよ」
「おお、あわれあわれ。」
「まりさ、ゆっくりたべようね!」
「「むーしゃむーしゃ、しあわ・・・ゆげえぇぇぇぇぇぇぇ!!」」
 餡子を吐いて死んでしまいました・・・。
 今日も朝ご飯抜きです。
 どうして、食べられる物がわからないんでしょうか?
「門閉めるぞ~。お前ら早く入れよーっ」
「じゃお?」
 見たら、私を買ってくれたお兄さんです。
 お兄さんが来たら、私の仕事は終わりなのです。
「よう、めーりん、今日もお疲れさん」
「じゃおーっ」
 元気よく挨拶します。
 ちょっぴり体は痛いけど、今日も頑張りました。
「おっ、今日も侵入者撃退か。
 いやー、やっぱり回収しといてよかったわ」
「じゃおーん」
 抱っこして、なでなでしてもらいました。
 しあわせーっです。


「じゃおっ!」
「おやおや、お帰りなさい」
 この後は、お部屋に帰って仕事の後のしぇすたをします。
 この時間も、しあわせーっです。


キーンコーンカーンコーン
「じゃおっ!」
 目がさめました!
 もうちょっとでお昼です。
 お昼の前に、今度は別のお仕事に行きます。
 今度のお仕事は、お家の見回りです。
「じゃおーん」
「はいはい、行ってらっしゃい」
 きちんと挨拶して、お部屋を出ます。
 お家には、私が入れる入り口があるので、出るのも簡単です。


「じゃおっ、じゃおっ」
 今度は、少し遠いところにある畑さんの近くに来ました。
 ここが、一番侵入者が多いのです!
「じゃおっ!じゃおっ!」
 大好きな赤い実さんもここに植えてあるので、頑張ります。

「ゆっ?ぐずめーりんがいるんだぜ!」
「むきゅっ、ほんとうだわ・・・」
「ゆっきっと、めーりんがこのはたけさんをひとりじめしてるんだぜっ」
「むきゅきゅっ!きっとそうにちがいないわ!」
「じゃおっ!」
 すぐに侵入者が来ました!
 でも、さっき朝ご飯さんを取られたので、お腹が空いて力が出ません。
「げすのめーりんはしねぇーっ!!!」
「じゃおっ」
 痛いです。
「むきゅーっ!」
 こっちはあんまり痛くないです。
「はあはあ、これにこりたら、おやさいさんをわたしてさっさとしぬんだぜ!」
「むっきゅっきゅ」
「じゃおぉ」
 このままではやられてしまいます。
 仕方がないので、えらいお兄さんが、
「やられそうになったらここに入りなさい」
 と言って作ってくれた入り口に向かいます。
「むきゅ?くずめーりんがにげるわっ」
「ゆっ!きっとあまあまがあるところにいくんだぜっ!」
「むきゅうっ、じゃあ、ころすのはあとにして、あとをつけましょう!?」
「ゆゆっ、さすがぱちゅりーは、まちのけんじゃなんだぜっ」
「むきゅーっきゅっきゅっ、それほどでもあるわねっ」
「じゃおぉ・・・」
 好きなことを言われてますが、門番が門を捨てて逃げたので仕方ありません。
 何とかお兄さんが作ってくれた入り口に逃げ込みます。

「ゆっ、あそこにはいったんだぜっ!」
「むきゅっ、あのなかにあまあまがあるのね!?」
「ぱちゅりー、まつんだぜ、なにかかいてあるんだぜ。あと、おいしそうなたべもののえがかいてあるんだぜ!」
「むきゅ・・・ゆっ・・・く・・・り・・・ゆっくりってかいてあるわ!」
「ゆっ、きっとにんげんがまりささまたちにおそれをなしてかんげいかいをひらいたにちがいないのぜ!」
「むきゅーっ、さすがまりさねっ。たたかうまえからにんげんをどれいにするなんて」
「ゆゆゆっ、てれるのぜーっ」
 そんな訳ありません。
 でも、実は私もなんて書いてあるか知らないのです。


「おい、またゆっくりが入って行ったぞ」
「へえ、めーりんは仕事するなあ。」
「だな。あと理事長は悪趣味、と」
「甘味処。ゆっくり軒・・・だもんなあ・・・」


「じゃおっ!!」
 侵入者を中に入れてしまいました。
 でも、今見つかったらやられてしまいます。
 あわてて奥に逃げ込むと、お兄さんが抱き上げてくれました。
「やあ、めーりん。ここに来たってことは、またゆっくりですか。
 学習能力が無いんでしょうかねぇ・・・?」
「じゃお?」
 難しい言葉はよくわかりません。


「ゆっ・・・またなにかかいてあるんだぜ」
「むきゅ・・・むずかしくてよめないわ。これはこうどなまほうもじなのね!」
「ゆぅ・・・どうするんだぜ?」
「むきゅ・・・いくにきまってるでしょ。
 ぱちゅりーのために、こうどなまどうしょまでよういしてくれていますってことよっ!」
「ゆっ!なるほどなんだぜっ!」


「理事長・・・せめて、内戸の張り紙だけでもはがしませんかあ?」
「良いじゃないですか、皮肉が効いてて。」
「じゃお?」
「ああ、めーりん、あれにはこう書いてあるんだよ。
 いろいろ人間が多くてうるさかったでしょう。お気の毒でした。もうこれだけです。
 ってね。性格悪いだろ?この人。」
「聞こえてますよ。」
「げっ」 
 よく分かりませんが、性格が悪いことらしいです。
 優しいお兄さんだと思うんだけどなあ?

「ゆっ!まりささまがきてやったんだぜっ!」
「むきゅっ」
「こんなへんぴなところにまりささまをよびだしたからには、ごちそうをよういしてあるんだろうなだぜ!」
「むきゅきゅーっ!!」
「ほう、まりさと・・・ぱちゅりーですか。
 ご馳走ですねえ」
「むきゅっ、やっぱりごちそうがあるのよ、まりさっ!」
「だぜっ!ゆっくりしないで、はやくだすんだぜっ!
 ゆっくりしてたらまりささまがゆっくりできなくするんだぜっ!」
「はいはい、手早くやっちゃいましょうね~。
 まずはお風呂ですよー」
「ゆゆーっ、ゆっくりできるんだぜーっ!」
「じゃお・・・」
 侵入者はお兄さんに連れて行かれてしまいました。
 中に入れてしまったら、お客さんだから追い返さないらしいです。
 これも、私の修行が足りないからです。
「ほら、めーりん、お昼ご飯だぞ」
 白い服を着たお兄さんが、お昼ご飯をくれました。
 ここに入ったら、ご飯をくれるお兄さんです。
「じゃおっ!」
 お礼を忘れてはいけません、バッチを取られてしまうそうです。

 ご飯を食べ終わったら、お部屋に帰ります。
 お兄さんも、帰っている頃でしょう。

「ふっふーん、今日のデザートはクリームあんみつらららー」
 部屋に帰ったら、お兄さんが歌っていました。
 私は疲れたので、午後のしぇすたです。

キーンコーンカーンコーン
 またチャイムがなりました。
 今度は、また、門の前でお出かけする人間さんの見送りです。
「じゃおっ!じゃおっ!」
「めーりん、また明日ねーっ」
「じゃおーん!」
「あーあ、明日はゴミ拾いの日かよ、面倒くせえなあ・・・」
「だめよ、面倒なんていっちゃ。町が綺麗になるなら良いじゃない?」
「理事長の話なげーんだもん」
「いえてるーっ」
「じゃおーっ!」
 こちらを見ない人間さんにも、きちんと挨拶します。
 お仕事ですから。
「あら、めーりん、ごくろうさま。
 後は、お姉さんたちがやるからいいわよ。」
「じゃおっ」
 ふらん様を連れたお姉さんです。
 夜の門は、ふらん様がご自分でお守りしています。
「じゃおーっ」
「しねっ!しねっ!」
 ふらん様にも挨拶して、私はお部屋に帰りました。
 外は、すっかり赤くなっていて、寝る時間です。

「じゃおーっ!」
 それじゃ、おやすみなさい。






 やれやれ・・・寝ましたか。
 鬼居先生は減給しちゃいましたけど、意外に良い買い物だったかもしれませんね。
 どうなんでしょう・・・ねぇ?





あとがき

 運動会で、人の方が存在感が有ると言われました。
 →なら、ゆっくり主人公にすればいいんじゃね?
 >それだーっ!
 というわけで、こうなったわけで。
 ほら・・・愛でSSも投下して良いみたいですし・・・ねっねっ?




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このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
感想

すべてのコメントを見る
  • めーりんはかわいいなあ -- 2013-02-04 02:53:45
  • めーりんはゲスになかなかならないからいいですね^^ -- 2012-01-02 18:21:03
  • 実にいいぞー!! -- 2010-11-14 14:38:40
最終更新:2009年10月25日 16:16
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