「スーパーロボット大戦Z」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
スーパーロボット大戦Z」を以下のとおり復元します。
//SPディスクは要強化依頼経由での付属情報への変更です。 基本情報表を付ける個別の記事扱いする場合には、一つのゲーム記事として問題ないレベルまで生地を強化した上で基本情報表の形式に変更してください。
//SPディスクの内容より薄い内容(それこそ2~3行レベル)で基本情報欄が載ってるサブ記事は他にいくらでもあります。ならばSPディスクだけを「薄い」という理由で基本情報卵を載せないのは理屈に合わないので、基本情報欄を復活させます。
//評価点や問題点、総評と言った一つの記事として基本的な事項が抜けているからこその要強化です。 移植版でもなく全く別のゲームですので、一つの記事として必要最低限の事項は必要です。
//「[[要強化記事>要強化記事一覧]]」に修正依頼が出ています。加筆できる方は修正をお願いします。
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//対応されたようなので依頼をCO
本項目ではプレイステーション2ソフト『スーパーロボット大戦Z』(良作)と付属情報として『同・スペシャルディスク』の紹介をしています。
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#contents(fromhere)
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*スーパーロボット大戦Z
【すーぱーろぼっとたいせんぜっと】
|ジャンル|シミュレーションRPG|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/61fLQgJDfgL.SL250.jpg,http://www.amazon.co.jp/dp/B0017X60WG)|
|対応機種|プレイステーション2|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|発売日|2008年9月25日|~|
|価格|8,379円(税込)|~|
|廉価版|PlayStation2 the Best&br()2011年3月3日/3,800円(税込)|~|
|配信|ゲームアーカイブス&br()2014年2月19日/1,500円(税込)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|豊富な隠し要素&br()シン・アスカが救済されるゲーム&br()ロードはストレス皆無&br()さらに、システム・バランスも全体的に向上|~|
|>|>|CENTER:''[[スーパーロボット大戦シリーズリンク>スーパーロボット大戦シリーズ]]''|
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**概要
アニメなどのロボットが一堂に会して戦う人気S・RPGシリーズの一作。PS2では最後のスパロボ(下記のスペシャルディスク除く)。&br()また、「Z」ということで、水木一郎アニキの「ゼェェェェット!」と気合の入ったタイトルコールが聞ける。&br()寺田Pは以前「Zの文字を使うならシリーズ最後」と発言していたが、本作の発表にあたって前言を撤回した。

『超時空世紀オーガス』の世界観である「混乱世紀」を元に、原作の世界ごとロボットたちを集めた「多元世紀」という世界を舞台としている。&br()主人公は男女2人のうち1人を選ぶ方式で、選ばれなかった方は脇役としてたまに登場するに留まる。&br()大雑把に言えば男主人公「ランド・トラビス」がスーパー系、女主人公「セツコ・オハラ」がリアル系に属する。

全60話・107ステージ。エンディング分岐あり。

#region(参戦作品一覧)

-★マークは新規参戦。
--マジンガーZ
--グレートマジンガー
--UFOロボ グレンダイザー
--ゲッターロボG
--機動戦士Ζガンダム
--機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
--無敵超人ザンボット3
--無敵鋼人ダイターン3
--★超時空世紀オーガス
--戦闘メカザブングル
--★宇宙大帝ゴッドシグマ
--★宇宙戦士バルディオス
--機動新世紀ガンダムX
--∀ガンダム
--機動戦士ガンダムSEED DESTINY
--★オーバーマン キングゲイナー
--THE ビッグオー
--★THE ビッグオー 2ndシーズン((ゲーム中での表記や『第2次Z』ではクレジット別表記がされていない))
--★超重神グラヴィオン
--★超重神グラヴィオン Zwei
--★創聖のアクエリオン
--★交響詩篇エウレカセブン

新規参戦作品が一気に9作品と発表され、従来作では新規参戦作品は3~5作品がほとんどだったため多くのユーザーを驚かせた。&br()なお、『THEビッグオー』は据え置き機初参戦であり、『Ζガンダム』『バルディオス』『ザブングル』はストーリー展開や声優などが劇場版ベースとなっている。
#endregion

**システム
''トライバトルシステム''
-「小隊システム」を改良した本作の目玉システム。
--3機編成でトライ・センター・ワイドと3種類の陣形に編成でき(陣形は行動可能なら自軍フェイズで変更可能)、それぞれに相性や防御補正などがある。
--敵も当然編成を組んで出てくるので、それを考えた陣形、武器の使用などを考えなければいけない。このように、今までの小隊システムに比べ戦略も要求されるようになった。
--ちなみにTRI武器(トライチャージ)というトライのときにのみ使える特殊な武器があるのだが、特別な編成で組んでいた場合(大抵は原作がらみ)攻撃力が上がる、特殊な台詞が出る、といったものもある。

''SRポイント''
-いわゆる熟練度。取得すると出撃した全員にPPが25加算され、難易度が上昇する。
--難易度はイージー・ノーマル・ハードの3段階で、節目でのSRポイント獲得数によって変化する。この3段階の調整が絶妙で、イージーなら初心者でも余裕、ハードならかなりの歯ごたえがある。
---なお、1周目で全話のSRポイントを狙う場合の難易度は、『[[IMPACT>スーパーロボット大戦IMPACT]]』に匹敵すると言われている。
---1周クリアすると''ハード固定、パイロット養成・改造すべて不可''の「EXハードモード」で遊べる。『OGs』と違ってクリアしても特典はないので腕に覚えのある物好きのためのモード。
--一定以上の獲得で一部隠し要素の条件が緩和されるものの、基本的には切り離された。

''バザー''
-『α外伝』以来の復活。
--『戦闘メカ ザブングル』に登場したものなので、その久々の参戦に合わせての復活である。ザブングル世界の通貨であるブルーストーン(BS)を使ってパーツや機体を売買できる。
---機体は購入のみ。本作では結構役に立つ機体も売られている。
---『α外伝』には無かった要素として、特定の隠し要素の入手に必要なイベント専用アイテムが売られている点がある。

''単機無双への抑制''~
スパロボシリーズでは度々形を変えて単機での無双を防ぐようなシステムが導入されるが、今回も導入されている。~
-「連続ターゲット補正」
--敵フェイズで攻撃されるたびに回避率が10%ずつ強制的に低下するシステム。避け重視のリアルロボットは囮としての価値が相対的に下がっている。1,2撃程度なら気にも留めない程度だが、5回以上続けて狙われるとまず1回は被弾する。ノーリセット派は注意しよう。
---『[[D>スーパーロボット大戦D]]』以来付加されている「特殊効果武器」の採用によって攻撃を耐えるタイプの機体の価値が下がった(一応バリアによる無効化で防ぐ等の対策はある)ため、そのバランス調整という見方もある。また、運動性フル改造機の単騎無双プレイができなくなり、囮・壁としてのスーパーロボットの価値が上がった。
---終盤はスーパー系も「HP・装甲をフル改造して鉄壁を掛ければ1ターンは無双できる」程度。武器の燃費の問題があるため、どの道単騎無双はやめたほうがいい。
--ユニットのステータスとしてそれまで隠しパラメータだった「照準値」が切り出されて新登場。改造で機体の基礎命中率を高められるようになったが、改造に余計金がかかるという意見もある。武器の命中補正は『[[MX>スーパーロボット大戦MX]]』でも改造できたので、形を変えて復活したとも言える。照準値の追加により、命中を能動的に強化出来るようになった為、敵の高過ぎる回避率に悩まされる場面はほぼ無くなった。

-「無消費武器の削減」
--多くの武器が弾数制かEN消費型になり、今までは無消費だったビームサーベル等も最低限の5は消費するように変更された。
---ただし、下記EN消費の事を合わせても難易度が跳ね上がる程ではなく、普通にプレイする分には今までとは違う形でENに気をかける程度。
---EN消費型にされただけなら単なる弱体化だが、今回からビームサーベル、格闘等の殆どの基本攻撃は従来の射程1固定から''射程1~2の有射程武器''となって強化されている。強化パーツでの射程延長が可能となり、更なる快適なプレイが可能となった。ENがほぼ死にパラメータとなっていた一部のユニットもENの重要性が高まっている。これらの仕様は後の作品でも採用されている。
-今までよりもENの消費が激しくなった。
--上記、無消費武器の削減に加え、本作では「LFO」「KLF」の特殊能力持ちを除き、空中にいるユニットはターン毎にENが10減少する((ターン毎にENが5回復する仕様と重複するので、実質は5減少。))。これを考慮してか、戦艦以外の飛行可能ユニットは地上に下ろせるようになっている。
---恐らく、空を飛べないユニットへの相対的な救済と思われ、地形適応を除けば本作は「空を飛べれば移動が便利」といった形になっている。
-精神コマンドにも厳しめの調整がなされている。
--全体的に最大SPが低めにされており、序盤はレベルが上がっても最大SPが上昇しない。
---特にリアル系のパイロットは低めで、序盤は集中を2,3回ほどしか使えない。
--一人のキャラが覚える精神コマンドは従来の6つから5つに減少。一部の戦艦のサブパイロットは3つしか覚えない。
--集中力やSPを回復する精神コマンドが存在しない。また、SPアップは効果が減少し、SP回復は先天技能となっている。
--序盤はまだしも、戦力が分散する中盤は一週目だとなかなか厳しく、精神の使いどころをしっかりと見極める必要がある。

''その他''
-撃墜数・PPは周回プレイや全滅プレイでも引き継ぐことが出来る。
--インターミッションの画面では、撃墜数トップ5のパイロットの名前が表示される(1位のキャラは顔のグラフィックも表示される)。

**評価点
''オリジナル主人公''
-男女二人の主人公がいるが、どちらも概ね好評。
--男主人公のランドは、「年齢は三十前で、親指を立てて笑えば妙齢の女性が卒倒しかけるほど暑苦しいキャラをしており、修理屋を自称する割には戦闘でテンション上がりまくり。だが頼もしい所もあり、大人の男性としての渋さや知識・視野・見聞の広さも合わせ持っている」という個性的過ぎる存在。シナリオの明るさもあってか、最初こそ敬遠されがちだったが現在はかなり人気の高いキャラとなっている。
--一方女主人公のセツコは、「セツコ・オハラ」というスパロボ主人公らしからぬ平凡な名前からも分かるとおり地味な風貌(というより''普通の''美少女キャラ)をしており、性格もおとなしい為本人はあまり濃いキャラでは無い。が、一年戦争の際に戦闘に巻き込まれ、両親が死亡。ショックで戦争前後の記憶を忘れたまま施設に収容されていたという暗い過去を抱えている。それのみならず、約10話ごとに仲間が死んだり、人に裏切られたり、体の感覚を失ったり…と非常に過酷なシナリオが展開されるため、印象の強さでは負けてはいない。
---そもそも機体が「パイロットが悲しい気持ちになると強くなる」という設定を持っており、普通なら気力が下がるような悲劇的シチュエーションで気力や能力が急上昇する。
--感じ方は人それぞれではあるが、客観的に見るとセツコよりランドの方が優遇気味。

''版権作品の扱い''
-本作で特に話題に上がるのが『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』。
--原作と比べ話の筋に大きな違いはないものの、大幅な補完とクロスオーバーがなされ受ける印象は大きく違う。また、中盤における味方部隊同士の戦い及び、終盤の一大分岐に大きく関わる。
--特に『DESTINY』が深く関わるセツコ編は、「シンがリアル系男主人公」と言われる程(事実、ルート次第では最初から最後まで仲間にいるため、シンは話に大きく関わっている)。別にセツコの影が薄いというわけではないが、本作におけるシンの優遇ぶりは凄まじいものがある。
--アークエンジェル側は、原作どおりに第三勢力として戦場に乱入することが多い。最終的には仲間になるとはいえその直前まで一部の味方陣営(中盤でセツコルートに同行する面々)から警戒され、一部から厳しい批判を受ける。もちろん後にちゃんと和解する。
--機体・パイロットの性能はどちらも優遇されており、かなり使いやすい。
--終盤に『DESTINY』絡みで「原作再現ルート」と「ifルート」に分岐する。どちらのルートでも「''キラとシンが納得の上で和解し、その後共闘する''」様子がしっかりと描かれているので、『SEED』関連はそれだけで十分見所があると言える。

-他の版権作品も力を入れている。大まかには「常連は従来と違った部分を再現し、新規組は印象的なエピソードの再現を重視した」と言える。
-『ゲッターロボG』はこれまで微妙な扱いであった敵役の百鬼帝国が本格的にクローズアップされている一方、『UFOロボ グレンダイザー』は初登場時点で既に敵との戦いが大詰めを迎えていたせいか原作エピソードの再現が少なく、どちらかと言えば主人公が異星人同士で共通点のある『宇宙戦士バルディオス』との絡み要員としての参戦に近い扱い。『グレートマジンガー』に至っては本格的に新入りに喝を入れる役になっている。しかし、それぞれ出番自体は多い。
--特にTV版の『ゲッターロボ』は長らく参戦していたのにも関わらず、原作のレギュラーキャラである早乙女元気が初めて登場した。((『真!!ゲッターロボ』にて同名のキャラは既に登場しているが。))

-お馴染み宇宙世紀組は初代から参戦し続けている『Zガンダム』が劇場版準拠にリニューアルされたため、序盤から終盤まできっちり原作再現が行われ存在感を見せつけた。カミーユは今までのシリーズのような落ち着いた性格に比べ初期の未熟な面がクローズアップされており、同じような境遇のシン・アスカとの絡みが多い。~
同じく常連の『逆襲のシャア』はνガンダムのみがフライング参戦。((ただし終盤で『逆シャア』本編を示唆するような台詞が登場する。))このため「劇場版『Z』仕様のデザインのアムロがνガンダムのパイロットスーツを着ている」珍しい図を見ることができる。

-『ザブングル』は既に原作終了後であり、『ダイターン3』は相変わらず原作の敵が出ない。にも関わらず前者はラスボス以外の敵がほぼ出演してわいわいやっており、後者は下記のデマゴギー作戦を見抜くなど、空気参戦とは到底思えない活躍ぶり((『ダイターン』に関しては会話の中でメガノイドの話が少々出る。))。
--『ザブングル』は原作の作風を生かして''「アニメはもう終わっただろ!」''というメタ発言まで飛び出している。

-初参戦の『グラヴィオン』は戦闘アニメでは監督の大張正己氏描き下ろしのカットインが多数あるなど充実し、原作に登場した多数の武器をほぼ全て再現している点も評価されている。シナリオ面でも多人数ゆえの絡ませ易さからか誰かしらが会話に出てくることが多い。
--特に、声優繋がりで主人公のエイジが『DESTINY』のシンとよく絡む。サンドマン様の万能ぶりも再現されている。

-他にも『アクエリオン』『エウレカセブン』『オーガス』は本作最終話が原作最終回の再現であるなど、新規参戦組でありながら重要な役回りを貰っている。&br()細かいところでは一部の仲間が死なない&人間爆弾回避可能な『ザンボット3』及び『ゴッドシグマ』、地球が滅びない『バルディオス』などスパロボ補正の恩恵を受けている作品は多い。
--特に『オーガス』は原作からして「時空震動弾の発動により並行世界が混ざり合った」という非常にスパロボ向きの設定であり、かねてより「''寺田Pの切り札''」として存在を大きく見られていた。本作の序盤も『オーガス』の原作と同じ流れで世界が混ざり合うシナリオとなっている。
--『アクエリオン』は新技取得の度に1話割かれている。残念ながら実装されなかった技は、代わりにマップ上のイベントで再現されている。
--『ザンボット』はサブキャラが死ぬ展開もあるのだが、その場合は専用のイベントが起きる。
--『バルディオス』も、原作最終話再現マップでゲームオーバーになると、原作最終話を再現したムービーが流れ特殊EDとなる、と細かい。また、放送打ち切りの影響でお蔵入りとなり、小説版で使用された必殺技「バルディロイザー」が初めて映像化されている。
--バルディロイザーが使用可能となるイベントは、演出の助けもあって「''ようやくバルディオスが明日を救った''」と非常に好評だった((バルディオスは原作のOPで「明日を救えバルディオス」と歌われているにも関わらず、世界を救えなかった。))。

-同じく初参戦の『キングゲイナー』は上記作品に比べるとやや影が薄いもののランドルートにおけるシナリオの中心となっており、世界観に親和性があるからか、監督繋がりか『ザブングル』とよく絡む。中盤で行われたゲイナーの大告白イベントも再現。
--しかも『エウレカ』のレントンや『ガンダムX』のガロードなど、''皆流れに乗って告白し始める。''((余談だが、この三人は過去に発売された『A.C.E.3』でも絡みが多く、本作ではゲインに「少年恋愛団」と名付けられている。))

-『[[D>スーパーロボット大戦D]]』以来の参戦であり初めて声が付いた『THE ビッグオー』は原作が箱庭的世界観のためか『D』では本筋に絡まなかったものの、本作ではネゴシエイターという主人公・ロジャーの立ち位置を生かし、重要な存在との交渉役として活躍している。更に『オーガス』同様本作の根本の世界観の設定に大きく絡んでおり、終盤ではロジャーの選択が本作のエンディング分岐に大きく関わってくる。

-ガンダムシリーズの中でも特異な世界観を持つ『ガンダムX』と『∀ガンダム』も「異なる世界が混ざった」という名目で違和感無く本作の世界観に溶け込んでおり、力の入った原作再現が行われた。特に『∀ガンダム』は過去に参戦した『[[α外伝>スーパーロボット大戦α外伝]]』と同じく、本作の世界観設定の根幹を成している。終盤で明かされる「黒歴史」((現在はネットスラングで頻繁に使用される単語だが元々は『∀ガンダム』における、「封印された遙か過去の歴史」を指す。))の内容には本作に登場しない他の作品の内容を示唆するかのような文章が含まれており、必見。

-スパロボの醍醐味の一つでもある隠し要素が非常に多い。その総数は34と、ぶっちぎりの数値。この記録は後の作品においても破られていない。
--おなじみの『Ζガンダム』のフォウに始まり、新規組では『エウレカ』屈指の鬱要素とも噂されるビームス夫妻やシンのトラウマとなったステラまで、仲間にするor救済できるキャラは多い。
--ただしフォウとステラはセツコ編、ビームス夫妻はランド編でなければ救済できない。
--後述のバザーと連動した隠し強化パーツや、武装追加など複数シナリオにまたがるイベントも多い。
--極め付けは、「ifルート」と呼称される、特殊な条件を満たすことによって原作とは異なる展開が楽しめる別ルートの存在。
---本作では『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』において、シン・アスカやルナマリア・ホークが、ザフトにつかずに、ギルバート・デュランダルに立ち向かう展開が楽しめる。このストーリーは非常に秀逸で、ファンが見たかったもう一つの『ガンダムSEED』とも言われているほど。それだけに条件は厳しいのだが、二周目以降は無条件で選択できるようになっているという配慮もされている。この『ifルート』は好評を集め、後のシリーズにも採用されている。

''演出面''
-戦闘アニメーションへのこだわりは「3年をかけた」と言うだけあって相当なもの。
--対空か対地か、自身が地上か空中かなどによって内容の変化する武器も多く楽しめるものとなっている((『SEED DESTINY』の戦艦ミネルバは相手のいる場所が宇宙・水中・それ以外で発射するミサイルが変わる細かい演出がなされている。))。
--スーパーロボット系や『ザブングル』のWMなどは挙動の際にマンガの線のような派手なエフェクトが付くようになった。
--戦闘アニメのユニット登場時、モーションに加えてSEも付随した。
--ただし、一部ユニットの頭身がおかしい。特にガンダム勢は軒並頭でっかちで足が小さい。前のめりのポーズが多いのも原因だが。
--他、デスティニーをはじめとする『SEED DESTINY』の後期ガンダム4機のビームライフルが何故か青い。他のMSは原作通り緑なのだが。

-戦闘時の特殊なセリフ及びボイスが相当に増えている。同作品出身キャラ同士の掛け合いは元より、シュバルツバルト(THEビッグオー)対キングゲイナー、ギム・ギンガナム(∀ガンダム)対アクエリオンのような、シリーズの垣根を越えた戦闘ボイスもふんだんに用意されている。名もなきザコ兵士のセリフまでもが作品の枠をまたいで掛け合いしているくらいである。これで後述する声バグが無ければよかったのだが…。
--恒例の「島田兵」(『Ζガンダム』のシロッコなどで知られる島田敏氏が演じる雑魚兵士)をはじめとした雑魚兵士のボイスも気合が入っており、必聴ものである。檜山修之氏の演じるベガ兵・連邦兵(通称勇者兵)などは本当に雑魚兵士かと言いたくなるほど。
--担当声優が故人となっているブライト・ノアと『ザンボット3』のキラー・ザ・ブッチャーは、サエグサやバレターなどの搭乗員に特殊台詞を喋らせることで補っている。

''オリジナルBGM''
-オリジナルBGMは良曲揃い。
--ランドの前期BGM「LAND CRASHER」は、イントロの「ガンガンレオン!ガンレオン!」が癖になる曲調で、今なお高い人気を博している。後期版はさらにそれが加速。今までにない物として好評を博した。ちなみに、曲を書いたのは『超兄貴』でお馴染みの葉山宏治氏(スパロボでは、以前にも『第3次α』のバラン・ドバンの曲を担当)。
--セツコの後期BGM「涙拭う翼」も、セツコの雰囲気にマッチした美しい曲調で人気は高い。
-敵対する組織「カイメラ」の面々の戦闘曲はイントロを共通にする、という面白い試みがなされている。当然ながらメインメロディの曲調はキャラによって様々。
--この手法は『第2次Z』の敵組織アークセイバーの戦闘曲にも受け継がれている。

''システム・UIの改善''
-自動編成・小隊の登録が改良されており、これは概ね好評。
--好みの編成を複数登録し使い分けると良いだろう。

-読み込みが据え置き機で発売されたスパロボの中でもダントツで速い。
--''「ロード中です」の画面を視認するのが難しいほど''である。起動時デモスキップ等も速いので、リセット&クイックコンティニューを多用するプレイスタイルのプレイヤーだけでなく、全てのプレイヤーがその恩恵を受けた。

-今までのシリーズで死にステータスの代表格だったパイロット能力「防御」が大幅に強化されている。10程度の上昇でも軽減されるダメージが明らかに大きい数値になっておりプレイヤーが実感しやすい効果に改良された。
--これによりパイロット養成で「防御」を強化する価値も高まった。パイロットのタフネスぶりも再現しやすくなったと言える。

-特殊スキル「底力」の大幅強化
--従来の作品で「上書き候補」「味方が使っても死に技能」等と呼ばれ続け、殆ど役に立たなかった「底力」は本作で漸く強化された。装甲値の上昇が''約2倍''に跳ね上がっており、味方ユニットの低過ぎるHPでも効果を活かしやすくなった。その効果はリアル系ユニットですら効果を実感できるほどで多くのプレイヤーが驚いた。その反面敵の装甲値も更に強化されてしまったがこれは仕方が無い。
--好評だったためか、後の作品でもZ仕様の底力が多く採用されている。

-テキストのオートモードのスピードを4段階に調節できるようになった。テキストが切り替わるまでのタイミングも表示されるので体感的にも分かりやすい。

**賛否両論点
''シナリオ面''
//敵味方に分かれる展開自体は記事にあった通り、シナリオに筋は通っており、「結局「納得のいく展開かどうか」の判断はプレイヤーの受け取り方次第である。」とある通りです。好みが分かれる程度のシナリオの問題は不要なので、それの該当部分は削除します。その上で、単純にシナリオ上のミス等だけは残します。
-今作の味方勢力「ZEUTH」(名前変更可能)は、元々違う世界の者同士が権力争いに明け暮れる臨時政府や襲い来る異星人といった敵たちから地球を守るべく大同団結して作られた、という設定である。しかし、住む世界の違いから来る偏見や思想信条の違いなどのためにその結束は弱く、それぞれの組織のリーダー(ブライト等)がお互いに腹の探りあいをしているため、ゲームの折り返し地点から終盤戦への入り口までの間、2つに分離することになる。
--その際、世界規模のネットワーク『UN』((作中の描写ではインターネットのように見えるが、実際はゲーム内の用語辞典に書いてあるようにあらゆる情報媒体を内包したシステムである。))が原因で味方同士で対立してしまう展開となるのだが、敵対した仲間がかなり辛辣な言葉でプレイヤー側を非難してくるため、展開は容認出来ても自分の好きなキャラに暴言を吐かれることに不快感を表す人も多かった。
---上記にもあるが、アークエンジェル側のキャラクター達はその立ち位置などから他の版権キャラに辛辣な言葉をぶつけられる展開がある為、ファンの中にはこれまた不快に思うという意見もあった。
--また、ゲッコーステイトの面々は「UNを信用していない」という事が序盤で語られるが、この時の情報操作には普通に引っかかっているという妙な部分もある。他のメンバーに流されたにしても、独自行動を躊躇う連中ではないのだが。
--

//上記とはちょっと違う話なので、一部復帰。
-主人公によって上記陣営(主に関わる作品)が固定される点は賛否両論。
--これは最初の数話で版権キャラと主人公との関係が概ね固まってしまうからだと思われる。
--この影響か、次回作以降は主人公が一人になり、分岐もプレイヤーの手で選べるようになっている。

-オリジナルの敵キャラは賛否両論気味。
--様々な作品の世界が混じったせいなのか、主人公同様今回はアクが今まで以上に濃いものとなっている。
--発売前の宣伝では、アサキム・ドーウィンとツィーネ・エスピオがライバルキャラとして紹介されていたが、実際のシナリオでは彼らとの関わりがある真の敵勢力が登場する事になる。

#region(敵キャラについて(ネタバレ有り))
-今回の敵勢力「カイメラ隊」は、最初は主人公陣営に協力的だが、終盤になって敵対するという設定なのだが、その名前(キメラの英語読み)どおりカオスのるつぼと化している。全体的にぶっとんでいるキャラばかりなので、今までに無く面白いとする評価がある一方、やり過ぎだと感じるという人もおり賛否両論である。
--ラスボスは特にそれが顕著で、ネタバレのため詳しくは述べないが、確実に「''変態''」の烙印を押せるキャラと化している。
--ツィーネの正体はカイメラ隊の別働隊であり、作中でもその素性が明かされるまでは搭乗する機体の本当の名前を伏せるなど、カイメラとは関わりがないかの様に描写されていた。服装こそ露出狂と言われても否定できないレベルだが、プレイヤーからは「『Z』のバンプレストオリジナルの敵キャラで''一番まともだった''」という声が多く、寺田Pも『スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE』第94回で言及している。
---なお、ツィーネがカイメラに入隊するきっかけは、序盤のイベント内で発生する事件が関係しており、伏線自体も実はそれに組み込まれている。そして、事件の張本人に当たる、ある味方キャラクターに対して内心で一方的に因縁を持っているが(その相手はツィーネが巻き込まれていた事を知らなかった)、その真相が判明するのは最終決戦であるため、この設定を今作では完全に活かせなかった。彼らの因縁の決着は完結編を待つこととなる。
--隊の一員であるレーベン・ゲネラールは中盤で主人公の部隊に加入し、真面目な好青年というキャラクターとして描かれていたが、終盤になって突然、女性の存在自体を極端に憎悪するブチギレ外道の本性を表わして敵になる。最初から疑いの目を向けていたプレイヤー以外は唖然とした。
--最後の一人シュラン・オペルは冷静沈着で狡猾な「鬼畜メガネ」キャラと思いきや、最終決戦で誰もが予想しなかった正体をさらけ出す。その正体は是非自分の目で確認して欲しい。
---なお、ラスボスも含めてそのような性格になってしまった理由は存在する。端的に言えば「絶望からの逃避」のため((ラスボス自身は別の狙いがあったことが後で判明するが。))。
#endregion

''SRポイント関係''
-隠し要素と切り離された事で、隠し要素のために自動的に難易度が上がる問題が解決された。
--しかしセツコ編ではSRポイントを獲得するしか入手手段のない隠し要素もあり、実質SRポイントが隠し要素の条件になっている((ランド編にもSRポイントが一定以上必要な隠し要素が存在する))。
---それも「52話(ルートによっては50話)以内に50ポイント取得」と、厳しいなんてものではないのだが。続編では解決されている。

''版権BGM''
-「あしたに生きろバルディオス(バルディオス)」「いけ! ザンボット3(ザンボット3)」「vestige~ヴェスティージ~(ガンダムSEED DESTINY)」など再現度が高いものがある一方で、一部異様に質が低くスーパーマーケットで流れそうなアレンジになっているため「ジャスコクオリティ」と揶揄されている。
--特に「紅ノ牙(グラヴィオンZwei)」のイントロや、「創聖のアクエリオン(アクエリオン)」「sakura(エウレカセブン)」は悲惨。リバーブが殆どかかっていないため楽器がプリセットのままで演奏されているようにしか聞こえず非常にチープ。
--「PS2のメモリー容量の関係」「ロード周りに容量を喰われた代償」だといわれているが定かではない。
---こういった不評が多かったことからか、『第2次Z』では続投作品のBGMが大幅に打ち直された。

''その他''
-中盤以降になると一話中に何回も増援が出る上、それぞれの所属が違い三つ巴どころかプレイヤー含め''四つの勢力''が争うといったステージも少なくない。
--漁夫の利も狙えるがそうすると資金も経験値も勿体無いし、それどころか逆に全部倒そうとした際に、瀕死の敵を別勢力の敵が落とすこともよくある。
--しかし、今作は敵の数自体が多く、高額のユニットも増えたので改造資金が溜まりやすい。1周で1000万引継ぎも十分可能なので大した問題ではない。


**問題点
''シナリオ面''
-「時空転移による世界の混乱」が題材なだけあり、ストーリーは序盤に急展開が多い。
--セツコ編の序盤を例にすると、最初主人公一行は『Ζガンダム』の世界にいたが1話終了直後『SEED DESTINY』の世界に跳ばされ、続いて『Ζガンダム』の面子もDESTINY世界に跳ばされてきたと思ったら、今度は主人公一行がDESTINY世界の別の場所に跳ばされたり…というような感じである。
---また共通ルートになる10話以降も、しばらくは主人公1人であちこちを旅するため、いろんな登場人物が入退場を繰り返し話の把握がやや困難である。一応シナリオチャートでのフォローはあるが。
---ただし、味方キャラがあらかた出揃い、独立部隊「ZEUTH」を結成してからは、異なる世界からの来訪や、自軍が別世界に飛ばされたりすることはなくなる。むしろ序盤の急展開はプロローグといってもいいかもしれない。

''DVEの少なさ''
-シリーズお馴染みのDVE((ドラマチックボイスイベント。ストーリーパート中にキャラがボイスつきで喋るもの。))の数はかなり少ない。
--目立つのはレントン(『エウレカセブン』)の「アーーイキャアーン、フラァァァァァイ!!」と『OVERMANキングゲイナー』の大告白イベント((BGM扱いのようで、通常の手段ではスキップできない。))くらい。
--また、非パイロットキャラクターでも不動司令(アクエリオン)、レイヴン(グラヴィオン)、アナ姫(キングゲイナー)以外はボイスが無く、後ろの2人はキャラ辞典の「ひとことモード」とゲーム中断メッセージでしか喋らない。
---しかもDVE用だったと思われる非戦闘員の没ボイス、及びレントンが原作終盤で行った決意表明のボイスなどがROMに残っている。参戦していない作品に関連するボイスなども有り、流用やついでの収録で紛れ込んだ可能性あり。(例:アムロの「ヴェスバー!」((本作には『F91』も『Vガンダム』も未参戦である。))、早乙女ミチルの恐竜帝国や他のダイナミック作品の敵に対する特殊台詞((『第3次α』から流用したものを、これまた消し忘れたのだろう。)))

''バグ''
-本作には通称「声バグ」が存在している。声が若干スローモーに再生され低めの声質になってしまうというバグである。特に演出重視のプレイヤーから批判が出ている。
--ギンガナム、ネオ(DESTINY)、アスハム(キングゲイナー)を演じた子安武人氏、『宇宙大帝ゴッドシグマ』のジュリィ野口担当の安原義人氏、『DESTINY』のレイ担当の関俊彦氏の新録ボイスは全滅状態で、特にギンガナムは『α外伝』からの流用ボイスもあり、その上新規参戦キャラとの絡みが非常に多いキャラとなっているため被害が目立つ(キャラクター辞典のギンガナムのボイスの4つのうち3つが流用で1つだけ新録であるので、すぐに違いがわかる)。
---しかしこれらは元の声を全く知らない人にはまだ分からない程度。
--『オーガス』の桂・マーイ・リーアの組み合わせでトライチャージを使うと、リーアの声が猛烈に遅くなる。戦闘アニメと全く噛合わないのは勿論のこと、声も「プライバシー保護のため音声を加工しています」レベルのすさまじい物になる。&br()同じく、『∀』のディアナも攻撃をバリアで防ぐか回避すると超絶スローになる。
---通称バロン化。由来は『ブレンパワード』のバロンというキャラの声そっくりになることから(バロンはボイスチェンジャーを使って誰の声かわからないようにしていた((『ブレンパワード』は『第2次α』で参戦しており、当然バロンもこのボイスで登場していた。)))。
--これらのバグの原因は音声収録上の問題ではなく、データ管理のミスと推察されている。
--他にもオリジナル敵2名の声優の名前が逆になっているなど細かいミスも多数発見された。
-また、音声のバグ以外にも設定ミスかバグなのか、一部ユニットのデータがおかしい((ユニット能力「サイコフレーム」が発動するとビームサーベルの威力が下がるνガンダムなど))。


**総評
バグが目立ち、演出のアンバランス具合、味方同士の対立には賛否が見られたが、~
快適なシステム周りや最高峰のグラフィック、クロスオーバーや豊富な隠し要素、初心者~上級向けまで調節できる難易度など、評価点は数多い。~
戦略シミュレーションとしても、歴代スパロボのなかでもかなりのレベルにある。またいわゆる「空気参戦」がほぼないのも評価点である。

シン・アスカが好き、またはTV放映時に『DESTINY』の展開に不満があった人間ならば是非ともプレイすべきだろう。~
またその他の(特にマイナーな)参戦作品群のファンにも十分にやる価値があると言える。

ベスト版では''上記のバグが軒並み修正''され、ゲームアーカイブスでも配信されているので、購入を検討している方にはこちらをおすすめする。

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**その後の展開
ファンディスクでもある『スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク』が発売された。詳しくは下記。~
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「新シリーズ始動」と宣伝されながらしばらく続報がなかった。これは寺田Pによると、シリーズ化の条件は「本作の売り上げ次第」であったためだという。~
その後、PSPで『[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇/再世篇]]』、PS3/PS Vitaで『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇/天獄篇』が発売されている。

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**余談
//アサキムの乗機「シュロウガ」の技演出には、『[[魔装機神>魔装機神 ~THE LORD OF ELEMENTAL~]]』でお馴染みのオリジナルメカ「サイバスター」、および『[[真・魔装機神>真・魔装機神 PANZER WARFARE]]』やTVアニメ『魔装機神サイバスター』を髣髴とさせる映像が使われている。&br()
//また彼の「死ねなくなった」という身の上は『[[ヒーロー戦記>ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス]]』以降のギリアム・イェーガーにやや近い。&br()アサキムという名前自体もサイバスターのパイロットである「マサキ・アンドー」のアナグラムであり、声優も同じ緑川光氏が担当している。彼らの関係が明かされることを期待するファンも少なくない。とりあえず続編にも登場しているので、今後の展開に期待。~
//明かされましたがほぼ無関係でした。
//確かに無関係だったけど、当時はそう予想されていた、って感じにするのはどうだろう。

-セツコのBGM「涙拭う翼」は前述のように後半用のBGMだが、なぜかPVで使われていた。また、セツコ役の高口幸子氏はこの曲の歌詞を自作して公開している。ちなみに寺田P公認。

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**スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク
2009年3月5日に5,229円(税込)で発売された。その名の通り追加ディスク的な要素が強い。~
後日談や追加エピソード、100%埋まった状態のキャラ・ロボット図鑑、バトルビューワー、設定資料などを収録。~
『[[スーパーロボット大戦OG外伝]]』に近い路線ではあるが、シナリオは全20話、チャレンジバトルをクリアしても特典なしとやや薄い内容。~
これが''ほぼフルプライスでの販売''だったためユーザーの反感を招き、値崩れに定評のあるスパロボの中でもかなりの速度で暴落した。~
2週間後に携帯機の新作『[[スーパーロボット大戦K]]』を控えていたため時期が悪いという事情もあった。~
しかし上記の音声バグや誤植、数値のバグ等細かなバグ・ミスはほぼ修正されている。またシナリオも出来のいいものが多い。~
つまる所、''値段に見合っていない''のが最大の問題であり、中古で安く手に入れる分にはお勧めの良作。また続編はこのスペシャルディスクのシナリオが正史となっている。

本作でキングゲイナーの過去の姿である「XAN-斬-」が参戦。しかも後日譚ストーリーの中核にしてラスボスというポジションであり、ファンを歓喜させた。~
元々は本編に登場しない設定だけの存在であるため、本作に当たって初めて映像化されることになった。~
戦闘アニメ製作には''サンライズが監修、富野監督自身が絵コンテを切った''こともあり、その出来は非常に秀逸である。~
ちなみに性能はユニット・パイロットともに明らかに卑怯なレベルである。~
一部を挙げれば毎ターン必中・ひらめき・覚醒・直撃がかかる、2回行動+覚醒で実質3回行動、ダメージ90%カットバリア(バリア貫通武器による無効化も不可)、自分より技量が20以上低いパイロットからの攻撃は確実に分身回避、等々。~
ただしHPは低いため、バリア含めた実質的なHPは『Z』本編のラスボス(HARD)よりは少ない。またHP回復も持たないため、人によっては前話で戦うHP回復(大)を持つターンXの方がきつい相手という意見もある。

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