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A列車で行こう7 - (2020/04/02 (木) 12:28:45) の編集履歴(バックアップ)


A列車で行こう7

【えーれっしゃでいこうせぶん】

ジャンル 都市開発鉄道シミュレーション

対応機種 Windows 2000~8
発売元 サイバーフロント
開発元 アートディンク
発売日 2005年2月26日
定価 9,975円
完全版:15,750円
廉価版 ソースネクストセレクション
2011年3月25日/3,990円
判定 なし
A列車で行こうシリーズ


概要

都市開発の要素などでシリーズ中でも人気の高い『A列車で行こうIV』(以下A4)の後継タイトル。
『A列車で行こう6』(以下A6)系列の鉄道運行SLG路線から、再びA4系列の経営SLG路線へと回帰した。
グラフィックの進歩は目覚ましいが、ゲーム的には退化してしまった部分も存在する。


評価点

  • 2Dクォータービューによる高解像度の緻密なグラフィック。
    • 昔ながらの箱庭ゲームの楽しさを感じさせてくれる。昼夜や天候の移り変わりも雰囲気が出ている。
  • 別売の拡張キットで車両自作、マップ自作、高度なダイヤ設定を行える。
    • 単体しか持っていなくても専用のソフトを使えば自作車両をダウンロード可能。
  • 収録車両が多い。デフォルトでは100車種、拡張キット・パッチをインストールするとさらに70車種が追加される。
  • 子会社経営が復活。豊富な子会社で街づくりを楽しめる。
  • 「駅前広場」と「操車場」の導入。
    • 駅前広場は近隣の駅の利用者数を増加させてくれる。子会社としても利益が出しやすく重宝する。
    • 操車場は列車の方向転換や臨時列車の留置などに使用できる。貨物のみ積み下ろし可能なので貨物駅としても使える。

問題点

ゲーム内容以前の問題点

  • 現在はパッチで改善されたが、発売当初はバグが非常に多かった。
  • 前述の拡張キットが内容と比べて割高。全て揃えると合計 13,125円 もする。
    • 現在は拡張キットを全て同梱した廉価版が出ているのでこの点は問題ないといえる。
  • Windows2000とXp以外インストールできない。
  • 単体だけだと難易度が跳ね上がる。

ゲーム自体の問題点

  • 複雑なダイヤを設定している場合、早送りにしているとダイヤが乱れることがある。
  • マップが3つしか収録されていない。
    • マップ・コンストラクションをインストールすると6つマップが追加されるがボリューム不足気味。
  • 斜面の自由度が増した分、一定角度の斜面が必要なスキー場の建設が困難になっている。デフォルトのマップでは建設できる場所はほとんどない。
  • 天候をオンにしていると雲が画面全体を覆って何も見えなくなる状況が時々発生する。
  • トレイン・コンストラクションのデザイン面での自由度が低い。あらかじめ幾つか用意されたテンプレート車両の色を変えられるだけである。

過去作(主にA4)から劣化・退化した要素

  • 道路輸送・道路建設の廃止。
    • 今作ではバス・トラックは存在せず、道路はAIが勝手に建設するだけ。プレイヤーは撤去しか出来ない。
    • バグ技を利用して自分で道路を敷く方法は存在する。
  • 車窓モードの廃止。
    • 3Dで自分の都市を眺めることが出来なくなった。
  • 地下駅による発展の廃止。
    • 都市部に地下鉄を通しても地上は一切発展しない。発展させたい場合は駅区間のみ地上に出さなければならない。
  • 土地購入の廃止。
    • 地価が安いうちに駅前の土地を確保し、発展してから子会社を建設したり、路線を延長するといったことが出来ない。
  • ホーム増設の廃止。
    • ホームを増やすには駅を上書きする形になる。ホームを1つ増やすだけで新たに駅を新設する分の費用がかかる。
  • 乗客の乗降と時間経過の退化。
    • A6系列の作品に存在した、現実的な乗客の乗降と時間の経過がA4レベルに退化している。
    • 乗客は全員隣の駅で乗り降りし、数秒で1時間が経過する。A4を再現するポイントが間違っていないだろうか?
    • 時間経過が早いせいで複雑なダイヤを組んでもあまり意味がない。
  • 車両のデフォルメ化。
    • A5やA6ではリアルな寸法の車両が登場していたが、今作ではプラレールのようなデフォルメされた車両になってしまった。これもA4の再現を意識した結果であろうが……。

賛否両論点

  • 破産によるゲームオーバーが無い。
    • 株購入が出来なくなる以外、資金マイナスによるペナルティは一切なし。
    • 予算を気にせずに理想の街並みや鉄道網を作り上げたいという人には向いているといえる。

総評

やや未完成な面が目立つものの、現在では廉価版が出ていることもあり箱庭ゲームとしてはそれなりに遊べる佳作といえる。