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シェリフ - (2015/07/11 (土) 11:25:37) の1つ前との変更点

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*シェリフ 【しぇりふ】 |ジャンル|アクション|#image(sheriff.png)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|任天堂|~| |発売日|1979年|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|''ゲーム&ウォッチより古い''|~| **概要 任天堂株式会社。わが国日本が世界に誇る京都府の企業で、このゲームカタログを閲覧している人間は誰もがその名を知るだろう。~ 任天堂の作品は万人向けの作風であることが多く、『スーパーマリオ』や『ポケットモンスター』等を筆頭にその大半は日本のみならず世界でもその名が知られている。~ そして任天堂はゲーム作品を開発・発売するのみならず、今では「家庭用ゲーム機」そのものも多く製造している。~ だが、任天堂は家庭用ゲーム機の草分けであるファミコンを発売する前には、自社で『[[ドンキーコング]]』や『[[ポパイ]]』等の数多くの「アーケードゲーム」を製造しており、日本全国の旅館や娯楽施設に卸していた。~ 本作はそんな任天堂のアーケードゲームでもかなり古い部類に属する、ほとんど現存していない貴重な作品である。 **特徴 -本作は西部劇を題材としたトップビューアクションゲームである。 --主人公となる保安官、シェリフが多くのならず者を倒して最後に貴婦人を助けるというストーリー。 --主人公の操作は1レバーと1ボタンのほかに、''ダイヤルスイッチ''で行う。 ---レバーで東西南北に移動して、ボタンでピストルを発砲。そして、ダイヤルスイッチで発砲する向きを8方向に変えられるため「歩く方向」と「撃つ方向」は別なものとして操作できる。 --ゲーム画面はいっさいスクロールしない。画面の外側を多くのならず者が徘徊し、それを内側からシェリフが撃つという構図になっている。 ---ならず者を全員倒せばクリアだが、ならず者はたまに内側に襲来するので注意が要る。 **評価点 -まず最初に、操作性が面白い。 --歩く方向と撃つ方向が別になったことにより、後ろに下がりながら前に撃ったり、敵に近づくと見せかけて別な敵を撃ったりと、様々な戦略性がある。 ---また、難易度もその操作を前提とした絶妙なバランスであるため、操作性に一度慣れると病み付きになり、大人も子供もやればやるほど楽しくなる。 ---本作はこの一点をもってして、本作を知る多くの人間に評価されている。 -ゲーム性以外の細かい部分も凝っている。 --グラフィックは白黒だが、キャラクター造形はそれにあわせてシンプルなデザインにまとまっており、可愛らしい。このあたりはビジュアルにこだわる任天堂の面目躍如といえよう。 --1979年の作品であるにも関わらず簡素ながら音楽があり「タンタタン…。タンタタン…。」というリズムはゲームの妨げにならない範囲で盛り上げてくれる。 ---また曲のバリエーションも通常パターンのほかに敵の襲来やステージクリアなど多くのパターンが用意されている。 --本作の任天堂純正筐体は、木目が渋く西部劇のような趣がある。 **問題点 -''本作はほとんど現存しておらずプレイ困難。'' --というのも、本作はダイヤルスイッチを用いるため、筐体があまりに特殊で汎用性が低く、また故障も多かった((もっとも、これは本作のみならずSNKの『怒』やカプコンの『ロストワールド』等、ダイヤルスイッチを用いるゲームは全てそうなのだが。))。 ---しかも本作は任天堂作品にしては珍しく、完璧な移植や配信が一切存在しない。 **総評 1979年の作品にしては工夫が凝らされており、ユニークな操作とあいまって誰でも夢中になるクオリティとなっている。~ 任天堂ならではの誰でも楽しめる作風は、この時点ですでに完成していたといっても過言ではない。 **余談 -本作の任天堂純正筐体のデザイナーは、驚くべきことにあの『[[スーパーマリオブラザーズ]]』の生みの親、宮本茂氏である。 -本作の主人公シェリフは、のちに『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo3DS』にもアシストフィギュアとして登場している。
*シェリフ 【しぇりふ】 |ジャンル|アクション|#image(sheriff.png)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|任天堂|~| |発売日|1979年|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|''ゲーム&ウォッチより古い''|~| **概要 任天堂株式会社。わが国日本が世界に誇る京都府の企業で、このゲームカタログを閲覧している人間は誰もがその名を知るだろう。~ 任天堂の作品は万人向けの作風であることが多く、『スーパーマリオ』や『ポケットモンスター』等を筆頭にその大半は日本のみならず世界でもその名が知られている。~ そして任天堂はゲーム作品を開発・発売するのみならず、今では「家庭用ゲーム機」そのものも多く製造している。~ だが、任天堂は家庭用ゲーム機の草分けであるファミコンを発売する前には、自社で『[[ドンキーコング]]』や『[[ポパイ]]』等の数多くの「アーケードゲーム」を製造しており、日本全国の旅館や娯楽施設に卸していた。~ 本作はそんな任天堂のアーケードゲームでもかなり古い部類に属する、ほとんど現存していない貴重な作品である。 **特徴 -本作は西部劇を題材としたトップビューアクションゲームである。 --主人公となる保安官、シェリフが多くのならず者を倒して最後に貴婦人を助けるというストーリー。 --主人公の操作は1レバーと1ボタンのほかに、''ダイヤルスイッチ''で行う。 ---レバーで東西南北に移動して、ボタンでピストルを発砲。そして、ダイヤルスイッチで発砲する向きを8方向に変えられるため「歩く方向」と「撃つ方向」は別なものとして操作できる。 --ゲーム画面はいっさいスクロールしない。画面の外側を多くのならず者が徘徊し、それを内側からシェリフが撃つという構図になっている。 ---ならず者を全員倒せばクリアだが、ならず者はたまに内側に襲来するので注意が要る。 **評価点 -まず最初に、操作性が面白い。 --歩く方向と撃つ方向が別になったことにより、後ろに下がりながら前に撃ったり、敵に近づくと見せかけて別な敵を撃ったりと、様々な戦略性がある。 ---また、難易度もその操作を前提とした絶妙なバランスであるため、操作性に一度慣れると病み付きになり、大人も子供もやればやるほど楽しくなる。 ---本作はこの一点をもってして、本作を知る多くの人間に評価されている。 -ゲーム性以外の細かい部分も凝っている。 --グラフィックは白黒だが、キャラクター造形はそれにあわせてシンプルなデザインにまとまっており、可愛らしい。このあたりはビジュアルにこだわる任天堂の面目躍如といえよう。 --1979年の作品であるにも関わらず簡素ながら音楽があり「タンタタン…。タンタタン…。」というリズムはゲームの妨げにならない範囲で盛り上げてくれる。 ---また曲のバリエーションも通常パターンのほかに敵の襲来やステージクリアなど多くのパターンが用意されている。 --本作の任天堂純正筐体は、木目が渋く西部劇のような趣がある。 **問題点 -''本作はほとんど現存しておらずプレイ困難。'' --というのも、本作はダイヤルスイッチを用いるため、筐体があまりに特殊で汎用性が低く、また故障も多かった((もっとも、これは本作のみならずSNKの『怒』やカプコンの『ロストワールド』等、ダイヤルスイッチを用いるゲームは全てそうなのだが。))。 ---しかも本作は任天堂作品にしては珍しく、完璧な移植や配信が一切存在しない。一応、『[[メイド イン ワリオ]]』にはプチゲームとして収録されているが… **総評 1979年の作品にしては工夫が凝らされており、ユニークな操作とあいまって誰でも夢中になるクオリティとなっている。~ 任天堂ならではの誰でも楽しめる作風は、この時点ですでに完成していたといっても過言ではない。 **余談 -本作の任天堂純正筐体のデザイナーは、驚くべきことにあの『[[スーパーマリオブラザーズ]]』の生みの親、宮本茂氏である。 -本作の主人公シェリフは、のちに『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo3DS』にもアシストフィギュアとして登場している。

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