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パズドラZ - (2014/04/09 (水) 18:08:50) の編集履歴(バックアップ)


パズドラZ

【ぱずどらぜっと】


ジャンル パズル
対応機種 ニンテンドー3DS
発売・開発元 ガンホー・オンライン・エンターテイメント
発売日 2013年12月12日
定価 パッケージ版:4,400円
ダウンロード版:4,000円
レーティング CERO:A(全年齢対象)
ポイント 3DSでパズドラができる
対象年齢は低め


概要

2012年にリリースされ大ヒットとなったスマートフォン用ゲーム『パズル&ドラゴンズ』(通称・パズドラ。以下本家)の3DS版。
基本システムは本家とほぼ同じだが、移植作ではなく、課金要素もない。
ストーリーやキャラクターが新たに設定され、新規のモンスターが登場するほか、本家からの登場モンスターのデザインも一新されている。

ルール

  • 本家と同じ部分
    • プレイヤーは冒険に先立ち、自分が持っているモンスターから最大5体を選んでチームを作る。
    • 下画面の縦5×横6のフィールドに、「ドロップ」と呼ばれる球体が並べられている。ドロップは5色の攻撃ドロップとピンクの回復ドロップがある。
    • これらのドロップをスライドで入れ替えて3つ以上並べると、消したドロップの色と同じ属性のモンスターに攻撃力がチャージされ、目の前の敵に攻撃を実行する。回復ドロップを消した場合はモンスターの回復力に応じてHP(モンスターのHPの合計)が回復する。
    • 敵は数ターンに一度、こちらのモンスターに攻撃してくる。攻撃のカウントダウンは明示されているので、どの敵を優先して叩くかという戦術性もある。
      • つまり強敵に勝ち抜くためには、強いモンスターを集めて育てることと、プレイヤー自身がパズルに上達することの両方が必要となるのだ*1。これが『パズドラ』の特徴であり魅力でもある。
      • 『ズーキーパー』等の3マッチゲームに似ているが、独自の仕様としてドロップに手をつけた瞬間から制限時間があり、その間ならいくらでも掴んだドロップを動かせるというのがある。なおドロップに触れる前の時間制限は基本的にはない。
    • 同時消しや連鎖は「コンボ」となり、コンボを重ねるとその分攻撃力も跳ね上がる。更にモンスターのスキルで底上げする事もできる。また、同じ色を5個以上同時に消すと、全体攻撃に変化。
  • 『Z』で追加されたオリジナル要素
    • 時に光るドロップが出現する事がある。これは「Zドロップ」と呼ばれ、これを消すとダメージが増える。
    • ダンジョンには宝箱や分岐点など本家には無かった仕掛けも存在する。これらもパズルで解決する。

評価点

  • 何はなくとも、パズドラがスマホではなく3DSで楽しめると言う事。
  • 3DS用に再設定されたバランス。
    • 単純にスマホ版を丸移植してストーリーを付け加えた、と言うのではなく、Zドロップの追加や、スキルのポイント設定など、大幅にバランスが調整されている。
    • 全体的に、制限がかなり緩くなり、より手軽に、より易しいプレイが可能となっている。といっても、ヌルゲーと化している訳ではなく、特に後半マップなどは歯ごたえがある。
  • 新たに描き直されたグラフィック。
    • 待機中、攻撃時、とにかくグリグリ動く。特に元のスマホ版をプレイしているプレイヤーなら、お馴染みのモンスターが大胆に動く姿は新鮮に映るだろう。
    • 立体視対応もかなり力が入っている。

賛否両論点

  • ドラゴンモンスターが全体的にかなり優遇されており、それ以外のモンスターに比べてとても多い。
    • 「パズル&ドラゴンズ」なんだからドラゴンが優遇されて当然と言う声もあれば、他の種族の人気モンスターをもっと出して欲しかったと言う声も。

問題点

  • ストーリーの出来がいまいち。
    • 子供向けと言う事で対象年齢を下げているのだろうが、ギャグはワンパターン、シリアスは質が低く、子供向けと言うより子供騙しに近い。
    • 世界観も適当で、どのような世界で冒険しているのかがいまいち良く分からない。
  • システム的な中弛み
    • 基本的にやる事はパズルだけなので、どうしても長く続けると飽きが来てしまう。
    • また、序盤は出会うモンスターの多くが新規モンスターだが、ゲームを進めるにつれ新しいモンスターが減って来る上、進化に必要なチップも貴重になって来るのでやれる事が少なくなって来てしまう。

総評

  • 人気作品の移植と言う立場に驕らず、単純なベタ移植ではなくしっかりとアレンジされた3DS版パズドラ。(手抜きというよりは地力の不足による)問題点も有り良作とは言い難いものの、スマホ以外でパズドラを体験してみたいと言うユーザーなら手を取って見る価値のある出来である。
  • 本作発表時、ガンホーの森下社長は「最低でもミリオンは達成したい」との(どこかのゲームを連想させる)コメントを発表し、多くのゲーマーから失笑をもって迎えられた。
    • ところがいざ発売してみると、発売1ヶ月を待たずあっさりミリオンを実現。パズドラの人気を見せつける結果となった。
  • 本作は、小学生に人気になっている。
    • なお、パズドラZは小学生をターゲットにしていたため、ガンホーにとっては、ミリオン達成と合わせて成功だったのかもしれない。