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*G.Gシリーズ TETSUBOU 【じーじーしりーず てつぼう】 |ジャンル|器械体操アクション|~| |対応機種|ニンテンドーDS&br()(ニンテンドーDSiウェア)|~| |発売元|ジェンタープライズ|~| |開発元|朱雀|~| |配信開始日|2009年11月18日|~| |価格|200DSiポイント|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|1箇所|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|テクノデザインの鉄棒アクション&br()操作性のクセが極めて強し|~| |備考|『[[G.Gシリーズコレクション+>G.Gシリーズ#id_f0e83b2c]]』の1タイトルとしても収録|~| |>|>|CENTER:''[[G.Gシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『G.Gシリーズ』の一角である、横視線による任意スクロール型アクション(スポーツ)ゲームにあたる。~ ワイヤーフレームで描かれた人を操り、所々に配置された鉄棒を利用しつつもゴール地点を目指していく設定。~ オートセーブ方式。 **主なルール -ゲームの流れ。 --人(以下:自機)を操作し、各ステージに定められたゴール地点にたどり着けばステージクリアとなる。全30ステージ構成。 ---ステージ開始前は、任意によるステージ周辺の確認(カメラモード)を行った後にステージスタートとなる。なお、ステージ中のカメラモード移項はできない。 --特定スコアを稼ぐと、スコアエクシテンド(1UP)のボーナスが得られる。 -操作系統。 --自機が地面に足を付いている状態での操作。 ---十字ボタン左右で左右移動。 ---AかBボタンでジャンプ動作。十字ボタン左右を押しながらジャンプすれば、その方向へとジャンプできる。 ---鉄棒が設置された箇所でジャンプすれば、それに"しがみつく"事ができる。この時に鉄棒へとしがみついた自機は、"ぶら下がり"状態となる。 --自機が鉄棒に"しがみついている"場面での操作。 ---"ぶら下がり"状態にて十字ボタン左右を入れっぱなしにすると、自機が鉄棒を軸とした回転を行う。&br()ボタンを押している間は、ある程度の"溜めモーション"が発生し、回転発生までに若干の時間経過を要する。 ---自機回転中にAかBボタンを押すと、自機が回転している角度に応じて、様々な方向へと大ジャンプができる。 ---自機回転中に十字ボタン下上を入れっぱなしにすると、回転を停止させ"ぶら下がり"状態となる。この状態でAかBボタンを押すと、自機真下へと落下できる。 ---大ジャンプの先に鉄棒があった場合は、溜めモーション抜きで該当する鉄棒へと連続回転が行える。 ---大ジャンプの先に鉄棒がない(地面に転落した)場合は、地面操作からのやり直しとなる。 -鉄棒・回転について。 --各ステージには必ず数箇所の「鉄棒」が配置されており、これを使いこなす事が重要課題となる。 ---地面着地時における自機のジャンプ力かなり低い。ゴール地点までには高い段差の地形が点在しており、地面ジャンプだけでのステージクリアは絶対に不可能となる。 ---よって、「地面ジャンプで鉄棒にしがみつき、そこからの大ジャンプで段差を乗り越えていく」事こそが、クリアへの第一条件といえる。 ---複数配置された鉄棒を連続でしがみつけば、溜めモーション抜きで迅速なる連続大ジャンプができる。逆に鉄棒をしがみ損ねてしなうと、地面操作による手間を伴ってしまう。 ---自機が大ジャンプ中に壁へとぶつかってしまうと、左右反対方向へと跳ね返る性質がある。これにより、周囲にあった鉄棒へとしがみつけたり、逆に思わぬ地面転落に陥ってしまう事もある。 ---地面ジャンプ・大ジャンプを問わず、本作におけるジャンプ中の自機方向調整はほとんど効かない。よって、先読み感覚でジャンプは必至となるだろう。 --鉄棒回転による自機のジャンプ方向の法則に関して。 ---鉄棒に回転している状態の自機は、常時"ぐるぐる"と時計(半時計)周りへと回っている。この時の自機角度によって、ボタンを押した時の大ジャンプ方向が変わってくる。 ---方向バリエーションは1回転につき16段階あり、ちょっとしたボタン押しのタイミング差異でも、大ジャンプ方向に大きな差が出やすい。 ---曖昧な表現となってしまうが、''直感的に大ジャンプの角度調整を見極めるのは、相当なる試行錯誤が必要''である事は間違いないと思われる。 -特殊なギミックについて。 --各ステージの至る箇所には「スコアアイテム」が配置されている。 ---これをすべて取得した状態でステージクリアをすれば、「パーフェクトボーナス」(特別スコアボーナス)が獲得できる。 ---パーフェクトボーナスはステージを進める度にカウントされる。なお、コンティニューをしても、このカウントはリセットされない。 --ステージ11からの各ステージには「電流」が特定地形に設置されている。 ---これに自機が触れるとミスペナルティ。詳細は下記のミス条件の項を参照にされたし。 -ミス条件について。 --残機制を採用しており、すべての残機がなくなるとゲームオーバー。主なミス条件は2つあるが、それぞれの復活形式が異なる。 ---1つ目のミス条件は「各ステージに定められた制限時間が0になる」事にある。このミスにおける復活は、制限時間が初期状態にリセットされた状態でステージ最初からの再開となる。&br()ステージクリア時に残った制限時間によっては、幾らかのスコアボーナスが得られる。 ---もう1つのミス条件は「自機が電流に触れる」事にある。このミスにおける復活は、電流ミスより少し前の地点に戻されての再開となる。 ---なお、双方のミスにおける以前取得したアイテムは、取得されたままでの再開となる。よって、わざわざアイテムを再度取りにいく必要はない。 --ゲームオーバー後は無限コンティニューが可能。コンティニュー後はアイテム配置も含め、そのステージ最初からのやり直しとなる。 --『G.Gシリーズコレクション+』版においては、到達済みのステージセレクトも可能((コンティニュー・ステージセレクトを使用した場合での到達ステージは、ステージセレクト対象には含まれない。詳細は『G.Gシリーズコレクション+』のページ参照の事。))。 //『記事の書き方』のページに倣い、「批評点」という項目を「評価点」と「問題点」に分離しました **評価点 -"鉄棒"という題材を「面クリア型のアクションゲーム」として、上手く組み入れた作りとなっている。 --スポーツゲームと呼ばれるジャンルの作品は数多くあれど、「鉄棒を題材としたゲーム」は極めて珍しい。 ---そもそも、「"鉄棒"という要素をゲームに取り入れる事自体が困難だった」というのが事情だろう。確かに、一見ではゲームには不向きな題材ではあるが…。 ---本作における"鉄棒"は「方向調整と大ジャンプを兼ねた装置」という位置付けである事から、ジャンプアクションに近いゲーム性を持っている。&br()"ぐるぐる"と鉄棒を回転しつつも、新体操の如く鉄棒と鉄棒の間を飛び回る様が「ゲームライクな鉄棒らしさ」を上手く表現しているといえる。 -自機の動きが妙に滑らかなのも見所の一つ。 --自機が鉄棒回転やジャンプ中に"ぐるぐる"と回るアニメーションが非常にリアルで驚かされる。まるでモーションキャプチャーで再現したかの様な"ぬめぬめ"とした動きっぷり。 --電流に触れた自機が悶える様が痛々しく、ミス後の自機が「orz」ポーズで悔しがる様が可哀想に見える。クリアできなかった現実が相当悔しかったのだろう…。 --ステージクリア後の自機は、某グリコマークばりのシャキっとした両手ポーズで決める。ゴール地点に着地できた成功が相当嬉しかったに違いない。 -独特な操作感からくる熱中度 --後述の通り、操作性に癖があり過ぎるものの、それが熱中度に繋がっている。 ---ジャンプの方向機軸が理解できてしまうと、今までの苦悩が嘘みたいにスムーズな攻略ができてしまう事実に気付く。 ---各ステージにおけるゴール地点までの道のりは長くなく、順調に攻略できるならば"さくさく"とステージクリアができるバランス調整がなされている。 ---各ステージ共に多めの制限時間が設けられており、よほど操作に苦戦しない限りは余裕あるステージクリアが可能。電流に関しても、操作さえマスターすれば飛び越えるのは容易い。 ---この「生かさず殺さす」のゲームバランスのおかげで、「むかつくけど次こそはクリアできるはず…」という熱中度に繋がっていく。まさに計算された操作感覚といえる。 **賛否両論点 -テクノデザインのグラフィック・BGM周り。 --"鉄棒"を題材とした本作、何故かグラフィック・BGM共に硬派一徹なテクノデザイン一色で描かれている。 ---「人(自機)はワイヤーフレーム描写・鉄棒は歯車みたいな形状・背景は宇宙を彷彿とさせる黒一色」と、とてもスポーツゲームとは思えない程の無機質なテクノ外観となっている。 ---BGMに関してもサイレントテクノというべき楽曲で、あまりスポーツ的な雰囲気とはいえない。しかし、楽曲自体は爽やかな良曲で、グラフィック周りと上手くマッチしている。 **問題点 -独特すぎる操作感覚。 --本作は『G.Gシリーズ』の中でも、操作性のクセが抜群に強い作品である。 ---というもの、''鉄棒回転からの大ジャンプの方向機軸が強烈なまでに見極めにくい''のが大きな要因である。&br()「見極めているつもりなのに、"これでもか"といわんばかりに変な方向へと誤爆ジャンプし余計な遠回りを繰り返してしまう」のは誰もが通る道となるだろう。 ---一般的な横視線アクションゲームの場合、「多少のクセがあっても何回か操作を繰り返せば、おのずとジャンプの方向機軸が読めてくる」というのが普通だろう。&br()しかし、本作のジャンプ機軸は「''何十回・何百回も操作を繰り返しても、一向に機軸のイメージが沸いてこない''」といっていい程のクセを持っている((プレイヤーの腕前の個人差もある為、絶対的な断言はできないが…。))。 ---前半ステージからして制限時間のリミットが迫るのに、中~後半ステージは電流がみっちりと配置されている為「誤爆ジャンプ ⇒ 電流ミス」というミススパイラルにはまりやすい有様。 ---上記の理由により、プレイヤーによっては「操作性激悪の無理ゲー」「もうクソゲーだろ、これ」というレッテルが貼られやすい傾向にある。 ---- **総評 自機ジャンプの機軸の読み辛さ故に、オールクリアまでに相当な苦戦が予想される作品。よって、気の短い方のプレイは本気でお勧めできない点に注意されたし。~ ジャンプ機軸さえ分かってしまえば、鉄棒を利用した独特のジャンプ操作が楽しい内容となるだろう。人を選ぶのは間違いないだろうが、ゲームとしての完成度はなかなかに高い模様。 ---- **余談 -『G.Gシリーズコレクション+』版における本作は、赤ブルマの体操服コスプレ(「ナビ」と書かれたゼッケン付き)を着用したナビゲートキャラが表示される。 --「鉄棒 ⇒ 学校の体育授業 ⇒ ''すなわち、おにゃのこのブルマ体操服''」という、スタッフの %%煩悩溢れる%% 発想でこうなったのだろう。 --上記で述べた通り、本作は硬派なるテクノデザインのゲームである。その中で"けしからん"ブルマ体操服のナビたんが一緒に表示される違和感が凄い。でも、可愛いからいいか…。
*G.Gシリーズ TETSUBOU 【じーじーしりーず てつぼう】 |ジャンル|器械体操アクション|&image(https://www.nintendo.co.jp/ds/dsiware/kt2j/img/ds.jpg,height=200)| |対応機種|ニンテンドーDS&br()(ニンテンドーDSiウェア)|~| |発売元|ジェンタープライズ|~| |開発元|朱雀|~| |配信開始日|2009年11月18日|~| |価格|200DSiポイント|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|1箇所|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|テクノデザインの鉄棒アクション&br()操作性のクセが極めて強し|~| |備考|『[[G.Gシリーズコレクション+]]』の1タイトルとしても収録|~| |>|>|CENTER:''[[G.Gシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『G.Gシリーズ』の一角である、横視線による任意スクロール型アクション(スポーツ)ゲームにあたる。~ ワイヤーフレームで描かれた人を操り、所々に配置された鉄棒を利用しつつもゴール地点を目指していく設定。~ オートセーブ方式。 **主なルール -ゲームの流れ。 --人(以下:自機)を操作し、各ステージに定められたゴール地点にたどり着けばステージクリアとなる。全30ステージ構成。 ---ステージ開始前は、任意によるステージ周辺の確認(カメラモード)を行った後にステージスタートとなる。なお、ステージ中のカメラモード移項はできない。 --特定スコアを稼ぐと、スコアエクシテンド(1UP)のボーナスが得られる。 -操作系統。 --自機が地面に足を付いている状態での操作。 ---十字ボタン左右で左右移動。 ---AかBボタンでジャンプ動作。十字ボタン左右を押しながらジャンプすれば、その方向へとジャンプできる。 ---鉄棒が設置された箇所でジャンプすれば、それに"しがみつく"事ができる。この時に鉄棒へとしがみついた自機は、"ぶら下がり"状態となる。 --自機が鉄棒に"しがみついている"場面での操作。 ---"ぶら下がり"状態にて十字ボタン左右を入れっぱなしにすると、自機が鉄棒を軸とした回転を行う。&br()ボタンを押している間は、ある程度の"溜めモーション"が発生し、回転発生までに若干の時間経過を要する。 ---自機回転中にAかBボタンを押すと、自機が回転している角度に応じて、様々な方向へと大ジャンプができる。 ---自機回転中に十字ボタン下上を入れっぱなしにすると、回転を停止させ"ぶら下がり"状態となる。この状態でAかBボタンを押すと、自機真下へと落下できる。 ---大ジャンプの先に鉄棒があった場合は、溜めモーション抜きで該当する鉄棒へと連続回転が行える。 ---大ジャンプの先に鉄棒がない(地面に転落した)場合は、地面操作からのやり直しとなる。 -鉄棒・回転について。 --各ステージには必ず数箇所の「鉄棒」が配置されており、これを使いこなす事が重要課題となる。 ---地面着地時における自機のジャンプ力かなり低い。ゴール地点までには高い段差の地形が点在しており、地面ジャンプだけでのステージクリアは絶対に不可能となる。 ---よって、「地面ジャンプで鉄棒にしがみつき、そこからの大ジャンプで段差を乗り越えていく」事こそが、クリアへの第一条件といえる。 ---複数配置された鉄棒を連続でしがみつけば、溜めモーション抜きで迅速なる連続大ジャンプができる。逆に鉄棒をしがみ損ねてしなうと、地面操作による手間を伴ってしまう。 ---自機が大ジャンプ中に壁へとぶつかってしまうと、左右反対方向へと跳ね返る性質がある。これにより、周囲にあった鉄棒へとしがみつけたり、逆に思わぬ地面転落に陥ってしまう事もある。 ---地面ジャンプ・大ジャンプを問わず、本作におけるジャンプ中の自機方向調整はほとんど効かない。よって、先読み感覚でジャンプは必至となるだろう。 --鉄棒回転による自機のジャンプ方向の法則に関して。 ---鉄棒に回転している状態の自機は、常時"ぐるぐる"と時計(半時計)周りへと回っている。この時の自機角度によって、ボタンを押した時の大ジャンプ方向が変わってくる。 ---方向バリエーションは1回転につき16段階あり、ちょっとしたボタン押しのタイミング差異でも、大ジャンプ方向に大きな差が出やすい。 ---曖昧な表現となってしまうが、''直感的に大ジャンプの角度調整を見極めるのは、相当なる試行錯誤が必要''である事は間違いないと思われる。 -特殊なギミックについて。 --各ステージの至る箇所には「スコアアイテム」が配置されている。 ---これをすべて取得した状態でステージクリアをすれば、「パーフェクトボーナス」(特別スコアボーナス)が獲得できる。 ---パーフェクトボーナスはステージを進める度にカウントされる。なお、コンティニューをしても、このカウントはリセットされない。 --ステージ11からの各ステージには「電流」が特定地形に設置されている。 ---これに自機が触れるとミスペナルティ。詳細は下記のミス条件の項を参照にされたし。 -ミス条件について。 --残機制を採用しており、すべての残機がなくなるとゲームオーバー。主なミス条件は2つあるが、それぞれの復活形式が異なる。 ---1つ目のミス条件は「各ステージに定められた制限時間が0になる」事にある。このミスにおける復活は、制限時間が初期状態にリセットされた状態でステージ最初からの再開となる。&br()ステージクリア時に残った制限時間によっては、幾らかのスコアボーナスが得られる。 ---もう1つのミス条件は「自機が電流に触れる」事にある。このミスにおける復活は、電流ミスより少し前の地点に戻されての再開となる。 ---なお、双方のミスにおける以前取得したアイテムは、取得されたままでの再開となる。よって、わざわざアイテムを再度取りにいく必要はない。 --ゲームオーバー後は無限コンティニューが可能。コンティニュー後はアイテム配置も含め、そのステージ最初からのやり直しとなる。 --『G.Gシリーズコレクション+』版においては、到達済みのステージセレクトも可能((コンティニュー・ステージセレクトを使用した場合での到達ステージは、ステージセレクト対象には含まれない。詳細は『G.Gシリーズコレクション+』のページ参照の事。))。 //『記事の書き方』のページに倣い、「批評点」という項目を「評価点」と「問題点」に分離しました **評価点 -"鉄棒"という題材を「面クリア型のアクションゲーム」として、上手く組み入れた作りとなっている。 --スポーツゲームと呼ばれるジャンルの作品は数多くあれど、「鉄棒を題材としたゲーム」は極めて珍しい。 ---そもそも、「"鉄棒"という要素をゲームに取り入れる事自体が困難だった」というのが事情だろう。確かに、一見ではゲームには不向きな題材ではあるが…。 ---本作における"鉄棒"は「方向調整と大ジャンプを兼ねた装置」という位置付けである事から、ジャンプアクションに近いゲーム性を持っている。&br()"ぐるぐる"と鉄棒を回転しつつも、新体操の如く鉄棒と鉄棒の間を飛び回る様が「ゲームライクな鉄棒らしさ」を上手く表現しているといえる。 -自機の動きが妙に滑らかなのも見所の一つ。 --自機が鉄棒回転やジャンプ中に"ぐるぐる"と回るアニメーションが非常にリアルで驚かされる。まるでモーションキャプチャーで再現したかの様な"ぬめぬめ"とした動きっぷり。 --電流に触れた自機が悶える様が痛々しく、ミス後の自機が「orz」ポーズで悔しがる様が可哀想に見える。クリアできなかった現実が相当悔しかったのだろう…。 --ステージクリア後の自機は、某グリコマークばりのシャキっとした両手ポーズで決める。ゴール地点に着地できた成功が相当嬉しかったに違いない。 -独特な操作感からくる熱中度 --後述の通り、操作性に癖があり過ぎるものの、それが熱中度に繋がっている。 ---ジャンプの方向機軸が理解できてしまうと、今までの苦悩が嘘みたいにスムーズな攻略ができてしまう事実に気付く。 ---各ステージにおけるゴール地点までの道のりは長くなく、順調に攻略できるならば"さくさく"とステージクリアができるバランス調整がなされている。 ---各ステージ共に多めの制限時間が設けられており、よほど操作に苦戦しない限りは余裕あるステージクリアが可能。電流に関しても、操作さえマスターすれば飛び越えるのは容易い。 ---この「生かさず殺さす」のゲームバランスのおかげで、「むかつくけど次こそはクリアできるはず…」という熱中度に繋がっていく。まさに計算された操作感覚といえる。 **賛否両論点 -テクノデザインのグラフィック・BGM周り。 --"鉄棒"を題材とした本作、何故かグラフィック・BGM共に硬派一徹なテクノデザイン一色で描かれている。 ---「人(自機)はワイヤーフレーム描写・鉄棒は歯車みたいな形状・背景は宇宙を彷彿とさせる黒一色」と、とてもスポーツゲームとは思えない程の無機質なテクノ外観となっている。 ---BGMに関してもサイレントテクノというべき楽曲で、あまりスポーツ的な雰囲気とはいえない。しかし、楽曲自体は爽やかな良曲で、グラフィック周りと上手くマッチしている。 **問題点 -独特すぎる操作感覚。 --本作は『G.Gシリーズ』の中でも、操作性のクセが抜群に強い作品である。 ---というもの、''鉄棒回転からの大ジャンプの方向機軸が強烈なまでに見極めにくい''のが大きな要因である。&br()「見極めているつもりなのに、"これでもか"といわんばかりに変な方向へと誤爆ジャンプし余計な遠回りを繰り返してしまう」のは誰もが通る道となるだろう。 ---一般的な横視線アクションゲームの場合、「多少のクセがあっても何回か操作を繰り返せば、おのずとジャンプの方向機軸が読めてくる」というのが普通だろう。&br()しかし、本作のジャンプ機軸は「''何十回・何百回も操作を繰り返しても、一向に機軸のイメージが沸いてこない''」といっていい程のクセを持っている((プレイヤーの腕前の個人差もある為、絶対的な断言はできないが…。))。 ---前半ステージからして制限時間のリミットが迫るのに、中~後半ステージは電流がみっちりと配置されている為「誤爆ジャンプ ⇒ 電流ミス」というミススパイラルにはまりやすい有様。 ---上記の理由により、プレイヤーによっては「操作性激悪の無理ゲー」「もうクソゲーだろ、これ」というレッテルが貼られやすい傾向にある。 ---- **総評 自機ジャンプの機軸の読み辛さ故に、オールクリアまでに相当な苦戦が予想される作品。よって、気の短い方のプレイは本気でお勧めできない点に注意されたし。~ ジャンプ機軸さえ分かってしまえば、鉄棒を利用した独特のジャンプ操作が楽しい内容となるだろう。人を選ぶのは間違いないだろうが、ゲームとしての完成度はなかなかに高い模様。 ---- **余談 -『[[G.Gシリーズコレクション+]]』版における本作は、赤ブルマの体操服コスプレ(「ナビ」と書かれたゼッケン付き)を着用したナビゲートキャラが表示される。 --「鉄棒 ⇒ 学校の体育授業 ⇒ ''すなわち、おにゃのこのブルマ体操服''」という、スタッフの %%煩悩溢れる%% 発想でこうなったのだろう。 --上記で述べた通り、本作は硬派なるテクノデザインのゲームである。その中で"けしからん"ブルマ体操服のナビたんが一緒に表示される違和感が凄い。でも、可愛いからいいか…。

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