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テイルズ オブ シンフォニア ユニゾナントパック - (2014/03/30 (日) 16:46:15) の編集履歴(バックアップ)


テイルズ オブ シンフォニア ユニゾナントパック

【ているず おぶ しんふぉにあ ゆにぞなんとぱっく】

ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 プレイステーション3
メディア BD-ROM
発売元 バンダイナムコゲームス
開発元 トライクレッシェンド
発売日 2013年10月10日
定価 6,800円(税別)
プレイ人数 1人(戦闘のみ1~4人)
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
ポイント 10年前の作品のベタ移植
テイルズオブシリーズ関連作品リンク?

概要

テイルズオブシリーズのマザーシップタイトル(本編作品)第5作『テイルズ オブ シンフォニア』発売10周年を記念して発売されたソフトで、『シンフォニア』とその続編『テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-』をまとめてプレイステーション3に移植している。
本当にただ移植しただけで、今プレイするにはさすがに辛い部分もそのまま。

追加要素

  • 共通
    • オープニングテーマはアレンジバージョンを収録。
  • 『シンフォニア』
    • 必殺技である「秘奥義」発動時のカットインが新しくなっている。
    • シリーズの他作品のキャラクターの衣装がコスチュームとして用意されている。
  • 『ラタトスクの騎士』
    • 戦闘中にキャラクターの頭部分のグラフィックが変化する「ヘッドチェンジ」。(原作北米版に搭載されていた要素)
    • イラストなどを閲覧可能な「ギャラリーモード」。

問題点

  • ほぼそのままのベタ移植であり、原作における問題点はそのまま。
    • 『シンフォニア』は10年も前の作品であり、現行作品と比べるとさすがに色々と見劣りする。
      • 特に戦闘システムは『アビス』・『ヴェスペリア』とどんどん進化しているのに、何を思ったか10年前のシステムをそのまま持ってきている。3D空間を自由に動けないというのが『シンフォニア』の大きな問題点で、後続作品で解決したのに、それをここで持ってこなくてどうするのか。
      • さらに酷いことには、GC版ではなくキャラクターの動きがカクカクしているなど劣化部分の多いPS2版を移植しているのである。「GC版を移植し、PS2版のいいところを取り込む」…それだけで喜ばれるはずなのに、理解しがたい手抜き。
      • 元のグラフィックがそれほどよいものでもないため、HD化されたというのにそれを実感できない。
      • 他作品のコスチュームは、着替えても『ハーツR』などのように戦闘BGMが変わったりすることはなく、衣装自体もキャラクターに合っておらず違和感が強い。
      • イベントスキップやソフトリセットなどの便利機能もなし。
    • 『ラタトスク』は『シンフォニア』のキャラクターのレベルが固定という重大な問題点があったが、改善されていない。

評価点

  • 2作品ともにHD化されたことから、映像はそこそこ綺麗。
  • 元のソフトがクソゲーというわけではないので、遊べないということはない。
  • オープニングテーマのアレンジバージョンはどちらも良い出来。
  • ロードが速い。

総評

「10年も前の作品をベタ移植とはどういうことか?」これに尽きる。
せっかくの10周年記念で、こんな追加要素のほとんどない「近年のHDリマスター化の流行に安易に乗っただけ」の手抜き作品を発表するスタッフの気持ちが分からない。
本当にただ『シンフォニア』と『ラタトスク』がPS3でできるというだけなので、未経験者には薦めてもよいかという感じだが、プレイ済みなら買う必要は全くない。

余談

ニュースサイト「GAME Watch」に、本作プロデューサー馬場英雄へのインタビューが掲載されている。この中で「2作品が1タイトルになっているのは珍しい」というインタビュアーに対し馬場は「初めてですね」と答えている。
……『テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンX』はどこへいったのか? 一体なぜ、本シリーズのスタッフはこうも嘘ばかりつくのか? あらゆるところでユーザーに疑問を抱かせて何がしたいのかと憤らざるを得ない。