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「[[修正依頼]]」に修正依頼が出ています。加筆できる方は修正をお願いします。 ---- *ハロー!ポップンミュージック 【はろー!ぽっぷんみゅーじっく】 |ジャンル|音楽シミュレーション| |対応機種|アーケード| |発売元・開発元|コナミデジタルエンタテインメント| |稼動開始日|2011年3月23日| |分類|BGCOLOR(khaki):''黒歴史''| |ポイント|日本ではただの外伝作、北米では…&br()ヌルすぎるゲーム内容&br()公式からも黒歴史扱い&br()キャラゲーとしては好評| |>|CENTER:''[[ポップンミュージックシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1444.html]]''| **概要 アーケードで絶大な人気を誇る『[[pop'n music]]』の派生作品で、アメリカ向けに稼働していた『POP'N MUSIC』を日本に逆輸入したものである。~ が、キャラクターデザインやゲームシステムのコンセプトが[[Wii版>ポップンミュージック (Wii)]]と同じであったことから、稼働前から&bold(){見えている地雷}と揶揄されるありさまであり、その評価はやはり散々なものになってしまった。 **特徴 -本家から筐体のデザインが大きく変更されている。 --本作は初心者向けに調整が行われており、使用するボタンが9個から''4個''に減少している。 --特殊なポップ君が2種類あり、連打ポップ君((4連打するポップ君。リズムを刻む必要はなく、4連打すればよい。))、レインボーポップ君((横一列に並んだポップ君。見た目上は一応全押しだが、実際は2つ以上の同時押しであればよい。))のふたつが追加されている。 --クリア条件も変更されており、「終了時にグルーブゲージが赤に乗った状態でクリア」ではなく、「楽曲終了時点でスコアが一定以上でクリア」という方式に変更されている。 --本家とは違い二人プレイ分のボタンが用意されており(4ボタン×2)、8ボタン全てを操作する「ダブルプレイモード」も搭載されている。((ただし二人分のクレジットが必要。他のBEMANIのような「ジョイント設定」(1クレでダブルプレイが遊べる設定)はあるのだが、稼働期間やロケが少なすぎて……。)) ---ちなみに、アメリカ版では景品チケットの払い出し機能(リデンプション)があった。チケットをお店に渡すとおもちゃやお菓子と交換してもらえるというもの。 **問題点 -音ゲー初心者向けとはいえ、譜面がヌルい。 --全体的にスカスカでやりごたえがない。 ---BEMANIシリーズ経験者にとっては、難易度を「むずかしい」にしても話にならないレベル。「Übertreffen(プログレッシブバロック)」や「fffff(ハードPf)」など、本家では高難度譜面で知られる楽曲も収録されているのだが…。 ---ダブルプレイの「むずかしい」ならそれなりの譜面にはなるが、それさえ本家のLv22~27(=9ボタン初級者向け)相当にしかならない。 -本家ではボタン音で曲が構成されていたのだが、今作ではボタンごとに音が決められており、タイミングを外すと音量が小さくなる仕様に変更されている。 --そのため、演奏してる感がなくなってしまったという不満が多い。 ---ボタンを押した際の音も曲にマッチしておらず、むしろ浮いている。特に連打ポップ君の音は曲に合わせる気があるのかと思うほど。 -楽曲数が少ない。 --隠し曲を含め''わずか36曲''。しかも、今作オリジナル書き下ろしの曲は存在せず、一部版権曲を除き全て本家や他BEMANI作品からの収録。 --ジャケット絵には本家のポップンキャラが描かれているのだが、登場キャラ数が少ないため実際の曲中に登場するのは別キャラ。 --収録曲は本家同様にバランスを考えて幅広くジャンルを選んでいるのだが、曲数そのものが少ないため、相対的に本家での人気曲も少なめになってしまっている。 ---多くのアーティストの曲を揃えているのだが、Sana(新谷早苗)、Togo-chef(藤後浩之)、MAKI、Akinoといった本家でおなじみのアーティストの曲が収録されていない。 -その他、プレイオプションが存在しない、2曲設定にしかできない、レベル表記がないなど、本家経験者からしてみると不満な点が多い。 **賛否両論点 -キャラクターのデザイン関連 --Wii版を連想させるつやつやした色味でキャラクターが描かれており、本家のファンからは評判が悪い。 ---とはいえwii版のこけしのような造形ではなく、AC版のデザインを踏襲した上できちんと全身ありで描かれているので、本家との違和感は少ない。ただし、一部のキャラクターには、本家のファンから見れば不可解なアレンジが加えられている。((瞳孔が描き加えられた目つきの悪いミミ・ニャミ、金髪のような配色に変更されたロッテ、コンプレックスだった筈の赤い瞳を平然と見せているアッシュ等。)) --本作の登場キャラクターは、ミミ、ニャミ、リエちゃん、ミルク、ししゃも(&サトウさん)、ロッテ、MZD、ユーリ、アッシュ、スマイル、V.Bの11名。~ 今作独自の新キャラは存在せず、数でも本家に遠く及ばない((AC版で選択できるキャラは総勢450人(AC17時点)、ナンバリング毎に30人ほど追加されている。))ものの、比較的知名度・人気の高いキャラを集めている。なお、ロッテが独立したキャラとして登場するのは本作が初。 --ただ、V.Bというキャラは数多く存在するポップンキャラの中でも非常にマイナーなキャラであり、「誰?」という反応が多かったようだ。 ---過去にV.Bが登場した作品は家庭用『ポップンミュージック10』(以下CS10)のみで、アーケード版には一度も登場していない。 ---キャラデザインも刷新されており、CS10登場時の色白・銀髪([[参考>http://www.konami.jp/bemani/popn/gs/10/chara_vb.html]])から、色黒・黒髪に変更される([[参考>http://www.konami.jp/products/am_hello_popn/images/info_img_03.jpg]])等、まるで別人。知名度の低さも相まって、新キャラと勘違いされることが多かった。 ---ただしV.Bは「バーチャルの存在」という設定なので、見た目が変わったことについてのフォローはできる。米国ではいわゆる「''黒人差別対策''」としてメインキャラに黒人キャラを1名以上入れるのが一般化しており、その影響で設定を改変して加えられたのかもしれない。~ 見た目や担当曲が洋楽ディーバを意識していたので、米国ウケを狙っての人選とも考えられる……が、その割に(少なくとも日本版での)担当曲は「Pink Rose」「ナタラディーン」「ふしぎなくすり」とディーバのイメージとは縁遠いものばかり。CS10での担当曲「Tell Me More...」は収録されなかった。 --また、ミルクは他の9名ほどのメジャーキャラではないものの、初登場作品であるAC8では「歯科医に勤めるピンク髪ツインテールのミニスカナース」というキャラクターデザイン・設定のインパクトでそれなりに人気を呼んでおり、『ビシバシチャンプオンライン』にもゲスト出演している。 --リエちゃん、ミルク、ユーリ、アッシュ、スマイルは既存デザインが流用されている。((それぞれ、AC16、AC8、AC16、AC3、AC3の衣装で登場。)) **評価点 -上記のように、少ない人数とはいえ有名どころのキャラクターを揃えており、これ自体についての評価は高い。 --キャラクター達は演奏画面のバックに登場し、よく動く滑らかなアニメーションで、曲に合わせて楽器を演奏しており、本家と同様に判定に応じたアクションを取る。 ---画面構成の関係上、キャラは画面に対して大きめに描かれており、曲に合わせてノリノリで動いてくれるキャラは一見の価値はある。 -「ときめきメーター」というものがあり、キャラを使う毎にそのキャラのときめき度が上昇する。これが一定量溜まるとそのキャラのスペシャル画像を見ることができる。 --画像は全て書き下ろしイラストであり、好評。サトウさんの裸や、露出を好まないという設定ながら珍しく肌を大きく露出したユーリが見られるのも見逃せない。 --プレイヤーキャラではないが、一部のスペシャル画像にはさなえちゃん、スギくん、レオくん、タイマー、Mr.KK、つらら、ナカジなどの人気キャラも映っている。 -キャラごとにそれぞれ2枚用意されており、後者はそのキャラから隠し楽曲をプレゼントされるイラストとなっている。テキストも凝っており、そのキャラのファンにとってはたまらないものとなっている。 #region(テキストの一例) 「いつも一緒に遊んでくれてありがとう!このプレゼント、受け取ってほしいの♪」(リエちゃん)~ 「200年ぶりか…こんな気持ちは。狂おしく、時を越えて蘇える…この刹那、この曲を捧げよう」(ユーリ)~ 「今宵のキミは輝いてるよ…ヒッヒ…ホントだよ?だからコレあげる。キミとボクの証明に…」(スマイル)~ 「…オレの初めてのデートにつきあってくれるっスか?」(アッシュ)~ 「よく私についてこれたわね!か、感謝のキモチっていうの?これ、あげるわ…!」(ロッテ)~ 「この曲ででっかいBOMB落としてオーディエンスをビビらしてやんな!チャンネーもゲットできるぜ多分!」(MZD)~ #endregion -携帯サイトに登録していた場合のみ、''使用したキャラクターからプレイヤー宛にメールが届く''という要素もある。 --メール本文はキャラが書いているという設定であり、ここでしか見られないテキスト。実際にキャラと会話しているような恋愛ゲーム的要素を楽しめた。 --ただし、e-AMUSEMENTサイトのサービス終了により現在は閲覧不可。 -大きく動くキャラや書き下ろしイラストは特に好評で、稼動してしばらくはキャラ(主にDeuilの三人((ユーリ(ボーカル)、アッシュ(ドラム)、スマイル(ベース)が所属するV系バンドの名称。数多くのポップンキャラの中でも(特に女性ユーザーから)人気が高く、初期からのポップン人気を大いに支えている。)))目当ての本家ユーザーが群がっていたという。 -また、本作の楽曲選択画面は全て描きおろしの大きなジャケット絵になっている。本作に登場しないキャラも曲のジャケットでしっかりと描かれており、これに関しての評価は高い。 --この描きおろしジャケットのうち一部は、後に他機種で楽曲が移植された際に流用された。 -本家にはない楽曲がいくつか収録されている。以下の曲は本家には未収録の曲。 #region |曲名|アーティスト|出典作品| |恐怖の右脳改革|96|ギタドラV6| |DROP THE BOMB|Scotty D.|DDR 3rdMIX| |First Date|ko-saku|ギタドラV4| |LOVE♥SHINE|小坂りゆ|DDR EXTREME| |崖の上のポニョ||版権曲| |ヘビーローテーション||版権曲| #endregion -BEMANIシリーズに詳しい読者なら一読して分かることだが、選曲がなかなかマニアックである。「LOVE SHINE」のような人気曲はともかく、「恐怖の右脳改革」や「DROP THE BOMB」が遊べるポップンミュージックは本作だけだろう。 //AC21で天庭おとこのこ編が収録されたので修正。 **総評 一部の熱狂的キャラファンは付いたものの、ゲーム的には完全に誰得としか言いようがない作品。システムの簡易化や難易度の低下で新規層の取り込みを狙ったがそっぽを向かれ、シリーズファンからもなかったことにされてしまった。本家とは違う点をアピールしたかったようだが、どれも裏目に出てしまったのが至極残念である。~ ロケテの時点で入荷を見送った店も多かったようで、設置店舗はかなり少なめ。e-PASSのサービスも終了しており、続編の情報がないことからおそらくKONAMIも黒歴史にしてしまったのだろう。~ BEMANIシリーズの人気機種をより低年齢層向けに特化した形で展開した機種は過去にも存在し、ドラムマニアを簡易化した&bold(){「トイズマーチ」}や、DDRを簡易化した&bold{「DDR Kids」}・&bold{「DANCE 86.4 FUNKY RADIO STATION」}などがあった。しかし、そのいずれもが機種としては短命かつマイナーな作品となっている((前者は二作、後者は各一作で終了している。))ことを考えると、低年齢層向けへの展開それ自体がBEMANIシリーズの方向性としてはそぐわないと言えるのかもしれない。 **北米版の位置づけ -実は、北米には本家AC版ポップンシリーズは輸出されていなかったため、あくまで外伝作ではあるものの本作が初めて北米のACで展開された本家関連機種であった。 --それ以前には家庭用専用としてXbox360版『[[Beat'n Groovy]](ポップンキャラは登場しない)』とWii版『pop'n music(前述通りシステム大幅変更)』の2作が出ているが…。北米からして見れば本家シリーズが未リリース状態のまま、出来のよくない外伝作を立て続けにリリースされ、かつ事実上失敗してしまった形となっている。 -日本のファンにとっては「なんだ、ただの外伝作か」程度で済んだであろうが、''期待を裏切られた北米のBEMANIファンにとっては黒歴史では済まされない何か''でしかなく、強い批判を浴びる結果となったのは当然といえる。 --動画サイトの普及により、向こうではポップン本編自体は正式には未発売ではあるものの、ネット上では日本での様々な動画を手軽に閲覧可能なため、それと比較してあまりに違いすぎる出来であることが容易に比較可能になってしまっているのも一因と思われる。 //北米で本編を出さずこんな物を出したのも立派な問題点の一つ。ただ、北米版は別の評価が必要かどうか不明なのでこの位置に移動(余談とするには重い内容なので)。 **余談 -本作はKONAMI公式サイトの製品紹介ページで商品概要が簡易的に掲載されているのみで、''製品そのものの公式サイトが存在していない''。コナミ側も最初からアテにしていなかったのだろう。 -北米版では「JET WORLD(泉陸奥彦/ハードカントリー)」「777(EeL/トゥイーポップ)」「PULSE(319/ファニー)」など、日本版に無い本家曲などが収録されていた。 -本家で排出されているポップンミュージックカード第2弾で今作のキャラデザインのレアカード「Hello! NIGHT PARTY!~Cute◇side~」「Hello! NIGHT PARTY!~Classical◇side~」が排出されていた。描かれていたキャラはスミレ、睦月、アルフォンス・ミシェル、リデルの4人。 --また、第7弾では同じく今作のキャラデザで描かれたロッテのチェンジカードが排出されていた。 --ちなみに、第6弾で排出されていたししゃも(サトウさん)のチェンジカードのイラストは今作のものが元になっている。 -リエちゃんがキーボードを弾く、ミルクがギターを弾くという設定は今作独自の設定である。 --公式設定上はリエちゃんの趣味はギターであり、AC3やAC16ではギターを弾いて登場している(一応、AC8のFEVERアクションでおもちゃのピアノを弾いている)。なお、ミルクに関しては楽器を弾く描写はAC8、AC12共にない。 -AC18&19のキャラクターイラストブックには、マリィのイラストが"没キャラクター"として掲載されている。 --没になった経緯は不明だが、前述した人種差別対策用のキャラ(V.B)が「マリィと同じ色黒の女性シンガー」になってしまった為、という推測はできる。 --なお、マリィは初期ポップンシリーズにおいては、キングと共に主人公を勤めていた。((初代~AC8まではキングとマリィが主人公で「ライバルキャラとポップンバトルして勝ち上がる」というバックストーリーが有り、モード別のデフォルトキャラに設定されていた。その後、AC9で各モード別のデフォルトキャラクターが廃止されたことに伴い事実上、主人公ではなくなった。AC16辺りから担当曲付きでの再登場の機会もめっきり減ってしまったため、より一層目立たなくなってしまった。))。 //現在のACでは特に主人公が誰とは明言されてない。ミミとニャミはあくまで看板役でシリーズ皆勤賞だから目立ってるだけ。 -同じページには、黒髪・色黒になったロッテらしきキャラの設定画が掲載されている。 --差別対策については、最初から既存キャラの改変で間に合わせるつもりだったようだ。知名度のないキャラならば反発もないだろう、という理由でV.Bを抜擢した……というのは邪推だろうか? -AOUエキスポでのステージイラストにはさなえちゃん、睦月、スミレ、ピエール&ジルが描かれていたが、結局本作にプレイヤーキャラとして登場することはなかった。 -ポップンミュージック19以降の新筐体とは仕様が若干似通っている。改造キットも存在する。 -今作の筐体を再利用した「ミライダガッキ」というゲームが、 2013年2月開催の ジャパンアミューズメントエキスポ2013(JAEPO 2013) に出展された。 --過去5回行われたロケテスト(非公表)での評判は良くなかったため、製品版での改善が待たれていた。 --その後、2回のロケテストが行われ、2013年夏に稼働が開始された。しかし、ゲーム性の微妙さ・収録楽曲の少なさからあまり評判はよろしくない模様。 **プレイ動画 #youtube(http://www.youtube.com/watch?v=Ayfn6VmG-J4)
「[[修正依頼]]」に修正依頼が出ています。加筆できる方は修正をお願いします。 ---- *ハロー!ポップンミュージック 【はろー!ぽっぷんみゅーじっく】 |ジャンル|音楽シミュレーション| |対応機種|アーケード| |発売元・開発元|コナミデジタルエンタテインメント| |稼動開始日|2011年3月23日| |分類|BGCOLOR(khaki):''黒歴史''| |ポイント|日本ではただの外伝作、北米では…&br()ヌルすぎるゲーム内容&br()公式からも黒歴史扱い&br()キャラゲーとしては好評| |>|CENTER:''[[ポップンミュージックシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1444.html]]''| **概要 アーケードで絶大な人気を誇る『[[pop'n music]]』の派生作品で、アメリカ向けに稼働していた『POP'N MUSIC』を日本に逆輸入したものである。~ が、キャラクターデザインやゲームシステムのコンセプトが[[Wii版>ポップンミュージック (Wii)]]と同じであったことから、稼働前から&bold(){見えている地雷}と揶揄されるありさまであり、その評価はやはり散々なものになってしまった。 **特徴 -本家から筐体のデザインが大きく変更されている。 --本作は初心者向けに調整が行われており、使用するボタンが9個から''4個''に減少している。 --特殊なポップ君が2種類あり、連打ポップ君((4連打するポップ君。リズムを刻む必要はなく、4連打すればよい。))、レインボーポップ君((横一列に並んだポップ君。見た目上は一応全押しだが、実際は2つ以上の同時押しであればよい。))のふたつが追加されている。 --クリア条件も変更されており、「終了時にグルーブゲージが赤に乗った状態でクリア」ではなく、「楽曲終了時点でスコアが一定以上でクリア」という方式に変更されている。 --本家とは違い二人プレイ分のボタンが用意されており(4ボタン×2)、8ボタン全てを操作する「ダブルプレイモード」も搭載されている。((ただし二人分のクレジットが必要。他のBEMANIのような「ジョイント設定」(1クレでダブルプレイが遊べる設定)はあるのだが、稼働期間やロケが少なすぎて……。)) ---ちなみに、アメリカ版では景品チケットの払い出し機能(リデンプション)があった。チケットをお店に渡すとおもちゃやお菓子と交換してもらえるというもの。 **問題点 -音ゲー初心者向けとはいえ、譜面がヌルい。 --全体的にスカスカでやりごたえがない。 ---BEMANIシリーズ経験者にとっては、難易度を「むずかしい」にしても話にならないレベル。「Übertreffen(プログレッシブバロック)」や「fffff(ハードPf)」など、本家では高難度譜面で知られる楽曲も収録されているのだが…。 ---ダブルプレイの「むずかしい」ならそれなりの譜面にはなるが、それさえ本家のLv22~27(=9ボタン初級者向け)相当にしかならない。 -本家ではボタン音で曲が構成されていたのだが、今作ではボタンごとに音が決められており、タイミングを外すと音量が小さくなる仕様に変更されている。 --そのため、演奏してる感がなくなってしまったという不満が多い。 ---ボタンを押した際の音も曲にマッチしておらず、むしろ浮いている。特に連打ポップ君の音は曲に合わせる気があるのかと思うほど。 -楽曲数が少ない。 --隠し曲を含め''わずか36曲''。しかも、今作オリジナル書き下ろしの曲は存在せず、一部版権曲を除き全て本家や他BEMANI作品からの収録。 --ジャケット絵には本家のポップンキャラが描かれているのだが、登場キャラ数が少ないため実際の曲中に登場するのは別キャラ。 --収録曲は本家同様にバランスを考えて幅広くジャンルを選んでいるのだが、曲数そのものが少ないため、相対的に本家での人気曲も少なめになってしまっている。 ---多くのアーティストの曲を揃えているのだが、Sana(新谷早苗)、Togo-chef(藤後浩之)、MAKI、Akinoといった本家でおなじみのアーティストの曲が収録されていない。 -その他、プレイオプションが存在しない、2曲設定にしかできない、レベル表記がないなど、本家経験者からしてみると不満な点が多い。 **賛否両論点 -キャラクターのデザイン関連 --Wii版を連想させるつやつやした色味でキャラクターが描かれており、本家のファンからは評判が悪い。 ---とはいえwii版のこけしのような造形ではなく、AC版のデザインを踏襲した上できちんと全身ありで描かれているので、本家との違和感は少ない。ただし、一部のキャラクターには、本家のファンから見れば不可解なアレンジが加えられている。((瞳孔が描き加えられた目つきの悪いミミ・ニャミ、金髪のような配色に変更されたロッテ、コンプレックスだった筈の赤い瞳を平然と見せているアッシュ等。)) --本作の登場キャラクターは、ミミ、ニャミ、リエちゃん、ミルク、ししゃも(&サトウさん)、ロッテ、MZD、ユーリ、アッシュ、スマイル、V.Bの11名。~ 今作独自の新キャラは存在せず、数でも本家に遠く及ばない((AC版で選択できるキャラは総勢450人(AC17時点)、ナンバリング毎に30人ほど追加されている。))ものの、比較的知名度・人気の高いキャラを集めている。なお、ロッテが独立したキャラとして登場するのは本作が初。 --ただ、V.Bというキャラは数多く存在するポップンキャラの中でも非常にマイナーなキャラであり、「誰?」という反応が多かったようだ。 ---過去にV.Bが登場した作品は家庭用『ポップンミュージック10』(以下CS10)のみで、アーケード版には一度も登場していない。 ---キャラデザインも刷新されており、CS10登場時の色白・銀髪([[参考>http://www.konami.jp/bemani/popn/gs/10/chara_vb.html]])から、色黒・黒髪に変更される([[参考>http://www.konami.jp/products/am_hello_popn/images/info_img_03.jpg]])等、まるで別人。知名度の低さも相まって、新キャラと勘違いされることが多かった。 ---ただしV.Bは「バーチャルの存在」という設定なので、見た目が変わったことについてのフォローはできる。米国ではいわゆる「''黒人差別対策''」としてメインキャラに黒人キャラを1名以上入れるのが一般化しており、その影響で設定を改変して加えられたのかもしれない。~ 見た目や担当曲が洋楽ディーバを意識していたので、米国ウケを狙っての人選とも考えられる……が、その割に(少なくとも日本版での)担当曲は「Pink Rose」((90年代Jポップのような楽曲、原作での担当キャラはジュディ))「ナタラディーン」((民族系+ドラムンベースな曲で原作でのジャンルは「タブランベース」、担当キャラはカレーポットを擬人化したような「ナン」))「ふしぎなくすり」((電波系ポップス、原作での担当キャラはカラフルな芋虫の「モニモニ」))とディーバのイメージとは縁遠いものばかり。CS10での担当曲「Tell Me More...」は収録されなかった。 --また、ミルクは他の9名ほどのメジャーキャラではないものの、初登場作品であるAC8では「歯科医に勤めるピンク髪ツインテールのミニスカナース」というキャラクターデザイン・設定のインパクトでそれなりに人気を呼んでおり、『ビシバシチャンプオンライン』にもゲスト出演している。 --リエちゃん、ミルク、ユーリ、アッシュ、スマイルは既存デザインが流用されている。((それぞれ、AC16、AC8、AC16、AC3、AC3の衣装で登場。)) **評価点 -上記のように、少ない人数とはいえ有名どころのキャラクターを揃えており、これ自体についての評価は高い。 --キャラクター達は演奏画面のバックに登場し、よく動く滑らかなアニメーションで、曲に合わせて楽器を演奏しており、本家と同様に判定に応じたアクションを取る。 ---画面構成の関係上、キャラは画面に対して大きめに描かれており、曲に合わせてノリノリで動いてくれるキャラは一見の価値はある。 -「ときめきメーター」というものがあり、キャラを使う毎にそのキャラのときめき度が上昇する。これが一定量溜まるとそのキャラのスペシャル画像を見ることができる。 --画像は全て書き下ろしイラストであり、好評。サトウさんの裸や、露出を好まないという設定ながら珍しく肌を大きく露出したユーリが見られるのも見逃せない。 --プレイヤーキャラではないが、一部のスペシャル画像にはさなえちゃん、スギくん、レオくん、タイマー、Mr.KK、つらら、ナカジなどの人気キャラも映っている。 -キャラごとにそれぞれ2枚用意されており、後者はそのキャラから隠し楽曲をプレゼントされるイラストとなっている。テキストも凝っており、そのキャラのファンにとってはたまらないものとなっている。 #region(テキストの一例) 「いつも一緒に遊んでくれてありがとう!このプレゼント、受け取ってほしいの♪」(リエちゃん)~ 「200年ぶりか…こんな気持ちは。狂おしく、時を越えて蘇える…この刹那、この曲を捧げよう」(ユーリ)~ 「今宵のキミは輝いてるよ…ヒッヒ…ホントだよ?だからコレあげる。キミとボクの証明に…」(スマイル)~ 「…オレの初めてのデートにつきあってくれるっスか?」(アッシュ)~ 「よく私についてこれたわね!か、感謝のキモチっていうの?これ、あげるわ…!」(ロッテ)~ 「この曲ででっかいBOMB落としてオーディエンスをビビらしてやんな!チャンネーもゲットできるぜ多分!」(MZD)~ #endregion -携帯サイトに登録していた場合のみ、''使用したキャラクターからプレイヤー宛にメールが届く''という要素もある。 --メール本文はキャラが書いているという設定であり、ここでしか見られないテキスト。実際にキャラと会話しているような恋愛ゲーム的要素を楽しめた。 --ただし、e-AMUSEMENTサイトのサービス終了により現在は閲覧不可。 -大きく動くキャラや書き下ろしイラストは特に好評で、稼動してしばらくはキャラ(主にDeuilの三人((ユーリ(ボーカル)、アッシュ(ドラム)、スマイル(ベース)が所属するV系バンドの名称。数多くのポップンキャラの中でも(特に女性ユーザーから)人気が高く、初期からのポップン人気を大いに支えている。)))目当ての本家ユーザーが群がっていたという。 -また、本作の楽曲選択画面は全て描きおろしの大きなジャケット絵になっている。本作に登場しないキャラも曲のジャケットでしっかりと描かれており、これに関しての評価は高い。 --この描きおろしジャケットのうち一部は、後に他機種で楽曲が移植された際に流用された。 -本家にはない楽曲がいくつか収録されている。以下の曲は本家には未収録の曲。 #region |曲名|アーティスト|出典作品| |恐怖の右脳改革|96|ギタドラV6| |DROP THE BOMB|Scotty D.|DDR 3rdMIX| |First Date|ko-saku|ギタドラV4| |LOVE♥SHINE|小坂りゆ|DDR EXTREME| |崖の上のポニョ||版権曲| |ヘビーローテーション||版権曲| #endregion -BEMANIシリーズに詳しい読者なら一読して分かることだが、選曲がなかなかマニアックである。「LOVE SHINE」のような人気曲はともかく、「恐怖の右脳改革」や「DROP THE BOMB」が遊べるポップンミュージックは本作だけだろう。 //AC21で天庭おとこのこ編が収録されたので修正。 **総評 一部の熱狂的キャラファンは付いたものの、ゲーム的には完全に誰得としか言いようがない作品。システムの簡易化や難易度の低下で新規層の取り込みを狙ったがそっぽを向かれ、シリーズファンからもなかったことにされてしまった。本家とは違う点をアピールしたかったようだが、どれも裏目に出てしまったのが至極残念である。~ ロケテの時点で入荷を見送った店も多かったようで、設置店舗はかなり少なめ。e-PASSのサービスも終了しており、続編の情報がないことからおそらくKONAMIも黒歴史にしてしまったのだろう。~ BEMANIシリーズの人気機種をより低年齢層向けに特化した形で展開した機種は過去にも存在し、ドラムマニアを簡易化した&bold(){「トイズマーチ」}や、DDRを簡易化した&bold{「DDR Kids」}・&bold{「DANCE 86.4 FUNKY RADIO STATION」}などがあった。しかし、そのいずれもが機種としては短命かつマイナーな作品となっている((前者は二作、後者は各一作で終了している。))ことを考えると、低年齢層向けへの展開それ自体がBEMANIシリーズの方向性としてはそぐわないと言えるのかもしれない。 **北米版の位置づけ -実は、北米には本家AC版ポップンシリーズは輸出されていなかったため、あくまで外伝作ではあるものの本作が初めて北米のACで展開された本家関連機種であった。 --それ以前には家庭用専用としてXbox360版『[[Beat'n Groovy]](ポップンキャラは登場しない)』とWii版『pop'n music(前述通りシステム大幅変更)』の2作が出ているが…。北米からして見れば本家シリーズが未リリース状態のまま、出来のよくない外伝作を立て続けにリリースされ、かつ事実上失敗してしまった形となっている。 -日本のファンにとっては「なんだ、ただの外伝作か」程度で済んだであろうが、''期待を裏切られた北米のBEMANIファンにとっては黒歴史では済まされない何か''でしかなく、強い批判を浴びる結果となったのは当然といえる。 --動画サイトの普及により、向こうではポップン本編自体は正式には未発売ではあるものの、ネット上では日本での様々な動画を手軽に閲覧可能なため、それと比較してあまりに違いすぎる出来であることが容易に比較可能になってしまっているのも一因と思われる。 //北米で本編を出さずこんな物を出したのも立派な問題点の一つ。ただ、北米版は別の評価が必要かどうか不明なのでこの位置に移動(余談とするには重い内容なので)。 **余談 -本作はKONAMI公式サイトの製品紹介ページで商品概要が簡易的に掲載されているのみで、''製品そのものの公式サイトが存在していない''。コナミ側も最初からアテにしていなかったのだろう。 -北米版では「JET WORLD(泉陸奥彦/ハードカントリー)」「777(EeL/トゥイーポップ)」「PULSE(319/ファニー)」など、日本版に無い本家曲などが収録されていた。 -本家で排出されているポップンミュージックカード第2弾で今作のキャラデザインのレアカード「Hello! NIGHT PARTY!~Cute◇side~」「Hello! NIGHT PARTY!~Classical◇side~」が排出されていた。描かれていたキャラはスミレ、睦月、アルフォンス・ミシェル、リデルの4人。 --また、第7弾では同じく今作のキャラデザで描かれたロッテのチェンジカードが排出されていた。 --ちなみに、第6弾で排出されていたししゃも(サトウさん)のチェンジカードのイラストは今作のものが元になっている。 -リエちゃんがキーボードを弾く、ミルクがギターを弾くという設定は今作独自の設定である。 --公式設定上はリエちゃんの趣味はギターであり、AC3やAC16ではギターを弾いて登場している(一応、AC8のFEVERアクションでおもちゃのピアノを弾いている)。なお、ミルクに関しては楽器を弾く描写はAC8、AC12共にない。 -AC18&19のキャラクターイラストブックには、マリィのイラストが"没キャラクター"として掲載されている。 --没になった経緯は不明だが、前述した人種差別対策用のキャラ(V.B)が「マリィと同じ色黒の女性シンガー」になってしまった為、という推測はできる。 --なお、マリィは初期ポップンシリーズにおいては、キングと共に主人公を勤めていた。((初代~AC8まではキングとマリィが主人公で「ライバルキャラとポップンバトルして勝ち上がる」というバックストーリーが有り、モード別のデフォルトキャラに設定されていた。その後、AC9で各モード別のデフォルトキャラクターが廃止されたことに伴い事実上、主人公ではなくなった。AC16辺りから担当曲付きでの再登場の機会もめっきり減ってしまったため、より一層目立たなくなってしまった。))。 //現在のACでは特に主人公が誰とは明言されてない。ミミとニャミはあくまで看板役でシリーズ皆勤賞だから目立ってるだけ。 -同じページには、黒髪・色黒になったロッテらしきキャラの設定画が掲載されている。 --差別対策については、最初から既存キャラの改変で間に合わせるつもりだったようだ。知名度のないキャラならば反発もないだろう、という理由でV.Bを抜擢した……というのは邪推だろうか? -AOUエキスポでのステージイラストにはさなえちゃん、睦月、スミレ、ピエール&ジルが描かれていたが、結局本作にプレイヤーキャラとして登場することはなかった。 -ポップンミュージック19以降の新筐体とは仕様が若干似通っている。改造キットも存在する。 -今作の筐体を再利用した「ミライダガッキ」というゲームが、 2013年2月開催の ジャパンアミューズメントエキスポ2013(JAEPO 2013) に出展された。 --過去5回行われたロケテスト(非公表)での評判は良くなかったため、製品版での改善が待たれていた。 --その後、2回のロケテストが行われ、2013年夏に稼働が開始された。しかし、ゲーム性の微妙さ・収録楽曲の少なさからあまり評判はよろしくない模様。 **プレイ動画 #youtube(http://www.youtube.com/watch?v=Ayfn6VmG-J4)

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