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グランツーリスモ2 - (2014/04/09 (水) 02:35:42) の編集履歴(バックアップ)
GRAN TURISMO 2
【ぐらんつーりすも つー】
ジャンル
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カーライフシミュレーター
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対応機種
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プレイステーション
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メディア
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CD-ROM 2枚
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発売元
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ソニー・コンピュータエンタテインメント
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開発元
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ソニー・コンピュータエンタテインメント ポリフォニー・デジタル
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発売日
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1999年12月11日
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価格
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7,140円
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廉価版
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PS one Books:2002年12月5日/2,205円
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分類
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良作
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グランツーリスモシリーズリンク
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概要
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「レースゲーム」ではなく、「ドライビングシミュレーター」として新たなジャンルを築いた大ヒット作『グランツーリスモ』の続編。
特徴
基本的な仕様
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前作と同じく「アーケードモード」と「グランツーリスモモード」の二種類のモードから遊べる。
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ゲーム自体の大容量化に伴い、それぞれのモードは別々のディスクを入れて遊ぶようになった。
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ちなみに、シリーズ恒例のかっこいいオープニングが収録されているのはアーケードディスクのみ。
大幅に増えた収録車種
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前作が100車種だったのに対し、本作ではその5倍である500車種600グレードの車両が登場。
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また、前作はあくまで「実車っぽいGTオリジナルレーシングカー」だったのに対し、本作は多数の実在するレーシングカーが収録された。
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総勢40社以上にも及ぶメーカーの大幅な追加
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国内では軽自動車メーカーとして有名なスズキやダイハツの車両が登場。
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アルト、ワゴンR、ミラ、ムーヴといった現在もモデルチェンジを続けている大衆車が多数登場。激しいレースに堪える性能ではないが、馴染み深い車をゲーム中でもそのまま運転できるのはこのシリーズならではの特徴となっていく。
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また、カプチーノやミゼットIIのような特徴的な車も登場。これらの車両によるワンメイクレースのイベントもある。
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チューニングメーカーによるチューンドカーが初登場。
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「トミーカイラ ZZII」や「トムス ANGEL T01」など、製品化には至らなかったチューニングメーカーオリジナル車両も登場している。
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海外メーカーが本格的に登場。ロータス・ミニ・アルファロメオ・ルノー・プジョー・フォードなど、名立たる有名メーカーが数多く登場している。
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メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲンなどドイツの有名メーカーは一通り登場。高級スポーツカーの代名詞の一つ「ポルシェ」の車両も、「RUF」というポルシェ専門のチューニングメーカーによる車両が登場している。
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なお、本作に登場した全てのメーカーが本作以降にも出ているわけではなく、「ベクター M12」や「ヴェンチュリー アトランティーク」といったフェラーリやランボルギーニを彷彿とさせる海外製スーパーカーは本作限りの登場となっている。
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既存メーカーの最新モデル
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パッケージを飾る「ホンダ S2000」などの当時最新のスポーツカーや、エコカーとして有名な「トヨタ プリウス」の初代モデルが登場した。
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レーシング仕様の車両
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「フォード エスコート」などWRCのラリーカー、「ホンダ 無限 NSX」など全日本GT選手権のレーシングカー、「トヨタ GT-ONE」などル・マン24時間耐久レースLMPクラスのマシンが登場した。更に、本作のみの特徴としてシルエットフォーミュラの車両が多数収録されている。
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GT選手権マシンの馬力が600~700馬力に設定されているなど、スペックも公称値ではなくあくまで実馬力に近い数値になっている。
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「GTO LMレースカー」のような、実在のGTマシンをルマン仕様にチューニングした架空のレース仕様車「LMレースカー」が登場。また多くの市販車がレーシングモディファイによりピュアレーシングカー仕様にすることが可能。ランサーエボリューションをモディファイするとPUMAカラーになるなど、カラーリングのバリエーションも多種多様。
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なお本作を最後にGT5までレーシングモディファイが削除されたため、様々なレーシングカーが見れるのも本作の長所の1つである。
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往年の名車
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国内では「トヨタ 2000GT」や「日産 スカイライン C110」、国外では「シェルビー コブラ」や「フィアット 500」など。
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なお、2000GTやハコスカはディーラーの中古車ディーラーで購入できるが、たまにしか売り出されない上に値段も高いという高嶺の花。
コースの追加
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シリーズで初めて実在するサーキットである「ラグナ・セカ」が登場。「ツインリンクもてぎ」のオーバルコースも、コース形態が酷似している「スーパースピードウェイ」という架空の名前で登場。
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この他に純粋なサーキット施設ではない、ローマやシアトルなどの公道をイメージした市街地コースが登場。
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未舗装道路で走るダートコースが追加。ダートタイヤを装着可能な車両でのみ走ることができる。
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ダートは滑りやすくドリフト走行しやすい特徴があるため、通常の舗装道路とは異なる感覚で走ることができる。
セッティング・挙動
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挙動プログラムの進化により、前作にはなかった「リミテッド・スリップ・デフ(LSD)」などのアシスト機能を作動させるセッティングが追加された。
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うまくセッティングするとコーナリング時などで加速力や安定性を高めるといった役割を持つため、セットアップの幅が広がった。
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「コントロールタイヤ」が登場。
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通常のタイヤは遊びやすくするためか実際のタイヤよりグリップ力が高く設定されている。一方でこちらは「現実のタイヤを再現した」という名目でグリップ力が低くなっている。
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攻略する分には全く必要なく、現実の車の挙動をより体感したい人向けのチューニングと言える。
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挙動と関係ない所ではホイールの交換が行えるようになった。多数のホイールメーカーによりデザインされたホイールが付け替えられる。
グランツーリスモモードの新要素
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レースイベントの量が単純に増加。様々なコース、様々な車両とレースを行うことができる。
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特定の車種でしか参戦できないワンメイクレースが登場。
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日本人にはあまり馴染みの無いクルマのワンメイクもあり、また中古車でしか入手できない車種によるワンメイクもあるなどやりこみ要素もあり。
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ライセンスに「国際C級」「国際B級」が追加され、全5段階に。さらに細かくテクニックを勉強することが可能に。
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さらに「国際A級」をクリアすると「スーパーライセンス」が追加される。
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こちらは決められたコースとマシンで1周タイムアタックを行うという内容。通常のレースに参加する分にはスーパーライセンスが必要なレースは無く、腕試し的な要素が強い。
問題点
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UI・パフォーマンスの問題
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セーブ・ロード時間がやや長い。
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グラフィックや挙動が進化した一方で、画質や音質が前作よりやや劣化。挙動再現のための計算量の増加にハードパワーを割いたのが原因と言われている。
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ガレージは1つのセーブデータにつき100台までという非常に辛い制限がある。本作の収録車種は500車種、レーシングモディファイした車両を含めるとそれ以上なので、明らかに少なすぎ。
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ダートの挙動再現性は疑問。明らかに滑りすぎで、その挙動はラリーカーというよりむしろ競艇やスケートに近く、完走するだけで苦行という酷いレベル。
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デジタルコントローラによるパッド操作が基本で、路面グリップに比して細かいハンドリングやアクセル操作が困難なことが一因。
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加えてダートイベントは1対1のレースとなり、複数台とのレースは不可能。
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ハイパワーFR車やMR車の操作も非常に困難で、普通にプレイするとコースの中にとどまっているのが精一杯という状態に。よほどの上級者で無い限り、上級レースは必然的に4WDマシンの調達がほぼ必須に。
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これも上記のダートと同じくパッドでの細かい操作が難しいことによる。
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なお本作からホイールスピンの制御が出来る「トラクションコントロール(TCS)」が搭載されているが、本当に作動しているかどうか分からないくらいTCSの利きが弱く、TCSをMAXに設定してもまるで挙動が変わらない。
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さすがにゲーム性を損ねていたためか、3以降はダート車とハイパワーFR車・MR車の挙動、およびトラクションコントロールの利き具合が大幅に見直され、GT3公式ガイドブックでホンダの関係者が「(GT2に比べて)ずいぶん乗りやすくなりましたね」という趣旨のコメントをしている。
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一部重大なバグがある。
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代表的なのが、「ガレージの一番上の車両がいつの間にかバグる」という不具合。このバグが起こるとバグ車両はスペックが変な数値になり、コース内で垂直飛びするなどレースに出してもまともに走れなくなる。発生条件は完全には解明されておらず、対策は「ガレージの一番上に大事なマシンを置かない」という程度しかない。
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CPU車両の挙動は前作とそう大差ない。
挙動もお世辞にも優れているとは言い難い。
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一部の車両に数値ミスが存在する。
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その最たる例が「ランチア デルタS4」。WRCの歴史の中でも“狂気”と言われたグループBにおいて最強クラスの速さと性能を誇ったモンスターマシンなのだが、明らかにモンスターには程遠い性能になってしまっている。
総評
前作から大幅なボリュームアップと更に細かな作り込みを施され、順当進化を遂げた続編。
シルエットフォーミュラや豊富なレーシングモディファイ対応車両など、本作ならではの魅力があり、今プレイしても面白い作品。
DL配信されてないため中古ソフト屋で入手するしかないのが難点とはいえ、シリーズを語る上で欠かせない作品として、是非手に取ってもらいたい名作である。