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*アクションゲームツクール 【あくしょんげーむつくーる】 |ジャンル|ゲーム作成ソフト|&amazon(B001H14YUI)| |対応機種|Windows XP~Vista|~| |発売元|エンターブレイン|~| |開発元|スマイルブーム|~| |発売日|2009年3月5日|~| |定価|9,800円|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|題材は良いのにツール内容がクソ&br()『[[VX>RPGツクールVX]]』以降の作品なのに使える素材が90年代レベル&br()PC用作品でありながらアフターサポートが雑&br()簡単に作れるという利点もやや薄い|~| |>|>|CENTER:''[[ツクールシリーズリンク>ツクールシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 これまでも需要が多く、何かとツクラーからの要望も多かったアクションゲームを製作することに特化したツクール。~ 題名こそアクションゲームツクールだが、メインとなる2Dアクションの他にもアクションRPGやシューティングをデフォで製作することが可能。~ 結果として、以前リリースされていた『シューティングゲームツクール』シリーズは、本作に統合される形になった。~ 前情報ではいろいろと期待されていたものの、いざ発売してみると不具合の嵐で、ユーザーの意欲を削いだ。~ 以降はPCツクールお決まりのアップデートが一応入っていたのだが、それすら中途で打ち切られるという最悪の結末となり、ユーザーを阿鼻叫喚地獄へと叩き込んだ。 **特徴 -主に作れるのはジャンプアクション、アクションRPG、シューティングの三種 --ゲームとは異なるが、「デモ」を作るモードも存在する。 --これらは結合させることも可能で、レトロゲームにありがちだった「アクション面とシューティング面」といったステージ構成も可能である。 -ツール内容 --RPGツクールのパターンを継承しているものの、その内部はほぼ別物である。 --アクションゲームに必要な当たり判定などの設定なども全てこういったところで行える。 --RPGと違い設定項目が多いため設定自体は大変だが、難しいプログラム知識を要求される部分は少ない。 -ゲーム公開の場の拡大 --従来のツクールと同じ配布方法以外にも、Flash形式にして配布したり、Xbox360で遊ぶことが出来るようにもなる。 **問題点 -素材として使えるデータが前時代的 --画像はbmpかpng、音関連はwavかaifのみ。特にPC版RPGツクールなどでは使えたMIDIに一切対応していないことは批判点の一つ。 --どれも決して軽いデータではないため、凝った内容にしようと画策してデータを増やすと、ゲームの動作速度が遅くなる。 -出来ることが非常に少ない --上記と合わせて、アクションゲームとして出来ることは下手するとファミコンレベルのものしか作れない。 --一応カタログスペックだけ見れば、スーパーファミコンレベルかプレイステーションの横スクロール2Dアクションくらいは出来るが、アニメーションを増やすと重くなるため現実的でない。 ---キャラや障害物の配置はドット単位でしか行うことが出来ず、かなり不便。 ---プレイヤーが出せる弾はデフォルトで3種類しかない。やり方次第で増やすことは可能だが、初心者にはまず無理と言える複雑な設定が必要となり、ツールとしての意味をなさない。 ---キャラの斜め移動は45度まで。敵味方共通。 -ツールが一緒くたにされているため、4種のゲームの設定項目がごっちゃになっている。 --アクションゲームだけ作りたいという場合でも、シューティングゲーム向けの項目はつかわなくても表示される。そこまで問題と言うわけでもないが、やはり紛らわしさはある。 -サンプル素材があまりにも少なく汎用性ゼロ --画像、SEを含めて数がかなり少ないうえ、内容もイマイチ。 -対応されていないバグ多し --幾度かアップデートが行われ、初期の不具合は大分解消されたのだが、それでも尚酷いバグがいくつか残っている。その後、サポートは途中で放棄された。 --設定してある項目が「設定出来ていない」という意味不明なバグや、Flash出力をすると製作時とゲーム上で内容に差異が生まれるなど致命的なものまで。 **評価点 -確かに簡単には作れる --ファミコン、さらに言えばゲームボーイなどの過去の携帯ゲームレベルの作品を目指すのであれば、ハードルの低さから大変作りやすい。 -配布環境の広大化 --この点は時代の変化から後のシリーズには受け継がれなかったが、本作はFlash形式から実際のゲーム機まで、シリーズ随一の配布環境の広さを持っていた。 --もっとも、Flashに関しては問題が多すぎて、まともに出来るようにするまでかなりの時間を要するのだが。 **総評 誰もが望んでいた、「ゲームと言えばアクション」と言っても過言ではないくらいメジャーなジャンルでやらかしてしまった本作。~ 簡単につくれるため、スクリプトや難解なソフトを使うよりはハードルは低いのだが、その分出来るものがあまりにも貧相になってしまう。~ 特に使用可能素材が何故かRPGツクールから減少してしまったことは、もはや謎レベルでしかない。~ 本作は普段のような自社制作ではなく外部に開発を委託していたためなのかもしれないが、それにしてもこの稚拙な仕様は擁護出来ない。 なお、本作の開発を担当した『スマイルブーム』は、後にニンテンドー3DSで[[プチコン]]を発表した。

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