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エアバスター - (2012/08/25 (土) 03:16:32) の1つ前との変更点

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*エアバスター 【えあばすたー】 |ジャンル|シューティング|~| |対応機種|アーケード|~| |発売元|ナムコ|~| |開発元|金子製作所|~| |稼動開始日|1990年|~| |ポイント|ナムコとカネコ、唯一のコンビリリース作&br()凝った演出面とそれに伴った難易度の高さ&br()ゲームタイトルが変更された家庭用移植|~| ---- #contents ---- **概要 -1990年にナムコ(現バンダイナムコゲームス)発売、金子製作所(後のカネコ)開発にてリリースされたアーケード用横スクロールシューティング。 -当時の金子製作所関連のAC作は主にタイトーの元での下請け開発が中心であったが、ナムコを発売元としてリリースしたゲームは先にも後にも本作のみであった。 -二人同時プレイ可能。全6ステージ構成。 **主なルール -操作系統。 --本作はレバーと1ボタンを使用する。 ---レバーにて自機の八方向移動。 ---ボタンを連打するとメインショットとサブショットを同時に放つ。 ---ボタンを押しっぱなしにして画面上部のパワーゲージが溜まった頃合で離すと、画面内の敵弾をすべてかき消し、敵にもダメージをあたえる特殊攻撃「バスターフラッシュ」を放てる。&br()バスターフラッシュは使用回数無制限だが、放出した後はしばらくの間は溜めができなくなる制限がある。 -アイテムについて。 --時折登場するアイテムキャリアーである「ガンデッチー」を破壊すると、5つのアイテムがばら撒かれる。 ---ガンデッチーの出現アイテムパターンは「M(赤)・R・S・P×2個」と「M(赤)・M(緑)・R・6・H」の2種類がある。 ---特定ステージではガンデッチーに関係なく、そのままアイテムが放置されている場合もある。 --アイテムの種類は以下の通り。サブショット系アイテムに関しては併用効果は無効である。 --パワーアップ系。 ---「P」…最大9段階まで自機のメインショットをパワーアップできる。 --サブショット系。 ---「S」…自機上下にて2連射の単発ショットを撃てる補助オプションが付く。また、オプション側に攻撃判定があり、敵に触れるとダメージをあたえられる。 ---「6」…自機を中心に全方6方向のショットが撃てる。連射が効きにくいのが難だが、攻撃力は高い。 ---「M(赤)」…前方に2連射のホーミングミサイルを放つ。このミサイルは貫通力に優れる反面、前方の敵にしか誘導しない。 ---「M(緑)」…M(赤)とほぼ同じホーミングミサイルを放てるが、威力が弱い代わりに誘導性能が高くなっている。 ---「R」…自機後方斜め上下にショットを放つ。攻撃力は高め。 ---「H」…自機後方にて半時計回りに貫通ショットを放ってくれる補助オプションを付ける。攻撃は高いが連射が効きにくい。ボタンを押さなくても自動的にオプションショットは放出され続ける。 ---「B」…自機上下にて壁衝突防止用のバンパーを付ける。バンパー側に攻撃判定があり、敵に触れるとダメージをあたえられる。ガンデッチーからはこのアイテムは一切出現しない。 --その他。 ---「$」…スコアアイテム。ガンデッチーからは出現せず、ステージ2と6限定にて登場する。 ---「1UP」…エクステンド(1UP)アイテム。ガンデッチーからは出現せず、ステージ6限定にて1つだけ登場する。 -クリアとミス条件について。 --ステージクリア条件は従来のシューティング同様、ステージ奥に待ち構えるボスを倒す事が条件となる。 --敵・敵弾・壁に触れる事による一撃ミスの残機制。ミス後は途中復活となる。 ---ミスすると一切のアイテム効果がリセットされてしまう。 --コンティニューは必ず途中復活での再開となる。 **批評点 -疾走感溢れるスクロール、凝った演出の数々。 --本作は同時期のシューティングと比べ、スピーディな展開に富んでいる作品であり、激戦地を駆け抜ける疾走感はかなりのものであった。 ---それ故に、同時期シューティングと同じ感覚でプレイすると妙な違和感があり、多少の慣れが必要とされるゲームでもある。これを「味」ととるか「プレイし辛い」ととるかはプレイヤー次第だろう。 --本作はステージ毎に特色のある演出があり、プレイを盛り上げてくれる工夫がなされている。以下一例。 ---ステージ1のボス戦前では、ボスが地上に放ったレーザーの雨により青空だった背景が真っ赤に焼きつくされ、ビル群を瓦礫の山にしてしまう。 ---ステージ2は通常スクロールと高速スクロールの交互で構造されているという変則的な構造となっているが、スクロールが変わる都度にBGMがシンクロする。 ---ステージ3は斜め上にスクロールし、空の雲から隠れるように敵が奇襲を仕掛けてくる。またステージ後半部では青空だった空間が大気圏に突入し、黒い宇宙背景となる。 ---敵本拠地の宇宙空間に突入するステージ4~5途中は自機の移動に独特の慣性が働き、動かすのにかなりのクセが発生する。 ---最終ステージは2部構成になっており、クライマックスといわんばかりに戦況がより激しくなる。 -演出が難易度を高めている。 --上記で述べた演出の数々が本作の難易度を上げている。以下一例。 ---ステージ2の高速スクロールが序盤の難関であり、初回から殺しにかかってくる節がある。 ---ステージ4~5途中は自機動きに慣性が付く影響で移動操作が困難となり、慣れないとまともな操作はほぼ不可能に近い。 ---最終ステージはスクロールと障害物がこまめに上下へと揺れ、初見で避けるのはかなりきつい超難関となっている。 --ミス後は特に復活アイテムなどの救済処置もない影響で、復活後の連鎖ミスを招きやすいのは不親切といわざるを得ないところ。 -グラフィック、BGM周りに関しては優秀。 --1990年のゲームとしてはグラフィックの書き込みが丁寧で、硬派な世界観をしっかりと再現できている。 ---カネコゲーの多くは色々ととち狂った世界観の作品がやや目立つが、本作に関していえば非常にまともな外見となっている。むしろカネコゲー的には本作は異端なのかもしれない。 --痺れる程にかっこいいロック調メインのBGMに関しても評価が高く、ゲームを盛り上げるのに一役買っている。 **総評 -ゲーム自体の完成度は高く、そのスピーディさや演出面のクオリティの素晴らしさで一部シューターには好評を得ている。 -しかし、ゲームとしては若干ひねくれた一面を持ち合わせた影響なのか、あまり市場の目を見る機会はなかった不遇作といえる模様。 --90年のACシューティングといえば『パロディウスだ!』や『雷電』といったヒット作が注目を集めていた時期であり、本作の存在はさらに薄まってしまう運命であった。 -家庭用には通好みなシューティングが多いPCエンジンとメガドライブにて移植されている。しかし、ゲームタイトルが変更され、『エアバスター』としての家庭用移植は存在しない。 ---- *エアロブラスターズ 【えあろぶらすたーず】 |ジャンル|シューティング|~| |対応機種|PCエンジン、メガドライブ|~| |メディア|【PCE】Huカード&br()【MD】ROMカートリッジ(共に4Mbit)|~| |発売元|【PCE】ハドソン&br()【MD】金子製作所|~| |開発元|カネコインターステイト|~| |発売日|【PCE】1990年11月2日&br()【MD】1991年1月31日|~| |定価|【PCE】6,500円&br()【MD】6,000円|~| //開発担当は「カネコインターステイト」で一つの社名です **概要 -双方ともAC版エアバスターの移植だが、ゲームタイトルが変更されている。 --タイトル変更の理由はHAL研究所リリースのファミコンソフト『エア・フォートレス』の雑誌の事前告知にて『エアバスター』と名乗っており、そちらが先に商標申請されていた影響だという説がある((あくまでも一説なので真相は不明。))。 **AC版との相違点 -双方共に、二人同時プレイが可能で原則的にAC版の忠実移植だが、各ハードによって多少の相違がある。 --PCE版に関して。 ---ロック調の強かったAC版と比べると、BGM全般がフュージョン寄りの曲調と化している。また、ステージ2のメインBGMがオリジナル楽曲に差し替えられている(曲のシンクロ演出は健在)。 ---グラフィック周りがAC版に比べて雰囲気が変わっている。とはいえ、グラフィック周りの書き込みは当時のPCEソフト全般からしてみても上質な部類である。 ---二人同時プレイ限定で出せる特殊なバスターフラッシュが追加されている。 --MD版に関して。 ---PCE版よりはAC版寄りの外見となっており、純粋に移殖度という意味ではMD版の方が優秀。 ---ステージ開始前に一枚絵表示と共に数秒間のウエイト(スキップ不可)が発生する。おそらくはハードスペックの関係上によるロードだと思われる。 --双方共に、ショットとバスターフラッシュが専属のボタン配置に振り分けられた。 ---ショットボタン押しっぱなしでオートショット、溜めボタン押しっぱなしでバスターフラッシュが出せる。 ---また、MD版は原作同様の連射でショット、押しっぱなしでバスターフラッシュが出せるAC基準のボタンも存在する。
*エアバスター 【えあばすたー】 |ジャンル|シューティング|~| |対応機種|アーケード|~| |発売元|ナムコ|~| |開発元|金子製作所|~| |稼動開始日|1990年|~| |ポイント|ナムコとカネコ、唯一のコンビリリース作&br()凝った演出面とそれに伴った難易度の高さ&br()ゲームタイトルが変更された家庭用移植|~| ---- #contents ---- **概要 -1990年にナムコ(現バンダイナムコゲームス)発売、金子製作所(後のカネコ)開発にてリリースされたアーケード用横スクロールシューティング。 -当時の金子製作所関連のAC作は主にタイトーの元での下請け開発が中心であったが、ナムコを発売元としてリリースしたゲームは先にも後にも本作のみであった。 -二人同時プレイ可能。全6ステージ構成。 **主なルール -操作系統。 --本作はレバーと1ボタンを使用する。 ---レバーにて自機の八方向移動。 ---ボタンを連打するとメインショットとサブショットを同時に放つ。自機の初期状態ではメインショットしか撃てない。 ---ボタンを押しっぱなしにして画面上部のパワーゲージが溜まった頃合で離すと、画面内の敵弾をすべてかき消し、敵にもダメージをあたえる特殊攻撃「バスターフラッシュ」を放てる。&br()バスターフラッシュは使用回数無制限だが、放出した後はしばらくの間は溜めができなくなる制限がある。 -アイテムについて。 --時折登場するアイテムキャリアーである「ガンデッチー」を破壊すると、5つのアイテムがばら撒かれる。 ---ガンデッチーの出現アイテムパターンは「M(赤)・R・S・P×2個」と「M(赤)・M(緑)・R・6・H」の2種類がある。 ---特定ステージではガンデッチーに関係なく、そのままアイテムが放置されている場合もある。 --アイテムの種類は以下の通り。サブショット系アイテムに関しては併用効果は無効である。 --パワーアップ系。 ---「P」…最大9段階まで自機のメインショットをパワーアップできる。 --サブショット系。 ---「S」…自機上下にて2連射の単発ショットを撃てる補助オプションが付く。また、オプション側に攻撃判定があり、敵に触れるとダメージをあたえられる。 ---「6」…自機を中心に全方6方向のショットが撃てる。連射が効きにくいのが難だが、攻撃力は高い。 ---「M(赤)」…前方に2連射のホーミングミサイルを放つ。このミサイルは貫通力に優れる反面、前方の敵にしか誘導しない。 ---「M(緑)」…M(赤)とほぼ同じホーミングミサイルを放てるが、威力が弱い代わりに誘導性能が高くなっている。 ---「R」…自機後方斜め上下にショットを放つ。攻撃力は高め。 ---「H」…自機後方にて半時計回りに貫通ショットを放ってくれる補助オプションを付ける。攻撃は高いが連射が効きにくい。ボタンを押さなくても自動的にオプションショットは放出され続ける。 ---「B」…自機上下にて壁衝突防止用のバンパーを付ける。バンパー側に攻撃判定があり、敵に触れるとダメージをあたえられる。ガンデッチーからはこのアイテムは一切出現しない。 --その他。 ---「$」…スコアアイテム。ガンデッチーからは出現せず、ステージ2と6限定にて登場する。 ---「1UP」…エクステンド(1UP)アイテム。ガンデッチーからは出現せず、ステージ6限定にて1つだけ登場する。 -クリアとミス条件について。 --ステージクリア条件は従来のシューティング同様、ステージ奥に待ち構えるボスを倒す事が条件となる。 --敵・敵弾・壁に触れる事による一撃ミスの残機制。ミス後は途中復活となる。 ---ミスすると一切のアイテム効果がリセットされてしまう。 --コンティニューは必ず途中復活での再開となる。 **批評点 -疾走感溢れるスクロール、凝った演出の数々。 --本作は同時期のシューティングと比べ、スピーディな展開に富んでいる作品であり、激戦地を駆け抜ける疾走感はかなりのものであった。 ---それ故に、同時期シューティングと同じ感覚でプレイすると妙な違和感があり、多少の慣れが必要とされるゲームでもある。これを「味」ととるか「プレイし辛い」ととるかはプレイヤー次第だろう。 --本作はステージ毎に特色のある演出があり、プレイを盛り上げてくれる工夫がなされている。以下一例。 ---ステージ1のボス戦前では、ボスが地上に放ったレーザーの雨により青空だった背景が真っ赤に焼きつくされ、ビル群を瓦礫の山にしてしまう。 ---ステージ2は通常スクロールと高速スクロールの交互で構造されているという変則的な構造となっているが、スクロールが変わる都度にBGMがシンクロする。 ---ステージ3は斜め上にスクロールし、空の雲から隠れるように敵が奇襲を仕掛けてくる。またステージ後半部では青空だった空間が大気圏に突入し、黒い宇宙背景となる。 ---敵本拠地の宇宙空間に突入するステージ4~5途中は自機の移動に独特の慣性が働き、動かすのにかなりのクセが発生する。 ---最終ステージは2部構成になっており、クライマックスといわんばかりに戦況がより激しくなる。 -演出が難易度を高めている。 --上記で述べた演出の数々が本作の難易度を上げている。以下一例。 ---ステージ2の高速スクロールが序盤の難関であり、初回から殺しにかかってくる節がある。 ---ステージ4~5途中は自機動きに慣性が付く影響で移動操作が困難となり、慣れないとまともな操作はほぼ不可能に近い。 ---最終ステージはスクロールと障害物がこまめに上下へと揺れ、初見で避けるのはかなりきつい超難関となっている。 --ミス後は特に復活アイテムなどの救済処置もない影響で、復活後の連鎖ミスを招きやすいのは不親切といわざるを得ないところ。 -グラフィック、BGM周りに関しては優秀。 --1990年のゲームとしてはグラフィックの書き込みが丁寧で、硬派な世界観をしっかりと再現できている。 ---カネコゲーの多くは色々ととち狂った世界観の作品がやや目立つが、本作に関していえば非常にまともな外見となっている。むしろカネコゲー的には本作は異端なのかもしれない。 --痺れる程にかっこいいロック調メインのBGMに関しても評価が高く、ゲームを盛り上げるのに一役買っている。 **総評 -ゲーム自体の完成度は高く、そのスピーディさや演出面のクオリティの素晴らしさで一部シューターには好評を得ている。 -しかし、ゲームとしては若干ひねくれた一面を持ち合わせた影響なのか、あまり市場の目を見る機会はなかった不遇作といえる模様。 --90年のACシューティングといえば『パロディウスだ!』や『雷電』といったヒット作が注目を集めていた時期であり、本作の存在はさらに薄まってしまう運命であった。 -家庭用には通好みなシューティングが多いPCエンジンとメガドライブにて移植されている。しかし、ゲームタイトルが変更され、『エアバスター』としての家庭用移植は存在しない。 ---- *エアロブラスターズ 【えあろぶらすたーず】 |ジャンル|シューティング|~| |対応機種|PCエンジン、メガドライブ|~| |メディア|【PCE】Huカード&br()【MD】ROMカートリッジ(共に4Mbit)|~| |発売元|【PCE】ハドソン&br()【MD】金子製作所|~| |開発元|カネコインターステイト|~| |発売日|【PCE】1990年11月2日&br()【MD】1991年1月31日|~| |定価|【PCE】6,500円&br()【MD】6,000円|~| //開発担当は「カネコインターステイト」で一つの社名です **概要 -双方ともAC版エアバスターの移植だが、ゲームタイトルが変更されている。 --タイトル変更の理由はHAL研究所リリースのファミコンソフト『エア・フォートレス』の雑誌の事前告知にて『エアバスター』と名乗っており、そちらが先に商標申請されていた影響だという説がある((あくまでも一説なので真相は不明。))。 **AC版との相違点 -双方共に、二人同時プレイが可能で原則的にAC版の忠実移植だが、各ハードによって多少の相違がある。 --PCE版に関して。 ---ロック調の強かったAC版と比べると、BGM全般がフュージョン寄りの曲調と化している。また、ステージ2のメインBGMがオリジナル楽曲に差し替えられている(曲のシンクロ演出は健在)。 ---グラフィック周りがAC版に比べて雰囲気が変わっている。とはいえ、グラフィック周りの書き込みは当時のPCEソフト全般からしてみても上質な部類である。 ---二人同時プレイ限定で出せる特殊なバスターフラッシュが追加されている。 --MD版に関して。 ---PCE版よりはAC版寄りの外見となっており、純粋に移殖度という意味ではMD版の方が優秀。 ---ステージ開始前に一枚絵表示と共に数秒間のウエイト(スキップ不可)が発生する。おそらくはハードスペックの関係上によるロードだと思われる。 --双方共に、ショットとバスターフラッシュが専属のボタン配置に振り分けられた。 ---ショットボタン押しっぱなしでオートショット、溜めボタン押しっぱなしでバスターフラッシュが出せる。 ---また、MD版は原作同様の連射でショット、押しっぱなしでバスターフラッシュが出せるAC基準のボタンも存在する。

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