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*プラネットジョーカー 【ぷらねっとじょーかー】 |ジャンル|クォータービュー(''ドラマティック'')シューティングゲーム|&image(141000609m.jpg,http://www.amazon.co.jp/dp/B000069UEV,height=160)| |対応機種|セガサターン|~| |発売元|ナグザット|~| |開発元|IMP (加賀テック大阪開発部)|~| |発売日|1997年3月7日|~| |定価|5,800円(税抜)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|通称「''&color(red){惑星戦士}''」&br;ファミ通レビュー''14点''&br;あらゆる点が低水準&br;歪んだ世界&br;太腿なんて飾りです&br;ゲームとしての体裁は保ってるが…|~| |>|>|CENTER:''[[ナグザットSTGシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 戦闘ロボットを操作し謎の軍隊と戦うシューティングゲーム。 -かつてセガサターンにおけるクソゲー四天王の1角と呼ばれたソフトで、「惑星戦士」の異名を持っていた。 --アニメーションは、代々木アニメーション学院が担当。 ---- **問題点 ***演出上の問題点 -デモが無駄に長い(スキップは可)。 --しかも、どの機体を使ってもデモではデフォルトの青い機体になっている。機体選択制のゲームをアニメにした弊害である。 -自機であるロボットは、複数の機体から選択できるが、''色違いの機体にバックパックの形を変えただけ''。 --本編では更に酷く''テクスチャやら潰れているので本当に区別が付かない。その上太腿のグラフィックが存在しない''。 --因みに機体名は''実在するナイフのメーカーの名前をそのまま使用している''。いいのか? -自機の攻撃が酷く、4方向に攻撃出来る機体は前に向けた銃の斜め後ろにまで弾丸が飛んで行く始末。弾丸を発射する際の過剰なエネルギーを後方に排出して攻撃に転用したとも思えなくもないが''銃口から出ているのであり得ない''。 --それはまだ良い方で後方特化型''(敵が後ろから出てくる事はほぼ無い)''や撃つだけでピャーピャー鳴りまくるレーザー持ちの機体が居る。広範囲に5連射出来るという一見最強の機体も居るが、''処理落ちして攻撃が消滅、敵に当たらない''。 --自機を動かすと''攻撃判定やエフェクトがずれまくる''、明らかに移動速度があっていない。 --『[[シルフィード]]』や『[[レイストーム]]』を髣髴とさせる、後方斜め見下ろしの立体的な視点を採用。おかげで直射系ショットが内側に収束するため、''どうやっても画面左右の上端に届かない''。まあ、倒せない敵が居ても難易度が低すぎて変わらないけど。 --自機のミサイルのグラフィックは''アリの行列が這っている''様にしか見えず、鳥肌が立ってくる。 -''時々自機が、90度回転して進行方向を変える''。これだけでもシュールだが、''発射された弾まで一緒に方向を変える''。 -爆発が''無音''。ボスも、もっさりした光や炎のエフェクトと静寂と共に沈む。書き文字で表現するとすれば、「ピカー」、「メラー」といったところ。 --そもそも''攻撃が命中しているのかどうかすら画面ではハッキリしない''。 --あるボスの死亡演出は、''爆発も何もなく、無言でゆっくり画面手前側に歩いてきてフェードアウト''、そのまま戻ってこないというもの。''何があった''。 -1面と2面のボスは、どちらも一度倒されると画面の奥に消えて行き、''またすぐに戻ってくる''。別にパワーアップしたわけでもないので1面のボスは外見も攻撃パターンも変化しない。2面のボスは移動パターンが左右逆になるだけ。 -5面のボスはタワーに設置された4色のタンク(?)にドッキングして攻撃をしてくるのだが1機が4パターンのタンクを駆使するのではなく''どこかに隠れている4機が1機ずつ淡々と撃ってくるだけ''。タワーの頂上なので隠れる所も無いはずなのだがどういうわけか空中から出てくる。 --''タンクの色で攻撃パターンが変わると言う事も無く''、色違いの4機の敵が順番に現われるだけという奇妙な構成なので''撃破シーンを短時間で4回繰り返す''。 --そのうち青い敵はタンクから分離して滅茶苦茶に撃ってくるが、それでも適当に動くだけでよけられるのでどうしようもない。タンクを撃てば連動して本体も爆発するが、爆破エフェクトがあるのはタンクだけで本体はいきなり消える。 -最終面で中ボスを倒すと、次のボスが現れる。で、そいつを倒すと…''それがラスボスだった''。「こいつで最後だ!」というような演出がまるで無い。BGMも直前の中ボスと同じ。 --ラスボスは複数居る内の1機(世界を滅ぼす事が出来る程生産されている)という設定なのだが、「全て終わった」としか報告しない。どこがだ。 -高速道路らしき物の上を通過する2面ではスクロールとテクスチャが滅茶苦茶になっており''道路が高速で動いている''。しかも構造も異常で、どことも繋がっていない道や通行不能な立体交差がある。車も無いので本当に道路なのかも疑わしい。 --最初は異常に小さいビル群や看板が並んでいるが、''次第に道路しかなくなる''。例えや誇張とかではなく''本当に道路しかなくなる''。 --道路しか無くなってもやっぱり車や通行人が一切居ないのでただただ灰色の10車線くらいある空間を飛ぶだけになる。 --地面が斜めにスクロールしているのに高速道路だけは動かない、どう見ても道路が斜めに飛んでいる。 -基本このゲームはサイズ比率がおかしく、''道路の一車線が小さなビルと同じ幅''。交差点はちょっとしたコンサートホール並みの広さ。そもそもビルが異様に小さすぎる。 --かと思えば敵の居るビルに限って200階はありそうな高さ、窓も1枚だけで高さ20メートルはありそうな大きさ。 --そこらに生えてる街路樹(歩道の真ん中に生えている)はビルの5階に届いている大木。 -非武装の電車を破壊出来るが、どう見ても運転席が付いている先頭車だけが連結されている。中間車が無く、先頭を破壊しても止まらない。 --色合いもデフォルトの灰色に黒で窓を描き足したかのようでおかしい。 --そもそも敵陣のど真ん中を一般市民用の通勤車両が走っているのがおかしい。 -''声優の演技がアレでナニ''。 --主人公には2人の部下がいるのだが、一緒に戦ってくれるわけでもなく、''デモ画面にしか出てこない。しかも必ず途中で戦死する''。仇と目されるボスは驚異的に弱い。 ---エセ外人喋りの部下は、繰り返し「''何があった!状況を報告しろ!''」と言ってるのに、''仕事後に飲みに行く約束がダメになった事ばかり気にしている''。一応、''職業軍人である''。 ---インド人の部下だけは、このゲームとしては聞くに堪えうる演技である。 ---この2人は主人公の後に付いて編隊を組んで飛んでいたはずなのだが、2人を殺した「凄く大きな敵」に''それまでまったく気付かない主人公''。何故? --通信役の眼鏡キャラは、登場人物の中でも''最悪の棒読み''。眼鏡は左右どちらかが必ず真っ白に反射している。「''大根''」などと呼ばれる。 --ゲームオーバー時、コンティニューのカウントダウンが''日本語で「きゅう、はち、なな…」と読み上げられる。勿論棒読み''。 ---そして女性声優陣の声で一斉に「''げーむおーばー''」。 --OPとEDにそれぞれ歌が流れるが、どちらも''何と歌っているのかわからない''。バリアやボムなど特殊武器を使った際のボイスも妙に聞き取りづらい。録音が悪いのか?イベントシーンでのボイスは明瞭だが…。 --ちなみに本作に参加した声優陣は、現在はアナウンサーとして活躍している加藤美由紀氏((前述のエセ外人喋りの部下役。))以外は、全員が業界から姿を消している。 ***その他の問題点 -ステージクリア後のスコア計算がやたら遅い。''1分近く待たされる事などザラ''(スキップは可)。 -マウス対応とのことだが、''そもそもマウスでシューティングゲームをプレイすること自体無謀''。 -ステージは全部で7面あるのだが、''イージーモードでは4面をクリアするとゲームオーバーになる''。 --ただ、この「簡単な難易度はステージが少ない」という仕様は、同時期のシューティングには結構あった。 ---- **評価点 -やはりクソゲーのお約束というべきか、BGMだけはやけに格好いい。ヘボ演出やグラフィックとの温度差が激しいが…。 --しかしBGMはループせず、途切れて最初からかかり直しになる。 -とりあえずシューティングとしての体裁は保っている。 -ストレスのたまる要素(回避不能な理不尽な攻撃、動きにくい自機等)が一切無いのも評価出来る。 --縛りありでダラダラプレイしてもノーダメージでクリア可能。それくらい難易度が低い。 ---- **総評 あらゆる部分で作りこみの甘さが目に付く作品。その一方で、笑える点を探すのが意外と困難であり、[[デス様>デスクリムゾン]]のような超電波級のクソゲーと比べると、今一つ(クソゲーとしては)物足りない印象はある。~ このゲームの(クソゲーとしての)レベルが相当なものであるのも事実だが…。 いわゆる「つまらないしなにもかもが酷いのだが、全く記憶に残らないし面白い所も無い」という一番厄介なゲーム。 クソゲープレイ時にありがちな「プレイヤーがわざと突飛な行動をとる・アイテムを使いまくる」等の自由度が一切無く面白くプレイする頃ができない。 ---- ---- **余談 -ファミ通レビューでは3,3,4,4の14点という低得点をマーク。ファミ通レビューで20点を切ることはほとんど無く、この点数は''[[ダメジャー>メジャーWii パーフェクトクローザー]]よりさらに低い。'' //↑クロスレビュー14点の他のソフトは全てファミ通のウェブサイトに記録されているのですが、なぜか本作だけは14点と記録されていません。そしてググってみてもなぜかレビューの詳細やキャプチャ画像が出てきません。レビューの詳細をご存じの方はご教示願います。 //クロスレビュー https://www.famitsu.com/cominy/?m=pc&a=page_h_title&title_id=15033 //Google検索「"14点" ファミ通クロスレビュー site:www.famitsu.com/cominy/」 -またセガサターンマガジンのレビューにおいても、レビュアーから''「作った人たちの顔を是非見てみたい」''とまで言われる程の酷評振りだった。 -ゲームディスクをパソコンに読み込ませると、1枚絵がいくつか用意されていることがわかるが…''壁紙にでも使えというのだろうか''? -このゲーム、一言で言えば同人ソフトに近い印象を受けるが、実は当時ナグザットはゲームの制作チームを募集しており、その実験的な試みにより商品化した第1弾のソフトが本作であった。 --要はアマチュアの制作チームがナグザットに持ち込んだゲームをそのまま商品化したようなものである。 --しかし実は、本作が同人ソフトというのは''全くの嘘であり''、出来があまりにも悪いので素人の作品という事にしてしまえとの事でそうなったらしいという説もあるが定かではない。 //コピペの内容が胡散臭いものだったので削除します。 ---書籍『超クソゲー』でも取り上げられていたネタだが、出所は[[ここ>http://www.geocities.jp/cruelgame1999/sug4.htm]]だろうと思われる。信じる信じないは各自で判断すること。
//演出の問題点をデモシーンの問題点とグラフィック・演出・サウンドの問題点に仕分けて、ストーリー、システムの説明、問題点、評価点を加筆。総評も簡潔にしました。 *プラネットジョーカー 【ぷらねっとじょーかー】 |ジャンル|クォータービュー(''ドラマティック'')シューティングゲーム|&image(141000609m.jpg,https://www.amazon.co.jp/dp/B000069UEV,height=160)| |対応機種|セガサターン|~| |発売元|ナグザット|~| |開発元|IMP (加賀テック大阪開発部)|~| |発売日|1997年3月7日|~| |定価|5,800円(税抜)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| //修正後の情報と間違っているポイントを修正・CO。 |ポイント|通称「''&color(red){惑星戦士}''」&br;BGMを除くあらゆる点が低水準&br;ゲームとしての体裁は保っているが…|~| //&br;歪んだ世界&br;太腿なんて飾りです //ファミ通レビュー''14点''&br; //↑ソースがあやふやなのでCO。詳細は後述。 |>|>|CENTER:''[[ナグザットSTGシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -ナグザットが発売したSTG群の一作である縦スクロールタイプのロボットシューティングゲーム。 --主人公を含む三人の少女がロボットに搭乗し、東京を制圧した謎の軍隊を相手に戦うという美少女系SFアニメのような作風であり、オープニングには主題歌付きアニメムービーが入る。 ---アニメーションは、代々木アニメーション学院が担当。 --ステージ間にはフルボイスによるイベントデモが入り、シューティングながらジャンル名に「ドラマティック」を含むストーリー性の高い作品である。 -…と書くと面白そうに見えるかもしれないが、その実態はかつてセガサターンにおける[[クソゲ>デスクリムゾン]][[ー四>大冒険 セントエルモスの奇跡]][[天王>スタンバイSay You!]]の1角と呼ばれたソフトで、「惑星戦士」の異名を持っていた程の代物である。 **ストーリー (パッケージ裏より引用)~ >2039年5月17日~ 正午、東京は突如出現した謎の軍隊によって制圧された。~ そして自衛隊特殊部隊に首都奪還の任務が下される。~ **登場人物 -サトミ・タカヤマ(声:岩見博子) --今作の主人公。自衛隊特殊部隊第17小隊隊長で階級は少尉。 -エレン・ロックウェル(声:加藤美由紀) --主人公の部下の一人。元フリーターのアメリカ人。エセ外人喋り。 -サラ・ユーガ(声:山口未知世) --主人公の部下の一人。元ヨガ講師の''典型的な''インド人美少女((ちょっとよく判らないだろうが、説明書に書いてあるのだから仕方ない。本物のインド人が見たらどう思うのだろうか…?))。本作の中では声の演技がまともな水準。 -ミカ・ヤマモト(声:福當亜樹) --主人公の同期。オペレーター兼通信担当。何故か''眼鏡の左右どちらかが必ず真っ白に反射している''。 -タカオ・タカスギ(声:野上智之) --特殊部隊司令官。主人公達の上司。 ---- **システム -グラフィックは3Dで『[[シルフィード]]』や『[[レイストーム]]』を髣髴とさせる、後方斜め見下ろしの立体的な視点。 --残機は無くライフ(名称はシールド)制。ダメージは一律1ポイントで、シールドメーターが満タン状態から12回攻撃を受けるとアウト。 -ノーマルモード --メインのゲームモード。全7面構成。難易度はEASY・NORMAL・HARDの3段階。 --コンティニューは有限。オプションで回数を最大9回まで変更できる。 -タイムアタックモード・スコアアタックモード --それぞれ30万点獲得するまでの時間・3分間で獲得できる点を競うモード。ステージは共通。 -ボスアタックモード --ノーマルモードのボスと連戦しクリアタイムを競うモード。ノーマルモードの難易度NORMALクリアで解放される。 -自機の攻撃方法はショット攻撃・チャージアタック・ボムの3種類。 --ショット攻撃は通常弾・レーザー・ミサイルの3種類。アイテムを取る事で変更及び最高3段階のパワーアップが可能。 --チャージアタックはチャージゲージが満タンの時に使用できる体当たり攻撃。''使用中は無敵''だが使用後は時間経過でゲージが満タンになるまで使用不能。 --ボムはクラッシュボムとウェーブボムの2種類。クラッシュボムは使用後に前方に爆発を起こす。ウェーブボムはボタン押しっぱなしでチャージして発動。ウェーブ状の爆発で攻撃する。 ---''ボム使用中の無敵時間は存在しない''。 -アイテムはアイテムキャリアーを倒す事で出現。ショットアイテム、ボムアイテム、シールドアイテムの3種類。 --ショットアイテムは時間経過で通常→レーザー→ミサイル→チャージ→通常…と変化。チャージアイテムは減少しているチャージゲージを回復する。 --ボムアイテムは時間経過でクラッシュ→ウェーブ→クラッシュ…と変化。 --シールドアイテムはシールドゲージを2段階分回復する。 -秒殺ボーナス --各面のボスを10秒以内に撃破するとボーナス点が得られる。成功時は「チャリン」という効果音が流れる。 #region(機体一覧) |~タイプ1・ラブレス|ショットガン&br()貫通レーザー&br()ホーミングミサイル|バランス型の機体&br()…なのだが、レーザーが細く直進しかしないので本作では弱機体。| |~タイプ2・ガーヴァー|スゥイングガン&br()アローレーザー&br()トマホークミサイル|移動速度が最速の機体。&br()アローレーザーは広範囲に攻撃できるが弾消えしやすい欠点も。| |~タイプ3・ウェンガー|扇状ショット&br()波動レーザー&br()ナパームミサイル|鈍足高火力機体。&br()波動レーザーの威力が高くボスを早く倒しやすい。| |~タイプ4・オピネル|リアガン&br()サークレットレーザー&br()拡散ミサイル|チャージアタックの威力が高くゲージの回復速度が最も早い。&br()後方拡散ショットや自機周囲のみ攻撃するレーザーは非常にクセが強い。| |~タイプ5・アルマー|サイドショット&br()ウェーブレーザー&br()マインミサイル|防御重視の機体設定なのだが、耐久力は全機体共通なので無意味。&br()ワイドレーザーの威力は高いが敵を貫通しづらいのが欠点。| |~タイプ6・アイダ|3WAYショット&br()誘導レーザー&br()フラッシュミサイル|レーザーが高威力かつホーミングする。&br()クリアするなら一番楽な機体。| |~タイプ7・カーショウ|ラウンドショット&br()電磁レーザー&br()サイドワインダー|レーザーが広範囲&ホーミングするが威力は低い。&br()チャージアタックの性能も悪いのでボス戦で苦労する弱機体((6面ボスを電磁レーザーで形態変化をさせずに倒せるなど、特殊な攻略方法が可能な機体ではある。))。| |~タイプ8・ランドール|複合ショット&br()複合レーザー&br()ホーミングナパーム|難易度HARDでノーマルモードをクリアすると解禁される隠し機体。&br()ラブレスの上位版といった感じでそれほど強いわけではない。| -因みに機体名は''実在するナイフのメーカーの名前をそのまま使用している''。…良いのだろうか? -機体選択画面ではその機体全体が映ると同時に&bold(){みんな正面を向かず何故か右を向いている・・・}。 #endregion ---- **問題点 ***デモシーンの問題点 -デモが無駄に長い(スキップ・オプションで非表示可)上に低品質。 --デモの大半はキャラのバストアップを表示させ、喋らせるだけという極々シンプルなもの。モニターの表現などは無く、本当にただバストアップがゲーム画面中央に被らせられるだけ。 ---何故かキャラの左下が斜めに欠けているが、当初はモニターに映る演出でもあったのだろうか? ---表情の変化はあるが種類は少なく、ポーズそのものは固定である。…と思いきや、後述する部下の戦死シーンのみ別のパターンが登場する。ちなみにこれが''バストアップの表示される最後のイベントシーン''である。 ---口パクはあるが、台詞に合っていない。金魚が水面で口をパクパクしているように見える。 --前半と後半の節目でアニメムービー(のような)デモが入るが、動きは少なく、ほぼ一枚絵を複数使って後は口パクだけでそれっぽく見せている程度(PCエンジン時代のムービーのようなもの)。 ---しかも、どの機体を使ってもこのデモシーンではデフォルトの青い機体になっている。機体選択制のゲームをアニメにした弊害である。 --そしてラスボス撃破後のデモはバストアップも一枚絵も無く、ただ音声が流れるだけ。スキップはできない。((オプションでデモ非表示にしても無効。)) //文章が長く、くどすぎたので要点を絞ってCO。 -主人公には2人の部下がいるのだが、一緒に戦ってくれるわけでも選択機体によって操作キャラになるわけでもなく、''デモ画面にしか出てこない。しかも必ず途中で戦死する''。 //その上、仇と目されるボスは驚異的に弱い。 //--途中、「この戦いが終わったら飲みに行こう」という死亡フラグを思わせるやり取りがあるのだが、''その次のイベントで2人とも速攻で戦死''。いくら死亡フラグでも回収が早過ぎである。 //--エセ外人喋りの部下は、''仕事後に飲みに行く約束がダメになった事を謝るだけ''で、自分を倒した敵の情報を教えないまま死亡。 //---確かにキャラの死亡シーンではよくあるやり取りだが、主人公が状況を伝えるように訴えているにも拘わらず、ただ「気を付けて」と告げるだけ。一応、''職業軍人である''。 //---具体的には「ごめん…一緒に飲みに行けなくなったよ…」→「何があったの!?現状を報告して!」→「ダメ…、隊長…こいつらには気をつけて…」という流れ。''何が「ダメ」だ''。報告もできないほど切羽詰まった状況という事かもしれないが、ならば飲みの話をする前に敵の事を伝えるべきではないか。 //---インド人の部下も状況報告が出来ないまま死亡するが、こちらはそんな暇も無く撃墜されたのでまだ納得できる。 //--そもそもの話、部下2人は主人公の後に付いて編隊を組んで飛んでいたはずなのだが、2人を殺した「凄く大きな敵」に''それまでまったく気付かない主人公''。何故? //---そして仇のボス撃破後に主人公が報告する事で初めて本部は2人の死を知る。この時点では妨害電波など通信不可になる理由がある訳でもないのに、何故本部が全く戦況を把握できていないのか((一応、「なかなか無線が繋がらなかった」というやり取りはある。……前のステージで、だが。))。 --ちなみに部下2人の死は無線で察するだけで死亡確認はせず、実際に大破した機体や亡骸の回収などの描写は無い。作中の流れからして、「実は生存していた」という事はどちらにせよ無さそうだが。 //文章が長く、くどすぎたので要点を絞ってCO。 -主人公達の上司である司令官は信じられないほど出番が少ない。 --ゲーム開始時に任務を伝えるだけで、後の本部とのやり取りは作戦会議も状況の報告も全てオペレーターとしかしない((しかも「通信内容は司令官に聞こえていない」とはっきり語られる。))。 //--部下の戦死のシーンではモニターに映るオペレーターの後ろに''背後霊の如く無言で突っ立っている''だけ。完全に%%ホラー%%背景と化している。 //---部下2人の訃報を聞いても何か言う訳でもなく、''ただ目を閉じるだけ''。黙祷でも捧げているのか%%それとも出番が無さ過ぎて退屈なので居眠りしているのか%%。勿論、以降も台詞など無い。 //---指示を出すのも、部下の戦死やミッション終了の報告を受けるのも、全部オペレーターがやってしまう上、重大な事実が判明する場面でも口を挟む事すらしない為、最早完全に司令官(笑)状態。 //--エンディングでは部下2人が生きていた頃の主人公達の日常が写真として表示されていくのだが、よりによって最初の写真が戦死した2人と司令官が写っているもの。まるで司令官も戦死したみたいに見える。%%死んでるも同然だったが。%% //---スタッフロールの写真にも写っているのは最初のものを含めて僅か2枚。それももう1枚は端の方に小さく、しかも見切れている。勿論、こんな扱いではラストの集合写真になど写るはずもない。 //---そもそも死亡後に仲間の健常だった頃の楽しそうな様子を初めて見せていくというのも後味の悪い演出と言える%%…が、そこまで感情移入できるゲームかと言うと…%%。 //過剰な部分をCO。 -ゲーム前半はイベントデモが長く、どうでもいい無駄話まで長々とフルボイスで語る一方、後半になるとイベント自体ほぼ無くなる。 --部下が戦死した事と、本部との通信も出来なくなる為なのだが、主人公の独り言や上述した通りラスボス前の演出すらも無く、バランスの悪さを感じさせる。 //%%酷い演技の長台詞を聞かされずに済むとも言える。%% //過剰な部分を修正CO。 -''声優の演技がアレでナニ''。 --オペレーターは登場人物の中でも一番の棒読み。 //「''大根''」などと呼ばれる。 常に反射する片方の眼鏡レンズも相俟って、本作屈指の脱力キャラと化している。 ---そのくせ台詞量は多めで、エンディングまで出張って来るほど。そしてスタッフロールでもいちいち片反射眼鏡でプレイヤーを苦笑いさせる。 --主人公はまだ頑張ってる感はあるものの、鼻の調子が悪いかのように活舌が不安定。 //あと声が野太%%くておばさんっぽ%%い。 --アメリカ人の部下はこれでもかと言う位のエセ外国人喋りがプレイヤーを苛立たせる。そのくせよく喋る。 ---しかし担当声優の加藤美由紀氏は現在でもアナウンサーとして活躍しており、本作の声優陣では唯一業界に残っている。演技力と言うより設定が問題の模様。 --上述の通りインド人の部下は本作ではまともに聴ける水準。しかし「ビル街」という単語はどう聞いても「''ミル貝''」にしか聞こえない。 ---ちなみに主人公もビル街をミル貝と言っている。%%お前らそんなにミル貝が好きか。%% --本作の目玉にしたかったであろう女性陣がこの調子なのだが、男性陣((と言っても冒頭で少し喋るだけの司令官と長台詞の後ですぐに死ぬ敵の首謀者だけ。))はこれらに比べればまだ安定している。…粗が見えるほど台詞が無い為かもしれないが。 --ラスボスに至っては、人工知能らしさを出そうとしたのかただでさえ大仰な棒読み演技に加え、男女の声を被せてエフェクトを掛けるという処理が施されているので最早失笑もの。 --ゲームオーバー時、コンティニューのカウントダウンが''日本語で「きゅう、はち、なな…」と読み上げられる。勿論棒読み''。途中で主人公の「やらせて下さい!」という声が挟まるのもシュール。 ---そして女性声優陣の声で一斉に「''げーむおーばー''」(棒読み全開)。 ***グラフィック・演出・サウンドの問題点 -自機であるロボットは、各機体のモデリングに差異はあるものの、モーションは全機体でほぼ共通。((ウェンガー・カーショウは肩の大砲に腕を添える独自のモーション。))動作パターンも少ない。 --また、自機選択画面のモデルとゲーム本編のモデルが別物で、後者は''肩・股間・膝の関節が存在せずスカスカ''。 //頭部や腹部、脚部など、各機体のモデリングに差異はある。モーションは使いまわしだが。 //-自機であるロボットは、複数の機体から選択できるが、''色違いの機体にバックパックの形を変えただけ''。 //さすがに色で各機体の判別は付くと思われる。また、グラフィックが無いのは関節部分。 //↑実際の画面で確認したが、ふともも自体が存在しないぞ。腰の下に何もない空間があって、しばらく下にスネから下がぶら下がってるじゃないか //↑機体選択時のモデルと比較して、股間の左右のパーツが大腿部なのは間違ってないと思います。 //アルマー・アイダはかなり間隔が空いてるのでそう見えてしまうのかもしれませんが。 //これ以上はガイドラインに沿ってggmatome@したらばのクソゲー専用意見箱でお願いします。 //--本編では更に酷く''テクスチャが潰れているので本当に区別が付かない。その上太腿のグラフィックが存在しない''。 //--因みに機体名は''実在するナイフのメーカーの名前をそのまま使用している''。…良いのだろうか? //銃口関連の問題点はグラディウスのテイルガンなどが問題視されていないのでCO。 //レーザーの音も耳障りというレベルではないのでCO。 //弾の消滅に関してはその他の問題点で説明。 //攻撃判定のずれはプレイ中に体感しなかったので暫定でCO。 //直進系ショットの収束、画面左右の上端に届かない点はその他の問題点で間違い指摘したのでCO。 //ミサイルのグラフィックは嫌悪感を抱くほどでもないのでCO。 //-自機の攻撃が酷く、4方向に攻撃出来る機体は前に向けた銃の斜め後ろにまで弾丸が飛んで行く始末。弾丸を発射する際の過剰なエネルギーを後方に排出して攻撃に転用したとも思えなくもないが''銃口から出ているのであり得ない''。 //--それはまだ良い方で後方特化型''(敵が後ろから出てくる事はほぼ無い)''や撃つだけでピャーピャー鳴りまくるレーザー持ちの機体が居る。広範囲に5連射出来るという一見最強の機体も居るが、''処理落ちして攻撃が消滅、敵に当たらない''。 //--自機を動かすと''攻撃判定やエフェクトがずれまくる''、明らかに移動速度があっていない。 //--『[[シルフィード]]』や『[[レイストーム]]』を髣髴とさせる、後方斜め見下ろしの立体的な視点を採用。おかげで直射系ショットが内側に収束するため、''どうやっても画面左右の上端に届かない''。%%まあ、倒せない敵がいても難易度が低すぎて変わらないけど。%% //--自機のミサイルのグラフィックは''アリの行列が這っている''様にしか見えず、鳥肌が立ってくる。 -''時々自機が、90度直角に回転して進行方向を変える''。これだけでもシュールだが、''発射された弾まで一緒に方向を変える''。 -敵撃破時の爆発音が非常に小さい。自機ショットの効果音やBGMにかき消されて無音のように感じるほど。 --ボス撃破時の爆発エフェクトはコマ送りしたかのようにもっさり。 //爆発音自体はあるが、BGMとの音量差が大きすぎるため無音のように感じると思われる。 //-爆発が''無音''。ボスも、もっさりした光や炎のエフェクトと静寂と共に沈む。書き文字で表現するとすれば、「ピカー」、「メラー」といったところ。 -ヒットエフェクトが分かり辛い。一応「カンカン」という金属音が鳴り、オレンジ色の小さいエフェクトが表示されるのだが。 //分かり辛いがヒットエフェクトは一応表示され、音も鳴る。 //--そもそも''攻撃が命中しているのかどうかすら画面ではハッキリしない''。 -1面と2面のボスは、どちらも一度倒されると画面の奥に消えて行き、''またすぐに戻ってくる''。 --1面ボスはクレーン部分が無くなる・2面ボスは移動パターンが左右逆になる。また、どちらも攻撃パターンが変化する。 //1面ボスはクレーン部分が無くなり攻撃パターンも変化する。 //別にパワーアップしたわけでもないので1面のボスは外見も攻撃パターンも変化しない。2面のボスは移動パターンが左右逆になるだけ。 --3面ボスの撃破演出は、''黒煙のようなエフェクトを出しながら、無言でゆっくり画面手前に向かって歩いてフェードアウト''、そのまま戻ってこないというもの。''何があった''。 --後述する部下の仇である4面ボスは機体から火を噴くも爆散する事はなく''そのまま天に昇って逝く''。 ---その後で上空からの攻撃(?)で背景の都庁が破壊され、次のイベントにて都庁跡の穴から次のステージへと進む流れになるのでその為なのだろうが、何故そんな事をしたのかの説明は無い((ちなみに次のデモシーンの最初で何かが爆発する描写があるのでボスが爆散したとも考えられるが、随分と時間が掛かったものである。あと、デモシーンなのでここだけちゃんと爆発音がある。))。もう演出で無理矢理にでも解釈するしかない。 -5面のボスはタワーに設置された4色のタンク(?)にドッキングして攻撃をしてくるのだが1機が4パターンのタンクを駆使するのではなく''どこかに隠れている4機が1機ずつ淡々と撃ってくるだけ''。タワーの頂上なので隠れる所も無いはずなのだがどういうわけか空中から出てくる。 //3・4機目は照射レーザーを放つなど、パターンは変化する。 //--''タンクの色で攻撃パターンが変わると言う事も無く''、色違いの4機の敵が順番に現われるだけという奇妙な構成なので''撃破シーンを短時間で4回繰り返す''。 --そのうち青い敵はタンクから分離して滅茶苦茶に撃ってくるが、それでも適当に動くだけでよけられるのでどうしようもない。タンクを撃てば連動して本体も爆発するが、爆破エフェクトがあるのはタンクだけで本体はいきなり消える。 -最終面で中ボスを倒すと、次のボスが現れる。で、そいつを倒すと…''それがラスボスだった''。主人公もラスボスも戦闘前に一言も喋らず、最後の戦いを示すような演出がまるで無い。BGMも直前の中ボスと同じ。((一応最終面のボス曲はそのステージ専用曲。)) --ラスボスを倒すと同型機が既に量産されている事が明らかになるが、「今回は主人公の戦いぶりに免じて人類に猶予を与えるが、地上の環境が更に悪化したらいつでも人類を滅ぼす」という形でひとまず戦いが終わる。にも拘わらず「全て終わった」としか報告しない。どこがだ。 -高速道路((首都高速5号池袋線。説明書14ページに記載。))の上を通過する2面ではスクロールとテクスチャが滅茶苦茶になっており''道路が高速で動いている''。しかも構造も異常で、どことも繋がっていない道や通行不能な立体交差がある。車も無いので本当に道路なのかも疑わしい。 --最初は異常に小さいビル群や看板が並んでいるが、''次第に道路しかなくなる''。例えや誇張とかではなく''本当に道路しかなくなる''。 --道路しか無くなってもやっぱり車や通行人が一切居ないのでただただ灰色の10車線くらいある空間を飛ぶだけになる。 --地面が斜めにスクロールしているのに高速道路だけは動かない、どう見ても道路が斜めに飛んでいる。 -基本このゲームはサイズ比率がおかしく、''道路の一車線が小さなビルと同じ幅''。交差点はちょっとしたコンサートホール並みの広さ。そもそもビルが異様に小さすぎる。 //計測したみたけど200階もない。せいぜい100階程度。窓も10m未満の自機程度の大きさ。 --かと思えば3面に登場し自機が登っていくビル((ポイントS60と紹介されているので恐らくサンシャイン60ビル。))は100階はありそうな高さ、窓も1枚だけで高さ20メートルはありそうな大きさ。 //--かと思えば敵の居るビルに限って200階はありそうな高さ、窓も1枚だけで一辺10メートルはありそうな大きさ。 --そこらに生えてる街路樹(歩道の真ん中に生えている)はビルの5階に届いている大木。 //車両によっては砲台がついて武装されているし、些細なレベルの問題点なのでCO。 //-非武装の電車を破壊出来るが、どう見ても運転席が付いている先頭車だけが連結されている。中間車が無く、先頭を破壊しても止まらない。 //--色合いもデフォルトの灰色に黒で窓を描き足したかのようでおかしい。 //--そもそも敵陣のど真ん中を一般市民用の通勤車両が走っているのがおかしい。 ***その他の問題点 -機体選択時の各機体のDEFFENCE((作中の表示のまま。アメリカ式英語ならDEFENSEが正しい。))の数値差が機能していない。システムの項で述べた通りに耐久値は全機体共通。 --OFFENSEの数値差も攻撃力ではなく攻撃範囲の広さ(説明書での記述)となっているので誤解しやすい。 -各ショットの性能差が激しく、ほとんどの機体で通常ショットやミサイルに比べるとレーザーが強い状態。((オピネルのサークレットレーザーなど使い辛いものもある。)) --ショットの切り替えをアイテム取得で行う方式のため、最大まで強化した後はショットアイテムが邪魔になる。 -連射機能がない。Aボタン押しっぱなしでショットは出るが、間隔は長い。 --Aボタン押しっぱなしで十字キーを小刻みに動かして移動すると連射状態になるテクニックがあるが、原理は謎。 -広範囲に弾をバラ撒くタイプのショットは、弾が画面中の表示制限に引っ掛かって消えてしまう現象が発生する。 --手連射だとそこまで気にならないが、上記の連射テクを使うと顕著。 -画面フィールドの性質が2D的に表すと四角形ではなく、''上底が長い等脚台形''になっている。そのため下記のような現象が発生する。 --画面の左上または右上部隅から下部隅へ十字キーの下で移動した後、十字キーの上で戻るように移動すると左上または右上部隅に行かずやや中心側に直進する。 --画面下部隅で直進系ショットを撃っても画面の上方左右にいる敵には届かない。''敵の目の前まで移動すれば当てられる。'' ---書籍『超クソゲー』で記述された「''直進系ショットは画面中央に向かって飛んでいく''」「''画面の上方左右の敵は直進系ショットで攻撃できない''」はCOLOR(red){''間違い。''} -ボス戦の制限時間が無いため、3面の中ボスで永久パターンが存在する。 -ステージクリア後のスコア計算が遅い。Aボタンで早送りできるが、それでも20秒ほどかかる。 --百の桁からドラムロール式に表示する形式のため、Aボタンを押さないままだと数分もかかってしまう。 -マウス対応とのことだが、[[ガンシューティング>ポリスノーツ]]ならいざ知らず''マウスでシューティングゲームをプレイすること自体無謀''。 -難易度EASYのノーマルモードは4面クリア時、''デモ終了後に突如ゲームオーバーになる''。 --説明書にも記載されているが、専用の演出はない。 --ただ、この「簡単な難易度はステージが少ない」という仕様は、同時期のアクションやシューティングには結構あったので本作だけの問題とは言い難い。 --ちなみにストーリー的には「部下が戦死し、首謀者からラスボスの正体を聞かされた主人公が一人ででもラスボスを倒しに行く」というシーンである事を考えると、無情にも返り討ちに遭ったのだろう。 ---- **評価点 -やはりクソゲーのお約束というべきか、BGMだけはやけに格好いい。 //ヘボ演出やグラフィックとの温度差が激しいが…。 --しかしボスBGMはCD-DA形式なのでループせず、時間が経つと最初からかかり直しになる。 --オープニング・エンディング主題歌も曲そのものは悪くはない。 -とりあえずシューティングとしての体裁は保っている。 --各自機は差別化ができており、操作しにくいことも無い。敵キャラも使いまわしは少ない。 --チャージアタックの無敵時間を上手く使えば攻略も楽になるように作られている。敵の攻撃に関しての理不尽さは少ない。 --前半4面まではSTGとしてはヌルいが、後半はそこそこの難易度。特に6面ボスは単純に強い。 //ヒットエフェクトのわかり辛さ、デモ前の読み込みの長さなど、ゲーム部分でもストレスのたまる要素はいくつかある。 //-ストレスのたまる要素(回避不能な理不尽な攻撃、動きにくい自機等)が一切無いのも評価出来る。 //自機の当たり判定は広く、ノーダメージクリアの達成は困難。ノーミスも初見だと6面ボスでやられやすく、決してヌルゲーではない。 //--縛りありでダラダラプレイしてもノーダメージでクリア可能。それくらい難易度が低い。 ---- **総評 //文章を簡潔にしました。ネタプレイがクソゲー特有のものとは言えないのでCO。 多くの部分で作りこみの甘さが目に付く作品。~ その一方で、ネタになる点を探すのが意外と困難であり、[[デス様>デスクリムゾン]]のような類稀なクソゲーと比べると、クソゲーとしては物足りない印象がある。~ いわゆる「つまらないし記憶にも残らない」という一番厄介なタイプのクソゲーと言えるだろう。~ //あらゆる部分で作りこみの甘さが目に付く作品。その一方で、笑える点を探すのが意外と困難であり、[[デス様>デスクリムゾン]]のような超電波級のクソゲーと比べると、今一つ(クソゲーとしては)物足りない印象はある。~ //このゲームの(クソゲーとしての)レベルが相当なものであるのも事実だが、「プレイヤーがわざと突飛な行動をとる・アイテムを使いまくる」等の自由度も一切無く、クソゲー特有の面白いネタプレイをする事もできない。~ //いわゆる「つまらないしなにもかもが酷いのだが、全く記憶に残らないし面白い所も無い」という一番厄介なタイプのクソゲーと言える。~ ---- ---- **余談 //-ファミ通レビューでは3,3,4,4の14点という低得点をマーク。ファミ通レビューで20点を切ることはほとんど無く、この点数は''[[ダメジャー>MAJORDREAM メジャーWii パーフェクトクローザー]]よりさらに低い。'' //↑クロスレビュー14点の他のソフトは全てファミ通のウェブサイトに記録されているのですが、なぜか本作だけは14点と記録されていません。そしてググってみてもなぜかレビューの詳細やキャプチャ画像が出てきません。レビューの詳細をご存じの方はご教示願います。 //クロスレビューURL https://www.famitsu.com/games/t/15033/ //参考:他の14点ソフト。Google検索用。「"14点" ファミ通クロスレビュー site:www.famitsu.com/cominy/」 //ソースが曖昧な時はCOしよう //↑ファミ通のサイト側の反映漏れかとも思ってCOを逡巡してしまいました。とりあえず基本情報表の表記の方もCOしました。 -セガサターンマガジンのレビューにおいても、レビュアーから''「作った人たちの顔を是非見てみたい」''とまで言われる程の酷評振りだった。 --同じくクソゲー四天王に数えられた『[[デスクリムゾン]]』『[[大冒険 セントエルモスの奇跡]]』『[[スタンバイSay You!]]』と熾烈な最下位争いを繰り広げたが、クソ度が突き抜けたこれらの作品に比べると本作はまだ地味であり、(クソゲーとしては)四天王最弱とも評されている。 -ゲームディスクをパソコンに読み込ませると、一枚絵がいくつか用意されていることがわかるが…''壁紙にでも使えというのだろうか''? -このゲーム、一言で言えば同人ソフトに近い印象を受けるが、実は当時ナグザットはゲームの制作チームを募集しており、その実験的な試みにより商品化した第1弾のソフトが本作であった。 --要はアマチュアの制作チームがナグザットに持ち込んだゲームをそのまま商品化したようなものである。 --しかし一方で「本作が同人ソフトというのは''全くの嘘であり、出来があまりにも悪いので素人の作品という事にしてしまえ''との事でそうなった」という説もあるが定かではない。 //コピペの内容が胡散臭いものだったので削除します。 ---書籍『超クソゲー』でも取り上げられていたネタだが、出所は[[ここ>https://web.archive.org/web/20190331142102/http://www.geocities.jp/cruelgame1999/sug4.htm]]だろうと思われる。信じる信じないは各自で判断すること。 ---その後元ナグザット東京スタッフである高岡義晴氏のX(旧twitter)アカウント上の数々の投稿により、それらや上記の暴露Webサイトなどの情報はほぼほぼ事実であることが語られた。&br()その投稿によると全ては大阪から来た一人の営業担当により引き起こされてしまったようである。

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