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*パックンロール 【ぱっくんろーる】 |ジャンル|3D転がしアクション|&amazon(B0009X97CK)| //公式サイトでのジャンルは「3D転がしアクション」のようです |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|ナムコ|~| //|開発元||~| |発売日|2005年7月28日|~| |価格|5,040円(税5%込)|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|1箇所|~| |レーティング|CERO:全年齢対象|~| |判定|なし|~| |ポイント|転がしパックマンゲーム&br()タッチペンの操作性は良好&br()上質な作りだがボリューム不足な面も…|~| |>|>|CENTER:''[[パックマンシリーズリンク>パックマンシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -ナムコの代表作である『パックマンシリーズ』の一角にあたる作品。ニンテンドーDSにおける新作としてのパックマンゲームは本作と『[[パックピクス]]』のみである。 -ゲーム中のステージはフルポリゴン描写であり、DSの操作系統を活かしたタッチペン操作によるプレイが主となる。 -オートセーブ方式。 **ストーリー これはパックマンの少年時代のお話。パックマンはゴースト退治の名人、パックマスターの家にパック族共々ホームステイをしていました。~ しかし、突如ロックンローラーゴーストであるゴルビスがパックマン達の前に現れ、怪光線で全員を球体ボディに変え捕らえてしまいました。~ たまたま居合わせたフェアリーによって辛うじてパックマンだけは助けられ、パックマンは捕らえられたパック族全員の救出と打倒ゴルビスを目指す冒険に出るのでした。 **主なルール -操作系統。 --本作はパックマンをタッチペンで操りゲームを進めていく。 ---本作のパックマンは全身球体ボディであり、ボールの如くころころと回転させていく操作となる。 --パックマンの基本操作は以下の通り。 ---下画面にパックマンの絵が大きく表示されており、それをスライドさせると上画面の自機側のパックマンがその方向に転がる。&br()スライドの勢いが速ければ速い程にパックマンの転がしスピードが増す。また、転がし中にホールドタッチをすると、パックマンの動きにブレーキがかかる。 ---パックマンをホールドタッチし、その状態で素早く画面端までスライドさせるとタックルができる。急制御ができない危険があるが、これを駆使しないと突破できない道がある。 --カメラワーク調整に関して。 ---各ステージにおける大半の場面はパックマンの位置によって自動的にカメラワークが切り替わるが、十字キーやボタンにて任意によるカメラワーク調整ができる。 ---任意カメラワーク調整は絶対的な必須操作ではないが、これを使用しないと一部見えにくい地形やアイテム配置に遭遇する場面が数多い。 -ステージ構成について。 --本作は全6ワールド(隠しワールドは除く)で構成されており、各ワールドは複数のステージに分けられている。 ---本作はステージセレクト制を採用している。最初はワールド1・ステージ1しか選べないが、それをクリアすると選べるステージが増えていく。 ---各ワールドの最後のステージはボス戦となっており((ワールド1にはボス戦ステージはない。また、ワールド6はボス戦ステージのみの構造となっている。))、これもクリアすれば次ワールドのセレクトが可能となる。 -ステージクリア条件について。 --通常ステージのクリア条件。 ---ステージ内のいたるところにクッキー・もしくはパワークッキーが置かれており、それをパックマンに近づけると食べられる。食べたクッキーはストックされる。 ---ステージ途中には「ゴルビスゲート」という関門があり、ストックしたクッキーを複数消費する事によりゲートが開放される。&br()クッキーのストックが足りない場合は足止めを食らう事になり、食べ残したクッキーを前戻りで回収する手間が発生してしまう。 ---ステージ途中には「チェックポイント」があり、これにパックマンが通過するとミスした際の復活後にそこからの再開ができる。 ---数箇所あるゴルビスゲートを開放するとその先に「ゴール」があり、それにパックマンが触れるとステージクリアとなる。 ---制限時間は一切設けられておらず、自分のペースにあったプレイができる。但し、ステージによっては強制移動による進行を余儀なくされる場面がある。 --ボス戦ステージのクリア条件。 ---ステージ内の至るところにパワークッキーが置かれており、それをパックマンに3回食べさせた状態でボスに触れるとダメージをあたえられる。 ---特定回数のダメージをボスにあたえるとステージクリアとなる。 -敵について。 --本作は初代『パックマン』でお馴染みの4匹の雑魚敵(モンスター)と、ボス敵(ゴルビス)がパックマンに襲い掛かってくる。 ---雑魚敵に関しては、パワークッキー取得後にやつらに触れると倒す事ができる。連続で触れるとライフ回復や1UPの恩恵がある。 ---ボス敵に関しては、上記のボスステージのクリア条件で示した通りの方法でダメージをあたえられる事ができる。 -パックマンの性能チェンジについて。 --パックマンには下記の専用アイテムを取得する事により、性能をチェンジできる事ができる。 ---「ナイトチョコ」…ナイトパックマンに変身できる。動速度が鈍足化し、風に飛ばされにくくなる。一部のダメージトラップの無効化・銀色の箱の破壊・水中に沈む事ができる。 ---「ウイングチョコ」…ウイングパックマンに変身できる。移動速度が身軽化し、風に飛ばされやすくなる。空中に浮くと独特の浮遊感が発生する。 ---「パックンチョコ」…通常のパックマンに戻る。 -仕掛け・トラップについて。 --ステージ内には以下の様々な仕掛けやトラップがあり、パックマンを操作する上で重要な効果をもたらしてくる。 ---「ゴルビスゲート」…通常ステージのみに存在。ストックしたクッキーと引き換えにこれを開放しないと先に進めない。 ---「チェックポイント」…これを通過する事により、ミス後の復活はここから再開できる。 ---「ゴール」・・・通常ステージのみに存在。これに触れるとステージクリア。 ---「坂道」…パックマンの移動スピードに影響が出る。また、坂道への転がし方によっては空中に浮く事ができる。 ---「箱」…パックマンのタックルで破壊できる。茶色と銀色の2種類があり、銀色はナイトパックマンでないと破壊できない。 ---「風」…パックマンが風が吹いた方向へ流される。 ---「水」…ナイトパックマンは水中に沈む事ができる。他のパックマンは水面に浮かぶ。 ---「ダメージトラップ」…これにパックマンが触れるとライフダメージ。ナイトパックマンは一部トラップダメージを無効化できる。 ---「落とし穴」…ここにパックマンが落ちてしまうと即ミス。 ---その他にも様々な仕掛けやトラップが用意されてるが、このページでは割愛する。 -アイテムについて。 --各ステージには以下のアイテムが放置されている。 ---「クッキー」…これを特定数食べておかないとゴルビスゲートが開放できない。 ---「パワークッキー」…一定時間敵にダメージをあたえる効果。このアイテムもクッキーと同じ扱いでストックとしてカウントされる。ボス戦ステージ限定で取得しても何度でも復活する。 ---「フード」…ライフを一定値回復させる効果。 ---「ピザ」…ライフの最大値を1増やす効果。一度取得すると二度と出現しない。 ---「ジュエリー」…レアアイテム。クリア必至ではないが、ゲットするといい事が起きる…? 一度取得すると二度と出現しない。 ---「スペシャルフラッグ」…1UPの効果。一度取得すると二度と出現しない。 ---「ナイトチョコ」「ウイングチョコ」「パックンチョコ」…上記の性能チェンジの項参照。この3種類アイテムは取得しても何度でも復活する。 -ミス条件について。 --本作はライフ制と残機制の両面を採用している。 ---パックマンが敵やトラップに触れるとライフダメージとなり、ライフが完全に尽きてしまうとミスとなる。また、落とし穴に落ちるとライフに関わらず即ミスとなる。 ---パックマンが敵に触れると下画面に敵がまとわりつき操作不能となってしまう。&br()この時、まとわりついた敵をタッチすると操作不能が解除され最小限のライフダメージで済むが、そのまま放置するとダメージの連鎖に陥ってしまう。 ---ミス後の復活はチェックポイントを通過していればそこからの再開となり、そうでない場合はステージ最初からの再開となる。アイテムや敵の状態はミス前のままである。 --コンティニューに関して。 ---残機をすべて失うとコンティニューするか否かを選択できる。コンティニュー回数は無限だが、ステージ最初からのやり直しとなってしまう。 ---コンティニューをする度に、そのステージにおいてのコンティニュー数がカウントされる。特に何かのペナルティがある訳ではないが、上級者ならばこれを溜めないプレイが求められるだろう。 -おまけ要素について。 --各ステージを特定条件を満たした状態でクリアすると、通常ルールプレイの他に以下のモードでのプレイが可能となる((ボス戦ステージ全般と隠しワールドは未搭載))。 ---「タイムアタック」…ゴルビスゲートがない変わりに、複数のチェックポイントをすべて踏んだ状態でゴールを目指す必要がある。このモードのみタイムカウンターが計られる。 ---「チャレンジ」…何かしらの特殊なクリア条件が設けられており、それを満たせばステージクリアとなる。 --同じく各ステージを特定条件を満たした状態でクリアすると、隠しであるワールド7がプレイできる。 ---このワールドでは初代『[[パックマン>パックマンシリーズ]]』や専用のステージがプレイできるが、このページでは詳細は割愛する。 **評価点 -純粋にゲームとしての完成度が高い。 --玉転がし要素と『パックマン』要素が反発する事もなく融合している。 ---本作のゲーム性はかの名作『[[マーブルマッドネス]]』(アタリ)に近い。「球体(パックマン)を転がしてゴールへ導く」というべき内容は、まさに『マーブルマッドネス』そのものである。 ---タッチペンのスライド操作がそのまま球体の動きに反映される直感的な操作ではあるが、「仕掛けなどの地形効果を把握しないと思わぬ方向へ球体が転がってしまう」もどかしさが味となる。 ---「クッキーの数々を食べていく」「パワークッキーを取得して敵どもを体当たりで倒す」という初代『パックマン』ライクなシステムもあり、パックマンらしい一面も兼ね備えている。 ---当時のタッチペン関連のDSゲームの中でも操作性は非常に良く、動かし方のコツさえ掴めば無駄なストレスに悩まされる心配はない。 ---最速でステージクリアしたければ最低限のクッキーだけを食べながら進んでいけばOKである反面、ステージ内をくまなく探索してすべてのアイテムを回収するやり込みスタイルも可能である。 ---ゴールまでの道のりはほぼ一本道であり、数々の仕掛けに遭遇しながらも進んでいけば確実にゴールにたどり着ける為、必要以上に迷う事はない。 ---各ワールド毎に変化のある仕掛けが用意されており、次ワールドへ進んでもマンネリを感じにくい状態でのプレイが楽しめる。 ---カメラワークは基本良好だが、意図的に分かりにくいアイテム(主にジュエリー)が配置されており、カメラワーク調整でそれを探していく楽しみも持っている。 -コミカルで可愛いキャラクター。 --ゲーム内で登場するパックマン達の容姿がファンシーで和む。 ---球体型でころころとステージ内を転がり回るパックマンの姿が滑稽であり、(ストーリーデモのみの登場だが)パックマスター達の球体型ボディが拝めるのはある意味貴重かもしれない。 ---黒幕であるゴルビスは一見するといかついモンスターだが、パックマンに倒される度にドジっ子な一面をみせるのが可愛い。これがギャップ萌えというものだろうか? ---初代『パックマン』でお馴染みのモンスターであるクライド・インキー・プリンキー・ピンキーの4匹も雑魚敵として登場し、球体パックマンに襲い掛かる様も可愛い。 -初代『パックマン』がプレイできる。 --おまけとはいえ、純粋に嬉しいサプライズである。 ---但し、DSの両画面を繋げてのフル表示となっているので、画面の繋ぎ目で視界が多々気になる面はある。 **問題点、及び賛否が分かれそうな点 -純粋なるボリューム不足感。 --隠しワールドを除くと総計で6ワールド・26ステージのみしか舞台が用意されていない。 ---26ステージ中の5ステージはボス戦専用なので、まとまった内容を持つ通常ステージは21ステージとさらに限られる。 ---特に前半ワールドの通常ステージはその気になればあっさりとクリアできてしまい、ますますボリュームの薄さを覚えてしまう。 ---隠しワールドに関しても3ステージしかない。しかもそのうちの1ステージは初代『パックマン』そのものに割り当てられており、明確なる意味でのステージは2ステージしかない。 -敵の種類が少なすぎる。 --本作に登場する敵はゴルビスとモンスター4匹のみしかいない。 ---強いていえば「戦闘機を操作するモンスター4匹」というバリエーションがある位で、後は本当に敵が存在しない。 ---そもそも本作は「ゴルビスが単体でパックマン達を襲撃し、元々いたモンスター4匹と一緒に悪事を働く」という設定なので、これ以上の敵を増やす理由がなかったのかもしれない。 --ボス戦ステージはすべてゴルビスとの対決である。 ---上記の通り本作の敵種類は非常に少ない。これはボス戦ステージでも例外ではなく''どのワールドのボスも必ずゴルビスとの対決となる''。 ---流石に各ワールドによって仕掛けなどの変化はあるが、対決するボスがすべてゴルビスというのは寂しい気がしてならない。 ---''ワールド6(ラスボス戦)に至ってはゴルビス5連戦''となっており、従来のボス戦の5倍のプレイ時間を要するハメとなる。&br()もちろん、ステージ内で残機がすべて尽きると、コンティニューで最初からやり直しである。&br()一応はフード・スペシャルフラッグアイテムが多めに配置され、ゴルビスを倒す度にチェックポイントが出現する親切な考慮はある。 -今一つ面白くないストーリーイベント。 --ワールドを進める度にパックマン側とゴルビス側との会話のやり取りが発生するが、似た様なイベントの繰り返しで非常にご都合感が漂う展開となっている。 ---主なイベント内容は「ゴルビス倒す ⇒ ゴルビスが負け惜しむ ⇒ フェアリーがゴルビスに突っ込みを入れる ⇒ ゴルビス逃走 ⇒ パック族の一員が救出される」のテンプレとなっている。 ---エンディングに関しても、ゴルビスのドジっ子キャラの一面が垣間見れるオチはあるものの、かなり呆気ない終わらせ方に留まっている。 -独特のボイス演出。 --イベント中にボイス演出が発生するが、これが少々クセのある喋らせ方となっている。 ---一例としてパックマンのボイスは終始「ぱーくぱーく」しか喋らず、その和訳が字幕として表示される。他のキャラに関しても例外なくカタコトボイスしか喋らない。 ---そもそもパックマン達は不思議な世界の住民である。平然と人間語を喋るのも違和感があるという理由で、意図的にカタコトボイスにした可能性もある。 **総評 全体的に丁寧に作られており、転がすアクションとパックマン要素が絶妙に絡み、初心者からやり込みゲーマーまで無難に楽しめるゲーム。~ しかしながら、敵の種類が少ない、ボリューム不足感がある等の問題点もあり、惜しくも良作には一歩及ばない出来になってしまっている。 //これ以外の記事でもよく見かけるけど、「なっている『模様』」って書き方が気になる。ちゃんとプレイした上で書いたんなら曖昧な書き型しないできっちり言い切って欲しい。 **その後 -後のナムコのレトロゲーム集であるWiiソフト『みんなで遊ぼう! ナムコカーニバル』にて、本作をリメイク化した『パックンロール REMIX』というゲームが収録されている。
*パックンロール 【ぱっくんろーる】 |ジャンル|3D転がしアクション|&amazon(B0009X97CK)| //公式サイトでのジャンルは「3D転がしアクション」のようです |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|ナムコ|~| //|開発元||~| |発売日|2005年7月28日|~| |価格|5,040円(税5%込)|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|1箇所|~| |レーティング|CERO:全年齢対象|~| |判定|なし|~| |ポイント|転がしパックマンゲーム&br()タッチペンの操作性は良好&br()上質な作りだがボリューム不足な面も…|~| |>|>|CENTER:''[[パックマンシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 ナムコの代表作である『パックマンシリーズ』の一角にあたる作品。ニンテンドーDSにおける新作としてのパックマンゲームは本作と『[[パックピクス]]』のみである。~ ゲーム中のステージはフルポリゴン描写であり、DSの操作系統を活かしたタッチペン操作によるプレイが主となる。 **ストーリー >これはパックマンの少年時代のお話。パックマンはゴースト退治の名人、パックマスターの家にパック族共々ホームステイをしていました。~ しかし、突如ロックンローラーゴーストであるゴルビスがパックマン達の前に現れ、怪光線で全員を球体ボディに変え捕らえてしまいました。~ たまたま居合わせたフェアリーによって辛うじてパックマンだけは助けられ、パックマンは捕らえられたパック族全員の救出と打倒ゴルビスを目指す冒険に出るのでした。 **主なルール -オートセーブ方式。 -操作系統。 --本作はパックマンをタッチペンで操りゲームを進めていく。 ---本作のパックマンは全身球体ボディであり、ボールの如くころころと回転させていく操作となる。 --パックマンの基本操作は以下の通り。 ---下画面にパックマンの絵が大きく表示されており、それをスライドさせると上画面の自機側のパックマンがその方向に転がる。&br()スライドの勢いが速ければ速い程にパックマンの転がしスピードが増す。また、転がし中にホールドタッチをすると、パックマンの動きにブレーキがかかる。 ---パックマンをホールドタッチし、その状態で素早く画面端までスライドさせるとタックルができる。急制御ができない危険があるが、これを駆使しないと突破できない道がある。 --カメラワーク調整に関して。 ---各ステージにおける大半の場面はパックマンの位置によって自動的にカメラワークが切り替わるが、十字ボタンやボタンにて任意によるカメラワーク調整ができる。 ---任意カメラワーク調整は絶対的な必須操作ではないが、これを使用しないと一部見えにくい地形やアイテム配置に遭遇する場面が数多い。 -ステージ構成について。 --本作は全6ワールド(隠しワールドは除く)で構成されており、各ワールドは複数のステージに分けられている。 ---本作はステージセレクト制を採用している。最初はワールド1・ステージ1しか選べないが、それをクリアすると選べるステージが増えていく。 ---各ワールドの最後のステージはボス戦となっており((ワールド1にはボス戦ステージはない。また、ワールド6はボス戦ステージのみの構造となっている。))、これもクリアすれば次ワールドのセレクトが可能となる。 -ステージクリア条件について。 --通常ステージのクリア条件。 ---ステージ内のいたるところにクッキー・もしくはパワークッキーが置かれており、それをパックマンに近づけると食べられる。食べたクッキーはストックされる。 ---ステージ途中には「ゴルビスゲート」という関門があり、ストックしたクッキーを複数消費する事によりゲートが開放される。&br()クッキーのストックが足りない場合は足止めを食らう事になり、食べ残したクッキーを前戻りで回収する手間が発生してしまう。 ---ステージ途中には「チェックポイント」があり、これにパックマンが通過するとミスした際の復活後にそこからの再開ができる。 ---数箇所あるゴルビスゲートを開放するとその先に「ゴール」があり、それにパックマンが触れるとステージクリアとなる。 ---制限時間は一切設けられておらず、自分のペースにあったプレイができる。但し、ステージによっては強制移動による進行を余儀なくされる場面がある。 --ボス戦ステージのクリア条件。 ---ステージ内の至るところにパワークッキーが置かれており、それをパックマンに3回食べさせた状態でボスに触れるとダメージをあたえられる。 ---特定回数のダメージをボスにあたえるとステージクリアとなる。 -敵について。 --本作は初代『パックマン』でお馴染みの4匹の雑魚敵(モンスター)と、ボス敵(ゴルビス)がパックマンに襲い掛かってくる。 ---雑魚敵に関しては、パワークッキー取得後にやつらに触れると倒す事ができる。連続で触れるとライフ回復や1UPの恩恵がある。 ---ボス敵に関しては、上記のボスステージのクリア条件で示した通りの方法でダメージをあたえられる事ができる。 -パックマンの性能チェンジについて。 --パックマンには下記の専用アイテムを取得する事により、性能をチェンジできる事ができる。 ---「ナイトチョコ」…ナイトパックマンに変身できる。動速度が鈍足化し、風に飛ばされにくくなる。一部のダメージトラップの無効化・銀色の箱の破壊・水中に沈む事ができる。 ---「ウイングチョコ」…ウイングパックマンに変身できる。移動速度が身軽化し、風に飛ばされやすくなる。空中に浮くと独特の浮遊感が発生する。 ---「パックンチョコ」…通常のパックマンに戻る。 -仕掛け・トラップについて。 --ステージ内には以下の様々な仕掛けやトラップがあり、パックマンを操作する上で重要な効果をもたらしてくる。 ---「ゴルビスゲート」…通常ステージのみに存在。ストックしたクッキーと引き換えにこれを開放しないと先に進めない。 ---「チェックポイント」…これを通過する事により、ミス後の復活はここから再開できる。 ---「ゴール」…通常ステージのみに存在。これに触れるとステージクリア。 ---「坂道」…パックマンの移動スピードに影響が出る。また、坂道への転がし方によっては空中に浮く事ができる。 ---「箱」…パックマンのタックルで破壊できる。茶色と銀色の2種類があり、銀色はナイトパックマンでないと破壊できない。 ---「風」…パックマンが風が吹いた方向へ流される。 ---「水」…ナイトパックマンは水中に沈む事ができる。他のパックマンは水面に浮かぶ。 ---「ダメージトラップ」…これにパックマンが触れるとライフダメージ。ナイトパックマンは一部トラップダメージを無効化できる。 ---「落とし穴」…ここにパックマンが落ちてしまうと即ミス。 ---その他にも様々な仕掛けやトラップが用意されてるが、このページでは割愛する。 -アイテムについて。 --各ステージには以下のアイテムが放置されている。 ---「クッキー」…これを特定数食べておかないとゴルビスゲートが開放できない。 ---「パワークッキー」…一定時間敵にダメージをあたえる効果。このアイテムもクッキーと同じ扱いでストックとしてカウントされる。ボス戦ステージ限定で取得しても何度でも復活する。 ---「フード」…ライフを一定値回復させる効果。 ---「ピザ」…ライフの最大値を1増やす効果。一度取得すると二度と出現しない。 ---「ジュエリー」…レアアイテム。クリア必至ではないが、ゲットするといい事が起きる…? 一度取得すると二度と出現しない。 ---「スペシャルフラッグ」…1UPの効果。一度取得すると二度と出現しない。 ---「ナイトチョコ」「ウイングチョコ」「パックンチョコ」…上記の性能チェンジの項参照。この3種類アイテムは取得しても何度でも復活する。 -ミス条件について。 --本作はライフ制と残機制の両面を採用している。 ---パックマンが敵やトラップに触れるとライフダメージとなり、ライフが完全に尽きてしまうとミスとなる。また、落とし穴に落ちるとライフに関わらず即ミスとなる。 ---パックマンが敵に触れると下画面に敵がまとわりつき操作不能となってしまう。&br()この時、まとわりついた敵をタッチすると操作不能が解除され最小限のライフダメージで済むが、そのまま放置するとダメージの連鎖に陥ってしまう。 ---ミス後の復活はチェックポイントを通過していればそこからの再開となり、そうでない場合はステージ最初からの再開となる。アイテムや敵の状態はミス前のままである。 --コンティニューに関して。 ---残機をすべて失うとコンティニューするか否かを選択できる。コンティニュー回数は無限だが、ステージ最初からのやり直しとなってしまう。 ---コンティニューをする度に、そのステージにおいてのコンティニュー数がカウントされる。特に何かのペナルティがある訳ではないが、上級者ならばこれを溜めないプレイが求められるだろう。 -おまけ要素について。 --各ステージを特定条件を満たした状態でクリアすると、通常ルールプレイの他に以下のモードでのプレイが可能となる((ボス戦ステージ全般と隠しワールドは未搭載))。 ---「タイムアタック」…ゴルビスゲートがない代わりに、複数のチェックポイントをすべて踏んだ状態でゴールを目指す必要がある。このモードのみタイムカウンターが計られる。 ---「チャレンジ」…何かしらの特殊なクリア条件が設けられており、それを満たせばステージクリアとなる。 --同じく各ステージを特定条件を満たした状態でクリアすると、隠しであるワールド7がプレイできる。 ---このワールドでは初代『[[パックマン>パックマンシリーズ]]』や専用のステージがプレイできるが、このページでは詳細は割愛する。 ---- *評価点 -純粋にゲームとしての完成度が高い。 --玉転がし要素と『パックマン』要素が反発する事もなく融合している。 ---本作のゲーム性はかの名作『[[マーブルマッドネス]]』(アタリ)に近い。「球体(パックマン)を転がしてゴールへ導く」というべき内容は、まさに『マーブルマッドネス』そのものである。 ---タッチペンのスライド操作がそのまま球体の動きに反映される直感的な操作ではあるが、「仕掛けなどの地形効果を把握しないと思わぬ方向へ球体が転がってしまう」もどかしさが味となる。 ---「クッキーの数々を食べていく」「パワークッキーを取得して敵どもを体当たりで倒す」という初代『パックマン』ライクなシステムもあり、パックマンらしい一面も兼ね備えている。 ---当時のタッチペン関連のDSゲームの中でも操作性は非常に良く、動かし方のコツさえ掴めば無駄なストレスに悩まされる心配はない。 ---最速でステージクリアしたければ最低限のクッキーだけを食べながら進んでいけばOKである反面、ステージ内をくまなく探索してすべてのアイテムを回収するやり込みスタイルも可能である。 ---ゴールまでの道のりはほぼ一本道であり、数々の仕掛けに遭遇しながらも進んでいけば確実にゴールにたどり着ける為、必要以上に迷う事はない。 ---各ワールド毎に変化のある仕掛けが用意されており、次ワールドへ進んでもマンネリを感じにくい状態でのプレイが楽しめる。 ---カメラワークは基本良好だが、意図的に分かりにくいアイテム(主にジュエリー)が配置されており、カメラワーク調整でそれを探していく楽しみも持っている。 -コミカルで可愛いキャラクター。 --ゲーム内で登場するパックマン達の容姿がファンシーで和む。 ---球体型でころころとステージ内を転がり回るパックマンの姿が滑稽であり、(ストーリーデモのみの登場だが)パックマスター達の球体型ボディが拝めるのはある意味貴重かもしれない。 ---黒幕であるゴルビスは一見するといかついモンスターだが、パックマンに倒される度にドジっ子な一面をみせるのが可愛い。これがギャップ萌えというものだろうか? ---初代『パックマン』でお馴染みのモンスターであるクライド・インキー・プリンキー・ピンキーの4匹も雑魚敵として登場し、球体パックマンに襲い掛かる様も可愛い。 -初代『パックマン』がプレイできる。 --おまけとはいえ、純粋に嬉しいサプライズである。 ---但し、DSの両画面を繋げてのフル表示となっているので、画面の繋ぎ目で視界が多々気になる面はある。 **問題点 -純粋なるボリューム不足感。 --隠しワールドを除くと総計で6ワールド・26ステージのみしか舞台が用意されていない。 ---26ステージ中の5ステージはボス戦専用なので、まとまった内容を持つ通常ステージは21ステージとさらに限られる。 ---特に前半ワールドの通常ステージはその気になればあっさりとクリアできてしまい、ますますボリュームの薄さを覚えてしまう。 ---隠しワールドに関しても3ステージしかない。しかもそのうちの1ステージは初代『パックマン』そのものに割り当てられており、明確なる意味でのステージは2ステージしかない。 -敵の種類が少なすぎる。 --本作に登場する敵はゴルビスとモンスター4匹のみしかいない。 ---強いていえば「戦闘機を操作するモンスター4匹」というバリエーションがある位で、後は本当に敵が存在しない。 ---そもそも本作は「ゴルビスが単体でパックマン達を襲撃し、元々いたモンスター4匹と一緒に悪事を働く」という設定なので、これ以上の敵を増やす理由がなかったのかもしれない。 --ボス戦ステージはすべてゴルビスとの対決である。 ---上記の通り本作の敵種類は非常に少ない。これはボス戦ステージでも例外ではなく''どのワールドのボスも必ずゴルビスとの対決となる''。 ---流石に各ワールドによって仕掛けなどの変化はあるが、対決するボスがすべてゴルビスというのは寂しい気がしてならない。 ---''ワールド6(ラスボス戦)に至ってはゴルビス5連戦''となっており、従来のボス戦の5倍のプレイ時間を要するハメとなる。&br()もちろん、ステージ内で残機がすべて尽きると、コンティニューで最初からやり直しである。&br()一応はフード・スペシャルフラッグアイテムが多めに配置され、ゴルビスを倒す度にチェックポイントが出現する親切な考慮はある。 -今一つ面白くないストーリーイベント。 --ワールドを進める度にパックマン側とゴルビス側との会話のやり取りが発生するが、似た様なイベントの繰り返しで非常にご都合感が漂う展開となっている。 ---主なイベント内容は「ゴルビス倒す ⇒ ゴルビスが負け惜しむ ⇒ フェアリーがゴルビスに突っ込みを入れる ⇒ ゴルビス逃走 ⇒ パック族の一員が救出される」のテンプレとなっている。 ---エンディングに関しても、ゴルビスのドジっ子キャラの一面が垣間見れるオチはあるものの、かなり呆気ない終わらせ方に留まっている。 -独特のボイス演出。 --イベント中にボイス演出が発生するが、これが少々クセのある喋らせ方となっている。 ---一例としてパックマンのボイスは終始「ぱーくぱーく」しか喋らず、その和訳が字幕として表示される。他のキャラに関しても例外なくカタコトボイスしか喋らない。 ---そもそもパックマン達は不思議な世界の住民である。平然と人間語を喋るのも違和感があるという理由で、意図的にカタコトボイスにした可能性もある。 ---- **総評 全体的に丁寧に作られており、転がすアクションとパックマン要素が絶妙に絡み、初心者からやり込みゲーマーまで無難に楽しめるゲーム。~ しかしながら、敵の種類が少ない、ボリューム不足感がある等の問題点もあり、惜しくも良作には一歩及ばない出来になってしまっている。 //これ以外の記事でもよく見かけるけど、「なっている『模様』」って書き方が気になる。ちゃんとプレイした上で書いたんなら曖昧な書き型しないできっちり言い切って欲しい。 ---- **その後 -後のナムコのレトロゲーム集であるWiiソフト『みんなで遊ぼう! ナムコカーニバル』にて、本作をリメイク化した『パックンロール REMIX』というゲームが収録されている。

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