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ぬし釣り64」を以下のとおり復元します。
「[[要強化記事>要強化記事一覧]]」に修正依頼が出ています。加筆できる方は修正をお願いします。~
依頼内容はゲーム内容の説明不足です。~
&color(red){''2018年12月17日までに改善されない場合は削除対応します。''}
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*ぬし釣り64 
【ぬしづりろくよん】
|ジャンル|釣りRPG|&amazon(B000092PIS)|
|対応機種|ニンテンドウ64|~|
|メディア|128MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|パック・イン・ソフト(ビクターインタラクティブソフトウェア)|~|
|開発元|ディーディーエル、フェルガ、トゥキャン|~|
|発売日|1998年11月27日|~|
|定価|6,800円(税抜)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[ぬし釣りシリーズリンク>ぬし釣りシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
ファミコンで発売された第1作目がファニーゲーム賞を受賞した事で有名なぬし釣りシリーズが初めてニンテンドウ64に進出した作品。~
シリーズで初めての特徴を多く取り入れている。

**ゲーム内容・特徴
-プレイヤーはまず、6人の家族(兄・弟・姉・妹・父・母)の一人を主人公として選択する。セーブデータはそれぞれにつき一つ。
--彼らは河口に住む6人家族で、話の導入が異なるためそれぞれが求めるぬしも異なる。
---例えば弟を選べば「村を地震で悩ませるぬしを釣り上げに行く」というストーリーだが、姉を選べば「恋人が手紙で教えてくれた美しい魚を求めに行く」という内容となる。
---妹は猫と会話できる能力を持つという設定であり、各地の猫からヒントをもらえるという独自の仕様もある。

-ゲームはトップビュー支店のRPG方式で進められる。主人公には体力(最大100)のパラメータがあり、0になると最後のセーブ地点に戻される。
--体力は動物との戦闘や虫に刺される・毒のある魚に不用意に触れるなどで減少するが、ただ歩いたり泳いでいるだけでも減っていく。ゲームが進めば消耗
が少ない移動手段を入手できる。
---体力は食事をとる(購入した野菜や弁当、釣り上げた魚や採集した植物)か宿屋に泊まることで回復できる。ただし、毒のある魚やキノコなどを食べると当然体力が0になる。
--移動は歩くのが基本だが、水面に降りれば泳ぐことも可能。しかし泳ぎながらの釣りはできないし、体力の消耗も大きい。
---イベントをこなすことで水上での移動と釣りが可能になる「タライ」「カヌー」が入手できる。
---地上での移動も、ある釣り大会の賞品で「マウンテンバイク」を入手すればぐんと快適になる。

-マップは川(淡水)・海(海水)がそれぞれエリアごとに区切られている。道標の看板を調べることで移動可能。
--スタート地点は自宅のある河口(海)で、他に海は防波堤、川は下流・中流・池・湖・清流・渓流・山上湖・沼に分類される。勿論釣れる魚は大きく異なってくる。
---清流は地震により橋が倒壊していて、水面にも降りられないため最初の状態ではこれより上流にあるマップ(渓流および山上湖)に移動できない。イベントをこなして橋を架ける必要がある。
---沼は通行手形を入手しなければ移動することができず、こちらもイベントをこなさなければ入手できない。
--SFC版同様四季があるが、取れる昆虫と植物が異なるぐらいで、冬になったらそのエリアの魚がいなくなったわけではなくない。
---湖は冬になると凍りついて普通の釣りができなくなる代わりにワカサギ釣りができるなど、季節を活かした演出もある。
--セーブポイントは各地の地蔵が担当する。

-釣りについて
--釣りは仕掛けによって内容が変化する。ウキを使えば「ウキ釣り」、重りをつけてウキを外せば「ミャク釣り」、テンビンをつければ「投げ釣り」、針をサビキ仕掛けにして一度に複数の魚を釣る「サビキ釣り」、ルアーロッドとルアーで「ルアー釣り」……と、とにかく仕掛けに応じて釣りの種類も豊富。
---釣りの種類によって仕様が異なり、ウキ釣りならウキが沈み込んだ瞬間にAボタンで合せいきなり魚とのファイトに突入するが、ルアー釣りはこまめにルアーを動かしてやらないと水中画面に移行せず、さらに水中画面でもルアーを動かして魚を誘う必要がある。
---釣れる魚は水面の場所によってある程度決まっており、また仕掛けの種類や餌の種類によってもかかるかどうかが左右されるため、相性を考えなければならない。
---釣りの仕掛け(竿・ハリ・ウキ・餌・ルアーetc)は各地の釣具屋で購入するか、イベントで入手する。初期装備の小物竿&袖針ではぬしはおろかそこいらの少し大きな魚さえも厳しい戦いになるので、金を集めて適宜購入するのが基本。
--水中画面で魚がかかれば、本格的な釣りの開始。画面の左に向かって逃げる魚に対し、プレイヤーは右側に引っ張る格好のオーソドックスな釣り画面となる。魚が弱ったタイミングを見計らって引いていき、水面から引き揚げれば成功。水面から上げた後Aボタンで魚を完全に釣り上げるが、Bボタンでリリースできる。
---釣り上げた魚はビクに入る。ビクは初期状態では10尾しか入らないが、さらに大容量のものを購入することができる。
--釣り上げた魚は魚屋に売ることで金策になるが、若魚を釣り上げた場合はリリースすることで増やしたり大きくしたりできる。
---各地には「魚の生息率」があり、釣り中の主人公のパラメータ表示で確認できる。これが少ないと魚がかかりにくくなる上、魚の値段は大きさに依存するので若魚は積極的にリリースするのが推奨される。
--プレイヤーはどこかの地域にいる「ぬし」を釣り上げるのが目的で、釣り上げた後に特定の場所に行くとイベントが発生、一応のゲームクリアとなる。
---その後さらに釣りノートの記載を埋めることで、全主人公共通の「真のぬし」が出現。これを釣り上げることがゲームの最終目的となる。

-昆虫採集
--シリーズ初登場の要素。虫取り網を持った状態で画面上の虫のアイコンを追いかけ、そのアイコンにむけて網を使うと画面が切り替わって採集開始。
--虫によって異なるが、虫取り網か手づかみで採集する。虫の種類によっては攻撃を受けることもある。
--虫の方にも生息率があり、特定の種類を採りすぎると絶滅させてしまうことも。
--採った虫を釣りの餌に使うこともでき、また疑似餌の参考にするという理由で釣具屋に売ることも可能。
--虫かごに入る量は決まっているが、購入して容量を増やせる。なお、イベントアイテムとして使われるナミテントウには専用の虫かごが用意される。

-花摘み
--同じくシリーズ初登場。スコップを持った状態で画面上の植物のアイコンに接近し、掘り起こす動作で画面が切り替わって採集開始。
--画面上の植物をハサミで採集する他、水をあげて植物を元気にすることもできる。
--やはり生息率があるので、絶滅させないようにこまめに水をやることになる。
--摘んだ植物は魚と同様に食べられるほか、宿屋が装飾用に求めているので売って金にできる。
--摘んだ植物は花かごに入る。花かごの容量も増加可能。なお、イベントアイテムとして使われる春の七草には専用の花かごが用意される。

-動物との遭遇
--各地に動物がうろついており、プレイヤーと接触することで戦闘画面になる。
--戦闘画面では餌を与えるか戦うか選べる。餌付け・戦闘ともに物を投げつけて餌付け・攻撃する。投げつけるものは動物によって違い、弾道には結構な癖がある。
---餌を与えることで生息率を上げられる他、懐いている動物がたまに喜ぶ仕草を見せてくると主人公の体力が回復する。
---攻撃で大きなダメージを与えると動物は逃げ出し、生息率が減少、最悪絶滅に至る。
--動物は種類によっては餌付けしても攻撃的で、中にはこちらの攻撃に対して反撃を繰り出してくるものも。
--逃げるコマンドで主人公は逃げ出すが、画面下側のウインドウを主人公のアイコンが横切るまで待つ必要がある。Aボタンを推せば加速するが、連打しすぎると転んでタイムロスになる。
--動物を攻撃して追い払っても経験値はもらえなくなってしまったが、餌付けすると感謝の手紙が送られるなどの要素も。

**評価点
-迫力のある各種要素
--メイン要素となる釣りは64の性能を活かし、魚が3Dポリゴンで描写されるようになったことで迫力満点に。
---メモリ拡張を行わないゲームながら、画質は64のゲームとしては高い部類に入る。ウナギなどのうねるような動きも見事な演出であり、水中画面を泳ぐ魚の姿に仰天したプレイヤーも多いことだろう。
--効果音も充実しており、大きな魚がHITすれば泳ぐときにグワングワンと大きな音が鳴り響く。釣り上げるのも非常に難しく、熱戦になること間違いなし。
--仕掛けの種類が充実しており、様々なバリエーションの釣りを楽しめる。
---ルアーとフライ釣り、鮎の友釣りは水中画面で仕掛けを動かして誘う必要があり、本物にやや近い感覚でプレイできるようになったのも評価が高い。
--虫取りも、一気に近づくと逃げられる等、実戦に近い感覚。

-ゲームボリュームの多さ
--主人公は6人いて、狙うぬしが異なるので、違う物語を楽しめる。
--魚種は計100種類以上。植物や虫も結構な数がある。

-音楽はSFC作品にも劣らない程の評価。
--エリアごとに違う音楽が流れるが、全体的にノスタルジックな雰囲気を漂わせる各種BGMは質が良い。

-釣り上げた魚や捕まえた昆虫を水槽で飼育できるようになった。

-ゲーム進行で優しくなった部分も。
--動物への餌付けに消費アイテム(弁当や魚など)が必要でなくなった。
--いままでの作品は、所持金が無い状態で釣具がなくなると詰んでしまうが、消費アイテムを必要としない昆虫採集と花摘みでの収穫物を売る事で、ある程度の収入が入るようになった。

-リアルでやってはいけないが、シカケを人や動物に当てると、人ならイテッと言い、動物は泣くと言った細かいこだわりも。

**問題点
-清流に行く為のイベントを起こすには秋にならないといけないが、秋になるまでの時間が長い。
--また、沼に行く為のアイテムをもらうイベントは2つあるが、七草の場合はさらに春になるまで待たなくてはいけない。

-本来1種類の魚に複数のバリエーションがある。ニジマスなら小型、大ニジマス、アルビノ、コイなら小型と大コイ等。
--ワンダフルジャーニーやこもれびと比べると断然マシだが。
--また、大サクラマスが小さいサクラマスのいない湖にいる。山上湖と間違えて設置されたのかもしれない。

//-魚の美しさ自体は、SFC版に劣る。

-ヤゴやカメが昆虫扱いで、水槽も当然昆虫用のに入れる事になるが、入れて翌日になると死んでいる。
--ヤゴやタガメは魚の水槽で育てたかったとの声もあった。
--入れた生物が決して死なない水槽もあるにはあるが、それを使うにはコントローラパックが必須。

-クロカジキや大コクレンなど、大型で動きの速い魚が異常に釣り難い。

-母親の求めるぬしがかなり早期に釣れてしまう。
--父親のぬしはさらに早期に釣れてしまう。
---両親のぬしが早々に釣れてしまうのは、このゲームを子供に買い与えた親がプレイする事を考慮し、敢えて短めにしている。が、そうではない場合は上記の不満が生まれてしまう。

-海ステージが2つしかない。

-マグロやカジキ等を釣るのには、『海のぬし釣り2』と64GBパックが必要。
--さらにその魚を釣る事ができる場所は釣堀。上記の2つを持つユーザーは釣堀で釣った大型魚を湖の寿司屋で売りさばくという戦法をとっていた模様。

-水槽には60cm以上の魚を入れる事ができない。

//-メジナ釣り大会で優勝するのが異常に難しい。
//--どうしても無理な場合はメジナを釣り上げた後、水槽で飼育してサイズを増やしてから提出する。コントローラパックがあると安全。

-真のぬしを釣り上げるとその後はそのぬしを釣り上げる事はできない。

**総評
細かい点に難はあるが、綺麗に描かれた魚との駆け引きや、1年間の釣りシーズンの再現、釣り以外のコレクション要素など釣りに関わる楽しみをゲームに詰め込み、一人でも家族でも楽しめる構成になっている。ぬし釣りシリーズ最高傑作との声が多い。

**余談
-何故かゴキブリを捕まえることが出来る(''当然飼育も可能'')。ある意味どうぶつの森を超えている。
-現在、ぬし釣りの開発元になっているマーベラスエンターテイメントはWiiとPSPでぬし釣りの新作を開発中との事だったが…
--[[Wii版開発中止になりました…。>http://n-wii.net/news/eid3118.html]]おそらくPSPも…。
--開発中止になった理由は恐らく、携帯アプリで基本無料で遊べる釣りゲームが増えたからだろうか…

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