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【ふぁんたしーすたーぽーたぶるつー いんふぃにてぃ】
ジャンル | RPG | |
対応機種 | プレイステーション・ポータブル | |
発売元 | セガ | |
開発元 | アルファ・システム | |
発売日 | 2011年2月24日 | |
定価 | 4,800円(税抜) | |
判定 | ゲームバランスが不安定 | |
ポイント | プレイヤー間の格差拡大 | |
ファンタシースターシリーズ |
『ファンタシースターポータブル2』のアップデート版。コンセプトは「無限に遊べるRPG」。 第5の種族「デューマン」、新ストーリー「Episode2」、無限に遊べる「インフィニティミッション」やビジュアルロビー、フレンドサーチ機能、スクリーンショット撮影機能… 他にも武器・敵・衣装・ボス・ステージ・チャージショット・テクニックの追加が行われ、 さらに既存武器・種族間のバランス調整、共有倉庫の拡大など、「超進化」を謳った前作からさらに進化している。
基本的に前作とシステムは同じだが、上記の新要素が尽く賛否両論。 特にやりこみ要素と言える部分の大幅拡充が「難易度の上昇」としてライト層プレイヤーから批判を受けることになった。
言うなれば、オンラインゲーム基準(*2)で携帯ゲームを作ってしまったようなバランス調整がなされている。
コンシューマ向けでは個人によってこの仕様の好き嫌いが激しく、賛否が分かれる。
総合的な性能で見るとに見ると。
耐性持ちが少なくフィニッシュ性能が高めで、武器も様々な状況に対応できるオールラウンダーのハンター。
フィニッシュ性能は高くないがチェイン稼ぎや範囲攻撃に特化したフォース。
範囲攻撃が苦手で小型相手では弱くあまり活躍できないが、フィニッシュ性能が非常に高く大型モンスターには非常に強いレンジャー。
射撃と法撃に関しては前作と比較して弱点はそのままだが得意な部分は大幅に伸ばす調整であり、
どれも一長一短で武器種間のバランスは特別悪いとはいい難い。
PSPo2の打撃武器があれば射撃武器や法撃武器はその下位互換でしかなかったバランスのほうがよほど問題である。
+ | 以下、その詳細 |
+ | 特に悪名高いモンスター |
転生システムは人を選ぶ上、「低レベルプレイヤーと高レベルプレイヤーの接点を増やす」という目的は達成されなかった。
インフィニティミッションや武器合成は調整不足な部分が目立ち、上記の要因も重なり「初心者お断り」な雰囲気を生み出してしまった事には批判が多い。
戦闘のバランスはあまり良いとは言えずサ・ゾンデによるチェインとハメを前提にしたバランスであり、
どのクラスでも使える上、チェインとハメ性能が変わらなかったため、
効率を求めるとどのタイプもサ・ゾンデでチェインを稼ぎ、
フィニッシュだけがクラスの得意武器なだけで、やることがほとんど変わらなくなってしまいやすい。
一応打撃や射撃にもサ・ゾンデの代用となるアクションは用意されているため
武器の属性縛りをしても追加を含めたすべてのミッションをソロでクリア可能。
ギリギリのバランスと言える。
アップデート版であるが故に前作の良い点はほぼ全て引き継がれている。
ストーリーEpisode1など前作の要素に関しての難易度はそのままなので、プレイヤーキャラの能力値強化も相まって前半部の難易度は相対的に下がっている。
職や種族のバランス調整や新アクションの追加など評価できる点もあり、PSUシリーズにおけるひとつの結実は迎えられたといえよう。
コンセプトである無限に遊べるRPGの名に違わず、ボリュームややりこみ要素はコンシューマの中ではトップクラス。
自分の好みのキャラを作って好きな戦い方をするというロールプレイングゲームの部分は十二分に楽しめる。
惜しむらくは、以降のPSOチームの状況を鑑みると本作の移植は完全に絶望的であることだろう…。