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ポケモンアートアカデミー - (2016/05/14 (土) 03:41:40) の最新版との変更点
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*ポケモンアートアカデミー
【ぽけもんあーとあかでみー】
|ジャンル|ペイントソフト|&amazon(B00K1YTEXY)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|発売元|ポケモン|~|
|開発元|Headstrong Games(Kuju Entertainment)|~|
|発売日|2014年6月19日|~|
|定価|3,619円(税別)|~|
|判定|なし|~|
|>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ関連リンク>ポケットモンスターシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要・特徴
ポケットモンスターシリーズでは初となるペイントソフト。絵心教室シリーズにポケモンの要素を取り入れ、ポケモンを通して絵の描き方を学べるソフトである。
絵心教室と同じくレッスンにより簡単な模写から着色や形の整え方、影の付け方を経て最終的に一から自分でアタリ線を取ってイラストを完成させる。
※このゲームの基本的な説明は『[[わりと本格的絵心教室]]』を参照。
最初はお手本そのままのイラストに沿って描いたりと簡単な内容から始まるが、途中から自力で線を引いたり難しくなってくる。
しかし進める毎にプレイヤーの腕も上達してくるので、''"真面目に"''レッスンを受けてきた人はちゃんとイラストを完成させることが出来る。
DSiウェア版絵心教室と同じく、3DSのSDカードにJPEG方式で描いたイラストを保存出来る。PC等に移すことも可能だが、その場合はイラスト右下に本作のロゴが強制的に挿入される。
その他、カメラ機能で撮影した物をお手本として上画面に表示させることが出来る。
**評価点
-ハードルが低くなったことで子供から誰でも描くことが楽しめる
--絵心教室シリーズは多彩な画材が揃ってる反面、膨大な量から扱いが難しく、全ての画材を使いこなして描く人は一部のプレイヤーだけだった。
--本作で用いる画材はアウトラインペンや鉛筆といった基本的な画材+αの6種類程度なので画材選びに迷わない。初心者向けとしては適した判断だろう。
--使い方も鉛筆で下書き、アウトラインペンでペン入れ、その他の画材で着色等を用いるだけでできるので何を使えばよいのか分かりやすい。
-待望のアンドゥ、レイヤー、スポイド機能の搭載
--アンドゥとは『一歩前の状況に戻す』ものでデジタルペイントソフトの標準搭載機能だが、絵心教室シリーズはコンセプト上、やり直しが効かないように意図的に未搭載だった。
--アンドゥは何度も可能なので途中まで描いたとしても何度でも戻すこともが可能。ただし進む機能は未搭載なのでご利用は計画的に。
--レイヤーも計2枚のみだが搭載されている。ただ役割としては鉛筆の下書きに2つ目のペン入れ用レイヤーを使い、下書きレイヤーの上からクレヨン等で着色するといった前提で使用することになる。
-優しく丁寧にアドバイスしてくれるアンディ先生にユーモア溢れるクラスメートのジョンとリリーの存在
--実在の画家も用いるテクニックを紹介し、それらを元にレッスンを行ってくれるため、下手な教科書より分かりやすく実用的なアドバイスをわかりやすく教えてくれる。
--レッスンも光源の意識や厚塗りといった本格的な内容を教えてくれる。使いこなせるようになった頃にはプレイヤーの絵心もかなり上達しているであろう。
--ジョンとリリーもプレイヤーと一緒に習って描いたイラストを見せてくれるのだが、『画伯』と呼べるカオs…独創的なイラストは我々の心を愉快な気持ちにさせてくれる。
**問題点
-採点の基準が無い
--レッスンはお手本通りに行うことで合格となるのだが、お手本と全く違う絵を描いたり、全く描かなくても進行さえすれば100%合格してしまう。
--概要・特徴の項目にて"真面目に"を強調したのはこのため。当然だが真面目に受けなかったプレイヤーに絵心や画力は殆ど身に付かない。
-レッスンで合格しないとお手本で用意されたポケモンはフリーイラストに登場しない
--リザードンやルカリオといった人気の高いポケモンはゲーム終盤でないと登場せず、終盤へ行き着くまでの工程が長いので時間がかかる。
--ただし、ちゃんとした工程を経てプレイした人は相応の画力を身に付けているため、満足のいくイラストが描ける腕が身についている。習うのが嫌で飛ばした人でまともなイラストを描ける人は殆どいないだろう。
-カメラで撮影した画像はトレースすることが出来ない
--撮影した画像は3DSの上画面固定で表示される。プレイヤーは上画面を見ながら下画面で模写することになる。
--逆を言えば撮影した画像は下画面には出てこない。絵心教室のコンセプト上、模写で鍛えることで絵心を向上させるのが目的だろうが、写したものをそのまま描き起こすことは出来ない。
--しかし模写自体は画力向上の練習方法に繋がるので、スキルアップとしては良い判断ではある。この対応が良いか悪いかはプレイヤーの判断に問われる。
**総評
ハードルの高い絵心教室シリーズにポケモンを用いて親しみやすくなった。本当の意味で「絵を描く気にさせてくれるソフト」。~
このソフトで用意された画材は必要最低限であるため、更に本格的に描いてみたい人は実際の画材やペイントソフトを購入したり、他の絵心教室シリーズを購入することを勧める。~
ポケモンを通して絵を描く楽しさを手軽に体験させてくれる。それがこのソフトの役割であると言えるだろう。
**余談
-このゲームの舞台である『ポケモンアートアカデミー』は、ポケモンカードのイラストレーター養成学校という設定である。
--発売数ヶ月後に実際にイラストコンテストが開かれて、入賞者は東京・台東区の「上野の森美術館ギャラリー」にて展示されていた。
//--同会場ではポケモンカードイラストレーターの有田満弘氏によるライブペインティング(お絵かき実演)も公開されていた。使用ソフトは本作(3DS)を用いて行われた。
--更に全世界で行われたイラストコンテストの最優秀賞者のイラストは本物のポケモンカードとなって配布されていた。
-本作発売から2年後に当たる2016年に同コンセプトで『ディズニーアートアカデミー』が発売されている。
//既に発売されているため、記述を変更。
--基本的には本作のモデルをディズニーキャラクターに差し替えたものだが、ディズニー特有のエフェクト(キラキラ)等をペン1つで使えるようになっている。
*ポケモンアートアカデミー
【ぽけもんあーとあかでみー】
|ジャンル|ペイントソフト|&amazon(B00K1YTEXY)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|発売元|ポケモン|~|
|開発元|Headstrong Games(Kuju Entertainment)|~|
|発売日|2014年6月19日|~|
|定価|3,849円(税別)|~|
|判定|なし|~|
|>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要・特徴
『わりと本格的絵心教室』『絵心教室DS』『新 絵心教室』の流れを組む、『ポケットモンスター』シリーズ初のペイントソフト。いろんなポケモンをモチーフにして絵の描き方を学べる。
**システム
-基本的には上画面にお手本が表示され、下画面のタッチパネルで絵を描くという形式。
-「レッスン」モードは順を追ってポケモンの描き方を学べるメインモード。
--子供にも描けるような簡単な正面からの顔に始まり、レッスンを進める毎に、斜めから見た顔や全身、影の付け方や色の重ね方を学んでいき、最終的には一から自分でアタリ線を取って様々な画材と技法を使った本格的なイラストを完成させることになる。
--描き方は「アンディ先生」が順を追って一工程ずつ丁寧に説明してくれる。
---またレッスン前にはそのポケモンの特徴等もちゃんと紹介してくれる。
-「フリーペイント」モードでは様々なポケモンのイラストを自由に描ける。
--レッスンモードと違って逐一描き方を指示されることはない。
--SDカードの画像をお手本として表示することも可能。
-「おてがるレッスン」モードでは簡単なポケモンを気軽に描ける。
--画材は自動で選択され、工程も少ないので数分で完成可能。レッスンモードが難しいというプレイヤーでも楽しめる。
-このゲームの舞台である『ポケモンアートアカデミー』は、「ポケットモンスターカードのイラストレーター養成学校」という設定である。
--そのためどのモードでも描いたイラストはTCG『ポケモンカードゲーム』のカードを模した形になって、SDカードに保存される。
---JPEG方式で保存し、PC等に取り込むことも可能。ただしその場合はイラスト右下に本作のロゴが強制的に挿入される。
--また単に絵を描くのではなく「ポケモンカードのイラストを描く」上でのコツも合わせて教えてくれる。
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**評価点
-ペイントソフトとしてのハードルが下がった
--なんといってもあのポケモンを題材にしているだけあり、万人向けである。
---『絵心教室』は全体的に大人向けの渋い雰囲気だったが、本作ならポケモン好きな子供にもとっつきやすく楽しめるだろう。
--レッスンモードの序盤は子供でも簡単に描ける程度の単純な絵から始まり、段階を踏んでレベルアップしていくので挫折しにくい。
--画材の種類も基本的なもの(アウトラインペン・マーカー・鉛筆・スプレー・パステル・絵の具・サッピツ・消しゴム)に絞られているので、初心者でも迷いにくい。
---『絵心教室』シリーズは多彩な画材が揃っている反面、すべての画材を使いこなして描けるのは上級者だけだった。
-待望のアンドゥ、レイヤー、スポイト機能の搭載
--アンドゥとは「一歩前の状況に戻す」ものでデジタルペイントソフトの標準搭載機能だが、『絵心教室』シリーズではコンセプト上「やり直し」が効かないように意図的に未搭載だった。本作では標準装備されている。
--レイヤーも計2枚のみだが搭載されている。ただし鉛筆の下書きに2つ目のペン入れ用レイヤーを使い、下書きレイヤーの上からクレヨン等で着色するといった前提で使うように設計されている。
-クラスメートのジョン/リリーの存在
--一緒にアカデミーに入学したジョンもしくはリリー((それぞれ少年と少女で、プレイヤーとは逆の性別のキャラが登場する。))もプレイヤーと一緒に習って描いたイラストをクリア後に見せてくれるのだが、その出来は''極めて独創的なもの''ばかり。
---しかし優しいアンディ先生と楽しそうなジョン/リリーを見ると、絵は楽しんで描くのが一番大事だということを思い出させてくれるだろう。
**問題点
-採点や判定は無い
--レッスン後には採点や判定のシステムは無いため、上手く描かなければ先に進めないといったゲーム性は皆無。まったく指示を無視して少しだけ描く→次に進むを繰り返せばアカデミーを卒業できてしまう。
--あくまで本作はレッスン付きのペイントソフトであり、絵心や画力が身につくかはプレイヤーが真面目にレッスンに取り組むかどうか次第である。
-お手本となるポケモンのパターン数が少なめ
--お手本として描けるポケモンは100種類以上いるが、全体の数からすればやや少なく感じる。またいずれもポーズは1種類につき1~2つで、一番多いピカチュウでも4~5種類程度。
--アンディ先生が他の構図を描くアドバイスは教えてくれるが、本作単体では他の構図の資料等はないため、他のポーズで描きたい場合は各自で資料を用意する必要がある。
-レッスンで合格しないと、お手本で用意されたポケモンはフリーイラストに登場しない。
--リザードンやルカリオといった人気の高いポケモンはレッスン終盤にならないと登場しないので最初から好きに描くことはできない。
-SDカード内の画像は基本的にトレース出来ない
--撮影した画像は3DSの上画面固定で表示される。グリッド表示は可能だが、トレース機能は無い。
--「背景を選択」→「SDカードの画像」で下画面に表示させることは可能。
-お手本イラストを拡大表示できない。
-保存形式はjpegのみとなり、png等の他の拡張子では保存出来ない。
-描いたイラストは必ず右下に本作のロゴが挿入され、いかなる手段を用いても削除出来ない。
-フリーイラストモードで描く場合は、描き方が最初に短くイラストで示されるだけであり、説明不足気味。
-SAR、SR、ARといった券面全体に描かれたイラストは描けない。
-3DSの仕様上、仕方のないことだが筆圧感知機能は存在しない。~
筆のサイズも予め決められた4つのサイズから選択する。
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**総評
「絵を学ぶ」というとどうしても堅苦しい印象になってしまうところを、老若男女に人気な『ポケモン』を用いることでぐっとハードルを下げた作品。ペイントソフトとしても初心者向けとしてシンプルかつ最低限の機能を備えている。~
イラスト初心者や低年齢層に、ポケモンを通して絵を描く楽しさを教えてくれる入り口となるソフトと言えるだろう。~
現在こそタブレットのスペック向上、低価格化かつ無料ペイントソフトが充実しており、3DSの本作はペイントツールとしての需要は低下しているが~
ポケモンイラストを専門とした本作は現在でも唯一無二の存在のため、ポケモンイラストを極めたい、学びたい人には現在でもおすすめ出来る一作。
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**余談
-本作の発売数ヶ月後にはイラストコンテストが開かれ、入賞者は東京・台東区の「上野の森美術館ギャラリー」にて展示されていた。~
同会場ではポケモンカードイラストレーターの有田満弘氏によるライブペインティング(お絵かき実演)も公開されていた。使用ソフトは本作(3DS)を用いて行われた。
-2014年と、2019年からクリーチャーズ主催でポケモンカードのイラストコンテストが開催されている。
--イラストコンテストの最優秀賞者のイラストは''本物のポケモンカード''となってポケモンセンター、ポケモンストア等で商品購入の際に配布されている。
--さすがに現在開催中のイラコンでは本作そのままで応募出来ないが、規定のキャンパスサイズに合わせれば使用ソフトは問わないため(一応)応募は可能となっている。
-2016年に同コンセプトで『ディズニーアートアカデミー』が発売された。
--基本的には本作のモデルをディズニーキャラクターに差し替えたものだが、ディズニー特有のエフェクト(キラキラ)等をペン1つで使えるようになっている。
--他にレイヤーが4枚に増えたりUIが改良されていたりと本作のバージョンアップ版と言えるだけの改善がなされている。