「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ園児」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
注意:ここでは、オリジナルのSFC『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ園児』(不安定)を中心に解説し、併せてMD移植版(判定なし)についても補足する。
【くれよんしんちゃん あらしをよぶえんじ】
ジャンル |
アクション。ま、要するに冒険ゲームだな。 (SFC版パッケージ裏のしんのすけの発言による) |
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対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 12MbitROMカートリッジ | |
発売元 | バンダイ | |
開発元 | さんえる | |
発売日 | 1993年7月30日 | |
定価 | 9,500円(税別) | |
判定 | ゲームバランスが不安定 | |
ポイント |
アクションとミニゲームの難度差 子供にはきつすぎるミニゲー周り ザコ敵扱いの友達 もうあきらめるかい? |
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クレヨンしんちゃんゲームリンク |
対応機種 | メガドライブ | |
メディア | 16MbitROMカートリッジ | |
発売元 | マーバ | |
開発元 | シムス | |
発売日 | 1994年3月11日 | |
定価 | 8,800円(共に税別) | |
判定 | なし | |
ポイント |
ゲームバランスを改善 全体的に遊びやすくなった |
ここでは主に改変前となるスーパーファミコン版について説明します。
当時アニメが大人気・社会現象にまでなった『クレヨンしんちゃん』を原作としたアクションゲーム。
スーパーファミコン用として発売され、後にBGM・ミニゲームの変更、若干の難度低下を施しメガドライブにも移植される。
当時としては珍しくサンプリングによるボイスを多数収録し、カセットなのにしんのすけがアニメと同じ声でベラベラ話す、というのがウリの1つだった。SFC版のパッケージでは「テレビアニメそのまんまのオラの声も聞けるぞ。」とストレートに、MD版のパッケージでは調子付いて「テレビアニメそのままのオラの
セクシーな
声が聞けるゾ。」と各々しんのすけが語る形式で紹介された。
ビジュアルやBGM、原作の再現性などは良好でファンサービスにも余念が無く、キャラゲーとしては間違いなく及第点以上。ゲーム部分も力そのものはかなり入っている。
しかし、完全にバランス調整や仕様が一昔前のゲーマー向けと言わざるを得ないものとなっており、操作性やクリア条件などにも難があり取っ付きづらさが目立ち、評価を落としてしまった。
売りであるグラフィックや会話などを楽しもうにもそれに至るまでの操作方法、フラグ立てのお使いメインとなるアクションシーンの単調さが足かせとなり、プレイヤーのやる気を削いでいく。
特にミニゲームの難易度は、魔界村シリーズのような高難度ゲームをクリア出来るようなゲーマーならともかく、対象年齢である子供にとってはあまりに過酷過ぎる。
あくまで子供向けという事で、操作体系の取っ付きやすさやある程度の難易度の低下などといった面にも力を入れていれば間違いなく良作キャラゲーとして受け容れられたであろうと思うと、惜しい一作である。
プレイするなら操作等のシステム面、ミニゲームの仕様とも大幅に改善されたMD版をお勧めする。