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ブラックハート - (2012/10/24 (水) 03:04:27) の最新版との変更点

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*ブラックハート 【ぶらっくはーと】 |ジャンル|シューティング| |対応機種|アーケード| |販売元|UPL| |開発元|NMK| |稼働開始日|1991年| **概要 -UPLらしいもの暗さと、NMKらしいコミカルでかわいらしいキャラクターと、二社らしい異様な難易度を有する横STG。 --ストーリーは黒魔法軍の独裁者タラニスを打倒すべく、元黒魔法軍の戦士ジルがドラゴンに乗って戦うというもの。 --STG界隈には同名の有名キャラクターがいるため、元々知名度の低いゲームだが情報が入り混じって余計ややこしくなっている。 --BGMは秀谷和則(HIDE-KAZ)氏が担当。ポップだが暴力的な電子音が特徴。 **システム -1レバー2ボタン式。 --ショットボタンでショットを発射。連射する事で発射されるが、子機のショットもショットボタンと連動して発射される。 --ブレスボタンでブレス。ブレスは高威力だが射程の短い攻撃。画面下のブレスゲージの分だけ発射できる。ショットと同時使用可能。 --アイテムを入手すると妖精が子機として登場。妖精は自機上下についてショットに応じてボウガンで攻撃してくれる。 **特徴 -王道とシュールが入り混じったキャラクターデザイン。 --色使いや頭身はポップでかわいらしいのだが、ボスデザインがシュール。第一ステージの背景に浮かぶ巨大な秋刀魚の頭や、蛇の口から象が頭を出したような最初のボスのデザインは他のゲームではまず見られない。 --一方でいわゆる王道ハイファンタジー的なデザインのキャラクターも多数登場する。 -独特の難易度の高さ。 --あまり変わったところの無いシンプルなシューティングだが、本作の当たり判定はドラゴンに乗ったジルであり、ドラゴンには当たり判定が無い。 ---ジルはドラゴンに乗って見てるだけ。別に攻撃するわけではない。 --画面に対して自機が大きいのだが、それに合わせず敵弾も大きく、地形接触判定もあって回避は難しい。 ---それに伴い妖精のフォーメーションも広く、広範囲に攻撃できるのだが集中攻撃ができない。火力を挙げる方法は接近してからのショットとブレス併用しかない。 --突如画面上部から降ってくる罠などもあり、初見殺しが多数存在する。 **総評  ポップでダークでシュールなグラフィック、暴力的な電子音、多彩な初見殺しを有する本作だが、ゲームシステムは地味である。タイトルのブラックハートも後に同名のキャラが『[[バトルガレッガ>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/296.html]]』に名物ボスとして君臨しているため、知名度の低さに拍車がかかっている。STG冬の時代・格闘ゲームブーム到来・UPL倒産・NMK撤退倒産と言う数々の出来事も重なり、数あるアーケードゲームの中に完全に埋没した一作といえるだろう。
*ブラックハート 【ぶらっくはーと】 |ジャンル|シューティング|&image(http://www.higenekodo.jp/untiku/nmk/bh.jpg,height=160)|&image(http://www.higenekodo.jp/untiku/nmk/blackheart.gif,height=160)| |対応機種|アーケード|~|~| |販売元|UPL|~|~| |開発元|NMK|~|~| |稼働開始日|1991年|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|王道と見せかけた奇抜な世界観&br;自機判定の位置がかなりの曲者|~|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -UPLらしいもの暗さと、NMKらしいコミカルでかわいらしいキャラクターと、二社らしい異様な難易度を有する横STG。 --ストーリーは黒魔法軍の独裁者タラニスを打倒すべく、元黒魔法軍の戦士ジルがドラゴンに乗って戦うというもの。 --STG界隈には[[同名の有名キャラクター>バトルガレッガ]]がいるため、元々知名度の低いゲームだが情報が入り混じって余計ややこしくなっている。 **システム -1レバー2ボタン式。全8ステージのループ制。 --ショットボタンでショットを発射。連射する事で発射されるが、子機のショットもショットボタンと連動して発射される。 --ブレスボタンでブレス。ブレスは高威力だが射程の短い攻撃。画面下のブレスゲージの分だけ発射できる。ショットと同時使用可能。 ---ブレスゲージは道中で出現する「ピクシー(青い妖精)」を救助すると一定量増加する。 --道中の「フェアリー(赤い妖精)」を回収すると自機の子機として装備される。「フェアリー」は自機上下後ろの最大3人まで連れていく事が出来、ショットに応じてボウガンで攻撃してくれる。なお、4人目を取得すると弾消し効果の有る全体攻撃(効果一瞬のボム)になる。 --特定の敵やボスを撃破すると落とすコインを一定数集めると残機が1つ増える。なお、本作で残機を増やす手段はこれのみ。 **評価点 -王道とシュールが入り混じったキャラクターデザイン。 --色使いや頭身はポップでかわいらしいのだが、ボスデザインがシュール。第一ステージの背景に浮かぶ巨大な秋刀魚の頭や、蛇の口から象が頭を出したような最初のボスのデザインは他のゲームではまず見られない。他にも魚に乗った妖精らしきもの、上半身が親父の人魚など、どこか[[某バカゲーSTG>超兄貴]](筋肉要素はないが)のセンスすら感じる。 --一方でいわゆる王道ハイファンタジー的なデザインのキャラクターも多数登場する。 --これらキャラクターは、大き目のグラフィックでよく描かれている。弾すら星の連なりで描くなど、全体的に描写は凝っている。 -ステージ間に挟まれるデモ映像は、ストーリー仕立て。文章はないが、雰囲気を盛り上げる。それだけに後述の問題点が目についてしまうが…。 --結末は詳細は省くが、暗めのファンタジーらしい切ない内容である。 -秀谷和則(HIDE-KAZ)氏によるBGM --『タスクフォースハリアー』、『サンダードラゴン』、『[[USAAFムスタング>USAAF MUSTANG]]』と同様、氏が得意とするポップだが暴力的な電子音で奏でられるヘビメタ調のBGMのクオリティは高い。 ---特に本作のタイトルにもなっている『BLACK HEART(ステージ2・4・7BGM)』の評価は高い模様。 **問題点 -独特の難易度の高さ。 --あまり変わったところの無いシンプルなシューティングだが、本作の当たり判定はドラゴンに乗ったジルであり、ドラゴンには当たり判定が無い。 ---ジルはドラゴンに乗って見ているだけ。別に攻撃するわけではない。 ---このため弾がジルの前ではなく、やや下からでる事になる。このズレのため''「当たり判定位置の誤認によるミスが起こりやすい」''というSTGプレイヤー泣かせの作り。さらに狭い通路を抜ける時など、ジルを中央に置くとドラゴンが障害に埋もれてしまい弾が撃てなくなる。結果壁寄りにジルを置かざるをえず、これもミスを招く。 ---同じような問題を抱えた作品としてアイレムの『[[ドラゴンブリード]]』がある。 --全キャラを比較的大きめに描写しているため、当たり判定も大きくなっている。丁寧に描かれた弾も同じく判定が大きい。大き目のキャラで溢れる画面の中、回避し続けるのはなかなか難しい。 ---それに伴いフェアリーのフォーメーションも広く、広範囲に攻撃できるのだが集中攻撃ができない。火力を挙げる方法は接近してからのショットとブレス併用しかない。 --全体的に敵が硬く、特にボス戦は自機側が集中攻撃する手段がない事もあって不必要に長引くため冗長さを感じる事も。 ---周回を重ねる毎に敵の耐久値が2倍ずつ増加し、ただでさえ硬い敵が更に硬くなってしまう。耐久値上昇は7周目まで行われ、''最終的に64倍に上がる''模様。((ちなみに全一プレイヤーの最高到達時点は4周目8面となっている。)) ---ショット、ブレス共にオート連射は搭載されていない。ショットとブレスを同時発射する場面が多いため、快適にプレイするなら外部連射装置は事実上必須。 --突如敵やトラップが画面上部から降ってくる、真後ろから来る、などの初見殺しもしっかり完備。 --後半面はNMKらしく敵の攻撃が熾烈。中には&b{それまでコインを取りまくって大量に増えた残機を湯水のように消費するゴリ押しでしか進めない}箇所も…。 -ステージ間の幕間デモの数が少ない --その影響で中盤以降は同じ幕間デモの使い回しになっている。書き込み自体は素晴らしいだけに惜しい点である。 **総評  ポップでダークでシュールなグラフィック、暴力的な電子音、多彩な初見殺しを有する本作だが、ゲームシステムは地味である。タイトルの「ブラックハート」も後に同名のキャラが『[[バトルガレッガ]]』の名物ボスやらマーヴルコミックスのキャラやら色々居るためか、本作の知名度の低さに拍車がかかっている。STG冬の時代・格闘ゲームブーム到来・UPL倒産((翌年に稼働された「鋼鉄要塞シュトラール」がUPL事実上の遺作だが、それから翌月に発売されたPCエンジン用ソフトである同じNMK開発の「麻雀覇王伝カイザーズクエスト」が最後のUPL販売作品である。))、・NMK撤退倒産と言う数々の出来事も重なり、数あるアーケードゲームの中に完全に埋没した一作といえるだろう。 **移植 -アーケードアーカイブス(ハムスター)PlayStation 4、Switch版(2021年11月4日配信) --稼働開始30年目で初移植。日本版のほか、下記の海外版も収録。 ---自機の当たり判定の仕様が独特である故か、マニュアル内に自機の当たり判定の説明が記載されている。 **余談 -海外版は自機の当たり判定の位置こそそのままだが、''ドラゴンに弾消し効果のある判定がついている''ため、ゲーム性が大きく変化しており日本版より遊びやすくなっている。 --日本版でもロケテストの時点では海外版と同じ仕様だったが、最終的にドラゴンの判定がつけられなかった理由は不明。なお、当時の日本でも海外版を稼働していた場所があった模様。 --サイトロン・デジタルコンテンツより発売された「GAME SOUND LEGEND SERIES LEGEND OF GAME MUSIC 2」に本作の楽曲が初収録され、曲名も明らかになったが、音程のズレや音抜けが多く評判は良くない。 -開発初期では現在とパワーアップの仕様が異なり、ピクシーが開いているショップで買い物を行い自機を強化していくシステムだった。 --コインアイテムの存在は買い物システムを実装していた時の名残と考えられる。

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