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SDガンダム Gジェネレーション SEED
【えすでぃーがんだむ じーじぇねれーしょん しーど】
ジャンル
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シミュレーションRPG
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対応機種
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プレイステーション2
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発売元
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バンダイナムコゲームス
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開発元
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トムクリエイト
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発売日
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2004年2月19日
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定価
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6,090円
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廉価版
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GUNDAM THE BEST 2005年2月17日/2,990円
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分類
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黒歴史
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ポイント
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タイトル通りのSEED優遇、他作品冷遇
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SDガンダム Gジェネレーションシリーズリンク
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概要
GジェネレーションシリーズのPS2版第二作。
ギャザビ系のクロスオーバーシナリオだった『NEO』とは異なり、従来の据え置きGジェネスタイルに近い。
『NEO』では機体が三機出ただけだったSEED勢が本格参戦した、初のタイトルでもある。
特徴
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「SEEDモード」と「GENERATIONモード」の二部構成
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SEEDモードは名前どおり機動戦士ガンダムSEEDのストーリーを一から追体験していくモードであり、フルボイス化されている。
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固定編成で敵の数も少なく、ゆるやかな難度上昇で初心者でも楽しめる。クリア後はプレイヤー部隊を参戦出来るハードモードも用意されている。
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GENERATIONモードは従来のものと同じで、部隊を編成してステージを進んでいく。
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こちらにもSEEDのステージが存在。内容は同じで高難度版となっている。
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システムは『NEO』を踏襲。
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リミットブロックシステムなど、良くも悪くも特徴的だった部分はそのままだが調整が加えられ使いやすくなっている。
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リミットブロックシステムについて。
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『NEO』および今作で採用されたシステム。ユニットごとに「リミットブロック」というステータスがあり、武器にも使用するのに必要となる「リミット値」が設定されている。合計リミット値がリミットブロックを越えなければ1度の戦闘で複数の武器を同時に使用可能というシステム。
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必殺技にあたる「スペシャルアタック」もあるが強力な分、他の武器との併用は出来なくなっている。今作では使用に必要なSAゲージが3本までストック出来るようになり、利便性が向上している。
評価点
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敷居の低さ
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SEEDモードは上記のとおりフルボイスで難易度も低いので、シリーズ未経験者でもすんなりと入って楽しむことが可能。そのうえクリアするとGAT-Xシリーズ5機を入手出来るオマケ付き。
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ギャラリーモードではアニメ全50話のダイジェストも閲覧可能。
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システム面の改善。
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射程が画一化することでユニットの個性を感じられなくしてしまったリミットブロックは多少ではあるが改善し、設計拠点のように使いにくい要素は廃された。
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『NEO』では複数の敵を攻撃するには射撃武器しか選択できなかったが、今作では格闘武器も選択できるようになった。
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システムに関しては、『NEO』に比べればかなり向上している。
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派手に動くカットインやシリーズでも珍しい完全3Dの戦闘アニメは好評。
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ムービーのクオリティは歴代でもトップクラス。
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機体に細かい傷がついていたり、キャラのカットインやエネルギー警告画面が挿入されたりと演出面も原作をほぼ完全に再現している。
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原作では後半が止め絵で表現されていたオーブでのキラとアスランの激突も全てムービーで描かれている。
問題点
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GENERATIONモードの徹底軽視
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正確には、非SEED作品があからさまに冷遇されている。
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全25ステージ中15ステージはSEEDモードと同じ、残りもネタステージが一つ入っている。メジャー作品一つあたり1ステージ、というあんまりな軽さ。
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以前もWやGが1ステージのみだったりはしたが、あれはオマケ要素としての参加だったため。UC作品とアナザー作品を一緒に出すとユニット能力のバランスが取れない、という理由もあったのかもしれない。
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1stのみ2ステージで、後は0083・Z・ZZ・CCA・V・W・Gが一つずつ。XやF91はステージなし。
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内容も、ジャブロー攻防戦に08小隊がいたりCCAの設定が小説版だったり色々と微妙。
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成長システムのあんまりなバグ
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レンタルキャラクターに能力値上昇の効果のあるエンブレムを装備させて、そのまま返却する。すると本来ならば補正前に戻るはずのステータスがそのままでエンブレムは帰ってくる。これを繰り返すと一度も実戦に出さずともカンストまで育成可能。
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「キャラを育てる」というやりこみプレイに意味がなくなってしまうというのは、意欲を著しく削ぐのではないだろうか?
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「使わなければいい」という話かもしれないが…。
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機体数も大幅削減
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総機体数は多いが、これはほとんどSEED系ユニット。
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『NEO』でも機体数の少なさは指摘されていたが「Fが規格外に多かった」「初の3D化でデータ量がかさんだ」ということで大きな問題とはならなかった。しかしそこから更に削減されては…。
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Gに至ってはシャッフル同盟が揃わない。Gのステージでは、代わりに各作品の主役機がゲスト参戦している。
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そもそも内容もGの話というか全作品結集ステージなのだが。
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何故かやたらとハロが多いのも特徴。「ハロ(無印)」「ピンクハロ」「ゴッド・ハロ」「ネイビーハロ」「グリーンハロ」「オレンジハロ」「イエローハロ」「スカイブルーハロ」…。
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SEEDのハロのバリエーションの再現ではあるが、他に入れるべき機体もあっただろう。
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ちなみにサイコ・ハロは登場しない。
総評
据え置きGジェネに深い傷を与え、3年もの間新作が出ない状況を作り出したとさえ言われる作品。
SEEDを「21世紀のファーストガンダム」として大々的にアピールしたかったという「オトナの事情」があったにせよ、せめてSEEDだけで一本作っていれば、不評はそんなでもなかったかもしれない。
上記のとおり、問題の中心はGENERATIONモード(中でも非SEED作品)だったために尚更である。