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*ギャラガ'88 【ぎゃらがえいてぃえいと】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B0000ZPMIA)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|ナムコ|~| |稼動開始日|1987年|~| |配信|バーチャルコンソールアーケード&br;【Wii】2009年6月23日/800Wiiポイント|~| |判定|なし|~| |ポイント|6年越しに進化したギャラガ&br()難易度大幅低下により遊びやすくはなった&br()ゲーム性自体は地味|~| |>|>|CENTER:''[[UGSFシリーズリンク>UGSFシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -『[[ギャラクシアン]]』の後継作として1981年にリリースされ大ヒットした『[[ギャラガ]]』の正式な続編にあたる。ゲームタイトルは「88」だが、稼動したのは1987年なので間違いなきように(すでに発売時期が88年に近かったのでこのタイトルが付けられたと思われる)。 --形式上は『ギャラガ(以後、初代)』の続編ではあるが、初代の次に稼働した同シリーズの『ギャプラス』とは違って、システムが先祖返りしており、リメイクとして扱われる事もある。 -基本的なシステムは初代とほぼ同じだが、6年越しのリリースだけあって、様々な進化を遂げているのが見所。 **主なルール -操作方法はレバー左右にて自機移動、ボタンでショット。 --自機が上下に動けないのは初代譲りであり、常に左右だけで移動を行う事となる。 -残機制で、一人~二人交互プレイが可能、全29ステージ構成。 -まずゲーム開始前に自機形態を「シングル」「デュアル」から選択する。 --シングルだと残機数は2、デュアルだと最初から自機二体合体状態・残機数1で始まる。自機形体については後述。 --操作中の機体が捕獲される(後述)か、完全に破壊された場合、次以降の機体はシングルで出てくる。 ---最後のシングルファイターがダメージをもらうか捕獲されるとゲームオーバーとなる。 -自機形体は主に三種類あり、その時によって自機のやられ判定や攻撃範囲が変化する。 --''シングルファイター'':自機が一機だけの状態。ショットはボタン一押しにつき一発のみ。 --''デュアルファイター'':初代にもあった、自機二機が左右に並んで合体した状態。ボタン一押しでショットが並んで二発出る。やられ判定も2倍の幅があり、ダメージを受けるとシングルになる。 ---ゲーム中でデュアルになる方法は以下の通り。シングルの状態の時に、敵の一つである「親型ギャラガ」のトラクタービームを食らうと機体が捕獲されてしまう。その次以降の機体にて、飛行中の親型ギャラガを倒すと、捕まっていた機体と合体してデュアルになれる。 ---この際、当の捕虜機体そのものを撃って破壊してしまうと回収できない。また親型が飛行していない時(編隊に並んで待機中の時)に倒してしまうと、捕虜機体がそのまま敵となり、やはり回収できなくなる。 --&color(blue){''トリプルファイター''}:本作の新要素。ボタン一押しでショットが並んで三発出るが、自機の横幅・やられ判定はデュアルと一緒。ダメージを受けるとデュアルになる。 ---本作ではデュアルファイターも捕獲されるようになっており、それを別機で救出することによりこの形態に合体できる。 ---また、特定の敵を倒すと落とす「赤カプセル」を取得すると、自機をノーリスクでトリプル化させる事が可能。但し、レアアイテムなので出現回数は極めて少ない。 -ステージクリアの目的は初代同様、編成を組みながら攻撃してくる敵達を倒して殲滅させる事である。 --基本のステージは初代同様に、「敵が次々と列を成して飛来し、縦横に並んでいく→並び終えてから順次飛行し攻撃してくる」といった流れになっている。 --初代にないステージの構成として「強制スクロール((背景がスクロールするが、自機は左右にしか動けない為、疑似強制スクロールともいえる))」「敵達がすでに編成されている状態での戦闘」といったものがある。 --また、「巨大な敵一体が様々な攻撃を仕掛けてくるボス戦」も追加された。最終ステージもボス戦となっており、ラスボスを倒せばゲームクリア。 -初代にもあったチャレンジングステージ(列を成した敵が飛来しては去っていくボーナスステージ)も健在。高スコア獲得のチャンスとなる。 --本作では敵編隊がワルツ、マンボ、マーチングなど様々な曲に合わせて演じるようになった。 --パーフェクトを狙う・撃たずに鑑賞する(この場合は”おまけ”付き)と様々な楽しみ方がある。 ---倒して行った場合は全40匹倒した場合は特別ボーナス点、それ以外は倒した匹数×100点が加算される。また一部で出現即破壊による編隊全滅点が何度も取れる場合があり、それを用いた稼ぎがある。 -一定ステージにて存在する「青カプセル」を二個取った状態で特定エリアに進むと、「ディメンションワープ」が発生し、難易度が上昇する。 --ディメンションが変われば「手裏剣を三方向に放ってくる」「耐久力が高く攻撃を加えるとどんどん膨らむ」「襲撃してくるまでは装甲でガードされる」といった敵の種類が増加され、手ごわくなる。 ---逆にいえば、青カプセルを一個以下の状態で進めば難易度は抑えられる。ただし、青カプセルを全く取らずに進んだ場合でも「ディメンションワープ」は1回行われる。 --ゲームクリア時にディメンションワープの発生のさせ方によって、エンディングが4種類のどれかに変化する仕掛けとなっている。 -その他詳しいルールは[[バーチャルコンソールオフィシャルサイト>http://www.bandainamcogames.co.jp/cs/download/virtual_consolearcade/detail/detail26/26.html]]にて確認されたし。 //**特徴 //-ギャラガらしさは継続されており、続編とはいえさほど雰囲気は変わっていない。逆にいえば、あまり外見が変わっておらず、当時の基準からみても地味なゲームであった。 //特長らしい特徴は主なルールで述べられており、これは賛否両論点に見える為に移動 **評価点 -難易度を調整可能 --青カプセルを取らないという形で難易度を調整する事が出来、初心者でも長くプレイする事が可能。 ---高ディメンションは難しい反面、スコアを得やすいので上級者やトップスコアを目指すプレイヤー向けとなっており、住み分けが出来ている。しかし、後述の賛否両論を呼ぶ点でもある。 -パワーアップしたグラフィックとBGM --それまでのシリーズに比べてグラフィックに陰影が付き、さらにはステージ中の背景なども追加された。なかには「[[ボスコニアン基地>ボスコニアン]]の残骸」が背景になるステージもあり、シリーズのつながりを感じさせてくれる。 --ステージ開始BGM、ギャラクティックダンシングのBGMは「ギャラガ」のアレンジだが非常に豪華になっている。 **問題点 -先祖返りしてしまったゲーム内容 --シリーズ上の前作にあたる『ギャプラス』では様々な新要素が導入されていた。「画面半分なら自由に移動可能(=上下にも移動できる)」「各種のブラスターヘッドを装着しパワーアップ」「敵をキャプチャーしてオプション代わりにする((但し自機の基本機能ではない。ブラスターヘッドのうち1つがこの効果を持っている。))」等。 --しかし本作ではそれらの新要素が悉くカットされ、初代『ギャラガ』に先祖返りしてしまった。 ---ギャラガらしさは継続されており、続編とはいえさほど雰囲気は変わっていないと言えば聞こえは良いが...。 **賛否両論点 -難易度は初代と比べるとかなり低下している。その理由として、初代よりも自機ショットの連射力が上がり、トリプルファイターの性能がチート気味に強く、適当に撃ってるだけでも敵が沈んでいく状況が多いのが要因である。しかも、ディメンションワープにて難易度を調整できるので、青カプセルを取らなければさらに難易度は低下する。 --この低難易度により、遊びやすくなったともとれるし、ヌルすぎて飽きやすくなったともいえる。 --ただし高次元の難易度は高く、トリプルファイターをある程度維持できないと進むのは難しい。 -ステージ総数は全部で29とこの手のゲームとしては少なめ、しかも上記の機体性能の高さも相まって短時間でステージクリアできる機会が多く、良くも悪くもさくさくとプレイが進行してしまう。テンポとしては決して悪くないのだが、「物足りない」と感じてしまう人も多いだろう。 -時代錯誤な感も否めない --グラフィックやサウンドのパワーアップはあれど、問題点で挙げた通り根本部分がギャラガと同じ。『[[究極タイガー]]』のような多彩な武器を駆使して攻略するスクロールシューティングが目立ち始めた時代背景もあり、いささか地味な印象が残ってしまった。 ---リメイク的な意味合いを持つ以上は致し方ない部分もあるが、少々手堅く行き過ぎたきらいがある。 ---- **総評 正当に進化はしたが、時代的に見ると地味な出来栄えで名作と呼べるようなインパクトはほぼ皆無な一作となっている。~ もちろん、ゲーム自体は普通に遊べるし、短時間でさくっとプレイした時には適任なゲームではあるが…。あまりにも初代が偉大すぎた故の存在感の薄さが目についてしまう。 ---- **家庭用移植 -家庭用移植は比較的恵まれているのだが、ややマイナーなハードでの移植が大半であり、アーケード版同様知名度は低めである。 -PCエンジン版(1988年7月15日、ナムコ) --家庭用移植ということもあり縦長画面だったアーケード版から横長画面に変更されているが、むしろ敵との間隔が狭まり緊張感が増したと好意的に評価されている。また、発売日によりゲームタイトルが本当の意味での「88」となった。 --アーケード版とは別にWiiのバーチャルコンソールにて2007年3月20日から配信されている、要600Wiiポイント。 --同じくPS3/PSPのPCエンジンアーカイブスにも2011年3月17日から配信されている、要600円。 --ちなみに海外版PCエンジン(TurboGrafx-16)では発売日の関係上「Galaga '90」となっている。 -X68000版(1990年、電波新聞社) --オリジナルモードに加えてアレンジモードも新規収録されている。 -ゲームギア版(1991年10月25日、ナムコ/ナウプロダクション) --『ギャラガ'91』とゲームタイトルが変更されている。 -オムニバスソフト --『[[ナムコミュージアム アーケードHITS!]]』(プレイステーション2、2006年1月26日発売、ナムコ) ---移植としての評価は本作その物が物語ってる。 --『ナムコミュージアム バーチャルアーケード』(Xbox360、2009年11月5日、バンダイナムコゲームス) --『[[ナムコミュージアム>ナムコミュージアム (Switch)]]』(Nintendo Switch、2017年7月28日配信、バンダイナムコエンターテインメント) -その他 --PS版の『クイズ子育てマイエンジェル』に本作のパロディミニゲームがある。敵が蚊になっている。 --PSの『リッジレーサーレボリューション』でも、起動時のロード中にチャレンジングステージがプレイできる。 ---前作のギャラクシアン、PS版『鉄拳』のギャラガに続くナムコの遊び心で、条件を満たせば本編で隠し要素が楽しめる。 ---- **余談 -後に、本作もUGSFシリーズの一環として、他のナムコ製SFシューティングと共通の世界設定を持つようになった。(ページ冒頭の「UGSFシリーズリンク」を参照)。 --公式サイトによると、『ギャラクシアン』『ギャラガ』『ギャプラス』はそれぞれ「第一次~三次エイリアン侵攻」と位置づけられている。 --そして本作『ギャラガ'88』は「ハイパードライブ技術を完成させ駆使して来るエイリアン達の撃退、およびその本星を叩く作戦」であり、この戦いを経てUGSFもハイパードライブ技術を得た、とされた。
*ギャラガ'88 【ぎゃらがえいてぃえいと】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B0000ZPMIA)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|ナムコ|~| |稼動開始日|1987年12月|~| |配信|バーチャルコンソールアーケード&br;【Wii】2009年6月23日/800Wiiポイント&br;アーケードアーカイブス&br;【Switch】2023年4月27日/838円(税10%込)&br;【PS4】2023年4月27日/837円(税10%込)|~| |判定|なし|~| |ポイント|6年越しに進化したギャラガ&br()難易度大幅低下により遊びやすくはなった&br()ゲーム性自体は地味|~| |>|>|CENTER:''[[UGSFシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -『[[ギャラクシアン]]』の後継作として1981年にリリースされ大ヒットした『[[ギャラガ]]』の正式な続編にあたる。ゲームタイトルは「88」だが、稼動したのは1987年なので間違いなきように(すでに発売時期が88年に近かったのでこのタイトルが付けられたと思われる)。 --形式上は『ギャラガ(以後、初代)』の続編ではあるが、初代の次に稼働した同シリーズの『ギャプラス』とは違って、システムが先祖返りしており、リメイクとして扱われる事もある。 -基本的なシステムは初代とほぼ同じだが、6年越しのリリースだけあって、様々な進化を遂げているのが見所。 **主なルール -操作方法はレバー左右にて自機移動、ボタンでショット。 --自機が上下に動けないのは初代譲り。常に左右だけで移動を行う事となる。 -残機制で、1~2人交互プレイが可能、全29ステージ構成。 -まずゲーム開始前に自機形態を「シングル」「デュアル」から選択する。 --シングルだと操作自機一体+残機数2で、デュアルだと最初から自機二体合体状態+残機数1で始まる。自機形体については後述。 --操作中の機体が捕獲される(後述)か、完全に破壊された場合、次以降の機体はシングルで出てくる。 ---最後のシングルファイターがダメージをもらうか捕獲されるとゲームオーバーとなる。 -自機形体は主に三種類あり、その時によって自機のやられ判定や攻撃範囲が変化する。 --''シングルファイター'':自機が一機だけの状態。ショットはボタン一押しにつき一発のみ。 --''デュアルファイター'':初代にもあった、自機二機が左右に並んで合体した状態。ボタン一押しでショットが並んで二発出る。やられ判定も2倍の幅があり、ダメージを受けるとシングルになる。 ---ゲーム中でデュアルになる方法は以下の通り。シングルの状態の時に、敵の一つである「親型ギャラガ」のトラクタービームを食らうと機体が捕獲されてしまう。その次以降の機体にて、飛行中の親型ギャラガを倒すと、捕まっていた機体と合体してデュアルになれる。 ---この際、当の捕虜機体そのものを撃って破壊してしまうと回収できない。また親型が飛行していない時(編隊に並んで待機中の時)に倒してしまうと、捕虜機体がそのまま敵となり、やはり回収できなくなる。(ここまでは前作と同じ仕様) ---ちなみに、2人プレイ時は前作と異なり捕獲された時にもプレイヤー交代となる。 --&color(blue){''トリプルファイター''}:本作の新要素。ボタン一押しでショットが並んで三発出るが、自機の横幅・やられ判定はデュアルと一緒。ダメージを受けるとデュアルになる。 ---本作ではデュアルファイターも捕獲されるようになっており、それを別機で救出することによりこの形態に合体できる。 ---また、特定の敵を倒すと落とす「赤カプセル」を取得すると、自機をノーリスクでトリプル化させる事が可能。但し、レアアイテムなので出現回数は極めて少ない。&bold(){従って「運良く出たら必ず取ること」を強く推奨する。} -ステージクリアの目的は初代同様、編成を組みながら攻撃してくる敵達を倒して殲滅させる事である。 --基本のステージは初代同様に、「敵が次々と列を成して飛来し、縦横に並んでいく→並び終えてから順次飛行し攻撃してくる」といった流れになっている。 --初代にないステージの構成として「強制スクロール((背景がスクロールするが、自機は左右にしか動けない為、疑似強制スクロールともいえる))」「敵達がすでに編成されている状態での戦闘」といったものがある。 --また、「巨大な敵一体が様々な攻撃を仕掛けてくるボス戦」も追加された。最終ステージもボス戦となっており、ラスボスを倒せばゲームクリア。 -初代にもあったチャレンジングステージ(列を成した敵が飛来しては去っていくボーナスステージ)も健在。高スコア獲得のチャンスとなる。 --本作では敵編隊がワルツ、マンボ、マーチングなど様々な曲に合わせて演じるようになった。 --パーフェクトを狙う・撃たずに鑑賞する(この場合は”おまけ”付き)と様々な楽しみ方がある。 ---倒して行った場合は全40匹倒した場合は特別ボーナス点、それ以外は倒した匹数×100点が加算される。また一部で出現即破壊による編隊全滅点が何度も取れる場合があり、それを用いた稼ぎがある。 -一定ステージにて存在する「青カプセル」を二個取った状態で特定エリアに進むと、「ディメンションワープ」が発生し、難易度が上昇する。 --ディメンションが変われば「手裏剣を三方向に放ってくる」「耐久力が高く攻撃を加えるとどんどん膨らむ」「襲撃してくるまでは装甲でガードされる」といった敵の種類が増加され、手ごわくなる。 ---逆にいえば、青カプセルを一個以下の状態で進めば難易度は抑えられる。ただし、青カプセルを全く取らずに進んだ場合でも「ディメンションワープ」は1回行われる。 --ゲームクリア時のエンディングはディメンションワープの発生回数による進行ルートにより4種類に変化する仕掛けとなっている。 ---基本的には、ディメンションワープをたくさん発動させたほうがベストエンドと呼べる内容になっている。 //-その他詳しいルールは[[バーチャルコンソールオフィシャルサイト>http://www.bandainamcogames.co.jp/cs/download/virtual_consolearcade/detail/detail26/26.html]]にて確認されたし。 //サイトが現存しないためCO //**特徴 //-ギャラガらしさは継続されており、続編とはいえさほど雰囲気は変わっていない。逆にいえば、あまり外見が変わっておらず、当時の基準からみても地味なゲームであった。 //特長らしい特徴は主なルールで述べられており、これは賛否両論点に見える為に移動 **評価点 -難易度を調整可能 --青カプセルを取らないという形で難易度を調整する事が出来、初心者でも長くプレイする事が可能。 ---高ディメンションは難しい反面、スコアを得やすいので上級者やトップスコアを目指すプレイヤー向けとなっており、住み分けが出来ている。しかし、後述の賛否両論を呼ぶ点でもある。 -パワーアップしたグラフィックとBGM --それまでのシリーズに比べてグラフィックに陰影が付き、さらにはステージ中の背景なども追加された。なかには「[[ボスコニアン基地>ボスコニアン]]の残骸」が背景になるステージもあり、シリーズのつながりを感じさせてくれる。 --ステージ開始BGM、ギャラクティックダンシングのBGMは「ギャラガ」のアレンジだが非常に豪華になっている。 **問題点 -先祖返りしてしまったゲーム内容 --シリーズ上の前作にあたる『ギャプラス』では様々な新要素が導入されていた。「画面半分なら自由に移動可能(=上下にも移動できる)」「各種のブラスターヘッドを装着しパワーアップ」「敵をキャプチャーしてオプション代わりにする((但し自機の基本機能ではない。ブラスターヘッドのうち1つがこの効果を持っている。))」等。 --しかし本作ではそれらの新要素が悉くカットされ、初代『ギャラガ』に先祖返りしてしまった。 ---ギャラガらしさは継続されており、続編とはいえさほど雰囲気は変わっていないと言えば聞こえは良いが...。 **賛否両論点 -難易度は初代と比べるとかなり低下している。その理由として、初代よりも自機ショットの連射力が上がり、トリプルファイターの性能がチート気味に強く、適当に撃ってるだけでも敵が沈んでいく状況が多いのが要因である。しかも、ディメンションワープにて難易度を調整できるので、青カプセルを取らなければさらに難易度は低下する。 --この低難易度により、遊びやすくなったともとれるし、ヌルすぎて飽きやすくなったともいえる。 --ただし高次元の難易度は高く、トリプルファイターをある程度維持できないと進むのは難しい。 -ステージ総数は全部で29とこの手のゲームとしては少なめ、しかも上記の機体性能の高さも相まって短時間でステージクリアできる機会が多く、良くも悪くもさくさくとプレイが進行してしまう。テンポとしては決して悪くないのだが、「物足りない」と感じてしまう人も多いだろう。 -時代錯誤な感も否めない --グラフィックやサウンドのパワーアップはあれど、問題点で挙げた通り根本部分がギャラガと同じ。『[[究極タイガー]]』のような多彩な武器を駆使して攻略するスクロールシューティングが目立ち始めた時代背景もあり、いささか地味な印象が残ってしまった。 ---リメイク的な意味合いを持つ以上は致し方ない部分もあるが、少々手堅く行き過ぎたきらいがある。 ---- **総評 正当に進化はしたが、時代的に見ると地味な出来栄えで名作と呼べるようなインパクトはほぼ皆無な一作となっている。~ もちろん、ゲーム自体は普通に遊べるし、短時間でさくっとプレイした時には適任なゲームではあるが…。あまりにも初代が偉大すぎた故の存在感の薄さが目についてしまう。 ---- **家庭用移植 -家庭用移植は比較的恵まれているのだが、ややマイナーなハードでの移植が大半であり、アーケード版同様知名度は低めである。 -PCエンジン版(1988年7月15日、ナムコ) --家庭用移植ということもあり縦長画面だったアーケード版から横長画面に変更されているが、むしろ敵との間隔が狭まり緊張感が増したと好意的に評価されている。また、発売日によりゲームタイトルが本当の意味での「88」となった。 --裏技で裏面モードが遊べる。難易度は若干上がっているが、各種パワーアップ要素を持った色違いカプセルが出る。((中でも2回出る白いカプセルを取ると同時発射出来る弾数が2→3→4と増えるため、裏面の方が楽という意見もある)) --アーケード版とは別にWiiのバーチャルコンソールにて2007年3月20日から配信されていた(現在はサービス終了に伴い配信終了)、要600Wiiポイント。 --同じくPS3/PSPのPCエンジンアーカイブスにも2011年3月17日から配信されている、要600円。 --PCエンジンminiにも収録されている。 --ちなみに海外版PCエンジン(TurboGrafx-16)では発売日の関係上「Galaga '90」となっている。 -X68000版(1990年、電波新聞社) --オリジナルモードに加えてアレンジモードも新規収録されている。 -ゲームギア版(1991年10月25日、ナムコ/ナウプロダクション) --『ギャラガ'91』とゲームタイトルが変更されている。 -- 携帯ゲーム機初期の作品だけあってか、ステージが半分未満に削減され、ディメンジョンの概念もなくなってゲーム内容としては大幅に縮小されている。 -アーケードアーカイブス版(2023年4月27日、ハムスター) --アーケードアーカイブスの1作品としてNintendo Switchとプレイステーション4にて配信。キャラバンモードは「ステージ1から開始」と「トリプルファイター状態でディメンション5のステージ27から開始」の二通りを選べる。 -オムニバスソフト --『[[ナムコミュージアム アーケードHITS!]]』(プレイステーション2、2006年1月26日発売、ナムコ) ---移植としての評価は本作その物が物語ってる。 --『ナムコミュージアム バーチャルアーケード』(Xbox360、2009年11月5日、バンダイナムコゲームス) --『[[ナムコミュージアム>ナムコミュージアム (Switch)]]』(Nintendo Switch、2017年7月28日配信、バンダイナムコエンターテインメント) -その他 --PS版の『クイズ子育てマイエンジェル』に本作のパロディミニゲームがある。敵が蚊になっている。 --PSの『リッジレーサーレボリューション』でも、起動時のロード中にチャレンジングステージがプレイできる。 ---前作のギャラクシアン、PS版『鉄拳』のギャラガに続くナムコの遊び心で、条件を満たせば本編で隠し要素が楽しめる。 ---- **余談 -後に、本作もUGSFシリーズの一環として、他のナムコ製SFシューティングと共通の世界設定を持つようになった。(ページ冒頭の「UGSFシリーズ」リンクを参照)。 --公式サイトによると、『ギャラクシアン』『ギャラガ』『ギャプラス』はそれぞれ「第一次~三次エイリアン侵攻」と位置づけられている。 --そして本作『ギャラガ'88』は「ハイパードライブ技術を完成させ駆使して来るエイリアン達の撃退、およびその本星を叩く作戦」であり、この戦いを経てUGSFもハイパードライブ技術を得た、とされた。

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