「ハイパーオリンピック イン アトランタ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
ハイパーオリンピック イン アトランタ - (2017/02/15 (水) 22:42:06) の編集履歴(バックアップ)
ハイパーオリンピック イン アトランタ
【はいぱーおりんぴっく いん あとらんた】
ジャンル
|
スポーツ
|
|
対応機種
|
プレイステーション
|
メディア
|
CD-ROM 1枚
|
発売・開発元
|
コナミ
|
発売日
|
1996年6月28日
|
定価
|
5,800円(税抜)
|
判定
|
クソゲー
|
バカゲー
|
ポイント
|
ファミコン時代からまるで進化していない内容 ハイパートラック&フィールドインアトランタ 人によってはバカゲー止まり?
|
概要
1983年から続くコナミの人気シリーズ、ハイパーオリンピック。
本作はJOC(日本オリンピック委員会)から正式に許諾を得て、12年ぶりに「オリンピック」の名を冠した作品となった…のだが…。
システム
-
まず、選手の名前と国籍を決定する。選手は計4名で、プレイヤーが操作しないキャラはコンピューターになる。
-
国籍はアメリカ、ロシア、ドイツ、中国、キューバ、韓国、フランス、オーストラリア、カナダ、イギリス、日本、ケニアから選べる。
-
なぜか妙に東アジアとヨーロッパに偏っているとか、アフリカとオセアニアがそれぞれ一か国しかないとか、中東と南米に至っては完全に忘れられているとか突っ込みどころは色々あるが、これも時代と言うものだろう。
-
次に種目を選ぶ。種目は100m走、走り幅跳び、砲丸投げ、水泳自由形、110mハードル、走り高跳び、ハンマー投げ、三段跳び、槍投げ、棒高跳び、円盤投げの11種目。
-
個々の種目には目標スコアが定められており、このスコアを上回れなかった場合は失格となる。目標を上回れた場合は、成績に応じてポイントが与えられる。
-
全ての種目をこなして、総ポイント数の多い選手の優勝となる。
問題点
-
ハッキリ言ってファミコン時代からゲーム内容が全くと言っていいほど進化していない。
-
まず全11種目という種目数。なんとファミコンのコナミックスポーツ イン ソウルの14種目から減少している。
-
その内訳も、水泳自由形以外すべて陸上競技という変化のなさ。当然、背景は水泳以外は全て同じスタジアム。
-
こんな内容でオリンピックを名乗るとは恐れ入る。ハイパートラック&フィールドインアトランタじゃないのか?
-
操作方法もハイパーオリンピックシリーズの伝統に乗っ取り、正々堂々連打のみという漢らしさ。
-
種目によっては、連打中にタイミングよくボタンを押すことは指示される。しかし操作系統の違いはそれぐらい。
-
確かにファミコンの時代ならばこれでも評価されただろう。しかしフルポリゴンのPS時代にもなってこの変化のなさは…。
-
リアルさ重視のためか、あまり現実離れした描写はみられない。リアルと言えばリアルなのだが、地味。
-
競技に集中させるためか、競技中は一切BGMが流れない。確かに実際のオリンピックでも競技の最中に流れたりはしないが、ゲームとしては地味である。
-
しかし槍投げで限界までゲージを溜めて投げると、なんとUFOが落ちてくる。なぜそこにだけリアリティとかけ離れた表現がなされているのだろう。
-
100m走、ハードル、水泳以外は個別にスコアを計測する形式になる。しかし、3人以上のプレイにはマルチタップが必要になってしまう。
-
正直このシステムならコントローラー使い回しでも十分操作できる。同時に計測を行う3つの競技も(実際とは異なる形になってしまうが)個別にタイムを計測する方式にすることは可能だったはず。
-
つまり、リアルさを追求しすぎてパーティーゲームとしての遊びやすさが犠牲になってしまっているのである。これでは本末転倒だろう。
-
CPU操作キャラの名前がCOM2、COM3…とやたら味気ない。
-
実際の選手名は肖像権の問題があるから無理にしても、せめてそれらしい名前にはできなかったのだろうか。
-
隠しコマンド入力で世界記録を見ることができる。
-
…なぜ隠す必要があったのだろうか。隠さなければいけない必然性は到底感じられないが…。
評価点
-
グラフィックは時代相応の悪くない出来。選手の個性は肌の色ぐらいしかないが。
-
またオープニングは非常に気合が入っており、躍動感があってワクワクするものになっている。
-
アナウンスも多彩で、演出はかなり盛り上がるものが多い。
-
実際のオリンピック中継を見た方がマシかもしれないが。
総評
なぜプレイステーションもそろそろ円熟期か、という1996年に出たのか謎なほど時代遅れなゲーム。
グラフィック以外はそれこそファミコンでも十分再現できるレベルの内容の薄さである。
ファミコン時代なら良作と評されたかもしれないが、この時期に出すにはいくらなんでも消費者をなめすぎであろう。
-
例えば少し時代は下るが、1998年発売の『マリオパーティ』は本作より遙かに多彩な50種類のミニゲームを収録している。しかも『マリオパーティ』はあくまでボードゲームであり、ミニゲームは要素の一つに過ぎないにもかかわらず、である。比較すれば本作の薄さはよくわかるだろう。
余談
コナミも連打だけではつまらないゲームになってしまうと判断したのか、2年後に出した『ハイパーオリンピック イン ナガノ?』は、
競技の性質上もあるが、十字キーやスティックによる操作、ボタンを押すタイミング等を取り入れたゲームとなり、こちらはアトランタ版と比較して楽しめるようになった。
-
ただ、こちらはこちらでまた別の問題を抱えているのだが…詳細はリンク先参照。
現在ならばオリンピックを冠したゲームは『マリオ&ソニックシリーズ』がある。こちらの評価は上々であり、今からプレイするならば本作よりもこちらをおススメする。
本作をプレイしよう、という物好きはマルチタップを忘れないように。
-
ニコニコ動画で本作のタイトルを検索すると一番再生数が多いのが、連打器やチートを用いてプレイしているこの動画である。
-
このゲーム、自分でプレイせずに常人離れしたプレイを見ているのが非常に面白かったりする。このためある意味バカゲー臭い側面もある。