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ファンタシースターポータブル2 インフィニティ - (2016/09/21 (水) 02:52:16) の編集履歴(バックアップ)


ファンタシースターポータブル2 インフィニティ

【ふぁんたしーすたーぽーたぶるつー いんふぃにてぃ】

ジャンル RPG
対応機種 プレイステーション・ポータブル
発売元 セガ
開発元 アルファ・システム
発売日 2011年2月24日
定価 4,800円(税抜)
判定 ゲームバランスが不安定
ポイント プレイヤー間の格差拡大
ファンタシースターシリーズ


概要

ファンタシースターポータブル2』のアップデート版。コンセプトは「無限に遊べるRPG」。 第5の種族「デューマン」、新ストーリー「Episode2」、無限に遊べる「インフィニティミッション」やビジュアルロビー、フレンドサーチ機能、スクリーンショット撮影機能… 他にも武器・敵・衣装・ボス・ステージ・チャージショット・テクニックの追加が行われ、 さらに既存武器・種族間のバランス調整、共有倉庫の拡大など、「超進化」を謳った前作からさらに進化している。

基本的に前作とシステムは同じだが、上記の新要素が尽く賛否両論。 特にやりこみ要素と言える部分の大幅拡充が「難易度の上昇」としてライト層プレイヤーから批判を受けることになった。

特徴

インフィニティミッション
ミッションをクリアし、それにより手に入る合成ポイントが一定値まで溜まると、ミッション同士を組み合わせて新たなミッションを作成できるシステム。
インフィニティミッション自体をクリアすることで「ミッションディスク」というアイテムが手に入り、これを使用することで新たなミッションを生み出し、それをクリア……とまさに無限に新たなミッションを続けられる。
ミッションには「経験値増加」などの付加効果が付いていることがあり、これを組み合わせていくことで簡単で稼ぎやすいミッションを作ることも可能。
転生
プレイヤーのレベルを1に戻し、その際に得られるボーナスポイントで初期能力値を一定値まで強化することが出来るシステム。Lv50から可能になるシステムだが、転生時のレベルが高いほど一度に得られるボーナスは大きくなる。
新種族「デューマン」
本作から登場する新たな種族。防御面の能力は低く打たれ弱いが、攻撃力系統の能力が総じて高い。ブラストゲージ技はキャラクター/クラス依存の「インフィニティブラスト」。

評価点

  • 前作のセーブデータをそのまま引き継げる。
  • バランスの調整
    • ヒューマンの防御力・ミラージュブラスト強化、ニューマンのPP回復量上昇、ナノブラスト無敵化によるビーストの強化など、前作で指摘されていた難点が調整されている。
      このおかげで、特に前作では不遇とされていたヒューマン・ニューマンが非常に強い種族となり、それぞれ初心者・上級者向けの面が強くなった。
    • 新テクニック*1による法撃武器の強化・新チャージショットによる射撃武器の強化・テクニック/バレットのPP消費の減少により、打撃武器が頭一つ抜けて強かった前作までよりも武器種のバランスが調整された。
      • 新チャージショットは、銃弾の雨を降らせる、四方八方に弾を連射するなど、前作に比べてアグレッシブ且つ派手なものが多い。
    • 新アクションの追加…片手武器のテクニックがステップ移動しながらでも撃てるようになった。テクニックは前作から全ての戦闘タイプで使われる事が多かったため、全体的にアクション要素が上がった。
    • 前作では不遇だったソード、アックス、ロングボウ、レーザーカノン、および片手武器全般が軒並み強化された。他の強武器とされていた武器とも十分渡り合える性能になり、武器選択の幅が広がった。
    • 極端に強かったPA(必殺技:フォトンアーツ)のダメージ倍率などの性能が見直され、PA選択の幅も広がった。
  • 最高ランクとなる∞(インフィニティ)ランクと新たな装備の追加
    • 特に、インフィニティランク限定・最高レベルまで強化されたモンスター達から極低確率でドロップ・もしくは高難度のミッションを高評価でクリアした時のリザルト報酬で手に入る最高レア度☆16の武器(通称:星16武器)は、いずれも最高峰の性能を持つ。
    • エタニティゲイザーや煌刃パニッシュメント、エンドイフやインディキャノンなどは、その武器の使い手であれば垂涎物と言ってもいいほどの超性能と、それに見合った異常なまでの低いドロップ確率により、多くのプレイヤーを魅了(と同時に絶望)させた。
    • ☆16武器はビジュアルも非常に凝って作られており、デザイン的な人気・評価も高くこちらの収集欲を否応がなしに掻き立てる。実戦で使うことはなくても、コレクション目当てで連戦を繰り返すプレイヤーも後を絶たなかった。
    • 追加装備の対象は前作をとことんやりこんだ上級者だけではない。本作がシリーズ初プレイという人にも配慮してか、低ランク・中堅ランクの武器もかなりの数が追加された。初級者や中級者が扱う装備も見た目の好みや特殊効果で選択する幅が広がったといえよう。最前線にいるプレイヤーに向けた要素ばかり追加していた後続の作品にも見習ってほしいものである。
  • 新アビリティ追加
    • 特に、HPが減ると自動で回復アイテムを使用する「自動回復薬ハーフライン / デッドライン」、復活アイテム「スケープドール」を2個持てるようになる「エスケープマスター」の恩恵は大きい。
      特定の戦闘タイプを少し成長させるだけで低レベルからでも扱えるため、アクションゲーム初心者でも大幅に遊び易くなった。
  • 新ストーリー
    • 「Episode2」が追加。新キャラクター「ナギサ」をヒロインに据えられて展開される。
      • 登場する新キャラクターの「ナギサ」「ワイナール」の人気は上々。
    • 主人公が傍観者ではなくストーリーに絡んでいる事が実感出来る作りも健在。
      • また、生身の若い男性である事が前提であるような前作と異なり、今回はどんな種族・性別・年齢のキャラクターでも矛盾が起きないような内容のストーリーになっている。更に性別や種族に合わせて一部の会話内容が変化する。
  • 新たなパートナーキャラ追加と調整
    • 本作の新キャラはもちろんのこと、旧作『PSU/PSPo1』で登場し世界観の形成に少なからず関わりつつも前作『PSPo2』では欠場していたヒューガやタイラー、
      またモブキャラ扱いだったバスク・クノーと言った面々がストーリーに登場するとともにパートナーキャラとして連れていけるようになった。
    • さらに本作では自分や他人のプレイヤーが育てたキャラクターもパートナーとしてミッションに連れて行けるようになった。
      多少の制限はあるものの、攻撃特化・チェイン特化・回復支援特化など自分のプレイスタイルに合ったパートナー、思いのままのパーティーを作ることが可能。
    • パートナーキャラの仕様自体も改善されている。ミッション中に出せる指示「フォローシフト」によってチェインを切らさないようにさせることが可能。
      前作ではマルチ及びインフラ時において攻撃を一段目しか出せない・ボス戦で装備武器が初期化され、著しく弱くなっていた不具合も修正された。これにより、マルチ・インフラモードでも気兼ねなく連れて行けるように。
  • 「共有倉庫」の容量が1000個から2000個に増加。
    • 前作の要望や新アイテムの追加から更に倉庫が拡張された。「それでも足りない」というプレイヤーの声は多いが…。
      • 倉庫から直接アイテムを売却出来るようにもなったので、倉庫整理は前作に比べるとだいぶ楽になった。
  • 相変わらずのキャラクタークリエイトの多彩さ
    • 特に今作はコラボレーション武器や衣装に力が入っている。同時期にリリースされた同社『初音ミク project DIVA』シリーズからの衣装もあり、そっくりさんを作る事も可能。
  • インフラストラクチャーモードを利用したマルチプレイ
    • PSPのインフラストラクチャーモードを利用してオンラインプレイが出来る。こういうものには大抵月額だったりの通信料が掛かるのが常だが、本作ではなんと無料で参加可能。正規購入者・またはコード購入者で環境さえあれば誰でも利用することが出来る。
  • 前述のコラボレーション武器をはじめとする、充実したダウンロードアイテム。
    • 本作の発売によって、前作のダウンロードアイテムの価格は全て割引になった。武器や衣装は有料のものが多いが、有料DLCで得られる装備は控えめな性能なので課金者と非課金者の格差は出来ないようになっている。一方で無料DLC武器にはそれなりに強力なものもあったりする。
    • 配信インフィニティミッションは全て無料。
  • その他、システムの改良点
    • 「文字入力のインターフェース改善」「スクリーンショット機能の追加」「オートワードがストーリーモードでも表示されるようになった」などと言った細かい改良点も多数存在する。

賛否両論点

言うなれば、オンラインゲーム基準*2で携帯ゲームを作ってしまったようなバランス調整がなされている。
コンシューマ向けでは個人によってこの仕様の好き嫌いが激しく、賛否が分かれる。

  • 「転生」システム
    • 「高Lvプレイヤーと、低Lvプレイヤーとの接点を増やすため」のシステム*3なのだが、装備レベル制限・及びミッション受託下限Lvはそのままである。そのため、高レベルのミッションが一時的に受けられなくなってしまうため高性能な武器の収集がストップしてしまう。レベル制限にひっかかからないように弱い装備でも収集する意味が生まれたが、最終的にはやはり装備しなくなってしまうのでメリットとしては薄い。
    • レベル上げはオフラインのミッション「マガシ抹殺計画」で最も効率良くできる。そのため、高レベルの敵の落とすレアアイテムを掘りたい高Lv層のプレイヤーは結局転生後オフラインに暫くの間ひきこもってしまうことが多い。特に、何度転生を繰り返してもLvアップに必要な経験値は変化しないため、転生による強化を繰り返すことによってモンスターが目に見えて早く倒せるようになり、経験値の収集効率は加速度的に上がってゆく。 ヘビー層とライト層の格差がより開いてしまった*4
    • 後にマルチプレイが可能で経験値が大量にもらえるDLミッションの配信によりこれに一石が投じられた。
    • 新ランクである「∞ランク」は、転生システムによるプレイヤーの強化が前提ではないかと思えるほどに敵のパラメーターが跳ね上がる。敵のパラメータ強化率・計算式が200LV以降では1~199LVまでと異なるのがその原因。
      • 具体的に言うと敵Lv199→200間で攻撃力だけで600も上昇し、他の基本ステータスも1.3倍まで上がる。知らずにレベル差だけで判断してLv200以上のミッションに向かうと大変なことになる、ただし200LV以降のステータス上昇は前作と同じ。
      • Lv200からの転生を3~4回繰り返し、火力と耐久力を高めた状態で挑むことで、敵の攻略が大幅に楽になるバランスとなっている。プレイヤーが強化されたことを実感できると好意的な声も 多いが、転生を強制するほどの敵のステータスが高いのは如何なものかと否定的な声もまた多い。
      • なお、転生する際のステータスの強化にはそれぞれ限界があり、全ての能力を限界値まで上げる、つまりカンストさせるには最高のLv200からでも6回*5、最低のLv50からではなんと616回もの転生を繰り返す必要がある。
      • とある攻略本が検証したところ、後者が前者よりも1.1倍ほど早く全ステータスをカンストに導くことが出来たという結果が出た。
      • 後者はその試行回数の多さに驚くが、先述の「マガシ抹殺計画」は、一回クリアするだでレベル1が40代後半まで一気に上がるため、1回当たりにかかる時間は非常に少ない。ただし、このミッションは「魔石」というアイテムを4種類*各4つずつ消費しないと受注することができないため、決して敷居が低いというわけではない。アイテム稼ぎも兼ねて高レベルまでじっくり上げてから転生したほうが楽なこともある。
  • 転生システムはヘビー層には単純なボリューム増加であるため長く遊べると受け入れられたが、ライト層は膨大な経験値稼ぎについてゆくことが出来なかった。
    低ランクの武器を収集するメリットが少なく、高Lvプレイヤーが一方的に譲歩しなければならない形に問題があったため、当初の目的である高Lvプレイヤーと低Lvプレイヤーとの接点の増加に貢献したとは言い難い。
  • 新種族「デューマン」の性能。
    • 防御面に優れたヒューマンと対極の性能を持ち、攻撃力・命中力・法撃力全てにおいて全種族中2位だが防御面は軒並み最低。
    • 加えてPPの回復が最も遅いという致命的な弱点があるため、上級者向けを通り越して選択肢の制限が激しく、有効に扱える武器が打撃系のみに限られている。「ハンターとしては非常に強力な種族」と評されているのはこのため。
    • ブラスト技「インフィニティブラスト」が他種族のものに比べて、強さを実感するまでに非常に時間がかかる。
      • 他種族のブラスト技は効果時間中無敵になったのだが、デューマンだけは無敵時間が存在しない。発動中はアイテム使用不可で回復手段も限られるため、使いどころが限られる。タイプレベルを上げればHP吸収効果もつき威力も上がるので何とかフォローは出来るが、そこに至るまでの敷居は高い。
    • 男性デューマンだけが青年~壮年にかけてのキャラしか作れない点においても批判が多い。キャラ造形の自由度を評価されたシリーズにあってこれは残念すぎる。
  • 回避率の計算の変更により、前作で通用した「自動回避」の発動条件が非常に厳しくなった。
    • とは言え、前作は自動回避性能の高さ故に真正面からでも敵の攻撃を無視して攻撃できたため、アクション性の低下に繋がっているという指摘や、その恩恵を最も受けているブレイバーが強すぎる等の指摘もあったため、それを考慮した上であえて回避力を下方修正したと考えられる。
    • 尚、ブレイバーは回避以外にも「EXトラップ」という強みがあったが、そちらも弱体化している。新アビリティ「イグナイトアーツ」は非常に強力なアビリティではあるものの、習得に膨大な時間が掛かるうえに消費コスト枠も大きく、アビリティ選択が難しい。得意武器である片手武器が全体的に強化され、ブレイバー向けと思しきテクニックも追加されたのだが、やはり前作に比べるとかなり辛い立場にある。
  • 『ファミ通』とのコラボ武器「ファミ通デンドウブレード」(パスワードを入力するだけで入手可能)がゲーム内で最強のソード(大剣)となっている点。
    • 簡単に強力な武器が入手できる救済策とも言えるが、ゲーム内で通常入手できる最上級の大剣より1~2回りほど強くなっているため、ソード系武器発掘の楽しみが薄れてしまっている。「コラボ武器が最強」という数値設定はいかがなものであろうか…

問題点

  • 前作から指摘されている、マルチモードにおける敵のHPの多さは変わらなかった。
    • 一応Aランク以下までは前作より耐久力が下がっているのだが、S及び∞ランクは上記の通り相変わらず2.5倍のまま。
  • 「インフィニティミッション」の仕様が非常に複雑かつ面倒。
    • 合成結果は合成元による規則性はあるが、事前に予測が表示されず経験則位しか判断材料が無い。
      エリア、モンスターなどは簡単に調整できるのだが、付加効果がすぐに変化してしまう。ここまで含めて目的のミッションを作ろうとすると相当の周回を繰り返さないといけない。
      • 素直にポイントを貯めて、自由にミッションが作れる仕様でよかったのではないだろうか?
      • ただしこのミッションでしか手に入らない武器はミッションの付加効果に関係なくドロップ率は一律なので、収集目的なら付加効果はあまり気にされない。
  • オンラインで一部の設置型テクニックを複数発動すると処理が重くなる。その結果、発動した射撃やテクニックのエフェクトが消失する弊害が生じてしまい、オンラインではそれらがタイムラグ・武器切り替え時の読み込み遅延にも繋がってしまう。
  • 種族・職業のバランス
    • PSPo2でのハンターほぼ一強のバランスを打開すべくフォースとレンジャーが大幅に強化されたが、その匙加減が行き過ぎていると言われることが多い。つまり、射撃職と魔法職が打撃職よりも圧倒的に強い。PSUでは考えられなかった事態である。
    • 打撃特化も決して弱いわけではないのだが、オンラインの熟練者たちの間ではキャスト*レンジャーの射撃超特化か、ニューマン*フォースのテクニック超特化の二強状態となっている。
    • 前者は高い命中力と遠距離攻撃の利点を生かしたチェイン稼ぎが主な役割。元々キャストは命中力が優れており、チェインを切らさないことがダメージに直結するこのゲームでは、敵の反撃を喰らいにくい距離から安全に確実に攻撃できるのチェイン稼ぎにおいて必要不可欠となる。
    • 後者は圧倒的な火力を活かしたチェインのフィニッシャーが主な役割。耐久力はニューマンの宿命で脆いが、それ以上に火力の高さには目を見張るものがあり、ある程度の装備とテクニックが揃えば全ての種族・職業でもぶっちぎりの高ダメージを叩きだす。
  • 法撃職・射撃職が強くなったのは下記の武器・PA・テクニックの存在が大きいとされる。いずれも本作で新たに追加された要素である。
+ 以下、その詳細
  • ツインヘブンパニッシャー
    • ツインハンドガンの一つ。最大の特徴はPSPの内蔵時計の時刻が偶数の時のみ、銃弾が天から降り注ぐレーザーになるというもの。通称「天罰」。マルチプレイではパーティリーダーの時間に依存する。
    • このレーザーが一発の攻撃対象の数が3というぶっ壊れ性能。通常のツインハンドガンが、敵1体1体に狙いをつけて攻撃する必要があるのに対し、この武器は敵の集団にまとめてダメージを与えることができる。その特性上ザコ敵の群れを駆逐する時の利便性は他の射撃武器の比ではなく、一度触れば病みつきになること間違いなし。身体のヒット部位が多い大ボスは正にカモ。適当に連射するだけで怒涛の勢いでChainが溜まっていき、20チェイン程溜めたところでチャージショットを放てばそれだけで秒殺することが出来る。
    • レア度は☆15なので武器自体の単純な性能もトップクラス。更に敵やミッションからのドロップではなく、とある高難度ミッションをクリアした時に手に入るチケットと交換して入手する仕様になっているので、属性値は固定(最高の60%)となっている。
    • 銃系の武器であるため、射撃武器の扱いが得意なキャスト及びレンジャーで特に真価を発揮するが、それ以外の種族・職業でもチェイン稼ぎ用に取りあえず所持しているプレイヤーは非常に多い。ロックオンを保ちつつ移動しながらの射撃が可能なツインハンドガンの使い勝手の良さはそのままに、ソードやダブルセイバーにも匹敵する広範囲攻撃を併せ持ち、ザコ敵の殲滅から大ボスの瞬殺、チェイン稼ぎからフィニッシャーまでこれ一つで可能という超性能武器である。
    • 逆に余りにもこの武器に依存しすぎてしまい奇数時間ではまるで役に立たない、他のツインハンドガンの扱いがてんでダメという「天罰地雷」とでも言うべきプレイヤーも一定数存在した。
  • ショットガン・チャージショット2
    • 新チャージショットの一つ。前転しながら相手の懐に入り込みつつチャージ弾を一発・その後バックステップをしながらチャージ弾を2連射する3段攻撃となっているのだが、一発で3つの弾(PAを装着させた時は4~5つ)を同時に放つショットガンという武器の特性上、敵に密着した状態でこれを放つと頭一つ抜けたダメージを叩き出す。
    • 上記のツインヘブンパニッシャーがチェイン稼ぎ特化なら、こちらはフィニッシュ特化。高チェインを溜めた状態で全弾ヒットさせれば、射撃耐性を持った大型ザコすら消し炭と化す。
  • サ・ゾンデ
    • 一定時間空中で放電し続ける雷を投げつけるテクニック。放たれた雷はしばらく滞留し続け、その間に連続ヒットする。打ち上げ効果が付いており、小さな敵は打ち上げ、巨大な敵は転倒させて動きを封じることができる。法撃の威力の高さ、法撃に耐性を持つ敵が少ないことから、敵の耐久力が低ければこれだけで倒せてしまうことも。
    • ヒット数の多さからチェイン稼ぎとしても非常に優秀であり、おまけに一定時間多段ヒットし続けるという仕様上、チェインを途切れさせることなくフィニッシュ用の武器に持ち替えることができ、チェイン稼ぎ→チェインフィニッシュの一連が非常にスムーズに進行する。
    • 法撃力の高いニューマンの場合は、これでチェインを稼いでから高威力の土属性テクニックでとどめを刺するのが敵を倒す黄金パターンと言える。
    • 弱点は設置型のテクニックであるがゆえに上記で述べた処理落ちやラグの発生に繋がってしまうこと。しかし本当に強力なテクニックなので、多少の無理を押してでも使用するプレイヤーは多い。また、一部の敵は打ち上げ効果の付いた攻撃を喰らうとワープや確定反撃で対処してくるため、そのような敵への使用は厳禁と言える。
  • 一部の武器性能の格差が大きい。
    • 攻撃速度が大幅に上がったソードと通常攻撃のヒット数が上がったアックスなど大幅に強化された武器に比べ、グレネードの性能が著しく低いまま。未調整の部分と調整された部分の格差が大きい。
      • 左手用の射撃武器はシールドやシャドーグといった補助武器を装備できないデメリットを抱えることから一部不遇となっている。
  • 新要素のひとつである「属性値の強化」がイマイチ。
    • 「フュージョンコード」というアイテムを利用することにより、武器の属性値を合成、強化できるシステム。
    • 上限は50%。拾えるアイテムの属性値の幅は最大60%なので結局利用価値は薄い。せめて同等であれば…
    • ちなみに武器だけでなく防具にも属性値が存在するが、そちらは合成できない。
  • 一部のミッションのエリア内で敵及び設置物から一切アイテムドロップが出ないというバグが存在する。
    • 上記のうち一部のミッションが様々なボーナス補正を付けた状態で期間限定配信されたが、その際にも修正パッチはおろか、公式アナウンスさえも最後までなかった。
  • 今作から追加されたエネミーがザコ、ボス共に軒並み凶悪。いずれも今作で追加された要素を前提にしたといえるほどの強さを持ち、序盤では苦戦を強いられること請け合い。
+ 特に悪名高いモンスター
  • サーファー
    • サーフボードに乗り、片腕のライフルで狙撃してくるロボット型の敵。サーファーという名前はその見た目から付けられた通称であり、正式名は「フィンジェ○」*6という。
    • サーフボードを活かした高い機動力、多段ヒット・高威力ゆえにジャストガードが難しい回転しながらの突進攻撃と、とにかくこちらのチェイン稼ぎを阻害するようなUI、攻撃モーションが組まれており、多くのプレイヤーから嫌われている。耐久力は低いので倒すこと自体はそこまで難しくないのが幸い。
  • リリー
    • こちらも総称であり、個体によって「○○リリー」という違った名前が付いている。花のような姿をしたエネミーであり、その場からは一切動かず、花弁から火属性の弾や氷属性のレーザーを放つなどの遠距離攻撃に長けているという点はすべて共通である。
    • プレイヤーからは主に「オブリリー」と「ミルリリー」の二体が槍玉に挙げられる。
      • オブリリーは、プレイヤーを発見すると光属性の追尾弾を連射するのだが、これが異常という言葉すら生暖かいほどの追尾性能を持つ。おまけに弾のスピードも速すぎず・遅すぎないという絶妙なスピードで、一発目のジャストガードに成功しても無敵時間が切れた瞬間に後続の弾が被弾してダメージを受ける。その余りの嫌らしさから「糞花」という別称が付けられたほど。
      • ミルリリーは、闇属性のレーザーを発射する。発射直前までプレイヤーを補足する上に、シャレにならないダメージを受ける。コイツが複数体まとまって現れた際のクロスビームはまさしく悪夢。防御力を高めたハンターでも回復アイテム自動使用の効果が発動する前に体力がゼロになり力尽きることも珍しくない。
  • ブリガンティア・カオスブリンガー
    • 馬のような胴体に長剣の片腕を持つ魔人の上半身がくっついた、所謂ケンタウロス体形のエネミー。カオスブリンガーはPSOから復活したエネミーである。
    • 突進攻撃、剣による刺突、後ろ蹴りなど、攻撃はいずれも高威力で頻度も高い。
    • 最も凶悪なのがプレイヤーのPPを吸収し、剣から極太のレーザーを発射する攻撃。カオスブリンガーはレーザーの威力が極めて高く、出初めの瞬間に被弾するとよほど耐久力を上げていない限り一撃死する。ブリガンティアはレーザーの威力こそカオスブリンガーに一歩劣るものの、発射し続ける時間が長く、狙いを定めたプレイヤーが出初めに当たらなかった場合はそのまま薙ぎ払ってくるという凶悪ぶり。
    • 吸収されるPPは距離と接触時間に比例し、密着していた場合はPPが1秒とも持たずに空になる。そのため、PAで発射前に倒したり、ガードや回避でしのぐのも難しい。
    • これに加えてブリガンティアは上記のオブリリーが発射してくるものに似た追尾弾を放ち、カオスブリンガーは突進の頻度が多いため距離を離されやすい。
    • 当然と言うべきか、プレイヤーからは「糞馬」という別称で呼ばれることになった。
  • セーブデータの個数が前作と同じ「8個」のまま。
    • つまり前作までできていた「各種族の男女を全員分揃える」事ができなくなったので、いずれかの種族・あるいは性別を諦めなければならない。
  • チート使用者がオンラインで多い。
    • どんなプレイヤーでも気軽にオンラインが利用可能ということは、それだけ悪質プレイヤーも入り込みやすいということでもある。当然ながら違反行為なので、 オンでは絶対にチートを使わない事 *7

総評

転生システムは人を選ぶ上、「低レベルプレイヤーと高レベルプレイヤーの接点を増やす」という目的は達成されなかった。
インフィニティミッションや武器合成は調整不足な部分が目立ち、上記の要因も重なり「初心者お断り」な雰囲気を生み出してしまった事には批判が多い。

しかし、アップデート版であるが故に前作の良い点はほぼ全て引き継がれている。
職や種族のバランス調整や新アクションの追加など評価できる点もあり、PSUシリーズにおけるひとつの結実は迎えられたといえよう。

またストーリーEpisode1など前作の要素に関しての難易度はそのままなので、プレイヤーキャラの能力値強化も相まって前半部の難易度は相対的に下がっている。