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本ページでは『ソードアート・オンライン -インフィニティ・モーメント-』とその続編&リメイク『ソードアート・オンライン -ホロウ・フラグメント-』を紹介しています。 //『Re:ホロウ・フラグメント』は2016年2月19日から執筆可。 ---- #contents() ---- *ソードアート・オンライン -インフィニティ・モーメント- 【そーどあーと・おんらいん いんふぃにてぃ・もーめんと】 |ジャンル|この一瞬を君と生きるRPG|CENTER:&image(http://img.gamefaqs.net/box/8/3/8/240838_front.jpg,height=160)[[高解像度で見る>http://img.gamefaqs.net/box/8/3/8/240838_front.jpg]]&br;[[裏を見る>http://img.gamefaqs.net/box/8/3/8/240838_back.jpg]]| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|アクリア|~| |発売日|2013年3月14日|~| |定価|通常版:6,280円&br;初回限定生産版:9,980円(各税5%込)|~| |レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|SAOの初ゲーム化&br;未熟なシステム&br;疑似MMOの雰囲気作りは良好&br;キャラゲーとしてはそれなり|~| |>|>|CENTER:''[[電撃文庫シリーズ関連作品リンク>電撃文庫シリーズ]]''| ---- ~ #center(){{ &big(){''終わりの見えない世界でこの一瞬を、君と生きる。''} }} ~ ---- **概要 人気ライトノベル(を原作とするアニメ)『ソードアート・オンライン』のゲーム化作品。~ 原作からのif展開でアインクラッドの76層から100層に到達するのが目的になっている(原作では75層でゲームクリアしている)。~ 原作者の川原礫が監修として参加したほか、フェアリィ・ダンス編のリーファやファントム・バレット編のシノンが登場することも売りだった。 ---- **ストーリー 第75層 迷宮区最深部 ボスの間―~ 死闘の末、ゲームマスターであったヒースクリフとの1対1のバトルを制したキリト。~ 一同が歓喜に沸く中、誰かがつぶやく―~ 「どうなったらログアウトが出来るんだ?」~ ゲームマスターを倒したことで《SAO》クリアかと思われたが、依然、ログアウトはできないまま。~ 不穏な空気が立ち込める中、先に進むことしかできないキリトたち。~ 希望が薄れていく中、76層の街「アークソフィア」にたどり着く。~ ゲームマスターのいない世界で、クリアが存在するのかもわからないままに― ---- **特徴 -架空のMMOを舞台にしているのを反映してか、ジャンルは『.hackシリーズ』のようなMMO風RPGになっている。~ 76層のアークソフィアを拠点として、主人公のキリトは基本的にアスナ、リズベット、シリカ、リーファ、シノンのうち1人を「パートナー」として選び、2人パーティを組んで行動する。~ バトルシステムは選択した敵にオートで戦闘を開始し、キリトに移動やソードスキルの指示をしていく。~ ソードスキルを使用すると仲間が連携でソードスキルを使ってくれる場合がある。 -各層の奥にはボスがいる。~ 奥まで行くと一旦アークソフィアに戻り、攻略に必要なものを揃えてからボスに挑むことになる。~ ボス戦はキリトだけではなく、NPCが多数加わって大規模な戦闘になる。その分HPも多い。 -ゲーム開始ですぐにインストールが始まる。~ データはオートセーブで、ゲームオーバーになった時は最終セーブ時点まで戻る。 -アインクラッド攻略だけでなく、ヒロインとのデートもできる。~ 条件を満たし、ラスボス前に誰を選ぶかによってエンディングが変化する。 ---- **パッチ1.01の変更点 -ハードモード追加。 --2周目以降ニューゲーム開始時に選択可。敵のレベルが上昇している。 -バランス調整。 --全体的にソードスキルの消費SP減少、片手棍・刀のダメージ上昇、パートナーのソードスキル使用率が向上している。 ---- **評価点 -原作者監修のため、キャラゲーらしい要素が豊富。 --原作を読んだ人が思わずニヤリとするファンサービスも豊富に盛りこまれている。 --リーファやシノンの登場理由は発売前に心配されていたが、自然な登場となっており違和感は薄く済ませてある。 --IFならではのあったかもしれない展開、日の目を見なかった展開も多く描かれている。 ---特にリズとシリカの対面は本作が初。 -MMORPGの雰囲気。 --本作に登場するSAOユーザー(キリト以外のキャラクター達)は、それぞれ固有の名前と行動パターンを持っており、朝はどうしてるか、夜はどうしているか、などの生活スタイルができている。 --原作メンバー以外にも無数の汎用キャラが生活していて、いかにもMMORPGらしい賑やかな雰囲気を醸し出す。 ---彼らは街で交流したり、外に出て、狩りをしている光景なども見られる。 ---圧倒的な少数派、こと攻略組にはほとんど存在しないはずの、女性ユーザーが何故かたくさんいるように見えるのは気のせいである。多分。 --汎用キャラとてただのモブ背景ではなく、キリトは原作メンバー以外とも任意に交流が可能で、仲良くなればパーティーに誘い一緒に冒険することさえできる。 ---もちろん「交流しない自由」も確保されている。 --いうなれば、モブキャラを大幅増員した上で全員にAI行動させた『[[ガンパレード・マーチ>高機動幻想 ガンパレード・マーチ]]』である。あるいは『魔法先生ネギま! 1時間目』及び『同・2時間目』のエンジンを強化したもの、と言った方が伝わる方もおられるだろうか((本作は『ネギま!』と同じ開発チームが製作しており、AI制御の箱庭要素については本当にあれの強化版である。))。 -ゲームのボリューム自体はかなり多い。 --普通にクリアするだけでも60時間近くになることも。 -プレイの自由度が高い。 --原作では片手剣専門だったキリトだが、本作中では他の武器にも持ち替えられる。スキルの育成についてもプレイヤーの判断にゆだねられており、様々な攻略スタイルを模索することが可能。 ---- **問題点 とにかく全体的に練り込み不足である。 -ゲーム画面に表示されている情報量がPSPのゲームにしてはかなり多い。 --そのためか、フィールド上での動作はかなり重たく、動きは良好とはいえない。 -大味且つ単調な戦闘システム --オート戦闘だが、オートなのは通常攻撃のみで、攻撃間隔が大きめ、威力もかなり低いので、結局は自分で指示したスキルで倒していく羽目になってしまっている。 ---それならいっそアクション性を高めてアクションRPGにしたほうがよかったという意見もあった。 --この手の1人用MMORPGにありがちなことだが、システムも複雑で分かりにくい。説明書やチュートリアルでも本作の要素を完全に解説しきれていない((特にAGIやDEXなどのステータスはMMORPGをプレイしていない人には全く分からない。))。 -劣悪なカメラ --フィールドや迷宮区では自分の位置が確認しづらく、別方向に行ってしまう場合がある。 --その反面、ボス戦のカメラワークは全体を写すものとなっておりそこまで大きな問題はない。 -弓取得後のシノンのAI --シノンは初期は短剣を使用し、イベントを進めていくことで弓が使えるようになるが、挙動がかなり不安定で、思う通りに動いてくれない。 -見にくい文字 --画面に表示する情報量が多く、文字が小さく見づらくなってしまい、特にバとパの区別がつきにくくなっている。 --例えば、原作でキリトが使っていた「ダークリ''パ''ルサー」という武器があるのだが、本作には「ダークリ''バ''ルサー」という武器も存在するため、非常にややこしい。 -90層以降の展開 --序盤~中盤まではキャラゲーらしいストーリーを見せるものの、90層以降あたりから急にテキストが少なくなってしまい、やや冗長気味になる。 ---- **総評 システムに荒削りな部分が多く残っていたり、後半のシナリオなど問題点も多い。~ とはいえ電撃文庫のキャラゲーの一作目としてはそれなりの出来で、これからのゲーム展開に期待できる作品ではあった。~ 売上もおよそ20万本と、近年のキャラゲーにしては好調な売り上げを見せている。 なお、後に本作の不満点の多くを補正し、なおかつ大規模な追加要素も投入された、ほぼ上位互換の『-ホロウ・フラグメント-』が発売された。~ これからプレイするのであれば、概ねあちらの方がお勧め。~ 内容的にほぼ本作のアップデート版であるため、詳細に関してはこのページ内で続けて扱う。 &br ---- *ソードアート・オンライン -ホロウ・フラグメント- 【そーどあーと・おんらいん ほろう・ふらぐめんと】 |ジャンル|RPG|CENTER:&image(http://img.gamefaqs.net/box/4/4/1/302441_front.jpg,height=160)[[高解像度で見る>http://img.gamefaqs.net/box/4/4/1/302441_front.jpg]]&br;[[裏を見る>http://img.gamefaqs.net/box/4/4/1/302441_back.jpg]]| |対応機種|プレイステーション・ヴィータ|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|アクリア|~| |発売日|通常版/初回限定版:2014年4月24日&br;ダウンロード版:2015年11月19日|~| |定価|通常版:6,664円&br;初回限定生産版:10,778円&br;ダウンロード版:1,728円(各税8%込)|~| |レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|インフィニティ・モーメントのリメイク&br;大幅に進化したシステム|~| |>|>|CENTER:''[[電撃文庫シリーズ関連作品リンク>電撃文庫シリーズ]]''| ---- ~ #center(){{ &big(){''終わりの見えない虚ろな世界で、俺たちは生き続ける――''} }} ~ ---- **概要(HF) -人気ライトノベル(を原作とするアニメ)『ソードアート・オンライン』のゲーム化作品のシリーズ二作目。略称は「SAOHF」。 -純然たる新作ではあるのだが、前作分のエピソードをほとんどまるごと内包しており、リメイクとしての性質も併せ持つ。 --ただしハードの性能向上により多数の追加要素が投入され、物語の導入部も別物となった。少しゲームを進めると前作の導入部分を補完する形の初期展開へ合流するが、既存の箇所にもいくらか修正は加えられている。 -本編は前作ほぼそのままの「アインクラッド編」と新規の「ホロウエリア編」に別れ、双方を任意に平行しながら攻略できる。 -のちにPS4で「ソードアート・オンライン ゲームディレクターズ・エディション」として、本作に続く三作目「ソードアート・オンライン -ロスト・ソング-」とのカップリングで販売された。 //ゲームの特性上、追加点や改善点を中心に解説しています。ご理解ください。 ---- **ストーリー(ホロウエリア編) 新エリアである《ホロウ・エリア》の発見者のキリトは、オレンジカラーの『フィリア』と出会ってしまった―~ 「―あんた…誰?」~ 《ホロウ・エリア》でとある真実を探している『フィリア』~ 訪れたこのエリアでの不可解なことを探る『キリト』~ 《先に進む目的が一致した2人は行動を共にすることになるが…~ 「《ホロウ・エリア》…ここには解らないことが多すぎる…俺はそれを知る必要があると思うんだ。」~ 絶望の中…殺意が目覚める―~ 殺人ギルド《ラフィンコフィン》~ オレンジプレイヤーフィリアとの接点…~ 物語が加速する―~ フィリアとキリト~ その出会いは偶然か?~ 必然だったのか? ---- **特徴・追加点 -ホロウエリア編の追加 --前作である「インフィニティ・モーメント」をリメイクしたアインクラッド編に加え、新規シナリオである「ホロウエリア編」を追加し二部構成となった。 --ステージクリア形式のアインクラッド編とは異なり、ホロウエリア編は従来のRPGのような広大なフィールドを探索する形式になっている。 --ホロウエリア編もアインクラッド編並のボリュームを誇り、実質的に前作の倍以上のボリュームとなっている。 -主人公キリトのアバターのカスタマイズ --本作からは、主人公キリトのアバターをカスタマイズできるようになった。主人公のフェイス、髪型、目の色だけでなく、名前とボイスも変更できる。 --ただし名前を変更しても仲間たちは「キリト」と呼びかけてくるし、外見や声をいじっていてもムービー中では反映されずキリトになる。ここは割り切る他ないか。 -主観視点の実装 --前作は視点タイプはキリトの背中から見るものしかなかったが、主観視点の実装により、キリトと同じ視点で画面を見る事ができるようになった。 -倉庫機能 --使い方は76層アークソフィアの転移門に触れて「倉庫にアイテムを転送する」をセレクトし、所持してるアイテムを選んで「送る」をセレクトする。 ---- **改善・変更点 ***戦闘システム 戦闘システムも大きく改良が加えられ、バーストアタックやステップやスイッチと言った新システムが追加されアクション性が強くなり、格段と操作しやすくなった。 -バーストゲージ --バトル中常に回復するゲージで、「バーストアタック」を使うことでバーストゲージを消費 -バーストアタック --自動で行う通常攻撃とは別の攻撃方法。三回まで出すことが可能。更にバーストフィニッシュに設定したソードスキルを出せる。 -ジャストアタック --バーストアタックの連続攻撃時、丸いエフェクトが出ることがあり、丸いエフェクトに合わせてタイミングよく発動することでダメージ倍率が大幅に上がる。バーストフィニッシュのスキルも威力が増大する。 -ステップ --左右・後方へのアナログスティック入力+×ボタン(初期設定)で大きく回避できる。敵の攻撃を自動判定の回避スキルに頼らずにプレイヤーの操作で避けることができるようになった。 --動作中に回避できなかったら、被弾する。その場合はその場で回避動作が終了する。 -ジャストステップ --敵の攻撃がヒットする直前にステップを入力し、ステップに成功するとバーストゲージ回復などの様々な恩恵が受けられる。 -コミュアタック --戦闘中に画面左上にパートナーの提案がカットインされ、この指示通りにアクションすると、パートナーがそれに合わせて連携攻撃を即座に行ってくれる。 ***大盤振る舞いのアップデート・DLC -一部の特典コードを除き、''DLCは全て無料''。 --装備や素材、ホロウミッションがある。 -また、2014年7月に大規模アップデート1.05が配信。ダンジョンやボスの追加、バランス調整やUI等の細かい要素の改善など、大量の追加要素が加えられた。 --レベルキャップを250レベルまで解放された。 --秘奥義を会得できる攻略イベント「グランドクエスト」が追加された。 ---グランドクエストに合わせて、管理区基底フィールドや雪山や火山マップが追加された。 ---グランドクエストやレベルキャップに対応した高レベルモンスターが追加された。 --サチともデートできるようになった。それに伴い「庭園」とイベントCGが追加された。 --アルゴをパートナーにして戦闘できるようになった。 ---それに伴い、アルゴの攻略情報が大幅に追加された。 --一部の武器やソードスキルの性能を引き上げるバランス調整がされた。 --アイテム使用の高速化、オプションの項目の追加など、システムの全般が調整された。 --その他にもヒロインクエストの追加、アイテムのスタック数の増加などが豊富に盛り込まれている。 ***その他改善点 -ハード変更に伴い、グラフィック精度が向上。 --プラットフォームがVITAとなったことでビジュアル面が大きく進化、前作では見にくかった遠景やフォントも見やすくなっている。 --同じ画面に存在できるモブキャラが増え、前作よりさらに世界がにぎやかになった。 -UIも大きく作りかえられている。 --メニュー画面は、アニメ版で表示されていた「メニュー機能」のデザインをほぼ再現したものになっている。 -キャラクターイベントは前作から増加。 --ホロウエリア編では、原作でキリトに大きな影響を与えたサチや、「''なんでや!%%阪神関係ないやろ!%%''」でお馴染みのキバオウも登場する。 -ちなみにホロウエリア編をクリアしてからアインクラッド編をクリアするとエンディングが追加される。 ---- **問題点(HF) -使い回し --ホロウエリアが新規に描き起こされたグラフィックなのに対し、アインクラッド(特に冒険の拠点である76層のアークソフィア)は前作からの流用が多く、クオリティ面での差が激しい。 -ゲームの流れが分かりにくい。 --追加要素であるホロウエリアの探索がゲームの中心であるかのような導入で始まるため、初心者にはアインクラッド側の探索が盲点となりがち。 ---途中で一応「アインクラッドの探索も進めましょう」というナビは出てくるのだが、ホロウエリアのチュートリアルに比べると簡素な上に一瞬なので、まさかこちらが優先すべきメインルートとは認識しにくい。 --実際にはホロウエリアよりアインクラッドを優先的に攻略しないとサポート要素が解禁されず、難易度もホロウエリアの方が高くなっているので効率が悪い。 --ただし「キリトは知らされてないし気付きようもない」という扱いではあるが、初期段階で「フィリアはホロウエリアに閉じこめられている」ことがプレイヤーには知らされている。このため心情面からも、ホロウエリアの攻略を後回しにはしづらいジレンマが発生してしまう。 -新要素「実装エレメント調査」が面倒。 --「実装エレメント調査」はホロウミッション中に指定された内容をクリアすることで、様々な恩恵を受けられるというもの。 --恩恵の中には「オリジナルソードスキルが作成可能になる」など新要素も多数含まれ、解放するとしないとではゲームシステム面にかなりの差異が出る。 --しかしこのように重要なシステムであるにも関わらず、一つ一つのエレメント調査がかなり面倒。酷いものだと''当初は''「ソードスキルを1000回使用」など、明らかに必要回数の設定を間違えているとしか思えないものもあった。 ---度の過ぎた条件については、一応アップデートで改善されている。上の例なら「ソードスキルを200回」にまで緩和された。それでもかなり面倒なのだが。 -弓シノンの挙動はそのまま。 --結構な回数のアップデートが行われたものの、結局修正されることはなかった。 -背面タッチの問題。 --背面タッチには視点変更機能があるのだが、うっかり背面タッチパネルに触れてしまうといつの間にか視点が変わる事態も起きたりする。 -本作はホロウエリアから始まるため、前作のオープニングが回想で済まされる。 --この点に関してはPSPの方が優れているとする意見も多い。 --物語の時系列が入れ子構造となり錯綜する形で語られるため、何がどういう順序で起こった話か把握しにくくなってしまった。~ おまけに「原作通りの基礎設定」と「原作のとあるシーンから分岐したIF展開」と「原作に存在しない新事件」が一気に一緒くたで語られ、原作を知っていても知らなくても理解しづらい不親切な導入と化してしまっている。 ---各パートナーを初期から使用可能にした弊害ではあるのだが、もう少し違うアプローチの仕方もあったのではないか。 -PSPよりは改善されたが、大人数のキャラが動く場所では動作が重くなる。 ---- **総評(HF) インフィニティモーメントから大きく進歩した一品。~ 携帯機の作品でありながら戦闘システムの評価も高く、内容は良好でボリュームも相当あるため、一度遊んでみる価値はあるだろう。~ 序盤に説明不足な面があり原作を知らないとやや取っつきづらいが、それさえ受容できれば原作を意識しなくとも楽しむことは可能。~ 『.hackシリーズ』のような疑似MMO型RPGや、『ガンパレード・マーチ』のような箱庭体験型の世界観に引かれる人へもお勧めしたい。 2015年の価格改定により、現在ならばDL版が2000円未満というお手頃価格で手に入る点も魅力。~ より高画質でプレイしたいのであれば、「-ロスト・ソング-」もセットで入ったPS4版「ゲームディレクターズ・エディション」も考慮に入れておこう。 ----
本ページでは『ソードアート・オンライン -インフィニティ・モーメント-』とその続編&リメイク『ソードアート・オンライン -ホロウ・フラグメント-』を紹介しています。 //『Re:ホロウ・フラグメント』は2016年2月19日から執筆可。 ---- #contents() ---- *ソードアート・オンライン -インフィニティ・モーメント- 【そーどあーと・おんらいん いんふぃにてぃ・もーめんと】 |ジャンル|この一瞬を君と生きるRPG|CENTER:&image(http://img.gamefaqs.net/box/8/3/8/240838_front.jpg,height=160)[[高解像度で見る>http://img.gamefaqs.net/box/8/3/8/240838_front.jpg]]&br;[[裏を見る>http://img.gamefaqs.net/box/8/3/8/240838_back.jpg]]| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|アクリア|~| |発売日|2013年3月14日|~| |定価|通常版:6,280円&br;初回限定生産版:9,980円(各税5%込)|~| |レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|SAOの初ゲーム化&br;未熟なシステム&br;疑似MMOの雰囲気作りは良好&br;キャラゲーとしてはそれなり|~| |>|>|CENTER:''[[電撃文庫シリーズ関連作品リンク>電撃文庫シリーズ]]''| ---- ~ #center(){{ &big(){''終わりの見えない世界でこの一瞬を、君と生きる。''} }} ~ ---- **概要 人気ライトノベル(を原作とするアニメ)『ソードアート・オンライン』のゲーム化作品。~ プレイヤーは原作の主人公・キリトを操作し、原作からのif展開で、アインクラッドの76層から100層に到達するのが目的となる((原作では75層でゲームをクリアしている))。~ 原作者の川原礫が監修として参加したほか、フェアリィ・ダンス編のリーファやファントム・バレット編のシノンが登場することも売りだった。 なおタイトル中に「オンライン」とあるが、これは原作及び、その作中に登場する架空のオンラインゲームの名前。~ 本作そのものは所謂オンラインゲームでなく、架空のオンラインゲームを疑似体験するスタンドアロンのゲームである。 ---- **ストーリー 第75層 迷宮区最深部 ボスの間―~ 死闘の末、ゲームマスターであったヒースクリフとの1対1のバトルを制したキリト。~ 一同が歓喜に沸く中、誰かがつぶやく―~ 「どうなったらログアウトが出来るんだ?」~ ゲームマスターを倒したことで《SAO》((ソード アート オンラインの略。作中のユーザー達には、もっぱらこの略称で呼ばれている。アニメ化により、発音は「えす えー おー」であると判明した。))クリアかと思われたが、依然、ログアウトはできないまま。~ 不穏な空気が立ち込める中、先に進むことしかできないキリトたち。~ 希望が薄れていく中、76層の街「アークソフィア」にたどり着く。~ ゲームマスターのいない世界で、クリアが存在するのかもわからないままに― ---- **特徴 -架空のMMOを舞台にしているのを反映してか、ジャンルは『.hackシリーズ』のようなMMO風RPGになっている。~ 76層のアークソフィアを拠点として、主人公のキリトは基本的にアスナ、リズベット、シリカ、リーファ、シノンのうち1人を「パートナー」として選び、2人パーティを組んで行動する。~ バトルシステムは選択した敵にオートで戦闘を開始し、キリトに移動やソードスキルの指示をしていく。~ ソードスキルを使用すると仲間が連携でソードスキルを使ってくれる場合がある。 -各層の奥にはボスがいる。~ 奥まで行くと一旦アークソフィアに戻り、攻略に必要なものを揃えてからボスに挑むことになる。~ ボス戦はキリトだけではなく、NPCが多数加わって大規模な戦闘になる。その分、敵のHPも多い。 --ボス戦でHPがゼロになったNPCは死亡してしまい、以降はゲームに登場しなくなる。 -ゲーム開始ですぐにインストールが始まる。~ データはオートセーブで、ゲームオーバーになった時は最終セーブ時点まで戻る。 -アインクラッド攻略だけでなく、ヒロインとのデートもできる。~ 条件を満たし、ラスボス前に誰を選ぶかによってエンディングが変化する。 ---- **パッチ1.01の変更点 -ハードモード追加。 --2周目以降ニューゲーム開始時に選択可。敵のレベルが上昇している。 -バランス調整。 --全体的にソードスキルの消費SP減少、片手棍・刀のダメージ上昇、パートナーのソードスキル使用率が向上している。 ---- **評価点 -原作者監修のため、キャラゲーらしい要素が豊富。 --原作を読んだ人が思わずニヤリとするファンサービスも豊富に盛りこまれている。 --リーファやシノンの登場理由は発売前に心配されていたが、自然な登場となっており違和感は薄く済ませてある。 --IFならではのあったかもしれない展開、日の目を見なかった展開も多く描かれている。 ---特にリズとシリカの対面は本作が初。 -MMORPGの雰囲気。 --本作に登場するSAOユーザー(キリト以外のキャラクター達)は、それぞれ固有の名前と行動パターンを持っており、朝はどうしてるか、夜はどうしているか、などの生活スタイルができている。 --原作メンバー以外にも無数の汎用キャラが生活していて、いかにもMMORPGらしい賑やかな雰囲気を醸し出す。 ---彼らは街で交流したり、外に出て、狩りをしている光景なども見られる。 ---圧倒的な少数派、こと攻略組にはほとんど存在しないはずの、女性ユーザーが何故かたくさんいるように見えるのは気のせいである。多分。 --汎用キャラとてただのモブ背景ではなく、キリトは原作メンバー以外とも任意に交流が可能で、仲良くなればパーティーに誘い一緒に冒険することさえできる。 ---もちろん「交流しない自由」も確保されている。ただし弱いままのNPCはボス戦における死亡リスクが高まるので、レベル上げの協力を要請された際は応えておく方が安全ではある。 --いうなれば、モブキャラを大幅増員した上で全員にAI行動させた『[[ガンパレード・マーチ>高機動幻想 ガンパレード・マーチ]]』である。あるいは『魔法先生ネギま! 1時間目』及び『同・2時間目』のエンジンを強化したもの、と言った方が伝わる方もおられるだろうか((本作は『ネギま!』と同じ開発チームが製作しており、AI制御の箱庭要素については本当にあれの強化版である。))。 -ゲームのボリューム自体はかなり多い。 --普通にクリアするだけでも60時間近くになることも。 -プレイの自由度が高い。 --原作では片手剣専門だったキリトだが、本作中では他の武器にも持ち替えられる。スキルの育成についてもプレイヤーの判断にゆだねられており、様々な攻略スタイルを模索することが可能。 ---- **問題点 とにかく全体的に練り込み不足である。 -ゲーム画面に表示されている情報量がPSPのゲームにしてはかなり多い。 --そのためか、フィールド上での動作はかなり重たく、動きは良好とはいえない。 -大味且つ単調な戦闘システム --オート戦闘だが、オートなのは通常攻撃のみで、攻撃間隔が大きめ、威力もかなり低いので、結局は自分で指示したスキルで倒していく羽目になってしまっている。 ---それならいっそアクション性を高めてアクションRPGにしたほうがよかったという意見もあった。 --この手の1人用MMORPGにありがちなことだが、システムも複雑で分かりにくい。説明書やチュートリアルでも本作の要素を完全に解説しきれていない((特にAGIやDEXなどのステータスはMMORPGをプレイしていない人には全く分からない。))。 -劣悪なカメラ --フィールドや迷宮区では自分の位置が確認しづらく、別方向に行ってしまう場合がある。 --その反面、ボス戦のカメラワークは全体を写すものとなっておりそこまで大きな問題はない。 -弓取得後のシノンのAI --シノンは初期は短剣を使用し、イベントを進めていくことで弓が使えるようになるが、挙動がかなり不安定で、思う通りに動いてくれない。 -見にくい文字 --画面に表示する情報量が多く、文字が小さく見づらくなってしまい、特にバとパの区別がつきにくくなっている。 --例えば、原作でキリトが使っていた「ダークリ''パ''ルサー」という武器があるのだが、本作には「ダークリ''バ''ルサー」という武器も存在するため、非常にややこしい。 -90層以降の展開 --序盤~中盤まではキャラゲーらしいストーリーを見せるものの、90層以降あたりから急にテキストが少なくなってしまい、やや冗長気味になる。 ---- **総評 システムに荒削りな部分が多く残っていたり、後半のシナリオなど問題点も多い。~ とはいえ電撃文庫のキャラゲーの一作目としてはそれなりの出来で、これからのゲーム展開に期待できる作品ではあった。~ 売上もおよそ20万本と、近年のキャラゲーにしては好調な売り上げを見せている。 なお、後に本作の不満点の多くを補正し、なおかつ大規模な追加要素も投入された、ほぼ上位互換の『-ホロウ・フラグメント-』が発売された。~ これからプレイするのであれば、概ねあちらの方がお勧め。~ 内容的にほぼ本作のアップデート版であるため、詳細に関してはこのページ内で続けて扱う。 &br ---- *ソードアート・オンライン -ホロウ・フラグメント- 【そーどあーと・おんらいん ほろう・ふらぐめんと】 |ジャンル|RPG|CENTER:&image(http://img.gamefaqs.net/box/4/4/1/302441_front.jpg,height=160)[[高解像度で見る>http://img.gamefaqs.net/box/4/4/1/302441_front.jpg]]&br;[[裏を見る>http://img.gamefaqs.net/box/4/4/1/302441_back.jpg]]| |対応機種|プレイステーション・ヴィータ|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|アクリア|~| |発売日|通常版/初回限定版:2014年4月24日&br;ダウンロード版:2015年11月19日|~| |定価|通常版:6,664円&br;初回限定生産版:10,778円&br;ダウンロード版:1,728円(各税8%込)|~| |レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|インフィニティ・モーメントのリメイク&br;大幅に進化したシステム|~| |>|>|CENTER:''[[電撃文庫シリーズ関連作品リンク>電撃文庫シリーズ]]''| ---- ~ #center(){{ &big(){''終わりの見えない虚ろな世界で、俺たちは生き続ける――''} }} ~ ---- **概要(HF) -人気ライトノベル(を原作とするアニメ)『ソードアート・オンライン』のゲーム化作品のシリーズ二作目。略称は「SAOHF」。 -純然たる新作ではあるのだが、前作分のエピソードをほとんどまるごと内包しており、リメイクとしての性質も併せ持つ。 --ただしハードの性能向上により多数の追加要素が投入され、物語の導入部も別物となった。少しゲームを進めると前作の導入部分を補完する形の初期展開へ合流するが、既存の箇所にもいくらか修正は加えられている。 -本編は前作ほぼそのままの「アインクラッド編」と新規の「ホロウエリア編」に別れ、双方を任意に平行しながら攻略できる。 -のちにPS4で「ソードアート・オンライン ゲームディレクターズ・エディション」として、本作に続く三作目「ソードアート・オンライン -ロスト・ソング-」とのカップリングで販売された。 //ゲームの特性上、追加点や改善点を中心に解説しています。ご理解ください。 ---- **ストーリー(ホロウエリア編) 新エリアである《ホロウ・エリア》の発見者のキリトは、オレンジカラーの『フィリア』と出会ってしまった―~ 「―あんた…誰?」~ 《ホロウ・エリア》でとある真実を探している『フィリア』~ 訪れたこのエリアでの不可解なことを探る『キリト』~ 《先に進む目的が一致した2人は行動を共にすることになるが…~ 「《ホロウ・エリア》…ここには解らないことが多すぎる…俺はそれを知る必要があると思うんだ。」~ 絶望の中…殺意が目覚める―~ 殺人ギルド《ラフィンコフィン》~ オレンジプレイヤーフィリアとの接点…~ 物語が加速する―~ フィリアとキリト~ その出会いは偶然か?~ 必然だったのか? ---- **特徴・追加点 -ホロウエリア編の追加 --前作である「インフィニティ・モーメント」をリメイクしたアインクラッド編に加え、新規シナリオである「ホロウエリア編」を追加し二部構成となった。 --ステージクリア形式のアインクラッド編とは異なり、ホロウエリア編は従来のRPGのような広大なフィールドを探索する形式になっている。 --ホロウエリア編もアインクラッド編並のボリュームを誇り、実質的に前作の倍以上のボリュームとなっている。 -主人公キリトのアバターのカスタマイズ --本作からは、主人公キリトのアバターをカスタマイズできるようになった。主人公のフェイス、髪型、目の色だけでなく、名前とボイスも変更できる。 --ただし名前を変更しても仲間たちは「キリト」と呼びかけてくるし、外見や声をいじっていてもムービー中では反映されずキリトになる。ここは割り切る他ないか。 -主観視点の実装 --前作は視点タイプはキリトの背中から見るものしかなかったが、主観視点の実装により、キリトと同じ視点で画面を見る事ができるようになった。 -倉庫機能 --使い方は76層アークソフィアの転移門に触れて「倉庫にアイテムを転送する」をセレクトし、所持してるアイテムを選んで「送る」をセレクトする。 ---- **改善・変更点 ***戦闘システム 戦闘システムも大きく改良が加えられ、バーストアタックやステップやスイッチと言った新システムが追加されアクション性が強くなり、格段と操作しやすくなった。 -バーストゲージ --バトル中常に回復するゲージで、「バーストアタック」を使うことでバーストゲージを消費 -バーストアタック --自動で行う通常攻撃とは別の攻撃方法。三回まで出すことが可能。更にバーストフィニッシュに設定したソードスキルを出せる。 -ジャストアタック --バーストアタックの連続攻撃時、丸いエフェクトが出ることがあり、丸いエフェクトに合わせてタイミングよく発動することでダメージ倍率が大幅に上がる。バーストフィニッシュのスキルも威力が増大する。 -ステップ --左右・後方へのアナログスティック入力+×ボタン(初期設定)で大きく回避できる。敵の攻撃を自動判定の回避スキルに頼らずにプレイヤーの操作で避けることができるようになった。 --動作中に回避できなかったら、被弾する。その場合はその場で回避動作が終了する。 -ジャストステップ --敵の攻撃がヒットする直前にステップを入力し、ステップに成功するとバーストゲージ回復などの様々な恩恵が受けられる。 -コミュアタック --戦闘中に画面左上にパートナーの提案がカットインされ、この指示通りにアクションすると、パートナーがそれに合わせて連携攻撃を即座に行ってくれる。 ***大盤振る舞いのアップデート・DLC -一部の特典コードを除き、''DLCは全て無料''。 --装備や素材、ホロウミッションがある。 -また、2014年7月に大規模アップデート1.05が配信。ダンジョンやボスの追加、バランス調整やUI等の細かい要素の改善など、大量の追加要素が加えられた。 --レベルキャップを250レベルまで解放された。 --秘奥義を会得できる攻略イベント「グランドクエスト」が追加された。 ---グランドクエストに合わせて、管理区基底フィールドや雪山や火山マップが追加された。 ---グランドクエストやレベルキャップに対応した高レベルモンスターが追加された。 --サチともデートできるようになった。それに伴い「庭園」とイベントCGが追加された。 --アルゴをパートナーにして戦闘できるようになった。 ---それに伴い、アルゴの攻略情報が大幅に追加された。 --一部の武器やソードスキルの性能を引き上げるバランス調整がされた。 --アイテム使用の高速化、オプションの項目の追加など、システムの全般が調整された。 --その他にもヒロインクエストの追加、アイテムのスタック数の増加などが豊富に盛り込まれている。 ***その他改善点 -ハード変更に伴い、グラフィック精度が向上。 --プラットフォームがVITAとなったことでビジュアル面が大きく進化、前作では見にくかった遠景やフォントも見やすくなっている。 --同じ画面に存在できるモブキャラが増え、前作よりさらに世界がにぎやかになった。 -UIも大きく作りかえられている。 --メニュー画面は、アニメ版で表示されていた「メニュー機能」のデザインをほぼ再現したものになっている。 -キャラクターイベントは前作から増加。 --ホロウエリア編では、原作でキリトに大きな影響を与えたサチや、「''なんでや!%%阪神関係ないやろ!%%''」でお馴染みのキバオウも登場する。 -ちなみにホロウエリア編をクリアしてからアインクラッド編をクリアするとエンディングが追加される。 ---- **問題点(HF) -使い回し --ホロウエリアが新規に描き起こされたグラフィックなのに対し、アインクラッド(特に冒険の拠点である76層のアークソフィア)は前作からの流用が多く、クオリティ面での差が激しい。 -ゲームの流れが分かりにくい。 --追加要素であるホロウエリアの探索がゲームの中心であるかのような導入で始まるため、初心者にはアインクラッド側の探索が盲点となりがち。 ---途中で一応「アインクラッドの探索も進めましょう」というナビは出てくるのだが、ホロウエリアのチュートリアルに比べると簡素な上に一瞬なので、まさかこちらが優先すべきメインルートとは認識しにくい。 --実際にはホロウエリアよりアインクラッドを優先的に攻略しないとサポート要素が解禁されず、難易度もホロウエリアの方が高くなっているので効率が悪い。 --ただし「キリトは知らされてないし気付きようもない」という扱いではあるが、初期段階で「フィリアはホロウエリアに閉じこめられている」ことがプレイヤーには知らされている。このため心情面からも、ホロウエリアの攻略を後回しにはしづらいジレンマが発生してしまう。 -新要素「実装エレメント調査」が面倒。 --「実装エレメント調査」はホロウミッション中に指定された内容をクリアすることで、様々な恩恵を受けられるというもの。 --恩恵の中には「オリジナルソードスキルが作成可能になる」など新要素も多数含まれ、解放するとしないとではゲームシステム面にかなりの差異が出る。 --しかしこのように重要なシステムであるにも関わらず、一つ一つのエレメント調査がかなり面倒。酷いものだと''当初は''「ソードスキルを1000回使用」など、明らかに必要回数の設定を間違えているとしか思えないものもあった。 ---度の過ぎた条件については、一応アップデートで改善されている。上の例なら「ソードスキルを200回」にまで緩和された。それでもかなり面倒なのだが。 -弓シノンの挙動はそのまま。 --結構な回数のアップデートが行われたものの、結局修正されることはなかった。 -背面タッチの問題。 --背面タッチには視点変更機能があるのだが、うっかり背面タッチパネルに触れてしまうといつの間にか視点が変わる事態も起きたりする。 -本作はホロウエリアから始まるため、前作のオープニングが回想で済まされる。 --この点に関してはPSPの方が優れているとする意見も多い。 --物語の時系列が入れ子構造となり錯綜する形で語られるため、何がどういう順序で起こった話か把握しにくくなってしまった。~ おまけに「原作通りの基礎設定」と「原作のとあるシーンから分岐したIF展開」と「原作に存在しない新事件」が一気に一緒くたで語られ、原作を知っていても知らなくても理解しづらい不親切な導入と化してしまっている。 ---各パートナーを初期から使用可能にした弊害ではあるのだが、もう少し違うアプローチの仕方もあったのではないか。 -PSPよりは改善されたが、大人数のキャラが動く場所では動作が重くなる。 ---- **総評(HF) インフィニティモーメントから大きく進歩した一品。~ 携帯機の作品でありながら戦闘システムの評価も高く、内容は良好でボリュームも相当あるため、一度遊んでみる価値はあるだろう。~ 序盤に説明不足な面があり原作を知らないとやや取っつきづらいが、それさえ受容できれば原作を意識しなくとも楽しむことは可能。~ 『.hackシリーズ』のような疑似MMO型RPGや、『ガンパレード・マーチ』のような箱庭体験型の世界観に引かれる人へもお勧めしたい。 2015年の価格改定により、現在ならばDL版が2000円未満というお手頃価格で手に入る点も魅力。~ より高画質でプレイしたいのであれば、「-ロスト・ソング-」もセットで入ったPS4版「ゲームディレクターズ・エディション」も考慮に入れておこう。 ----

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