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シュタールフェーダー ~鉄鋼飛空団~ - (2011/12/07 (水) 06:53:28) の編集履歴(バックアップ)
シュタールフェーダー ~鉄鋼飛空団~
【しゅたーるふぇーだー てっこうひくうだん】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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プレイステーション
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発売・開発元
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サントス
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発売日
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1996年1月26日
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定価
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5,800円
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ポイント
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凡ゲー~微妙ゲーレベルの出来 大味なバランス、もったりしたテンポの悪さが問題点 シューティングとしてはそれなりに遊べるのでクソゲーでは無い
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概要
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1996年にてサントスがリリースしたプレイステーションソフト。PSでは割と珍しい、移植ものではない完全オリジナル縦シューティング。
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シューティングとしては完全に2Dだが、PSの性能を駆使したポリゴン描写による演出が随所に導入されているのが特徴。
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一人プレイ専用。全6ステージ構成でオプション項目にて三段階の難易度調整が可能。
主なルール
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ゲーム開始前に自機を4体から選択する事になる。機体には様々な性能差が図られており、使い勝手に差異がある。以下詳細。
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Blau stern(ブラオ シュテルン)
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あらゆる面で安定した性能で最も使いやすい機体だと思われる。
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初期/最大ライフは「5」、ワイドショットは「ワイルバルカン」、レーザーショットは「ハイパーレーザー」、ボムは「クラスターボム」。
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Weiβ nacht(ヴァイス ナハト)
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全機体中最速の機動性を誇る機体。
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初期/最大ライフは「4」、ワイドショットは「スプレット」、レーザーショットは「エナジーレーザー」、ボムは「ソニックウェイブ」。
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Schwarz Wind(シュヴァルツ ヴィント)
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鈍足で機動性に問題があるが、全機中最大のライフを持ち、ショットの火力も高い。
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初期/最大ライフは「7」、ワイドショットは「サーチミサイル」、レーザーショットは「プラズマフレイル」、ボムは「スネークナパーム」。
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Lippenstift(リッペンシュティフト)
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ライフが少なく装甲面では心細いが、ショット関係がすべてレーザーで強力な貫通性能を持ち、ライフ以外の性能は申し分ない。
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初期/最大ライフは「3」、ワイドショットは「エクステンドレーザー」、レーザーショットは「プラズマレーザー」、ボムは「サポートボマーアタック」。
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方向キーで自機に八方向移動、ボタンは各自「ワイドショット(×ボタン)」「レーザーショット(□ボタン)」「ボムボタン(○か△ボタン)」に使用する。
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ワイドショットは攻撃範囲の広いメインショットであり、ボタン押しっぱなしのオート発射で無制限に撃てる。
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レーザーショットは攻撃力の高いメインショットであり、これもボタン押しっぱなしのオート発射で無制限に撃てる。
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ワイド/レーザーの各ショットは同時に撃つ事はできない。よって、状況によってショットを使い分ける必要がある。要はこのゲームおいてはショットが各機体毎に2種類用意されているものと思ってもらっても差し支えないと思われる。
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ボムはいわゆるストック制限のある強力なボンバー攻撃に該当。当然ながらストックが0になるとボムは撃てなくなる。
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頻繁に出現するアイテムキャリアーを破壊すると以下のアイテムを落とす。
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パワーアップ系(お互いのアイテムが時間経過で交互に切り替わる。ワイド/レーザーの各ショットアイテムは個別でのパワーアップとなる。)
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「ワイドショット」(赤)…ワイドショットを最大5段階までパワーアップさせる。
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「レーザーショット」(青)…レーザーショットを最大5段階までパワーアップさせる。
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その他
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「シールド」…ライフが1回復する。
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「ボム」…ボムストックが1増える。
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各ステージをクリアするとライフとボムが一定数回復(増加)するボーナスがある(完全回復はしない)。
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ライフ制ですべて尽きるとゲームオーバー。ライフは3~7のゲージ表示(機体によって相違あり)でダメージは一律で1となっている。
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ダメージをもらうとワイド/レーザーの各ショットのパワーランクが下がるペナルティがある。また、パワーランクの下がり方は設定難易度によって若干異なる(難易度が高い程下がり方が激しい)。
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コンティニューは可能だが、設定難易度によってクレジット数に相違がある(難易度が高い程少ない)。
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このゲームは従来のシューティングでは割と珍しい、オプション項目で敵弾の色を変更できる。選べる敵弾は「通常弾」「ミサイル」「レーザー」の3つがある。
総評
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ゲームとして見ると決して褒められた出来ではない。素人が作ったかのような大味なステージ構造、眠気を誘うテンポの悪い進行、それでいてダメージを食らうとパワーダウンして戦局が不利になってしまう極端なバランス、と当初から微妙な出来のSTGとして酷評を受けている。
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演出関係もかなり雑である。演出が優秀な同時期のSTG(レイフォースなど)に比べると、その差は歴然としていた。
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ゲームとしては完成度が高いとはいい難いが、複雑さを極力廃したオーソドックスなシステムと低めの難易度で、初心者シューターに気を配る事を重点に置いた作りがされており、スタッフのこだわりのような説明が説明書に記載されている。実際、「出来はよくないけど、なんか嫌いになれない親しみさを感じる」というプレイヤーは少なくない。
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敵弾の色を変更できるオプションがあり、STGにありがちな弾の見辛さを回避できる。また、BGMの評価は高く、この辺は並以上のクオリティを持つ。
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本作の経験が功を奏したのか、同社の次回作『エアグレイブ』は、そこそこの評価(といっても問題点も少なくないが)を受ける事になる。