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*ガンダムブレイカー2 【がんだむぶれいかーつー】 |ジャンル|創壊共闘アクション|&amazon(B00NTSYCFO)|&amazon(B00NTSYCD6)|&amazon(B00NTSYCIG)| |対応機種|プレイステーション3&br;プレイステーション・ヴィータ|~|~|~| |メディア|【PS3】BD-ROM&br;【PSV】PlayStation Vitaカード|~|~|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~|~|~| |開発元|クラフト&マイスター|~|~|~| |発売日|2014年12月18日|~|~|~| |定価|単品版(パッケージ/ダウンロード)&br()【PS3】7,600円/6,840円&br;【PSV】6,640円/5,980円&br;PS3+PSVDLセット:11,800円(全て税別)|~|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|~| |備考|DL版の価格は2015年3月31日まで&br;4月1日以降はパッケージ版と同価格|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''[[ガンダムゲームリンク>ガンダムシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『ガンダムシリーズ』のプラモデル「ガンプラ」を題材にした共闘アクション『[[ガンダムブレイカー]]』の第2作。~ 「2」と銘打ってはいるものの前作との直接的な繋がりはなく、ストーリーやシステムもほぼ別物と呼べるほどに変化している。~ 前作のセーブデータがあればパーツを引き継ぐことも出来る((但しユニコーン、バンシィデストロイモードのパーツ等一部引き継がれない物もある))。~ 本作はPS3版とVita版が同時発売され、クロスセーブにも対応している。 **特徴・評価点 ***ストーリーの追加 -「イベントでのバトルシミュレーター内でのガンプラバトル」というのは前作同様だが、本作では明確なストーリーや登場人物が設定された。 --ストーリーもガンダムの王道的な展開であり、なかなか熱い。 -NPCはミッションによって固定だが、ストーリーの進行に応じて機体が変更されていく。また、キャラごとにEXアクションも設定されており、それで援護してくれることもある。 -賛否両論(一部大ブーイング)だったキャラクターデザインも一新された。特にショップ店員は攻略Wikiなどでもネタにされている。 --ちなみにキャラクターデザインを担当したのは映画「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル」でもキャラクターデザインを担当したことぶきつかさ氏。 -ムービーも多く収録され、物語への感情移入もしやすい。リアルタイムレンダリングなので自分の機体がムービーに出てくる。 --単独の鑑賞モードはないが、対応するミッションをプレイすれば何度でも見られる。 ---一度見たムービーを自動でスキップするオートスキップ機能もあるので、早回ししたい人も安心。 ***機体数の大幅増 -収録機体数は100機以上と大幅に増えた。 --ここでの100機以上とは「全身パーツ収録の純粋な機体数が100機以上」であり、パーツ換装による機体変化((例えばV2ガンダムはアーム・バックパック・レッグを専用のものにすることでアサルト、バスター、アサルトバスターが再現できる。))は含まないため、実際の機体はさらに多い。 --このことはPVでもネタにされている。 -前作では収録されなかった「第08MS小隊」「0080」「0083」のガンダムも一通り収録、ズゴックなど水陸両用機やガンタンクといった特徴的な機体も収録された。さらに現状では本作が「新機動戦記ガンダムW」の前期機体のEW版が参戦した唯一の3Dアクションとなっているなど意外なところが押さえられている。 --「ガンダム・センチネル」からはSガンダムどころかSガンダム(ブースターモード)にZプラスA1型/C1型、DLCでEx-Sガンダムとなかなかの機体数が参戦している((ただしSガンダム、ブースターモード、Ex-Sは一部パーツが共通のため換装機と考えると実質3機。))。 -なお、武器の数を揃えるためか、武器のみ参戦となった機体もいる。 ***パーツ強化システム -前作では敵からはランナーの状態で入手し、それを組んでパーツにしていたが、本作ではパーツそのものを入手する形になった。 --敵から入手できるほかショップで買ったり下記の素材から作ったりと方法そのものは前作からさほど変わりはないが、運による性能変化がなくなったぶん使いやすくなった。 -それとは別にベースマテリアルと呼ばれる素材が入手でき、これを使って能力を上げることになる。 -パーツにはレベルがあり、最初の状態はレベル1となっている。 --レベルが上がると能力も上がっていく。HGは上限が20、MGは上限10となっており、最終的にはHGとMGであっても性能差はほとんどなくなる((但しHGのパーツはMGのパーツよりコストが高め))。 --前作のデータを引き継ぐと入手していたパーツはレベル0となる。 ---この場合、レベルによる装備制限はないが能力が恐ろしく低くなっている。本作で新たにパーツを入手するか強化することでレベル1となり本来の能力になる。 --レベル2になると別のパーツに派生改造ができるようになる。そういう意味では一般的な狩りゲーに近いシステムになったと言える。 ---一部のパーツ作成にはCADチップと呼ばれる専用のレア素材が必要になる。なおHGとMGでは別のチップであり、製作には対応するCADチップが必要。 -また、強化していくとパーツごとにアビリティが解放され、アビリティパッチを使うことでさらに強化できる。 -前作で問題となった武器ごとの相性は撤廃され、得意な武器が1種類設定された。その得意な武器もコンバーターを使うことで変更できるようになった。 --これにより、「好きな機体だけど得意な武器との相性が悪くて使いにくい」ということも減った。 -前作では別パーツ扱いだったユニコーンのノーマルモード/NT-D発動時などは1つのパーツにまとめられ、トランザムやゼロシステムなど能力上昇系のEXアクションや覚醒使用時に変形するようになった。 ***塗装・フォトグラフ -塗装面ではメッキ塗装やメタリック塗装が追加。塗装箇所も増加したほか、各種センサー、カメラアイ((さすがにフェニーチェのようなオッドアイには出来ない。))やサイコフレーム等の発光部位、武器の色も変更可能になり、可能な表現方法が増した。さすがにビームの色は変更不可能。 --エンプレムも追加され、ワンポイントでアクセントをつけることも可能になった((VMsAWrsやGUNDAM SYSTEM等一部人気エンブレムは無い))。 -フォトモードが実装され、背景を変更したりポーズを決めて撮影し、ネットにアップできるようになった。武器やシールドの表示切り替え、パーツ変形にも対応しており、一部のポーズでは装備が展開する。 --たとえばデスティニーのバックパックは光の翼が発生し、ストライクフリーダムのバックパックはスーパードラグーンを飛ばしたフルバースト状態が再現できる。 --但しカメラが左右移動、上下回転は出来ない等、痒いところには手が届かない。 ***アクション面 -前作では地上専用だったEXアクションが空中でも出せるようになり、爽快感が増した。 -また、同じEXアクションでも強化前と強化後は別になっていたが、本作では強化後のEXアクションが解禁されるとチャージが2段階になり、1段目のチャージでは強化前のEXアクションが使える。そのため、強化前のEXアクションで数を出すか、しっかりチャージして強化後を使うかが選択できるようになり、使える頻度自体も増えた。 -覚醒は最初から使用可能。ストーリーが進むとさらに強化され、敵の動きがスローになるほか、バーストアクションも解禁される。 --バーストアクションは覚醒中にのみ使える超必殺技のようなもの。ライザーソードや石破天驚拳といった原作でも必殺技扱いだったEXアクションがバーストアクションに変更された。中でも月光蝶やクアンタムバーストはパーツ解体能力が高く、愛用するプレイヤーも多い。 --NPCは覚醒を使わない代わりにバーストアクションをEXアクションとして使う。問題点もあるが、それについては後述。 -スキウレのような砲台、メガライダーのような乗り物も追加。敵から奪ったりすることで自在に乗り回せる。 --乗り物はベースジャバーやメガライダーといった定番のほか、''ツインラッドやマンモスガンダム''といったマニアックな機体が使用可能。 --相手が雑魚であれば乗り物に乗って体当たりすると一気に解体できるので、ツインラッドで轢殺するのも立派な戦術となる。''イク少佐、バイクは最高です!'' ***ダウンロードコンテンツ -発売後も、追加機体のパーツや武器が手に入る追加ミッションがほぼ毎週配信されていた。しかもバンナムとしては珍しく全て無料。 -ただし配信以降に一度ゲームを終了させてから再起動させる必要がある。通常のアップデートでも同じことはやっているのだが、アナウンスがなく若干わかりにくい。 ***BGM -基本的にはオリジナルだが、エース戦では原作のBGMが流れる。 --また、覚醒中にトランザムなど性能上昇系のEXアクションやバーストアクションを使うことでもBGMが切り替わる。なおエース戦ではエースのBGMが優先される。 --「TRANS-AM RAISER」「UNICORN」といった定番のほか、「覚醒シン・アスカ」「龍が泳ぐ時 全てが終わる((『ガンダムW』の五飛のテーマ曲))」など妙に通好みの選曲がされている。 --ちなみに、原作BGMの音源は全て『&link(EXVS.シリーズ){http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1267.html}』、『&link(ガンダムメモリーズ){http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/3010.html}』、『&link(GジェネP){http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1318.html}』ほか、既存のガンダムゲームで使われたアレンジを流用している。 --又、取扱説明書や公式HPに記載はないがPS3やVITAのローカルストレージ内に保存されている曲をBGMの代わりに流すことも出来る((但し専用BGMも流れなくなる))。 **難点・賛否両論点 ***ミッションのボリューム -ストーリーを導入した弊害か、ミッション数自体は前作より減っている。 -1ミッション当たりで入手できる素材はかなり多いが、ミッションの確定報酬がやや偏っており、一部の素材が不足がちになる。 ***パーツ関連の問題点 -本作ではシステム上、パーツは1種類につき1つしか所持できない。そのため、「同じパーツの強化を変えて状況に応じて使い分ける」といったことはできない。 -最大所持数を越えて入手した素材は勝手に廃棄されるので、強化に使うか定期的に売らないと無駄になってしまう。 -機体のCADチップは入手難度が高いわりにパーツ自体の入手難度がさほど高くない((更に言えばCADが必要な機体の大半は店で買える))ため、あまり必要ない。CADチップを求めてマラソンしたらパーツの方が先にコンプリートした、ということも。 --余談だが、ダブルオークアンタのHG用CADチップは攻略wikiでも未だに入手報告がなく、入手条件が謎となっている。 -一部ガイドアームなどにシールドが付いているパーツ((例えばダブルオークアンタのバックパックに付いているGNシールドなど))があるのだが、これらをシールドとして装備する事ができない。 --なのでこれらのパーツを装備しつつ別途シールドを装備するとシールドが2重になってしまい場合によっては見た目が悪くなってしまう((性能面で見た場合はガード性能が良くなるのでアリである))。 ***難易度 -前作と比べるとシステムの変更により下がってはいるもののクリア後のEXフェーズはかなり高く、やや極端。特に最後のミッション「終末の扉」は長丁場のうえ敵も強く、強化した機体でも油断すればあっという間に落とされる。 --終盤のチャレンジミッションも相当厳しく、中でもミッション形式から相当な慣れが要求される模型店12・13、最後のエースが凶悪な強さを持つガンダムカフェ15などは本作でも最高クラスの難易度を誇る。 -もっともこれらは全てストーリー本編クリア後どころか本作最終盤のミッション。一種のやり込みの領域でもあり、マルチプレイ前提の難易度とも考えられる。 ***NPC -前作もだが味方NPCがあまり賢くなく見敵必殺な思考のため勝手に突撃して簡単に撃墜されるので、終盤ではこちらがフォローしないとあっという間にゲージが削られてミッション失敗となる。 -更に味方NPCに指示を出すことが出来ないので防衛ミッション等その場で交戦して欲しい場合でも味方NPCが基本的にプレイヤーに随伴する思考((敵を倒すことより自機に追従することを優先させる))のため広いMAPで防衛目標が複数ある場合、自機を強化していないとやはりあっという間にミッション失敗になる。 --又、自機のHPが0になった際は味方NPC((オンラインの場合は他のプレイヤーでも可))に接近してもらった上で復活してもらわないといけないのだが、''絶対にダッシュ移動で接近してこない''上に一直線では無く途中で少し曲がったりする等地味に苛つく。 --更に前作では可能だったNPC機体の変更も出来ない上に機体サイズがHGで固定の為、自機がMGの場合は違和感が出る。 -但し任意に味方NPCを出撃させない事は出来る。 ***バグ -当初はゲームバランス崩壊級のバグや特定の武器CADが絶対に出現しないバグが存在していた。最新バージョンのver.1.12ではほとんどが修正済み。 --ただしヘビーアームズ(EW版)のバーストアクション「フルオープンアタック」は別。攻撃力が異様に高く、相当強化した機体であってもまともに食らうと冗談抜きで瞬殺される。さらに敵なのでEXアクション扱いであり、複数出てくると''数秒おきに超絶ダメージのミサイルやらガトリングが飛んでくる''。これが前述の「終末の扉」の難易度の高さの一因となっている。 ---以前は自機で使う場合の攻撃力も異様に高かったのだが、アップデートで''自機のみ''攻撃力が下方修正された。もっとも自機はEXアクション中は無敵、覚醒と手札が多いので、それに対するカウンターとして残された可能性も否定できない。また、フルオープンアタックは装備によって攻撃力が変わるので、フル強化状態で使っている可能性もある。 -また、一部アーム内蔵シールドのアビリティが解放されない、遠近両用武装の塗り分けがおかしいといったバグは残っている。 -Vita版はセーブデータ消失バグの報告が多い。また、条件を満たしたにも関わらずトロフィーが入手できないといったバグも報告されている。 --そのため、クロスセーブで定期的にバックアップを取ることを推奨されている。 ***機体数 -前作から大幅に増えてはいるものの、作品ごとの偏りはまだ見られる。 --発売当時の最新映像作品のG-セルフ((但しタイアップでビルドファイターズトライの主役3機は参戦している))や漫画やMSV限定のガンダムはともかく映像作品のガンダムが全機参戦していない。((ベアッガイはいるのに同作品の主役機たるビギニングガンダムが参戦していなかったり、ガンダムAGE-1、2はいるのにAGE-3が参戦していないなど)) --更に所謂ガンタムタイプの機体は多いがそれ以外の機体の収録数は少ない。例えばティターンズ系はジ・O、アクシズはキュベレイ(Mk-II)しかいない((但し袖付き名義のドライセンはいる上にペイントでネオジオン仕様にすることは出来る))。 --さすがにこれ以上増やしていけば収拾がつかなくなる可能性もあるが、やはりファンとしては気になるところ。 ***その他 -クロスセーブには対応しているがクロスプレイには未対応((前作は可能だったのだがクロスプレイ時に位置ずれ等を頻繁に起こしていたのであえて未対応とした可能性がある))。 -前作からの問題点ではあるのだが、カメラ操作が完全にマニュアルのうえロックオンシステムもやや頭が悪い。目の前に解体されてダウンした敵がいるのに見当外れの方向にいる敵をロックすることもザラ。 -敵PGのHPが半分以下になると演出でロックが必ず外れるのも地味に苛つく。 -前述のように一部のEXアクションがバーストアクションに変更されているため、それらの使用は中盤までお預けとなる。 --どれも強力な物ばかりとはいえ、中盤まで使えないのはもどかしい。 **総評 超絶進化の謳い文句に偽りはなく、前作の批判点だった収録機体の少なさや水増し((前作からの引き継ぎがある関係上、色違いパーツ自体は多い))、パーツ作成システムなどが大幅に改善された。~ 問題点はあるものの、総じて前作からほとんど別物と呼べるほどに完成度が上がっており、十分良作と呼べる作品になったと言えるだろう。~ ガンプラを組立てる時間や場所やお金がない方も是非本作というガンプラシミュレーターを楽しんで頂きたい。
*ガンダムブレイカー2 【がんだむぶれいかーつー】 |ジャンル|創壊共闘アクション|&amazon(B00NTSYCFO)|&amazon(B00NTSYCD6)|&amazon(B00NTSYCIG)| |対応機種|プレイステーション3&br;プレイステーション・ヴィータ|~|~|~| |メディア|【PS3】BD-ROM&br;【PSV】PlayStation Vitaカード|~|~|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~|~|~| |開発元|クラフト&マイスター|~|~|~| |発売日|2014年12月18日|~|~|~| |定価|単品版(パッケージ/ダウンロード)&br()【PS3】7,600円/6,840円&br;【PSV】6,640円/5,980円&br;PS3+PSVDLセット:11,800円(全て税別)|~|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|~| |備考|DL版の価格は2015年3月31日まで&br;4月1日以降はパッケージ版と同価格|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''[[ガンダムゲームリンク>ガンダムシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『ガンダムシリーズ』のプラモデル「ガンプラ」を題材にした共闘アクション『[[ガンダムブレイカー]]』の第2作。~ 「2」と銘打ってはいるものの前作との直接的な繋がりはなく、ストーリーやシステムもほぼ別物と呼べるほどに変化している。~ 前作のセーブデータがあればパーツを引き継ぐことも出来る((ユニコーン、バンシィデストロイモードのパーツ等一部引き継がれない物もある))。~ 本作はPS3版とVita版が同時発売され、クロスセーブにも対応している。 **特徴・評価点 ***ストーリーの追加 -「イベントでのバトルシミュレーター内でのガンプラバトル」というのは前作同様だが、本作では明確なストーリーや登場人物が設定された。 --ストーリーもガンダムの王道的な展開であり、なかなか熱い。 -NPCはミッションによって固定だが、ストーリーの進行に応じて機体が変更されていく。また、キャラごとにEXアクションも設定されており、それで援護してくれることもある。 -賛否両論(一部大ブーイング)だったキャラクターデザインも一新された。特にショップ店員は攻略Wikiなどでもネタにされている。 --ちなみにキャラクターデザインを担当したのは映画「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル」でもキャラクターデザインを担当したことぶきつかさ氏。 -ムービーも多く収録され、物語への感情移入もしやすい。リアルタイムレンダリングなので自分の機体がムービーに出てくる。 --単独の鑑賞モードはないが、対応するミッションをプレイすれば何度でも見られる。 ---一度見たムービーを自動でスキップするオートスキップ機能もあるので、早回ししたい人も安心。 ***機体数の大幅増 -収録機体数は100機以上と大幅に増えた。 --ここでの100機以上とは「全身パーツ収録の純粋な機体数が100機以上」であり、パーツ換装による機体変化((例えばV2ガンダムはアーム・バックパック・レッグを専用のものにすることでアサルト、バスター、アサルトバスターが再現できる。))は含まないため、実際の機体はさらに多い。 --このことはPVでもネタにされている。 -前作では収録されなかった「第08MS小隊」「0080」「0083」のガンダムも一通り収録、ズゴックなど水陸両用機やガンタンクといった特徴的な機体も収録された。さらに現状では本作が「新機動戦記ガンダムW」の前期機体のEW版が参戦した唯一の3Dアクションとなっているなど意外なところが押さえられている。 --「ガンダム・センチネル」からはSガンダムどころかSガンダム(ブースターモード)にZプラスA1型/C1型、DLCでEx-Sガンダムとなかなかの機体数が参戦している((ただしSガンダム、ブースターモード、Ex-Sは一部パーツが共通のため換装機と考えると実質3機。))。 -なお、武器の数を揃えるためか、武器のみ参戦となった機体もいる。 ***パーツ強化システム -前作では敵からはランナーの状態で入手し、それを組んでパーツにしていたが、本作ではパーツそのものを入手する形になった。 --敵から入手できるほかショップで買ったり下記の素材から作ったりと方法そのものは前作からさほど変わりはないが、運による性能変化がなくなったぶん使いやすくなった。 -それとは別にベースマテリアルと呼ばれる素材が入手でき、これを使って能力を上げることになる。 -パーツにはレベルがあり、最初の状態はレベル1となっている。 --レベルが上がると能力も上がっていく。HGは上限が20、MGは上限10となっており、最終的にはHGとMGであっても性能差はほとんどなくなる((HGのパーツはMGのパーツよりコストが高め))。 --前作のデータを引き継ぐと入手していたパーツはレベル0となる。 ---この場合、レベルによる装備制限はないが能力が恐ろしく低くなっている。本作で新たにパーツを入手するか強化することでレベル1となり本来の能力になる。 --レベル2になると別のパーツに派生改造ができるようになる。そういう意味では一般的な狩りゲーに近いシステムになったと言える。 ---一部のパーツ作成にはCADチップと呼ばれる専用のレア素材が必要になる。なおHGとMGでは別のチップであり、製作には対応するCADチップが必要。 -また、強化していくとパーツごとにアビリティが解放され、アビリティパッチを使うことでさらに強化できる。 -前作で問題となった武器ごとの相性は撤廃され、得意な武器が1種類設定された。その得意な武器もコンバーターを使うことで変更できるようになった。 --これにより、「好きな機体だけど得意な武器との相性が悪くて使いにくい」ということも減った。 -前作では別パーツ扱いだったユニコーンのノーマルモード/NT-D発動時などは1つのパーツにまとめられ、トランザムやゼロシステムなど能力上昇系のEXアクションや覚醒使用時に変形するようになった。 ***塗装・フォトグラフ -塗装面ではメッキ塗装やメタリック塗装が追加。塗装箇所も増加したほか、各種センサー、カメラアイ((さすがにフェニーチェのようなオッドアイには出来ない。))やサイコフレーム等の発光部位、武器の色も変更可能になり、可能な表現方法が増した。さすがにビームの色は変更不可能。 --エンプレムも追加され、ワンポイントでアクセントをつけることも可能になった((VMsAWrsやGUNDAM SYSTEM等一部人気エンブレムは無い))。 -フォトモードが実装され、背景を変更したりポーズを決めて撮影し、ネットにアップできるようになった。武器やシールドの表示切り替え、パーツ変形にも対応しており、一部のポーズでは装備が展開する。 --たとえばデスティニーのバックパックは光の翼が発生し、ストライクフリーダムのバックパックはスーパードラグーンを飛ばしたフルバースト状態が再現できる。 --カメラが左右移動、上下回転は出来ない等、痒いところには手が届かない。 ***アクション面 -前作では地上専用だったEXアクションが空中でも出せるようになり、爽快感が増した。 -また、同じEXアクションでも強化前と強化後は別になっていたが、本作では強化後のEXアクションが解禁されるとチャージが2段階になり、1段目のチャージでは強化前のEXアクションが使える。そのため、強化前のEXアクションで数を出すか、しっかりチャージして強化後を使うかが選択できるようになり、使える頻度自体も増えた。 -覚醒は最初から使用可能。ストーリーが進むとさらに強化され、敵の動きがスローになるほか、バーストアクションも解禁される。 --バーストアクションは覚醒中にのみ使える超必殺技のようなもの。ライザーソードや石破天驚拳といった原作でも必殺技扱いだったEXアクションがバーストアクションに変更された。中でも月光蝶やクアンタムバーストはパーツ解体能力が高く、愛用するプレイヤーも多い。 --NPCは覚醒を使わない代わりにバーストアクションをEXアクションとして使う。問題点もあるが、それについては後述。 -スキウレのような砲台、メガライダーのような乗り物も追加。敵から奪ったりすることで自在に乗り回せる。 --乗り物はベースジャバーやメガライダーといった定番のほか、''ツインラッドやマンモスガンダム''といったマニアックな機体が使用可能。 --相手が雑魚であれば乗り物に乗って体当たりすると一気に解体できるので、ツインラッドで轢殺するのも立派な戦術となる。''イク少佐、バイクは最高です!'' ***ダウンロードコンテンツ -発売後も、追加機体のパーツや武器が手に入る追加ミッションがほぼ毎週配信されていた。しかもバンナムとしては珍しく全て無料。 -ただし配信以降に一度ゲームを終了させてから再起動させる必要がある。通常のアップデートでも同じことはやっているのだが、アナウンスがなく若干わかりにくい。 ***BGM -基本的にはオリジナルだが、エース戦では原作のBGMが流れる。 --また、覚醒中にトランザムなど性能上昇系のEXアクションやバーストアクションを使うことでもBGMが切り替わる。なおエース戦ではエースのBGMが優先される。 --「TRANS-AM RAISER」「UNICORN」といった定番のほか、「覚醒シン・アスカ」「龍が泳ぐ時 全てが終わる((『ガンダムW』の五飛のテーマ曲))」など妙に通好みの選曲がされている。 --ちなみに、原作BGMの音源は全て『&link(EXVS.シリーズ){http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1267.html}』、『&link(ガンダムメモリーズ){http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/3010.html}』、『&link(GジェネP){http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1318.html}』ほか、既存のガンダムゲームで使われたアレンジを流用している。 --又、取扱説明書や公式HPに記載はないがPS3やVITAのローカルストレージ内に保存されている曲をBGMの代わりに流すことも出来る((専用BGMも流れなくなる))。 **難点・賛否両論点 ***ミッションのボリューム -ストーリーを導入した弊害か、ミッション数自体は前作より減っている。 -1ミッション当たりで入手できる素材はかなり多いが、ミッションの確定報酬がやや偏っており、一部の素材が不足がちになる。 ***パーツ関連の問題点 -本作ではシステム上、パーツは1種類につき1つしか所持できない。そのため、「同じパーツの強化を変えて状況に応じて使い分ける」といったことはできない。 -最大所持数を越えて入手した素材は勝手に廃棄されるので、強化に使うか定期的に売らないと無駄になってしまう。 -機体のCADチップは入手難度が高いわりにパーツ自体の入手難度がさほど高くない((更に言えばCADが必要な機体の大半は店で買える))ため、あまり必要ない。CADチップを求めてマラソンしたらパーツの方が先にコンプリートした、ということも。 --余談だが、ダブルオークアンタのHG用CADチップは攻略wikiでも未だに入手報告がなく、入手条件が謎となっている。 -一部ガイドアームなどにシールドが付いているパーツ((例えばトールギスの腕に付いているシールドなど))があるのだが、これらをシールドとして装備する事ができない。 --なのでこれらのパーツを装備しつつ別途シールドを装備するとシールドが2重になってしまい場合によっては見た目が悪くなってしまう((性能面で見た場合はガード性能が良くなるのでアリである))。 -機体によってモデリングにも差がありMG基準とHGやそれ以下の基準でモデリングされているパーツの見栄えの差が激しい。混ぜると違和感を抱く場合もある。 --''ガンプラ''のゲームなのでMG((ターンXはMGが存在しているのにHG基準モデリングなので若干批判がある))が存在しない機体をMG並みのモデリングにして参戦させるのも如何なものかという意見もある((アストレイグリーンフレームだけはMGが存在しないがMGアストレイレッドフレームのモデリングを流用している))。 --ただ純正一式パーツで機体を組めば違和感はあまりない。 -しかしガンダムアストレイゴールドフレームアマツ(ミナ)のモデリングだけは満場一致で不評である。((2013年発売 HG 1/144サイズキット基準ではなく2006年発売の1/100キット基準のモデリングの為)) --他のアストレイシリーズの胴体と比べると同じパーツなのか?と思うほどモデリングの差がある。 ***難易度 -前作と比べるとシステムの変更により下がってはいるもののクリア後のEXフェーズはかなり高く、やや極端。特に最後のミッション「終末の扉」は長丁場のうえ敵も強く、強化した機体でも油断すればあっという間に落とされる。 --終盤のチャレンジミッションも相当厳しく、中でもミッション形式から相当な慣れが要求される模型店12・13、最後のエースが凶悪な強さを持つガンダムカフェ15などは本作でも最高クラスの難易度を誇る。 -もっともこれらは全てストーリー本編クリア後どころか本作最終盤のミッション。一種のやり込みの領域でもあり、マルチプレイ前提の難易度とも考えられる。 ***NPC -前作もだが味方NPCがあまり賢くなく見敵必殺な思考のため勝手に突撃して簡単に撃墜されるので、終盤ではこちらがフォローしないとあっという間にゲージが削られてミッション失敗となる。 -更に味方NPCに指示を出すことが出来ないので防衛ミッション等その場で交戦して欲しい場合でも味方NPCが基本的にプレイヤーに随伴する思考((敵を倒すことより自機に追従することを優先させる))のため広いMAPで防衛目標が複数ある場合、自機を強化していないとやはりあっという間にミッション失敗になる。 --又、自機のHPが0になった際は味方NPC((オンラインの場合は他のプレイヤーでも可))に接近してもらった上で復活してもらわないといけないのだが、''絶対にダッシュ移動で接近してこない''上に一直線では無く途中で少し曲がったりする等地味に苛つく。 --更に前作では可能だったNPC機体の変更も出来ない上に機体サイズがHGで固定の為、自機がMGの場合は違和感が出る。 -任意に味方NPCを出撃させない事は出来る。 ***バグ -当初はゲームバランス崩壊級のバグや特定の武器CADが絶対に出現しないバグが存在していた。最新バージョンのver.1.12ではほとんどが修正済み。 --ただしヘビーアームズ(EW版)のバーストアクション「フルオープンアタック」は別。攻撃力が異様に高く、相当強化した機体であってもまともに食らうと冗談抜きで瞬殺される。さらに敵なのでEXアクション扱いであり、複数出てくると''数秒おきに超絶ダメージのミサイルやらガトリングが飛んでくる''。これが前述の「終末の扉」の難易度の高さの一因となっている。 ---以前は自機で使う場合の攻撃力も異様に高かったのだが、アップデートで''自機のみ''攻撃力が下方修正された。もっとも自機はEXアクション中は無敵、覚醒と手札が多いので、それに対するカウンターとして残された可能性も否定できない。また、フルオープンアタックは装備によって攻撃力が変わるので、フル強化状態で使っている可能性もある。 -また、一部アーム内蔵シールドのアビリティが解放されない、遠近両用武装の塗り分けがおかしい、特定のヘッドパーツに武器マスタリがないといったバグは残っている。 -Vita版はセーブデータ消失バグの報告が多い。また、条件を満たしたにも関わらずトロフィーが入手できないといったバグも報告されている。 --そのため、クロスセーブで定期的にバックアップを取ることを推奨されている。 ***機体数 -前作から大幅に増えてはいるものの、作品ごとの偏りはまだ見られる。 --発売当時の最新映像作品の主人公機G-セルフ((同じ最新映像作品のガンダムビルドファイターズトライの主役3機はタイアップ参戦している))や漫画やMSV限定のガンダムはともかく映像作品のガンダムが全機参戦していない。((ベアッガイはいるのに同作品の主役機たるビギニングガンダムが参戦していなかったり、ガンダムAGE-1、2はいるのにAGE-3が参戦していないなど)) --更に所謂ガンタムタイプの機体は多いがそれ以外の機体の収録数は少ない。例えばティターンズ系はジ・O、アクシズはキュベレイ(Mk-II)しかいない((袖付き名義のドライセンはいる上にペイントでネオジオン仕様にすることも出来る))。 --さすがにこれ以上増やしていけば収拾がつかなくなる可能性もあるが、やはりファンとしては気になるところ。 ***その他 -クロスセーブには対応しているがクロスプレイには未対応((前作は可能だったのだがクロスプレイ時に位置ずれ等を頻繁に起こしていたのであえて未対応とした可能性がある))。 -前作からの問題点ではあるのだが、カメラ操作が完全にマニュアルのうえロックオンシステムもやや頭が悪い。目の前に解体されてダウンした敵がいるのに見当外れの方向にいる敵をロックすることもザラ。 -敵PGのHPが半分以下になると演出でロックが必ず外れるのも地味に苛つく。 -前述のように一部のEXアクションがバーストアクションに変更されているため、それらの使用は中盤までお預けとなる。 --どれも強力な物ばかりとはいえ、中盤まで使えないのはもどかしい。 **総評 超絶進化の謳い文句に偽りはなく、前作の批判点だった収録機体の少なさや水増し((前作からの引き継ぎがある関係上、色違いパーツ自体は多い))、パーツ作成システムなどが大幅に改善された。~ 問題点はあるものの、総じて前作からほとんど別物と呼べるほどに完成度が上がっており、十分良作と呼べる作品になったと言えるだろう。~ ガンプラを組立てる時間や場所やお金がない方も是非本作というガンプラシミュレーターを楽しんで頂きたい。

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