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*カタヌキ 【かたぬき】 |ジャンル|お祭り堪能ゲーム|~| |対応機種|ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア)|~| |発売元|Gモード|~| //|開発元||~| |配信開始日|2009年11月25日|~| |価格|200DSiポイント|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|1箇所|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|3種類の縁日ゲーム(?)を収録&br()カタヌキの名を騙った「何か」|~| ---- **概要 旧データイーストのゲーム権利の一部((SNKプレイモアにとっての旧SNK作品のように全体ではない。『ヘラクレスの栄光』シリーズなど一部はパオンが所有。))を持つ事で知られるメーカー、GモードがリリースしたDSiウェアソフト。~ ジャンルとしては「縁日の定番遊戯を再現したミニゲーム集」に該当する。収録ゲームは「カタヌキ」「ヨーヨー釣り」「ソース煎餅」の3種類。~ オートセーブ方式。ボタンとタッチの両操作に対応。十字キーはミニゲームセレクト時以外では使用しない。 ---- **主なルール 以下、「カタヌキ」「ヨーヨー釣り」「ソース煎餅」のミニゲームルールを紹介する。~ ゲーム初期時ではカタヌキしか選択できないが、特定条件を満たすと残り2ゲームも選択可能となる。~ ミニゲームとは別に「おまけ」という項目も隠しで選択できるが、これに関しては割愛させて頂く。~ 操作はAボタンで行う想定した表記をしているが、「下画面のどこかをタッチする」事でも同様の操作が可能。 ***カタヌキ -モード選択について。 --カタヌキプレイの前に「5種のカタヌキを自由に選んでプレイするモード」か、「ランダムで選ばれたカタヌキを連続プレイするモード」のいずれかを選択できる。 ---前者は「成功失敗に関係なくカタヌキを終えれば終了」となる。その後は再度好きなカタヌキを選んで、任意で終えるまでは何度でもプレイできる。 ---後者は「カタヌキ成功で次のカタヌキへと進み、失敗すると終了」となる。このモードもプレイ制限はないが、前プレイ途中からのコンティニューはできない。 -ゲームの流れ・操作系統について。 --カタヌキの成功条件。 ---画面左側には「パワーゲージ」があり、その中に「緑ゲージ」がパワーゲージ内に覆われた形となっている。緑ゲージは常時上下へと動き、ゲージの大きさが変動している。 ---パワーゲージ内には「バー」が表示されており、Aボタン押しっぱなしで上位置へと動かす事ができる。ボタンを離すとバーが下位置へと落ちていく。 ---バーを調整して、バーが緑ゲージの中に収まる状態をキープしなければならない。キープを誤ってしまうと、下記の失敗条件へと繋がってしまう。 ---カタヌキの削りは自動的に行われる。よって、プレイヤーはパワーゲージにだけ集中すればいい。失敗せずに特定時間が経過すればカタヌキ成功となる。 --カタヌキの失敗条件。 ---緑ゲージからバーが外れると、「耐久度」というパーセンテージが徐々に減っていく。耐久度が尽きると失敗となってしまう。 ---連続モードの場合、次のカタヌキに進んでも耐久度は継続されたままとなる。耐久度を回復させる手段はない。 --自由モードの場合は「カタヌキ成功までに残された耐久度(最大100%)」、連続モードの場合は「完全に削れたカタヌキの数」がスコアとして記録される。 ***ヨーヨー釣り -ゲームの流れ・操作系統について。 --ヨーヨー釣りの成功条件。 ---画面中央には、5色のヨーヨーがランダムで左側方向へと流されている形となっている。各ヨーヨーは移動スピードが様々であり、上側・中央側・下側の不特定位置へと流れる。 ---Aボタンで画面上の左右側へと動いている「釣り針」を投下できる。投下後に触れたヨーヨーは釣り上げられ、成功取得数としてストックされる。 ---ゲーム開始前に「●色のヨーヨーを釣れ」という指示があり、必ず指示されたヨーヨーのみを釣り上げなければならない。 --ヨーヨー釣りの失敗条件。 ---ヨーヨーを10個釣り上げると、画面左側・もしくは右側から「クワガタ」が釣り針の下付近に定期出現する。釣り針・及び釣り上げ中のヨーヨーがクワガタに触れると即失敗となってしまう。 ---指示されていないヨーヨーを釣り上げてしまう・もしくは釣り針を投下したのにヨーヨーを釣り上げられずに空振りしてしまうと、双方共に即失敗となってしまう。 --「失敗するまでに釣り上げたヨーヨーの数(最大100個)」がスコアとして記録される。 ***ソース煎餅 -ゲームの流れ・操作系統について。 --ソース煎餅の成功条件。 ---画面左側には「パワーゲージ」があり、その中に常時上下へと「緑ゲージ」が変動している。Aボタン押しで緑ゲージを止める事ができる。 ---緑ゲージを止めると、「針」が下位置にある15枚重ねの「煎餅」へと刺さる。針の刺さり方は緑ゲージの位置によって決まる(ゲージが低いと少なく、多いと沢山刺さる)。 ---「○○枚以上(以下・ジャスト)の煎餅を刺せ」「好きなだけ刺せ」という指示があり、この指示通りの刺さり方を行えば成功回数がカウントされる。&br()以上・以下系の指示においては、ジャストで煎餅を指すと「パーフェクト」という回数が成功とは別にカウントされる。好きなだけ・ジャスト系の指示は失敗しない限りパーフェクト扱いとなる。 --ソース煎餅の失敗条件。 ---上記の指示を成功できなければ即失敗となってしまう。あまりにも緑ゲージの位置が高い状態で止めてしまうと、"煎餅が置かれた台座"にまで針が刺さってしまい、前述同様に即失敗。 --「失敗するまでに達成した成功・及びパーフェクト回数(共に最大100回)」がスコアとして記録される。 ---- **問題点 -断じて縁日ゲームではない。 --本作は「縁日のミニゲーム集」のはずだが、どうみても''3種類共に縁日とかけ離れているゲーム内容''である。 --カタヌキの名を騙った「何か」。 ---"DSでプレイするカタヌキ"なのだから「タッチ操作でカタヌキを"なぞっていく"」的なものを想像する方が大多数だと思われるが、実際は全然別物である。 ---「パワーゲージ内でバーを調整していくだけ」「カタヌキの削りはオート進行」という意味不明な操作。''全然カタヌキをしている感じがしない''。 ---パワー調整がゆるいので、普通にプレイすれば成功するのは非常に容易い。と同時に早い段階から「''何が楽しいのだろうか?''」という虚しさも覚えてしまう。 --退屈すぎるヨーヨー釣り。 ---"DSでプレイするヨーヨー釣り"なのだから「タッチ操作で釣り針をヨーヨーの"輪っか"に引っ掛けていく」的なものを想像する方が大多数だと思われるが、これまた全然別物である。 ---「勝手に左右へと動く釣り針を下に降ろし、ヨーヨーに釣り針が接触すれば即釣り上げてくれる」という"それっぽくない"操作。''まるでゲーセンのクレーンゲームである''。しかも、「ヨーヨーの"輪っか"自体が存在せず((釣り針が「ヨーヨーに触れれさえ」すれば、釣れた事になる。例えるならば「磁石のS極とN極」の要領で釣れる。))、釣り針が水に濡れると釣り辛くなる概念もない」と、原物のリアルさが全く再現されていない。 ---ヨーヨーの動きがワンパターンなので、普通にプレイすれば何度でもヨーヨーを釣り上げられる。と同時に「''何を釣っているのだろうか?''」という虚しさも覚えてしまう。 ---しかし、途中からクワガタによる妨害が頻繁に入る為、''プレイ時間だけはいたずらに長引く''。おまけに凡ミスだろうが即失敗(ゲーム終了)となる理不尽さ。&br()ついでにいうと、「''何でヨーヨー釣りの最中にクワガタが妨害をしてくるのか?''」という疑問も沸く。クワガタが妨害する縁日ゲームなんて聞いた事がない。 --誰得遊戯なソース煎餅。 ---「''ゲームでやる題材じゃないだろ、これ''」と思われる方も多いだろうが、実際その通りである。何故3種類目のミニゲームが煎餅の針刺しなのか…? ---難易度は3種類中一番高い。というのも、早い段階から「○○枚ジャストで刺せ」という指示があり、"パワーゲージ内の変動する緑ゲージだけを頼りに"調整を行わなければならない為である。 -ミニゲームとして見ても極薄内容。 --プレイできるのミニゲームは3種類(+ 軽いおまけ)のみ。''それ以外で遊べるものはない''。 ---同じGモード製のDSiウェアソフトとして『[[10秒走]]』や『[[鳥魂 チキン度診断]]』があるが、これらと比べても作りがやっつけすぎる。&br()前者は「暇潰しとしては適任であろう50のステージが楽しめる」し、後者は「薄いながらも"さっぱり"と短時間プレイが楽しめる」内容であった。 ---しかし本作は、収録された3種類のミニゲームすべてが「''縁日ゲームらしさが再現できていない''」「''純粋にゲームがつまらない''」という致命的欠陥を抱えている。&br()正直本作をDLする位ならば、他のGモード作品・もしくは別メーカーのDL作品を購入した方が有意義な時間を過ごせるだろう。 **評価点、及び賛否が分かれそうな点 -''安価で購入できる'' --本作における絶対的な評価点は、本気でこれ位しか思いつかない。 ---例えつまらなくとも、損害額はたったの200円相当で済む。それ以上の価格設定であれば『[[Wiiウェア人生>人生ゲーム(Wiiware版)]]』並みのクソゲーとして話題となったかもしれない。 -縁日の雰囲気は上手く再現できている方。 --評価点といえる程かどうかは微妙だが、一応ここも評価しておきたい。 ---ゲーム画面には3種類のミニゲーム以外にも、背景として「焼きそば」「りんご飴」「射的」「金魚すくい((屋台の位置が画面からはみ出しており「金」としか表示されていないが、おそらく"金魚すくい"の屋台であると思われる。))」の屋台が表示されているが、これらのミニゲームはプレイできない。特に"射撃"と"金魚すくい"はミニゲームとして適任な題材なはずだが、何故これらを無視して"ソース煎餅"をミニゲームにしてしまったのか…? ---- **総評 「カタヌキが遊べると期待してDLしたが、実際は原型をとどめていない3種のショボいミニゲーム集だった」というガッカリ感が凄まじい一作。ニンテンドーeチャンネルの本作評価も☆3と最底辺クラス((この執筆をしている現時点での評価。満点は☆5。☆3というのは、相当な悪評作品でなければまず付けられない。かの『パシャットバシット~Whack A Friend~』ですら☆3.5と本作よりも上。))。~ 同じ縁日ゲームである『[[縁日の達人]]』『みんなの縁日』といい、なぜ、縁日関係の作品は"こうも"クソゲー率が高いのだろうか…?