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*スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団 【すらいむもりもりどらごんくえすとつー だいせんしゃとしっぽだん】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|&amazon(B000BHF4GM)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|スクウェア・エニックス|~| |開発元|トーセ|~| |発売日|2005年12月1日|~| |定価|4,990円|~| |廉価版|アルティメットヒッツ&br()2008年10月23日/2,940円|~| |>|>|CENTER:''[[ドラゴンクエストシリーズ関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/269.html]]''| **概要 -GBAで発売された『スライムもりもりドラゴンクエスト』の第2作目。 -スライムが暮らす、スーラン王国の国民たちは、しっぽ団の襲撃を受けて連れ去られ、宝箱の中に閉じ込められてしまった。偶然難を逃れた若きスライム(デフォルト名「スラリン」)は、仲間を救うために立ち上がる。 --前作との密接なストーリー的つながりは無いが、一部キャラクターが共通している。 **システム //このあたりの大半はGBA版の前作とほぼ同じようです。前作記事が作られたら表記を簡略化してもいいかも。 -ステージ構成 --見下ろし型のアクションアドベンチャーゲーム。ゲーム全体で合計100個以上ある宝箱が各ステージに点在し、これを開けて仲間を助ける事でストーリーが進み、新しい場所に行けるようになる。ステージ最深部にはボスもいる。 --ステージ内には行く手を阻む仕掛けなどがあり、最初に訪れた時点で探索できる範囲は限られている。ゲームを進めていくと、スライムが新アクションを習得するなどして行動範囲が広がる。 ---大方のゲームデザインは、2DアクションADVタイプの『ゼルダ』に近い。 -アクション --スライムの基本アクションは8方向移動とジャンプ。この他、様々な用途に使える体当たり技「スラ・ストライク」を駆使して、ステージの仕掛けなどを解いていく。 ---「Aボタンを押すとスライムが踏ん張り、その状態で十字キーを押すと体を伸ばす。ボタンを離して発射」というのがスラ・ストライクの操作方法。実際やってみると、なかなかに直感的な操作形態である。 --スラ・ストライクで弾き飛ばした物の下にスライムを重ねると頭の上に担ぎ上げ、そのまま別の場所に運んだり、Bボタンで投げつけたりできる。 --ステージ中にはトロッコが稼動していて、スライムが担ぎ上げたアイテムを載せる事で資材として町に送る事ができる。この資材は、町の復興や「勇車バトル」(後述)で活用する。 --前作では砂に潜ったり、スラ・ストライクを溜めている時にBボタンを押すと軽く物を投げられるなど出来たが、それらは廃止され、スラ・ストライクを撃った時にBボタンを押すと遠くに物を投げられる技が追加された。 -町 --拠点となる町は、ゲーム開始時点では住人がさらわれているため閑散としている。仲間を一定数助けるごとに少しずつ復興し、施設などが増えていく。 --勇車バトルに関するデッキコントロールもここで行う。 ---ステージ中で手に入れた資材や錬金で作った弾をデッキに組み込んでおくと、バトル中にすべり台から供給される。 -錬金釜 --『DQVIII』にも登場した、複数のアイテムを合成して別のアイテムを作り出すもの。主に勇車バトルで使用する弾を作るのに使われるが、ゲーム後半ではストーリー上の重要な役割も担う。 ***勇車バトル 「勇車バトル」は、ステージ攻略における中ボス戦闘のようなものとして挿入されるゲームである。~ 本作の目玉要素の1つでもあり、無線通信で友達のデータと対戦する事もできる。 -ゲームを進めていくと、スライムは巨大なスライム型のメカ「勇車」を手に入れる。しっぽ団の面々もDQのモンスターを模した巨大戦車を有していて、これで砲弾の撃ち合いをするのが勇車バトルの概要である。 --勇車と戦車には、まっすぐと山なりに撃てる砲台が二門、弾を供給するすべり台、敵の侵入を防ぐシェルター、すべり台とシェルターを制御する機械、死んだ仲間が復活する教会、中枢のエンジンルームが搭載されている。 --DSの下画面には、通常ステージと同じ見下ろし視点でプレイヤー周辺の様子が描かれる。基本的に、スラ・ストライクで持ち上げた弾を砲台に投げ込む事になる。 --上画面には勇車バトルの遠景が描かれ、向かい合った戦車間を弾が飛び交う様子が伺える。2門の砲台はそれぞれ軌道が異なるので、こちらの弾が敵弾と相殺されないような使い分けが重要。 --弾以外にも、戦車の種類によっては特別な攻撃ギミックを持っていたり、内部構造がやや違うものがある。 ---一定間隔で弾を破壊する斧を持つ、バトルレックスをモデルにしたギャオックス、デス・キャロットと言う巨大ドリルを一発のみ撃てる、いっかくウサギをモデルにしたウサンダーなど、モンスターを活かしている戦車も多い。 -戦車のHPが0になると、戦車入口のシャッターが外側から開き、エンジンルームの扉が開く(砲台やギミックを使用できなくなるわけではない)。ここからがバトルの佳境である。 --0になる前でも、攻撃をぶつけ続ける事でシャッターを強制的に開かせる事も可能。 --勇車バトルは、最終的に乗員自身が戦車内部のエンジンに直接攻め込んで攻撃を当てる事で決着する。 --敵の戦車乗員は、侵入者があると迎撃体勢に入る。乗員はHPがなくなると一定時間後に教会で復活するので、何とかして無事エンジンルームまで到達しよう。 --なお、砲台に味方キャラが入ると人間(?)大砲状態になり、そのまま着弾すると戦車を破壊しなくても内部に侵入できる。シャッターを内側から破壊したり、機械を破壊すると滑り台から降りてくる弾が燃えて、一定時間、触れるとダメージを与える事が出来るため、この強襲作戦も有効な戦略の1つとなるだろう。 -特定のスライムを助けたり、ステージに出る魔物を30匹街に運ぶと勇者バトルで味方にできる。仲間には個別に作戦を指示でき、弾運びや戦闘・守備要員としてAIによる自律行動をとる。 --弾になって飛んでいくミイホンやガメゴン、敵の弾を盗むおどる宝石やゴースト、主人公が乗り込めるゴーレムなど変わった乗員も多い。 -弾 --弾には威力や飛翔スピードの違い以外にも様々な特性があり、特殊効果や追加効果を持つもの・敵の弾を妨害するもの・変わった軌道で飛ぶもの・戦車のHPを回復するものなどがある。 --砲弾、ミサイル、鉄球などの普通な物や、メラゾーマやはがねの剣など本家のアイテム、ぬいぐるみ、唐辛子など弾として疑問符が立つ物など種類様々。 --モンスターであるばくだん岩も、本作では弾扱い。威力はあるが何かと接触したり取り落としたりすると爆発する、という危険物アイテムである。 -GBAスロットに前作のロムカセットを挿し込んだり、教会で特定のコマンドを入力することにより入手出来る隠し戦車もある。 **評価について -難易度 --ステージ攻略、ボス戦闘、対CPU勇車バトル、いずれも難易度は低い。スラ・ストライクの使い方と勇車バトルのコツを一度掴めば、特に詰まったり悩んだりする局面もなくすんなりクリアできる。 ---独自要素の勇車バトルも対CPU戦のみだと歯応えがない。例えば、敵AIの強襲作戦への対応(弾として飛んでくるプレイヤーキャラを優先的に撃墜するなど)が甘く、誰が相手でも常勝パターンの繰り返しになってしまいやすい。 --また、ボリュームが少なめ。ラスボス撃破までなら10数時間くらいで終わる。 -グラフィック --キャラクターデザインはかわいい系が多く、かっこいいモンスターはあまりいない。 --しかし戦車のメカデザインや内装グラフィックはドット絵含めて気合が入っていて、かわいい寄りなりに出来栄えが良い。また、これまでのDQシリーズ作品とはやや異質な世界観でありながら、大きな違和感も無くまとまっている。 -インターフェースなど --操作性は良く、直感的で馴染みやすい。 --タッチペン不用かつ2画面を有効利用しているというデザインは不自然さがなく、快適で遊びやすい。 -シナリオ・BGM --概要に記したあらすじから大方予想できる範囲内に収まるごく普通のストーリー展開である。クライマックスの盛り上がり所をそれなりにきちんと押さえた「王道の典型例」と言える。 --音楽はDQ本編シリーズと同じくすぎやまこういちが関わっている。相変わらずレベルは高く、「スライムばかりの王国」に似つかわしい温かみやバトル時の緊張感などがよく表現されている。 -通信対戦 --「自分だけのデッキを組んで挑む手軽な対戦アクションゲーム」は意外と例が少なく、概ね好評。特殊な弾や仲間モンスターの個性をはっきりと感じ取れるので盛り上がる。 **総評 小粒ながら体裁良くまとまっている。ただし評価点に雰囲気ゲーの要素を少なからず含む低難度作品であり、何に価値を見出すかで評価がバラつきがちなので、安心して人に勧められるかどうかはやや心許ない。~ 勇車バトル独特のゲーム性をソフト単体では十分に堪能しにくい事、これがネックである。クリア後などに難易度の高い対CPU戦を用意するか、全国を対象に通信対戦できる環境が整っていれば、本作は更なる盛り上がりを見せたかもしれない。~ 一緒に遊べる友人がいれば主な問題点の1つは解消され、強く尖ったデッキを作るモチベーションを維持できるだろう。単にかわいいだけではないのだが、それを実感するまでにちょっとしたハードルのあるゲームである。
*スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団 【すらいむもりもりどらごんくえすとつー だいせんしゃとしっぽだん】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|&amazon(B000BHF4GM)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|スクウェア・エニックス|~| |開発元|トーセ|~| |発売日|2005年12月1日|~| |定価|4,990円|~| |廉価版|アルティメットヒッツ&br()2008年10月23日/2,940円|~| |>|>|CENTER:''[[ドラゴンクエストシリーズ関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/269.html]]''| **概要 -GBAで発売された『スライムもりもりドラゴンクエスト』の第2作目。 -スライムが暮らす、スーラン王国の国民たちは、しっぽ団の襲撃を受けて連れ去られ、宝箱の中に閉じ込められてしまった。偶然難を逃れた若きスライム(デフォルト名「スラリン」)は、仲間を救うために立ち上がる。 --前作との密接なストーリー的つながりは無いが、一部キャラクターが共通している。 **システム //このあたりの大半はGBA版の前作とほぼ同じようです。前作記事が作られたら表記を簡略化してもいいかも。 -ステージ構成 --見下ろし型のアクションアドベンチャーゲーム。ゲーム全体で合計100個以上ある宝箱が各ステージに点在し、これを開けて仲間を助ける事でストーリーが進み、新しい場所に行けるようになる。ステージ最深部にはボスもいる。 --ステージ内には行く手を阻む仕掛けなどがあり、最初に訪れた時点で探索できる範囲は限られている。ゲームを進めていくと、スライムが新アクションを習得するなどして行動範囲が広がる。 ---大方のゲームデザインは、2DアクションADVタイプの『ゼルダ』に近い。 -アクション --スライムの基本アクションは8方向移動とジャンプ。この他、様々な用途に使える体当たり技「スラ・ストライク」を駆使して、ステージの仕掛けなどを解いていく。 ---「Aボタンを押すとスライムが踏ん張り、その状態で十字キーを押すと体を伸ばす。ボタンを離して発射」というのがスラ・ストライクの操作方法。実際やってみると、なかなかに直感的な操作形態である。 --スラ・ストライクで弾き飛ばした物の下にスライムを重ねると頭の上に担ぎ上げ、そのまま別の場所に運んだり、Bボタンで投げつけたりできる。 --ステージ中にはトロッコが稼動していて、スライムが担ぎ上げたアイテムを載せる事で資材として町に送る事ができる。この資材は、町の復興や「勇車バトル」(後述)で活用する。 --前作では砂に潜ったり、スラ・ストライクを溜めている時にBボタンを押すと軽く物を投げられるなど出来たが、それらは廃止され、スラ・ストライクを撃った時にBボタンを押すと遠くに物を投げられる技が追加された。 -町 --拠点となる町は、ゲーム開始時点では住人がさらわれているため閑散としている。仲間を一定数助けるごとに少しずつ復興し、施設などが増えていく。 --勇車バトルに関するデッキコントロールもここで行う。 ---ステージ中で手に入れた資材や錬金で作った弾をデッキに組み込んでおくと、バトル中にすべり台から供給される。 -錬金釜 --『DQVIII』にも登場した、複数のアイテムを合成して別のアイテムを作り出すもの。主に勇車バトルで使用する弾を作るのに使われるが、ゲーム後半ではストーリー上の重要な役割も担う。 ***勇車バトル 「勇車バトル」は、ステージ攻略における中ボス戦闘のようなものとして挿入されるゲームである。~ 本作の目玉要素の1つでもあり、無線通信で友達のデータと対戦する事もできる。 -ゲームを進めていくと、スライムは巨大なスライム型のメカ「勇車」を手に入れる。しっぽ団の面々もDQのモンスターを模した巨大戦車を有していて、これで砲弾の撃ち合いをするのが勇車バトルの概要である。 --勇車と戦車には、まっすぐと山なりに撃てる砲台が二門、弾を供給するすべり台、敵の侵入を防ぐシェルター、すべり台とシェルターを制御する機械、死んだ仲間が復活する教会、中枢のエンジンルームが搭載されている。 --DSの下画面には、通常ステージと同じ見下ろし視点でプレイヤー周辺の様子が描かれる。基本的に、スラ・ストライクで持ち上げた弾を砲台に投げ込む事になる。 --上画面には勇車バトルの遠景が描かれ、向かい合った戦車間を弾が飛び交う様子が伺える。2門の砲台はそれぞれ軌道が異なるので、こちらの弾が敵弾と相殺されないような使い分けが重要。 --弾以外にも、戦車の種類によっては特別な攻撃ギミックを持っていたり、内部構造がやや違うものがある。 ---一定間隔で弾を破壊する斧を持つ、バトルレックスをモデルにしたギャオックス、デス・キャロットと言う巨大ドリルを一発のみ撃てる、いっかくウサギをモデルにしたウサンダーなど、モンスターを活かしている戦車も多い。 -戦車のHPが0になると、戦車入口のシャッターが外側から開き、エンジンルームの扉が開く(砲台やギミックを使用できなくなるわけではない)。ここからがバトルの佳境である。 --0になる前でも、攻撃をぶつけ続ける事でシャッターを強制的に開かせる事も可能。 --勇車バトルは、最終的に乗員自身が戦車内部のエンジンに直接攻め込んで攻撃を当てる事で決着する。 --敵の戦車乗員は、侵入者があると迎撃体勢に入る。乗員はHPがなくなると一定時間後に教会で復活するので、何とかして無事エンジンルームまで到達しよう。 --なお、砲台に味方キャラが入ると人間(?)大砲状態になり、そのまま着弾すると戦車を破壊しなくても内部に侵入できる。シャッターを内側から破壊したり、機械を破壊すると滑り台から降りてくる弾が燃えて、一定時間、触れるとダメージを与える事が出来るため、この強襲作戦も有効な戦略の1つとなるだろう。 -特定のスライムを助けたり、ステージに出る魔物を30匹街に運ぶと勇者バトルで味方にできる。仲間には個別に作戦を指示でき、弾運びや戦闘・守備要員としてAIによる自律行動をとる。 -命令を切り替えたりするとそのたびにその仲間がしゃべる。そのほかにも、大砲の弾として打ち出して乗り込ませたり、逆に打ち落とされたり、ほかにも敵を倒す、敵に攻撃されるなど特定の条件でしゃべる仲間もいる。 --弾になって飛んでいくミイホンやガメゴン、敵の弾を盗むおどる宝石やゴースト、主人公が乗り込めるゴーレムなど変わった乗員も多い。 -弾 --弾には威力や飛翔スピードの違い以外にも様々な特性があり、特殊効果や追加効果を持つもの・敵の弾を妨害するもの・変わった軌道で飛ぶもの・戦車のHPを回復するものなどがある。 --砲弾、ミサイル、鉄球などの普通な物や、メラゾーマやはがねの剣など本家のアイテム、ぬいぐるみ、唐辛子など弾として疑問符が立つ物など種類様々。 --モンスターであるばくだん岩も、本作では弾扱い。威力はあるが何かと接触したり取り落としたりすると爆発する、という危険物アイテムである。 -GBAスロットに前作のロムカセットを挿し込んだり、教会で特定のコマンドを入力することにより入手出来る隠し戦車もある。 **評価について -難易度 --ステージ攻略、ボス戦闘、対CPU勇車バトル、いずれも難易度は低い。スラ・ストライクの使い方と勇車バトルのコツを一度掴めば、特に詰まったり悩んだりする局面もなくすんなりクリアできる。 ---独自要素の勇車バトルも対CPU戦のみだと歯応えがない。例えば、敵AIの強襲作戦への対応(弾として飛んでくるプレイヤーキャラを優先的に撃墜するなど)が甘く、誰が相手でも常勝パターンの繰り返しになってしまいやすい。 また、スライムナイトという弾を担いで剣攻撃連打、フレイムを一緒に連れて、シャッターを貫通する炎を吐かせてシャッター近くの機械を破壊するなどの行動をするとHP0になる前でも簡単に敵戦車内に侵入できる。ちょっとアクションの腕があれば大砲前に立ちふさがって弾を打たせないことだって可能。 --また、ボリュームが少なめ。ラスボス撃破までなら10数時間くらいで終わる。 -グラフィック --キャラクターデザインはかわいい系が多く、かっこいいモンスターはあまりいない。 --しかし戦車のメカデザインや内装グラフィックはドット絵含めて気合が入っていて、かわいい寄りなりに出来栄えが良い。また、これまでのDQシリーズ作品とはやや異質な世界観でありながら、大きな違和感も無くまとまっている。 -インターフェースなど --操作性は良く、直感的で馴染みやすい。 --タッチペン不用かつ2画面を有効利用しているというデザインは不自然さがなく、快適で遊びやすい。 -シナリオ・BGM --概要に記したあらすじから大方予想できる範囲内に収まるごく普通のストーリー展開である。クライマックスの盛り上がり所をそれなりにきちんと押さえた「王道の典型例」と言える。 --音楽はDQ本編シリーズと同じくすぎやまこういちが関わっている。相変わらずレベルは高く、「スライムばかりの王国」に似つかわしい温かみやバトル時の緊張感などがよく表現されている。 -通信対戦 --「自分だけのデッキを組んで挑む手軽な対戦アクションゲーム」は意外と例が少なく、概ね好評。特殊な弾や仲間モンスターの個性をはっきりと感じ取れるので盛り上がる。 **総評 小粒ながら体裁良くまとまっている。ただし評価点に雰囲気ゲーの要素を少なからず含む低難度作品であり、何に価値を見出すかで評価がバラつきがちなので、安心して人に勧められるかどうかはやや心許ない。~ 勇車バトル独特のゲーム性をソフト単体では十分に堪能しにくい事、これがネックである。クリア後などに難易度の高い対CPU戦を用意するか、全国を対象に通信対戦できる環境が整っていれば、本作は更なる盛り上がりを見せたかもしれない。~ 一緒に遊べる友人がいれば主な問題点の1つは解消され、強く尖ったデッキを作るモチベーションを維持できるだろう。単にかわいいだけではないのだが、それを実感するまでにちょっとしたハードルのあるゲームである。

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