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Pop'nツインビー - (2020/02/19 (水) 18:22:46) の1つ前との変更点

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*Pop'nツインビー 【ぽっぷんついんびー】 |ジャンル|縦スクロールシューティング|&amazon(B000068HYT)| |対応機種|スーパーファミコン|~| |メディア|4MbitROMカートリッジ|~| |発売・開発元|コナミ|~| |発売日|1993年3月26日|~| |定価|7,800円(税別)|~| |プレイ人数|1~2人|~| |レーティング|【VC】CERO:A|~| |配信|バーチャルコンソール&br;【WiiU】2014年5月7日/823円&br;【New3DS】2016年11月28日/823円(税8%込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[ツインビーシリーズリンク>ツインビーシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 ツインビーシリーズの通算6作目にして、SFC参入初作品。~ コナミがSFCでリリースしたSTGの中でも、「縦スクロール」「2人同時プレイ可能」という貴重な2つの要素を併せ持つ作品でもある。~ (これ以外のほとんどは横スクロールの1人プレイ、もしくは2人交互プレイであった)。 後のドラマCDシリーズでも人気のレギュラーキャラ「マドカ」が初登場した。~ なお、本作ではまだツインビーたちの機体名とパイロット名は分けられていない。~ **ストーリー ツインビーとウインビーは、今日もどんぶり島を空からパトロールしていた。~ しかしその途中、二人のもとに突然のSOS通信が入ってくる。~ 通信の送り主は、たんぽぽタウンに住む少女「マドカ」だった。 彼女には科学者の祖父「マードック博士」がいたのだが、研究室の柱に頭をぶつけた事で人格が豹変。~ お手伝いロボットの「どんぐり隊」を使い、世界征服を企む悪の科学者になってしまったのだと言う。~ そしてマドカもまた小型艇に乗り込み、どんぐり隊の追っ手から逃げ回っている最中だったのだ。 話を聞いたツインビーとウインビーは、たんぽぽタウンへ向け颯爽と飛び立っていく。~ マドカを救うため、世界の平和を守るため、ツインビー達の新たな戦いが始まったのである。 **特徴・システム 従来通りショット(対空攻撃)と爆弾(対地攻撃)を使い分ける縦STGだが、本作では家庭用ならではの意欲的なシステムが多く取り入れられている。 -新たな攻撃手段として「パンチ」「ちび分身」が追加。 --パンチ:対応ボタンを押すとパワーを溜める動作を取り、離すと空中の敵に対し高威力のパンチを繰り出す。2段階の強さを撃ち分けられる((長くためることで発動時に星のエフェクトが出る。))。 ---パンチでしか倒せない敵もいる他、敵の通常弾を跳ね返せる((あくまでエフェクト上跳ね返しているだけであり、跳ね返した弾には攻撃判定は無い。))。 --ちび分身:ストック式の所謂「全画面ボム」。大量の分身が画面内を跳ね回り、画面内の敵全てにダメージを与える。 ---発動中は無敵となりその他の攻撃は出来なくなるが、ベルなどは取れる。 -残機制からライフ制になっており、ライフがなくなるとゲームオーバー。 --地上敵を8体倒すと出現する「ハート」を取る事で回復できる他、ステージクリア時には全快する。 ---隠し要素として、ライフを大幅に回復する「妖精」が存在する。特定のポイントに地上判定の攻撃を当てると出現。 --コンティニューは戻り復活(ステージの最初から)だが、二人プレイの場合同時にゲームオーバーにならない限りその場復活となる。 ---コンティニュー(クレジット)は有限で、二人プレイでもこれを共有する形となる。 --ライフシステムやパンチ攻撃との兼ね合いで、本作では腕の破損や救急車といった要素はオミットされた。 -お馴染みのベル取得によるパワーアップシステム。 --黄色ベル/スコアアップ:逃さず連続取得していくごとに獲得スコアが上がる。 --青ベル/スピードアップ:自機の移動速度が上がる。青ベル4つで最高速。5つ目を取るとスピードダウンとなり初速に戻る。 --緑ベル/分身:本作では緑ベル1つにつき分身が1つ付き、最大4つまで付けられる。ダメージを受けると1つ失われる。緑ベル5つ目以降はストックとなる。2人プレイ時は合計で4つしか画面内に存在できず、余剰分がストックされる((例えば分身を1Pが4つ、2Pが持っていない場合で2Pが緑ベルを取得すると、2Pに1個分身が付くと同時に1Pの分身が3つに減る。この時1Pの消えた分身1個はストックに加算される。またこの時2Pもなぜかストックが増える。))。 --白ベル/キャノン砲:耐久力のないザコを貫通する大型のショットを撃てる。画面内に3連射まで。紫ベルと併用不可。 --紫ベル/3ウェイ:前方3方向にショットを撃てる。画面内に1セット(3方向に1発ずつ)まで。白ベルと併用不可。 --ピンクベル/バリア:被ダメージを4発まで防ぐ全方位バリアを張る。被弾するごとに青→緑→オレンジ→ピンクとバリアの色が変わり、ピンク状態で被弾すると消滅。残り耐久に関係なくピンクベルを取得すれば耐久が最大まで回復する。 --点滅ベル/ちび分身:ちび分身のストックが1発増える。最大9発までストック可能。 -ゲーム開始時に、分身(オプション)の挙動を3つのタイプから選択する。同じタイプでもツインビー(1P)とウインビー(2P)とで若干性能が異なる。 --のーまる:お馴染みの追従式。1Pは自機が停止すると従来通り自機に重なって隠れる。2Pは停止した時の位置関係を維持する所謂グラディウス式。 --ぐるぐる:分身が自機の周囲を回転する。1Pは前方集中型、2Pは360度全方位にショットを撃つ。 --のびのび:分身が自機の左右に付き、ショットを撃っている間だけ分身の間隔が広がっていく。1Pは分身が画面端に着くと上方向に曲がる。2Pはその逆。 -協力ショットの代わりに、本作独自の二人プレイ専用アクションが実装。1Pと2Pが重なった状態で、対応したボタンを押す事で使用する。 --投げ攻撃:片方がもう片方をぶん投げて攻撃。投げられた方は一定時間無敵状態で画面内を跳ね回り、接触した空中敵にダメージを与える。 ---投げられた方は止まるまで操作できず、さらにベルが取れなくなるので邪魔をしないようほどほどに。 --ライフ受け渡し:片方のライフが減っている時、ライフを多い方から少ない方へ供給する。 -オプション画面ではキーコンフィグや、8段階の難易度設定((最高難易度のレベル8は裏技扱い))の他、「カップルモード」への変更がある。カップルモードでは二人プレイ時に敵の攻撃が1Pへ集中するようになる。 -タイトル画面で2コンを使えば、ウインビー単体でのプレイも可能。ツインビーとは分身の挙動だけでなく、パンチに使う腕(ウインビーは左手)やライフが尽きて墜落する時のボイスも異なる。 ---- **評価点 -ハード移行に伴い進化したグラフィック・サウンド。 --敵キャラやステージ背景のみならず、OPデモやステージクリアごとのアイキャッチ画面も見どころとなっている。 --全7ステージのBGMも、それぞれにマッチした名曲揃い。 --SEに関しても、パンチを当てた時の「ガンッ!」という音や、中・大型機破壊時の派手な爆発音は爽快感をもたらしてくれる。 -幅広い難易度設定。 --これまではアーケード作品ということもあり難易度は4段階程度であったが、本作では8段階も用意されている。 ---STG初心者でもレベル1であれば敵の撃つ弾が非常に少ないため、簡単にエンディングへ到達できる。もちろん難易度を上げれば相応に難しくなり、最高難易度のレベル8だと開幕から弾幕を張ってくる上敵の動作や発射間隔も非常に速くなり、打ち返し弾も発生するためかなりの鬼畜難易度へと変貌する。 ---なんと裏技で周回数セレクトも可能。腕に自信があればさらに難易度を上げることができる。 --またカップルモードにより2人プレイのハードルも下がった。上手な人が1Pを担当することで相方が生き残りやすくなり、途中でクレジットが尽きて2Pが復活できず見守る…という事も少なくなった。 -ベルの色が変わりにくくなった。 --従来作では色が変わったベルに1発ショットが当たるとすぐ黄色ベルに戻ってしまったが、本作ではある程度猶予があり狙った色を回収しやすくなった。 --この「ベルの色変化の猶予」はのちに稼働する「ツインビーヤッホー!」でも難易度PRACTICEでも採用されている。 -ステージ単位で全力を注げる設計。 --本作のステージボスは撃破時に大量のベルを出す。画面が暗転してアイキャッチに入るまでは間があり、好きに色に変えて回収が可能。 ---分身やバリアを失いちび分身を切らしていても、確実に補充できる点は嬉しい。 --これにステージクリア毎のライフ全快も相まって、十分な余力を持って次のステージに臨む事が出来る。 ---他のシューティングにありがちな「ジリ貧状態で次のステージに進み開幕ゲームオーバー」となる事態はほぼ起こらない。 **問題点 -ボタン配置の問題 --デフォルトではボムとパンチは同じボタン(Y)となっているが、別々に割り振った場合パンチを溜めている最中は爆弾を撃てなくなる。 ---しかし同じボタンのままの場合、パンチをためる前に一度ボムを投げてからでないとため動作に入らないため、タイムラグが発生する。 ---どちらも一長一短のため、プレイヤーが好みに合わせて設定するべきだ。 -パンチは威力が高く攻撃の隙が少なく、敵の通常弾を跳ね返す事ができたりと少し高性能すぎる節がある。 --更に僅かだが攻撃判定が持続するので、青ベルを十分に取っての高速移動と組み合わせると大抵のザコ敵は薙ぎ払ってしまえる。 --ただし爽快感重視の仕様とも取れるし、高難易度プレイでは戦術として成り立っている。 -本作の分身は爆弾を撃ってくれないため、対地制圧力が低下している。 --4面以降は一度に大量の地上敵が出現する場面が多く、ちび分身をうまく使わないと厳しい。 -グインビーが未登場。 --FC『ツインビー3』では囚われの身、GB『ツインビーだ!!』ではお留守番だったが、本作ではストーリー上でも存在が明かされていない。 ---- **総評 タイトル通りのポップな世界観やキャラクターで世代や性別を問わず、幅広い難易度選択により初心者からコアシューターまで、更に充実の2人プレイ要素により友達同士や親子などでも一緒に楽しめる。~ STGそのものの高難易度化が進む時代より前に生まれた、「万人向け」と言う言葉が相応しい名作と言えるだろう。 ---- **その後の展開 -PlayStation Portable用ソフト『[[ツインビー PORTABLE>コナミ名作シューティングPORTABLE]]』に本作が収録されている。 --但し、同作収録版では二人プレーが不可能なので、どうしても現行機で二人で遊びたいのならWii Uバーチャルコンソール配信版をプレーするしか無いだろう。 -本作の設定やキャラクターを元に、後にシリーズの基盤となる「ツインビーPARADISE」シリーズが始まった。 --本作発売から半年後にラジオドラマが開始し、4年間に渡り放送された。マドカ役の声優・國府田マリ子のトークコーナーも人気を博し、「合言葉はBee!」という合言葉が駅の掲示板に書き込まれる程の社会現象を巻き起こしたことは有名。このあたりの話やメディアミックス企画については各自検索のこと。 --その後のツインビーのゲームにおいては「ツインビー対戦ぱずるだま」や「ツインビーヤッホー! ふしぎの国で大あばれ!!」などでラジオドラマの世界観がベースに使われている。 --また、本作のBGMのいくつかはアレンジされてボーカル曲になり、ラジオドラマで使用されている。 ---うち「風に誘われて (Twin memories)」は2018年3月より配信されたスマホアプリ「ときめきアイドル」にて同作出演の声優によるカバー版が収録されている。同バージョンはタイアップとしてBEMANI機種にも収録されているが、中でも[[pop'n music>ポップンミュージックシリーズ]]はコナミにおける''元祖pop'nの楽曲が現役のpop'nに収録される''という快挙を成し遂げた出来事が話題になっているとか無いとか。 **余談 -発売当時、懸賞で本作のイメージCDが当たるキャンペーンが行われた。 --本作のBGMのアレンジ版及びマドカによる語りが収録されている。 --このCD自体は非売品だが、アレンジ曲については後に市販されたサントラCDや関連するCDに全て収録されているため、現在でも容易に聞くことが可能。 -コミックボンボン・1993年春の増刊号にて、読み切り漫画が掲載された。 --厳密には本作そのもののコミカライズではなく、本作をプレイする2人の少年を主人公にしたゲーマー漫画である。 --プレイスタイルの違いで反目し合っていた2人が、高難易度の同時プレイに挑み友情を結ぶ物語となっており、ライフ受け渡しや投げ攻撃もしっかりとフィーチャーされている。
*Pop'nツインビー 【ぽっぷんついんびー】 |ジャンル|縦スクロールシューティング|&amazon(B000068HYT)| |対応機種|スーパーファミコン|~| |メディア|4MbitROMカートリッジ|~| |発売・開発元|コナミ|~| |発売日|1993年3月26日|~| |定価|7,800円(税別)|~| |プレイ人数|1~2人|~| |レーティング|【VC】CERO:A|~| |配信|バーチャルコンソール&br;【WiiU】2014年5月7日/823円&br;【New3DS】2016年11月28日/823円(税8%込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[ツインビーシリーズリンク>ツインビーシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 ツインビーシリーズの通算6作目にして、SFC参入初作品。~ コナミがSFCでリリースしたSTGの中でも、「縦スクロール」「2人同時プレイ可能」という貴重な2つの要素を併せ持つ作品でもある。~ (これ以外のほとんどは横スクロールの1人プレイ、もしくは2人交互プレイであった)。 後のドラマCDシリーズでも人気のレギュラーキャラ「マドカ」が初登場した。~ なお、本作ではまだツインビーたちの機体名とパイロット名は分けられていない。~ **ストーリー ツインビーとウインビーは、今日もどんぶり島を空からパトロールしていた。~ しかしその途中、二人のもとに突然のSOS通信が入ってくる。~ 通信の送り主は、たんぽぽタウンに住む少女「マドカ」だった。 彼女には科学者の祖父「マードック博士」がいたのだが、研究室の柱に頭をぶつけた事で人格が豹変。~ お手伝いロボットの「どんぐり隊」を使い、世界征服を企む悪の科学者になってしまったのだと言う。~ そしてマドカもまた小型艇に乗り込み、どんぐり隊の追っ手から逃げ回っている最中だったのだ。 話を聞いたツインビーとウインビーは、たんぽぽタウンへ向け颯爽と飛び立っていく。~ マドカを救うため、世界の平和を守るため、ツインビー達の新たな戦いが始まったのである。 **特徴・システム 従来通りショット(対空攻撃)と爆弾(対地攻撃)を使い分ける縦STGだが、本作では家庭用ならではの意欲的なシステムが多く取り入れられている。 -新たな攻撃手段として「パンチ」「ちび分身」が追加。 --パンチ:対応ボタンを押すとパワーを溜める動作を取り、離すと空中の敵に対し高威力のパンチを繰り出す。2段階の強さを撃ち分けられる((長くためることで発動時に星のエフェクトが出る。))。 ---パンチでしか倒せない敵もいる他、敵の通常弾を跳ね返せる((あくまでエフェクト上跳ね返しているだけであり、跳ね返した弾には攻撃判定は無い。))。 --ちび分身:ストック式の所謂「全画面ボム」。大量の分身が画面内を跳ね回り、画面内の敵全てにダメージを与える。 ---発動中は無敵となりその他の攻撃は出来なくなるが、ベルなどは取れる。 -残機制からライフ制になっており、ライフがなくなるとゲームオーバー。 --地上敵を8体倒すと出現する「ハート」を取る事で回復できる他、ステージクリア時には全快する。 ---隠し要素として、ライフを大幅に回復する「妖精」が存在する。特定のポイントに地上判定の攻撃を当てると出現。 --コンティニューは戻り復活(ステージの最初から)だが、二人プレイの場合同時にゲームオーバーにならない限りその場復活となる。 ---コンティニュー(クレジット)は有限で、二人プレイでもこれを共有する形となる。 --ライフシステムやパンチ攻撃との兼ね合いで、本作では腕の破損や救急車といった要素はオミットされた。 -お馴染みのベル取得によるパワーアップシステム。 --黄色ベル/スコアアップ:逃さず連続取得していくごとに獲得スコアが上がる。 --青ベル/スピードアップ:自機の移動速度が上がる。青ベル4つで最高速。5つ目を取るとスピードダウンとなり初速に戻る。 --緑ベル/分身:本作では緑ベル1つにつき分身が1つ付き、最大4つまで付けられる。ダメージを受けると1つ失われる。緑ベル5つ目以降はストックとなる。2人プレイ時は合計で4つしか画面内に存在できず、余剰分がストックされる((例えば分身を1Pが4つ、2Pが持っていない場合で2Pが緑ベルを取得すると、2Pに1個分身が付くと同時に1Pの分身が3つに減る。この時1Pの消えた分身1個はストックに加算される。またこの時2Pもなぜかストックが増える。))。 --白ベル/キャノン砲:耐久力のないザコを貫通する大型のショットを撃てる。画面内に3連射まで。紫ベルと併用不可。 --紫ベル/3ウェイ:前方3方向にショットを撃てる。画面内に1セット(3方向に1発ずつ)まで。白ベルと併用不可。 --ピンクベル/バリア:被ダメージを4発まで防ぐ全方位バリアを張る。被弾するごとに青→緑→オレンジ→ピンクとバリアの色が変わり、ピンク状態で被弾すると消滅。残り耐久に関係なくピンクベルを取得すれば耐久が最大まで回復する。 --点滅ベル/ちび分身:ちび分身のストックが1発増える。最大9発までストック可能。 -ゲーム開始時に、分身(オプション)の挙動を3つのタイプから選択する。同じタイプでもツインビー(1P)とウインビー(2P)とで若干性能が異なる。 --のーまる:お馴染みの追従式。1Pは自機が停止すると従来通り自機に重なって隠れる。2Pは停止した時の位置関係を維持する所謂グラディウス式。 --ぐるぐる:分身が自機の周囲を回転する。1Pは前方集中型、2Pは360度全方位にショットを撃つ。 --のびのび:分身が自機の左右に付き、ショットを撃っている間だけ分身の間隔が広がっていく。1Pは分身が画面端に着くと上方向に曲がる。2Pはその逆。 -協力ショットの代わりに、本作独自の二人プレイ専用アクションが実装。1Pと2Pが重なった状態で、対応したボタンを押す事で使用する。 --投げ攻撃:片方がもう片方をぶん投げて攻撃。投げられた方は一定時間無敵状態で画面内を跳ね回り、接触した空中敵にダメージを与える。 ---投げられた方は止まるまで操作できず、さらにベルが取れなくなるので邪魔をしないようほどほどに。 --ライフ受け渡し:片方のライフが減っている時、ライフを多い方から少ない方へ供給する。 -オプション画面ではキーコンフィグや、8段階の難易度設定((最高難易度のレベル8は裏技扱い))の他、「カップルモード」への変更がある。カップルモードでは二人プレイ時に敵の攻撃が1Pへ集中するようになる。 -タイトル画面で2コンを使えば、ウインビー単体でのプレイも可能。ツインビーとは分身の挙動だけでなく、パンチに使う腕(ウインビーは左手)やライフが尽きて墜落する時のボイスも異なる。 ---- **評価点 -ハード移行に伴い進化したグラフィック・サウンド。 --敵キャラやステージ背景のみならず、OPデモやステージクリアごとのアイキャッチ画面も見どころとなっている。 --全7ステージのBGMも、それぞれにマッチした名曲揃い。 --SEに関しても、パンチを当てた時の「ガンッ!」という音や、中・大型機破壊時の派手な爆発音は爽快感をもたらしてくれる。 -幅広い難易度設定。 --これまではアーケード作品ということもあり難易度は4段階程度であったが、本作では8段階も用意されている。 ---STG初心者でもレベル1であれば敵の撃つ弾が非常に少ないため、簡単にエンディングへ到達できる。もちろん難易度を上げれば相応に難しくなり、最高難易度のレベル8だと開幕から弾幕を張ってくる上敵の動作や発射間隔も非常に速くなり、打ち返し弾も発生するためかなりの鬼畜難易度へと変貌する。 ---なんと裏技で周回数セレクトも可能。腕に自信があればさらに難易度を上げることができる。 --またカップルモードにより2人プレイのハードルも下がった。上手な人が1Pを担当することで相方が生き残りやすくなり、途中でクレジットが尽きて2Pが復活できず見守る…という事も少なくなった。 -ベルの色が変わりにくくなった。 --従来作では色が変わったベルに1発ショットが当たるとすぐ黄色ベルに戻ってしまったが、本作ではある程度猶予があり狙った色を回収しやすくなった。 --この「ベルの色変化の猶予」はのちに稼働する「ツインビーヤッホー!」でも難易度PRACTICEでも採用されている。 -ステージ単位で全力を注げる設計。 --本作のステージボスは撃破時に大量のベルを出す。画面が暗転してアイキャッチに入るまでは間があり、好きに色に変えて回収が可能。 ---分身やバリアを失いちび分身を切らしていても、確実に補充できる点は嬉しい。 --これにステージクリア毎のライフ全快も相まって、十分な余力を持って次のステージに臨む事が出来る。 ---他のシューティングにありがちな「ジリ貧状態で次のステージに進み開幕ゲームオーバー」となる事態はほぼ起こらない。 **問題点 -ボタン配置の問題 --デフォルトではボムとパンチは同じボタン(Y)となっているが、別々に割り振った場合パンチを溜めている最中は爆弾を撃てなくなる。 ---しかし同じボタンのままの場合、パンチをためる前に一度ボムを投げてからでないとため動作に入らないため、タイムラグが発生する。 ---どちらも一長一短のため、プレイヤーが好みに合わせて設定するべきだ。 -パンチは威力が高く攻撃の隙が少なく、敵の通常弾を跳ね返す事ができたりと少し高性能すぎる節がある。 --更に僅かだが攻撃判定が持続するので、青ベルを十分に取っての高速移動と組み合わせると大抵のザコ敵は薙ぎ払ってしまえる。 --ただし爽快感重視の仕様とも取れるし、高難易度プレイでは戦術として成り立っている。 -本作の分身は爆弾を撃ってくれないため、対地制圧力が低下している。 --4面以降は一度に大量の地上敵が出現する場面が多く、ちび分身をうまく使わないと厳しい。 -グインビーが未登場。 --FC『ツインビー3』では囚われの身、GB『ツインビーだ!!』ではお留守番だったが、本作ではストーリー上でも存在が明かされていない。 ---- **総評 タイトル通りのポップな世界観やキャラクターで世代や性別を問わず、幅広い難易度選択により初心者からコアシューターまで、更に充実の2人プレイ要素により友達同士や親子などでも一緒に楽しめる。~ STGそのものの高難易度化が進む時代より前に生まれた、「万人向け」と言う言葉が相応しい名作と言えるだろう。 ---- **その後の展開 -PlayStation Portable用ソフト『[[ツインビー PORTABLE>コナミ名作シューティングPORTABLE]]』に本作が収録されている。 --但し、同作収録版では二人プレーが不可能なので、どうしても現行機で二人で遊びたいのならWii Uバーチャルコンソール配信版をプレーするしか無いだろう。 -本作の設定やキャラクターを元に、後にシリーズの基盤となる「ツインビーPARADISE」シリーズが始まった。 --本作発売から半年後にラジオドラマが開始し、4年間に渡り放送された。マドカ役の声優・國府田マリ子のトークコーナーも人気を博し、「合言葉はBee!」という合言葉が駅の掲示板に書き込まれる程の社会現象を巻き起こしたことは有名。このあたりの話やメディアミックス企画については各自検索のこと。 --その後のツインビーのゲームにおいては「ツインビー対戦ぱずるだま」や「ツインビーヤッホー! ふしぎの国で大あばれ!!」などでラジオドラマの世界観がベースに使われている。 --また、本作のBGMのいくつかはアレンジされてボーカル曲になり、ラジオドラマで使用されている。 ---うち「風に誘われて (Twin memories)」は2018年3月より配信されたスマホアプリ「ときめきアイドル」にて同作出演の声優によるカバー版が収録されている。同バージョンはタイアップとしてBEMANI機種にも収録されているが、中でも[[pop'n music>ポップンミュージックシリーズ]]はコナミにおける''元祖pop'nの楽曲が現役のpop'nに収録される''という快挙を成し遂げた出来事が話題になっているとか無いとか。 -2020年に『[[スーパーファミコン Nintendo Switch Online>ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online/スーパーファミコン Nintendo Switch Online]]』に収録された。 **余談 -発売当時、懸賞で本作のイメージCDが当たるキャンペーンが行われた。 --本作のBGMのアレンジ版及びマドカによる語りが収録されている。 --このCD自体は非売品だが、アレンジ曲については後に市販されたサントラCDや関連するCDに全て収録されているため、現在でも容易に聞くことが可能。 -コミックボンボン・1993年春の増刊号にて、読み切り漫画が掲載された。 --厳密には本作そのもののコミカライズではなく、本作をプレイする2人の少年を主人公にしたゲーマー漫画である。 --プレイスタイルの違いで反目し合っていた2人が、高難易度の同時プレイに挑み友情を結ぶ物語となっており、ライフ受け渡しや投げ攻撃もしっかりとフィーチャーされている。

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