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パズドラZ - (2014/07/06 (日) 14:56:19) の1つ前との変更点

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*パズドラZ 【ぱずどらぜっと】 |ジャンル|パズル|&amazon(B00CY9TGEQ)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |発売・開発元|ガンホー・オンライン・エンターテイメント|~| |発売日|2013年12月12日|~| |定価|パッケージ版:4,400円&br()ダウンロード版:4,000円|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |ポイント|3DSでパズドラができる&br()対象年齢は低め|~| &bold(){本稿はアプリゲームが原作のゲームを扱っています。}&br() &bold(){本Wikiはアプリゲームの執筆が一切認められていないため、3DS版の詳細に関する記述に限定し}&br() &bold(){アプリ版に関する情報は割愛しています。} ---- #contents ---- **概要 2012年にリリースされ大ヒットとなったスマートフォン用ゲーム『パズル&ドラゴンズ』(通称・パズドラ。以下本家)の3DS版。~ 基本システムは本家とほぼ同じだが、純粋な移植作ではなく課金要素もない。~ ストーリーやキャラクターが新たに設定され、新規のモンスターが登場するほか、本家からの登場モンスターのデザインも一新されている。~ **ルール -本家と同じ部分 --プレイヤーは冒険に先立ち、自分が持っているモンスターから最大5体を選んでチームを作る。 --下画面の縦5×横6のフィールドに、「ドロップ」と呼ばれる球体が並べられている。ドロップは5色の攻撃ドロップとピンクの回復ドロップがある。 --これらのドロップをスライドで入れ替えて3つ以上並べると、消したドロップの色と同じ属性のモンスターに攻撃力がチャージされ、目の前の敵に攻撃を実行する。回復ドロップを消した場合はプレイヤー側のHPが回復する。 //今作には、本家のような「回復力」の概念は存在しない。 --敵は数ターンに一度、こちらに攻撃してくる。攻撃のカウントダウンは明示されているので、どの敵を優先して叩くかという戦術性もある。 ---つまり強敵に勝ち抜くためには、強いモンスターを集めて育てることと、プレイヤー自身がパズルに上達することの両方が必要となる((どちらかが欠けているとクリアは厳しい部分は少なからずあるが、パズドラにおいては『一方が未熟でも、もう一方でカバーできる』側面が大きい。))。これが『パズドラ』の特徴であり魅力でもある。 ---『ズーキーパー』等の3マッチゲームに似ているが、独自の仕様として『''ドロップに手をつけ1マス入れ替えた瞬間から制限時間(4秒)があり、その間または指を離すまで、掴んだドロップを無制限に動かせる''』というのがある。なおドロップに触れる前の時間制限は基本的にはない。 --隣接しない同時消しや連鎖が「コンボ」となり、重ねた分全体の攻撃力も跳ね上がる。更にモンスターのスキルで底上げする事もできる。なお同じ色を5個以上隣接させて消していると、対応する属性は全体攻撃に変化する。 -『Z』で追加されたオリジナル要素 --補充されるドロップの中に光るドロップが出現する事がある。これは「Zドロップ」と呼ばれ、これを消すとダメージが増える。一定のコンボ数(7コンボ・10コンボ時)を稼ぐことでも必ず出現する。 --ダンジョンには宝箱や分岐点など本家には無かった仕掛けも存在する。もちろん、これらもパズルで解決する。 **評価ドラゴン(以下、点をドラゴンで表現する) -何はなくとも、''パズドラがスマホではなく3DSで楽しめるという事。'' -3DS用に、オフラインゲームとして再設定されたバランス。 --単純に本家を丸移植してストーリーを付け加えたというものではなく、Zドロップの追加やスキルのポイント設定など、大幅にバランスが調整されている。 --全体的に制限がかなり緩くなり、より手軽により易しいプレイが可能となっている。それでも本家より簡単になった訳ではなく、後半マップなどはさながらの歯ごたえがある。 -新たに描き直されたグラフィック。 --待機中・攻撃時、とにかくグリグリ動く。本家をプレイしているプレイヤーほど、お馴染みのモンスターが大胆に動く姿は新鮮に映るだろう。 --立体視対応であるというのもかなり力が入っている。 **賛否両論ドラゴン -ドラゴンモンスターが全体的にかなり優遇されている。それ以外のモンスターに比べてとても多い。 --「『パズル&''ドラゴンズ''』なんだからドラゴンが優遇されて当然((現在本家ではドラゴンタイプのモンスターはかなり不遇になっている。))」という声もあれば、「本家で人気だった他の種族のモンスターをもっと出して欲しかった」という声も。 -パズル面での目玉である「Zドロップ」が微妙。 --Zドロップを消すと、その属性のモンスターの攻撃力の2倍の攻撃を蓄積でき、コンボ次第ではかなり強力なダメージを与えられる。更に攻撃に大きなZ型の光のエフェクトが入り、見ていてなかなかに爽快。 --しかし、Zドロップの恩恵はただ''2倍の攻撃を蓄積するだけ''であって、6個以上消していなければ単体攻撃となるため、コンボが稼げていなければ2倍でも微妙なダメージしか与えられない。 --格好いいエフェクトが入ったのに敵の体力ゲージがあまり減っていない、というのは終盤ではザラ。 --更にダンジョンの道中の宝箱やルート選択の際に誤って消してしまうこともあるため、人によってはかなりわずらわしく感じる。 --しかし、前者はたまにしか拝めないZドロップをどのタイミングでどう使うかを考えるという戦略性の幅を広げる、後者はそれをしないようにやりくりするのもプレイングスキルでは大事と好意的に取られている面もある。 **問題ドラゴン -ストーリーの出来が今一つ。 --子供向けという事で対象年齢を下げているのだろうが、''ギャグはワンパターン、シリアスは質が低く、子供向けというより子供騙しに近い。'' --物語前半は敵がはっきりわかっており、敵幹部や雑魚たちとの(質が良くないとはいえ)会話もしっかりと作られているが、後半はダンジョン内での会話はおろか、街での会話やイベントも殆ど無く、あっても短い。また、ステージの構成も似たり寄ったりなステージを属性だけ変えて水増しした感が否めず、初見でも作業と感じ取れる。実際、5つあるステージのボスは同じ系統の属性違いである。それぞれ攻撃力や攻撃ターン数が異なるものの、パズルゲームなので目新しさは薄い。 --世界観も適当で、どのような世界で冒険しているのかが良く分からない。 -システム的な中弛み --基本的にやる事はパズルだけ。どうしても長く続けると飽きが来てしまう。 --またシステムの性質上序盤は出会うモンスターの多くが新規モンスターだが、ゲームを進めるにつれ新しいモンスターが減って来る上、進化に必要なチップも貴重になって来るのでできる事が少なくなって来てしまいがち --道中の雑魚敵は物語前半では体力が低い敵が同時に3~5匹出てくるというパターンが主であり、サクサク進めたが、後半では体力が非常に高い敵が1~2体となっており、一戦が長引きやすく、前述の作業に拍車をかけている。 **総評 人気作品の移植という立場に驕らず、単純なベタ移植ではなくしっかりとアレンジされた3DS版パズドラ。~ (手抜きというよりは地力の不足による)問題点も有り良作とは言い難いものの、スマホ以外でパズドラを体験してみたいというユーザーなら手を取って見る価値のある出来である。~ 課金要素が一切ないため、子供にも安心して与えられるという親御さんの意見も多い。 本作発表時、ガンホーの森下社長は「最低でもミリオンは達成したい」との([[どこかのゲーム>オプーナ]]を連想させる)コメントを発表し、多くのゲーマーから失笑をもって迎えられた。~ ところがいざ発売してみると、発売1ヶ月を待たずあっさりミリオンを実現((ガンホーの家庭用ゲーム機でのミリオン達成は本作が初。また3DSでのミリオン達成社は任天堂、カプコン、スクエニ、ポケモン、BANDAIに次ぐ6社目となった。))。パズドラの人気を見せつける結果となった。~ メインターゲットに据えた小学生にきっちりと人気を得ており、ガンホーにとってはミリオン達成と合わせて成功だったといえるかもしれない。 ----
*パズドラZ 【ぱずどらぜっと】 |ジャンル|パズル|&amazon(B00CY9TGEQ)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |発売・開発元|ガンホー・オンライン・エンターテイメント|~| |発売日|2013年12月12日|~| |定価|パッケージ版:4,400円&br()ダウンロード版:4,000円|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |ポイント|3DSでパズドラができる&br()対象年齢は低め|~| &bold(){本稿はアプリゲームが原作のゲームを扱っています。}&br() &bold(){本Wikiはアプリゲームの執筆が一切認められていないため、3DS版の詳細に関する記述に限定し}&br() &bold(){アプリ版に関する情報は割愛しています。} ---- #contents ---- **概要 2012年にリリースされ大ヒットとなったスマートフォン用ゲーム『パズル&ドラゴンズ』(通称・パズドラ。以下本家)の3DS版。~ 基本システムは本家とほぼ同じだが、純粋な移植作ではなく課金要素もない。~ ストーリーやキャラクターが新たに設定され、新規のモンスターが登場するほか、本家からの登場モンスターのデザインも一新されている。~ **ルール -本家と同じ部分 --プレイヤーは冒険に先立ち、自分が持っているモンスターから最大5体を選んでチームを作る。 --下画面の縦5×横6のフィールドに、「ドロップ」と呼ばれる球体が並べられている。ドロップは5色の攻撃ドロップとピンクの回復ドロップがある。 --これらのドロップをスライドで入れ替えて3つ以上並べると、消したドロップの色と同じ属性のモンスターに攻撃力がチャージされ、目の前の敵に攻撃を実行する。回復ドロップを消した場合はプレイヤー側のHPが回復する。 //今作には、本家のような「回復力」の概念は存在しない。 --敵は数ターンに一度、こちらに攻撃してくる。攻撃のカウントダウンは明示されているので、どの敵を優先して叩くかという戦術性もある。 ---つまり強敵に勝ち抜くためには、強いモンスターを集めて育てることと、プレイヤー自身がパズルに上達することの両方が必要となる((どちらかが欠けているとクリアは厳しい部分は少なからずあるが、パズドラにおいては『一方が未熟でも、もう一方でカバーできる』側面が大きい。))。これが『パズドラ』の特徴であり魅力でもある。 ---『ズーキーパー』等の3マッチゲームに似ているが、独自の仕様として『''ドロップに手をつけ1マス入れ替えた瞬間から制限時間(4秒)があり、その間または指を離すまで、掴んだドロップを無制限に動かせる''』というのがある。なおドロップに触れる前の時間制限は基本的にはない。 --隣接しない同時消しや連鎖が「コンボ」となり、重ねた分全体の攻撃力も跳ね上がる。更にモンスターのスキルで底上げする事もできる。なお同じ色を5個以上隣接させて消していると、対応する属性は全体攻撃に変化する。 -『Z』で追加されたオリジナル要素 --補充されるドロップの中に光るドロップが出現する事がある。これは「Zドロップ」と呼ばれ、これを消すとダメージが増える。一定のコンボ数(7コンボ・10コンボ時)を稼ぐことでも必ず出現する。 --ダンジョンには宝箱や分岐点など本家には無かった仕掛けも存在する。もちろん、これらもパズルで解決する。 **評価ドラゴン(以下、点をドラゴンで表現する) -何はなくとも、''パズドラがスマホではなく3DSで楽しめるという事。'' -3DS用に、オフラインゲームとして再設定されたバランス。 --単純に本家を丸移植してストーリーを付け加えたというものではなく、Zドロップの追加やスキルのポイント設定など、大幅にバランスが調整されている。 --全体的に制限がかなり緩くなり、より手軽により易しいプレイが可能となっている。それでも本家より簡単になった訳ではなく、後半マップなどはさながらの歯ごたえがある。 -新たに描き直されたグラフィック。 --待機中・攻撃時、とにかくグリグリ動く。本家をプレイしているプレイヤーほど、お馴染みのモンスターが大胆に動く姿は新鮮に映るだろう。 --立体視対応であるというのもかなり力が入っている。 **賛否両論ドラゴン -ドラゴンモンスターが全体的にかなり優遇されている。それ以外のモンスターに比べてとても多い。 --「『パズル&''ドラゴンズ''』なんだからドラゴンが優遇されて当然((以前は本家ではドラゴンタイプのモンスターはかなり不遇になっていた。))」という声もあれば、「本家で人気だった他の種族のモンスターをもっと出して欲しかった」という声も。 -パズル面での目玉である「Zドロップ」が微妙。 --Zドロップを消すと、その属性のモンスターの攻撃力の2倍の攻撃を蓄積でき、コンボ次第ではかなり強力なダメージを与えられる。更に攻撃に大きなZ型の光のエフェクトが入り、見ていてなかなかに爽快。 --しかし、Zドロップの恩恵はただ''2倍の攻撃を蓄積するだけ''であって、6個以上消していなければ単体攻撃となるため、コンボが稼げていなければ2倍でも微妙なダメージしか与えられない。 --格好いいエフェクトが入ったのに敵の体力ゲージがあまり減っていない、というのは終盤ではザラ。 --更にダンジョンの道中の宝箱やルート選択の際に誤って消してしまうこともあるため、人によってはかなりわずらわしく感じる。 --しかし、前者はたまにしか拝めないZドロップをどのタイミングでどう使うかを考えるという戦略性の幅を広げる、後者はそれをしないようにやりくりするのもプレイングスキルでは大事と好意的に取られている面もある。 **問題ドラゴン -ストーリーの出来が今一つ。 --子供向けという事で対象年齢を下げているのだろうが、''ギャグはワンパターン、シリアスは質が低く、子供向けというより子供騙しに近い。'' --物語前半は敵がはっきりわかっており、敵幹部や雑魚たちとの(質が良くないとはいえ)会話もしっかりと作られているが、後半はダンジョン内での会話はおろか、街での会話やイベントも殆ど無く、あっても短い。また、ステージの構成も似たり寄ったりなステージを属性だけ変えて水増しした感が否めず、初見でも作業と感じ取れる。実際、5つあるステージのボスは同じ系統の属性違いである。それぞれ攻撃力や攻撃ターン数が異なるものの、パズルゲームなので目新しさは薄い。 --世界観も適当で、どのような世界で冒険しているのかが良く分からない。 -システム的な中弛み --基本的にやる事はパズルだけ。どうしても長く続けると飽きが来てしまう。 --またシステムの性質上序盤は出会うモンスターの多くが新規モンスターだが、ゲームを進めるにつれ新しいモンスターが減って来る上、進化に必要なチップも貴重になって来るのでできる事が少なくなって来てしまいがち --道中の雑魚敵は物語前半では体力が低い敵が同時に3~5匹出てくるというパターンが主であり、サクサク進めたが、後半では体力が非常に高い敵が1~2体となっており、一戦が長引きやすく、前述の作業に拍車をかけている。 **総評 人気作品の移植という立場に驕らず、単純なベタ移植ではなくしっかりとアレンジされた3DS版パズドラ。~ (手抜きというよりは地力の不足による)問題点も有り良作とは言い難いものの、スマホ以外でパズドラを体験してみたいというユーザーなら手を取って見る価値のある出来である。~ 課金要素が一切ないため、子供にも安心して与えられるという親御さんの意見も多い。 本作発表時、ガンホーの森下社長は「最低でもミリオンは達成したい」との([[どこかのゲーム>オプーナ]]を連想させる)コメントを発表し、多くのゲーマーから失笑をもって迎えられた。~ ところがいざ発売してみると、発売1ヶ月を待たずあっさりミリオンを実現((ガンホーの家庭用ゲーム機でのミリオン達成は本作が初。また3DSでのミリオン達成社は任天堂、カプコン、スクエニ、ポケモン、BANDAIに次ぐ6社目となった。))。パズドラの人気を見せつける結果となった。~ メインターゲットに据えた小学生にきっちりと人気を得ており、ガンホーにとってはミリオン達成と合わせて成功だったといえるかもしれない。 ----

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